■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
※noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
※noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
2005年11月14日 (月) | 編集 |
日曜だというのに妙に早起きしてしまい、ふと思い立って映画館に行った。
貧乏人なもんでレイトショーで見るのが習慣化してしまって、よく考えたら初回に見るのなんて3、4年ぶりの気がする。
「復讐者に憐みを」「オールドボーイ」に続く、「復讐三部作」の最終作なんだそうだ。
とは言ってもジョン・フォードの「騎兵隊三部作」や大林宣彦の「尾道三部作」と同じく、監督が自分で定義してる内向きの三部作なんで、物語的には全く独立した関係ない作品である。
唯一、前二作の出演者があちこちにカメオ出演してる事が、関連を示唆する程度だ。
13年間、ウォンモ少年誘拐殺人犯の汚名を着せられて服役してきたイ・クムジャ。
天使の様な微笑みで、刑務所の誰にでも愛を振りまく彼女を、人は「親切なクムジャさん」と呼ぶ。
実はウォンモ少年殺害の真犯人は、クムジャさんの恋人だった英語教師ぺク先生で、クムジャさんは当時一歳だった娘を人質に取られて、ぺクの罪を被ったのだった。
クムジャさんは13年間の刑務所生活の間、ぺクに対する密かな復讐計画を練っていた。
そして遂に出所の日が来た・・・
「親切なクムジャさん」のイメージカラーは白だ。
純白は無垢の色であり、贖罪の色であり、そして・・・何も無い空虚の色である。
真っ白のクムジャさんの中にあるのは復讐の赤。
出所後の彼女が赤いアイシャドーのメイクをしてるのがそれを象徴している。
前半、刑務所の中で培った人脈と情報を使い、クムジャさんは着々と復讐の計画を進め、同時に生き別れとなった娘を探す。
刑務所で、クムジャさんに救われたある者は彼女に家を提供し、ある者は仕事を、またある者は情報を、武器をといった具合に、13年間の「親切」で蓄積した人脈を武器に、密かにぺク先生を追い詰めてゆく。
このプロセスは、軽快なテンポと凝りに凝った映像ロジックを駆使して語られ、文句無しに面白い。
正直このまんま最後まで行ってくれたら、満点つけても良い位だった。
ところが後半、クムジャさんが首尾よく復讐の対象であるぺク先生を捕らえ、彼の更なる凄惨な悪事を知るにいたって、彼女はその復讐に他者を介在させる。
ぺク先生には、彼女以上に「復讐」するに相応しい人々がいたのだ。
クムジャさんは復讐の権利を彼らに譲る。
ここにいたってクムジャさんの「復讐」とは、ぺク先生への憎しみよりも、むしろウォンモ君への「贖罪」であり、クムジャさんの「贖罪」は無垢の純白ではなくぺク先生の血で贖うしかないのが明らかになるが・・・残念ながら、この部分がうまく処理されているとは言えない。
多分、監督が本来やりたかった事はこうだ。
「真っ白で空虚になってしまったクムジャさんの心は、復讐の赤、血の赤で塗りつぶされる事で満たされるはずだった。だが復讐が贖罪を内包しているがゆえ、新たな葛藤を呼び、それが再び今度は空虚ではない純白で満たされる事で救われる。」
正直、想像しただけでも表現が難しい。
後半になると前半のテンポの良いストーリーテリングは影を潜め、パク・チャヌク監督自身が、果たしてどう表現したら良いものかと迷っているうちに終わってしまった印象だ。
パク・チャヌクは現在の韓国映画界において、間違いなく断トツの映像表現のテクニシャンである。
「親切なクムジャさん」で見せる様々な映像のメタファー、多重構造的な脚本のテクニック、さらには心情表現を映像として完成させるセンスの良さは、映画学校の授業に使われるべき物だ。
復讐物なので残酷なシーンも多いが、漫画チックなカリカチュアが上手いので、目を背けたくなるほどでない。
( タイプが違うんで比べるのもなんだが、この辺の洗練度はタランティーのあたりより遥かに上手い)
ネタバレになるのであまり書きたくは無いが、養子に出されたクムジャさんの娘が韓国語を理解しないオーストラリア育ちで、復讐の対象である「英語教師」ぺク先生を通して彼女に心情を吐き出すシークエンスは、正しく映画でしかなし得ないシニカルな表現で、本編の白眉だ。
しかし、なまじテクニックがある故に、描きたい事が明確でなくなると、メタファーやロジックの表現がテーマを覆い隠して拡散させてしまう嫌いがある。
「JSA」や「オールドボーイ」はテーマが明確な分踏みとどまっていたと思うが、これは復讐の内に浮かび上がる贖罪という曖昧さ故か、後半に行くにしたがって拡散傾向が強く出てしまった。
イ・ヨンエは勿論、ぺク先生役のチェ・ミンシク、カメオ出演で美味しいところを持ってゆくユ・ジテにいたるまで、出演者はとても良い。
(さすがにイ・ヨンエの「女子高生」コスプレはどうかと思ったけどさ・・・汗)
前半の快調さが傑作を予感させただけに、後半の失速がちょっと残念な映画だった。
この映画には無垢、贖罪を意味する純白の食べ物が出てくるシーンが冒頭とラストの二回出てくる。
冒頭の白い豆腐は食べるのを拒否したクムジャさん、ラストで彼女は救われたのだろうか?
この映画には映画のイメージカラーにあわせてカクテルの「ホワイト・レディ」をチョイス。
イギリスを代表するドライ・ジン、ビーフィータージンにホワイトキュラソー、レモンジュースを2:1:1の割合で加え、シェイクする。
非常に完成されたテイストを持つ大人のカクテルであり、このくらいのまとまりが映画にも欲しかった。
いや、面白いか面白くないかって言われたら面白いんですけどね。
レイトショー料金だったら良かったんだけど。
記事が気に入ったらクリックしてね

こちらもクリック!

も一回お願い!

ビーフィータージン 700ml 40度
異才パク・チャヌク。この人の映画は色んな意味で「痛い」です。
貧乏人なもんでレイトショーで見るのが習慣化してしまって、よく考えたら初回に見るのなんて3、4年ぶりの気がする。
「復讐者に憐みを」「オールドボーイ」に続く、「復讐三部作」の最終作なんだそうだ。
とは言ってもジョン・フォードの「騎兵隊三部作」や大林宣彦の「尾道三部作」と同じく、監督が自分で定義してる内向きの三部作なんで、物語的には全く独立した関係ない作品である。
唯一、前二作の出演者があちこちにカメオ出演してる事が、関連を示唆する程度だ。
13年間、ウォンモ少年誘拐殺人犯の汚名を着せられて服役してきたイ・クムジャ。
天使の様な微笑みで、刑務所の誰にでも愛を振りまく彼女を、人は「親切なクムジャさん」と呼ぶ。
実はウォンモ少年殺害の真犯人は、クムジャさんの恋人だった英語教師ぺク先生で、クムジャさんは当時一歳だった娘を人質に取られて、ぺクの罪を被ったのだった。
クムジャさんは13年間の刑務所生活の間、ぺクに対する密かな復讐計画を練っていた。
そして遂に出所の日が来た・・・
「親切なクムジャさん」のイメージカラーは白だ。
純白は無垢の色であり、贖罪の色であり、そして・・・何も無い空虚の色である。
真っ白のクムジャさんの中にあるのは復讐の赤。
出所後の彼女が赤いアイシャドーのメイクをしてるのがそれを象徴している。
前半、刑務所の中で培った人脈と情報を使い、クムジャさんは着々と復讐の計画を進め、同時に生き別れとなった娘を探す。
刑務所で、クムジャさんに救われたある者は彼女に家を提供し、ある者は仕事を、またある者は情報を、武器をといった具合に、13年間の「親切」で蓄積した人脈を武器に、密かにぺク先生を追い詰めてゆく。
このプロセスは、軽快なテンポと凝りに凝った映像ロジックを駆使して語られ、文句無しに面白い。
正直このまんま最後まで行ってくれたら、満点つけても良い位だった。
ところが後半、クムジャさんが首尾よく復讐の対象であるぺク先生を捕らえ、彼の更なる凄惨な悪事を知るにいたって、彼女はその復讐に他者を介在させる。
ぺク先生には、彼女以上に「復讐」するに相応しい人々がいたのだ。
クムジャさんは復讐の権利を彼らに譲る。
ここにいたってクムジャさんの「復讐」とは、ぺク先生への憎しみよりも、むしろウォンモ君への「贖罪」であり、クムジャさんの「贖罪」は無垢の純白ではなくぺク先生の血で贖うしかないのが明らかになるが・・・残念ながら、この部分がうまく処理されているとは言えない。
多分、監督が本来やりたかった事はこうだ。
「真っ白で空虚になってしまったクムジャさんの心は、復讐の赤、血の赤で塗りつぶされる事で満たされるはずだった。だが復讐が贖罪を内包しているがゆえ、新たな葛藤を呼び、それが再び今度は空虚ではない純白で満たされる事で救われる。」
正直、想像しただけでも表現が難しい。
後半になると前半のテンポの良いストーリーテリングは影を潜め、パク・チャヌク監督自身が、果たしてどう表現したら良いものかと迷っているうちに終わってしまった印象だ。
パク・チャヌクは現在の韓国映画界において、間違いなく断トツの映像表現のテクニシャンである。
「親切なクムジャさん」で見せる様々な映像のメタファー、多重構造的な脚本のテクニック、さらには心情表現を映像として完成させるセンスの良さは、映画学校の授業に使われるべき物だ。
復讐物なので残酷なシーンも多いが、漫画チックなカリカチュアが上手いので、目を背けたくなるほどでない。
( タイプが違うんで比べるのもなんだが、この辺の洗練度はタランティーのあたりより遥かに上手い)
ネタバレになるのであまり書きたくは無いが、養子に出されたクムジャさんの娘が韓国語を理解しないオーストラリア育ちで、復讐の対象である「英語教師」ぺク先生を通して彼女に心情を吐き出すシークエンスは、正しく映画でしかなし得ないシニカルな表現で、本編の白眉だ。
しかし、なまじテクニックがある故に、描きたい事が明確でなくなると、メタファーやロジックの表現がテーマを覆い隠して拡散させてしまう嫌いがある。
「JSA」や「オールドボーイ」はテーマが明確な分踏みとどまっていたと思うが、これは復讐の内に浮かび上がる贖罪という曖昧さ故か、後半に行くにしたがって拡散傾向が強く出てしまった。
イ・ヨンエは勿論、ぺク先生役のチェ・ミンシク、カメオ出演で美味しいところを持ってゆくユ・ジテにいたるまで、出演者はとても良い。
(さすがにイ・ヨンエの「女子高生」コスプレはどうかと思ったけどさ・・・汗)
前半の快調さが傑作を予感させただけに、後半の失速がちょっと残念な映画だった。
この映画には無垢、贖罪を意味する純白の食べ物が出てくるシーンが冒頭とラストの二回出てくる。
冒頭の白い豆腐は食べるのを拒否したクムジャさん、ラストで彼女は救われたのだろうか?
この映画には映画のイメージカラーにあわせてカクテルの「ホワイト・レディ」をチョイス。
イギリスを代表するドライ・ジン、ビーフィータージンにホワイトキュラソー、レモンジュースを2:1:1の割合で加え、シェイクする。
非常に完成されたテイストを持つ大人のカクテルであり、このくらいのまとまりが映画にも欲しかった。
いや、面白いか面白くないかって言われたら面白いんですけどね。
レイトショー料金だったら良かったんだけど。

記事が気に入ったらクリックしてね

こちらもクリック!

も一回お願い!

ビーフィータージン 700ml 40度
異才パク・チャヌク。この人の映画は色んな意味で「痛い」です。
スポンサーサイト
この記事へのコメント
こんにちわ!『カリスマ映画論』管理人の睦月です。
ノラネコさんは後半の方があまり良くなかったのですね。
確かに、この監督の作品にしては作品自体の着地の仕方が非常にあいまいというか、歯切れが悪かった印象はありました。今までの復讐シリーズはだいぶ切り口が鋭い感じだったような気がしますし。
ところで。
『映画宣伝のこと』へのコメントありがとうございました。ノラネコさんは既に業界人なのですね・・・。うらやましい!!と言いたいところですが、やはり好きなことを仕事にするリスクってのを最近とても考えるようになりました・・・。だから、手放しで「いいなぁ♪」なんて言えない感じです。その点については私自身も相当悩んだうえで、やっぱりその道に進みたいと思ったんですけどね。大変じゃない職場なんてないですからね。『タブロイド』に関してたくさんのアドバイスをありがとうございます。大変参考になることばかりでホントに嬉しく思っております。なかなかブログ更新もままならず、苦しい思いをしている毎日ですが、なにとぞこれからもよろしくお願いいたします!
ノラネコさんは後半の方があまり良くなかったのですね。
確かに、この監督の作品にしては作品自体の着地の仕方が非常にあいまいというか、歯切れが悪かった印象はありました。今までの復讐シリーズはだいぶ切り口が鋭い感じだったような気がしますし。
ところで。
『映画宣伝のこと』へのコメントありがとうございました。ノラネコさんは既に業界人なのですね・・・。うらやましい!!と言いたいところですが、やはり好きなことを仕事にするリスクってのを最近とても考えるようになりました・・・。だから、手放しで「いいなぁ♪」なんて言えない感じです。その点については私自身も相当悩んだうえで、やっぱりその道に進みたいと思ったんですけどね。大変じゃない職場なんてないですからね。『タブロイド』に関してたくさんのアドバイスをありがとうございます。大変参考になることばかりでホントに嬉しく思っております。なかなかブログ更新もままならず、苦しい思いをしている毎日ですが、なにとぞこれからもよろしくお願いいたします!
>睦月さん
こんばんは。
睦月さんのブログを読んで「タブロイド」ますます観たくなりましたから、既に宣伝成功してるのでは・・・?
まあ私も海外で全然別の仕事をしてて、帰国しての転職組なんで、業界に入ったのはかなり遅かったです。
ですから御悩みは理解できます。
実際キツイ事も多いですしね。
でも、まあ好きな事だから頑張れますよ!
こんばんは。
睦月さんのブログを読んで「タブロイド」ますます観たくなりましたから、既に宣伝成功してるのでは・・・?
まあ私も海外で全然別の仕事をしてて、帰国しての転職組なんで、業界に入ったのはかなり遅かったです。
ですから御悩みは理解できます。
実際キツイ事も多いですしね。
でも、まあ好きな事だから頑張れますよ!
制服姿は私は違和感なかったと思います。
彼女はもう30過ぎているらしく・・・それであの若々しさ(?)はすごいなぁと思いました。
彼女はもう30過ぎているらしく・・・それであの若々しさ(?)はすごいなぁと思いました。
>なななさん
え、OKですか?
確かにイ・ヨンエは34歳にしては若いけど、あのシーンが暗い水族館でアップ無しなのはそれなりの苦労なのでは・・と思ったんですけど(笑
まあ「チャングム」でも18歳の役やってて、そんなに違和感ないからやっぱり凄いですね。
え、OKですか?
確かにイ・ヨンエは34歳にしては若いけど、あのシーンが暗い水族館でアップ無しなのはそれなりの苦労なのでは・・と思ったんですけど(笑
まあ「チャングム」でも18歳の役やってて、そんなに違和感ないからやっぱり凄いですね。
コメントありがとうございます。
私の方にも書いているのですが、
イ・ヨンエは目が幼いので、
若い役も違和感なく(?)出来るのではと思いました。
私の方にも書いているのですが、
イ・ヨンエは目が幼いので、
若い役も違和感なく(?)出来るのではと思いました。
>うぞきあさん
ピュアさを感じさせる目と、年齢相応のほっぺの微妙な違和感が最近私のツボです(笑
ちなみにこの人の小学生の時の写真を見ましたが、ものすごい美少女でした・・・
ピュアさを感じさせる目と、年齢相応のほっぺの微妙な違和感が最近私のツボです(笑
ちなみにこの人の小学生の時の写真を見ましたが、ものすごい美少女でした・・・
2005/11/20(日) 12:00:36 | URL | ノラネコ #-[ 編集]
TBありがとう。
この映画は、衣装も、よく考えられていました。制服コスプレは、まあ、観客対策ということで。あれで、30万人ぐらいは、動員、増えているでしょう(笑)
この映画は、衣装も、よく考えられていました。制服コスプレは、まあ、観客対策ということで。あれで、30万人ぐらいは、動員、増えているでしょう(笑)
>kimion20002000さん
>制服コスプレは、まあ、観客対策ということで
確かにちょっと萌えました(爆
細かいところまで作りこんでありましたね。
流石パク・チャヌクです。
DVDが出たので、そろそろ再鑑賞してみようかと思います。
>制服コスプレは、まあ、観客対策ということで
確かにちょっと萌えました(爆
細かいところまで作りこんでありましたね。
流石パク・チャヌクです。
DVDが出たので、そろそろ再鑑賞してみようかと思います。
とても深い記事で,「なーるほど」と感心しながら拝見しました。
私も,この映画は「贖罪」がテーマだろうとは気がついたのですが
贖罪が内包された復讐だから,かえってクムジャさんの心境はわかりにくかったです。
監督さんは伝えたいことがちゃんとあるのでしょうが
観客につたわりにくかったですね。
私はラストシーンで,クムジャさんが救われたのかどうか,消化不良な感じがしました。
でも,テーマの深いところが伝わらなくても,それ以外でも十分楽しめる、というか他にはない魅力が満載の作品だと思います。
私も,この映画は「贖罪」がテーマだろうとは気がついたのですが
贖罪が内包された復讐だから,かえってクムジャさんの心境はわかりにくかったです。
監督さんは伝えたいことがちゃんとあるのでしょうが
観客につたわりにくかったですね。
私はラストシーンで,クムジャさんが救われたのかどうか,消化不良な感じがしました。
でも,テーマの深いところが伝わらなくても,それ以外でも十分楽しめる、というか他にはない魅力が満載の作品だと思います。
2007/10/20(土) 00:24:53 | URL | なな #-[ 編集]
>ななさん
テクニックは抜群の映画ですから、それに圧倒されて最後まで観られるんですけど、ちょっと途中から混乱してきますね。
贖罪というテーマの表現が複雑になりすぎていたように思います。
このあたりは監督のテクニックが逆にシンプルに描くのの邪魔になってしまったかな。
テクニックは抜群の映画ですから、それに圧倒されて最後まで観られるんですけど、ちょっと途中から混乱してきますね。
贖罪というテーマの表現が複雑になりすぎていたように思います。
このあたりは監督のテクニックが逆にシンプルに描くのの邪魔になってしまったかな。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
伝道師の吉幾三はどうなったんだ?!そして、ビー玉もいいけど、ガッちゃんは?! 13年もの間、無実の罪で服役したイ・クムジャ。刑務所内では顔が光っていたり、北の囚人に優しくしたり、魔女に復讐したり、腎臓移植したり・・・これはもう「親切」という言葉で表現でき
2005/11/14(月) 16:04:27 | ネタバレ映画館
復讐三部作の完結作。しかし過去二作には到底及びませんでした。本作を初めに観ていたらまた違う感想だったかもしれないけど、あの二作の後ではね…
2005/11/14(月) 20:05:07 | ★☆★ Cinema Diary ★☆★
【映画的カリスマ指数】★★★☆☆人の親切にはご注意を・・・。
2005/11/15(火) 01:22:40 | カリスマ映画論
「親切なクムジャさん」【原題】“チンジョラン クムジャシ”【監督】パク・チャヌク【出演】イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン【製作年】2005年【あらすじ】イ・クムジャ(イ・ヨンエ)は、20歳の時、子供を誘拐したという無実の罪で刑務所...
2005/11/15(火) 02:06:54 | サンヂョンプンニョムの呟き
「親切なクムジャさん」 ★★★SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE (2005年韓国)監督:パク・チャヌクキャスト:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、クォン・イェヨン、オ・ダルス、キム・シフ、イ
2005/11/15(火) 07:09:19 | NUMB
シアター大都会で韓国映画『親切なクムジャさん』を観てきました。富山県ではこの劇場のみでの上映です。監督は『JSA』の「パク・チャヌク」。『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く復讐三部作の最後を飾る作品です。主演は『ラスト・プレゼント』『春の日は過ぎ
2005/11/15(火) 22:09:10 | xina-shinのぷちシネマレビュー?
大石 圭 親切なクムジャさん SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE 復讐劇は、やっぱり見た後にずどーんと来るものがあります。「JSA」「宮廷女官チャングムの誓い」のイ・ヨンエ主演の話題映画ですが、今日、映画館で見ました。 監督は「JSA」「オールド・ボーイ」のパ
2005/11/15(火) 22:23:48 | ある在日コリアンの位牌
※<ネタバレ注>ご覧になってから読まれることをお勧めします。----チラシの裏に「最後の復讐が、一番哀しく、美しい」って書いてあるけど、これってどういうこと?「これは『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く監督パク・チャヌクの<復讐三部作>の最後の作品
2005/11/15(火) 23:12:58 | ラムの大通り
●『親切なクムジャさん』(韓国・2005年7月29日公開)11月12日公開。イ・ヨンエ主演、アッと驚く結末の『オールド・ボーイ』の監督パク・チャヌク監督の最新作。『宮廷女官 チャングムの誓い』にイ・ヨンエも出てましたね。初回の音楽が頻繁に二ール・ジョ...
2005/11/16(水) 09:39:10 | 映画鑑賞&グッズ探求記 映画チラシ
同行者のMさんが18:20過ぎても会場に到着しなくてドキドキしましたが無事に25分到着。ギリギリセーフ!中ではあきちゃんと合流して一緒に見ました。{/kaeru_shock2/}STORY 日本語オフィシャルサイト物語は13年間無実の罪で刑務所に入れられたクムジャが出所する場面
2005/11/16(水) 16:45:32 | 旦那にはひ・み・つ (☆o☆)
6点 僕はヨンエ様の大ファンですから!監督:パク・チャヌク 出演:イ・ヨンエ チェ・ミンシク 公式サイト 女囚のクムジャさんは、監獄内では優しくて親切ともっぱらの評判。13年の服役後に出所した彼女は、誘拐殺人の罪を押し付けた男への復讐を開始する…...
2005/11/17(木) 08:28:36 | シネまだん
赤いアイシャドウがお洒落なクムジャさん。復讐三部作という中の最後らしいけど私は前作は一つも見ていません。のでこんなに痛いとは思ってなかったです。すご~~~く疲れた。すごく淡々としているような気がしました。でも生々しい。何か緊張感がずっと漂っているんだけど
2005/11/18(金) 19:03:24 | 映画を観たよ
“復讐3部作”の3作目。●台詞が笑える 『大きなお世話よ』『早く死んでね』『親切は、やめたの』●前2作から、多くの俳優が出演している。 この作品は、前2作を観ていると、キャスティングで一層面白い。 監督は、“関連性があまりない復讐シリーズに連続性を
2005/11/19(土) 22:41:31 | うぞきあ の場
「友だちもいない・・・ママもいない。 でもどうか教えて。 私はどこから来たの?私は誰なの?」
2005/11/20(日) 10:53:53 | 三毛猫《sannkeneko》の飼い主の日常
11月18日(金)TOHOシネマズ木曽川にてイ・クムジャ(イ・ヨンエ)は13年の刑期を終え、刑務所から出所してきた。彼女は20歳のときに「ウォンモ君誘拐殺人事件」の犯人として逮捕され、その美貌と残忍な手口により世間を騒然とさせたのだった。彼女は刑務所の中では模範....
2005/11/20(日) 11:50:37 | 桂木ユミの「日々の記録とコラムみたいなもの」
監督 パク・チャヌク出演 イ・ヨンエ チェ・ミンシク「復讐者に憐れみを」「オールドボーイ」に続くパク・チャヌク監督{復讐トリロジー}の完結編(?)13年前に罪を擦りつけられて服役してきたクムジャさんが、出所後に罪を着せた男に執念の復讐を果たす物語。刑
2005/11/20(日) 21:19:58 | キングの映画の窓(劇場鑑賞版)
ヒューマン=ブラック・ボックス -映画のご紹介(73) 親切なクムジャさん「親切なクムジャさん」を観た。でも、クムジャさんは、本当は親切じゃなかった。5年前にJSAを観たときには、ボーイッシュなのに、キュートで笑顔が素....
2005/11/20(日) 22:35:14 | ヒューマン=ブラック・ボックス
無実の罪で13年間、刑務所にいたクムジャさん。出所する前からチャクチャクと復讐計画を練っていたのね。刑務所の中では、親切というか裏で仕切っているというか、みんなに分け隔てなく優しいクムジャさん。でも、悪い子としている人はクムジャさん流お仕置きが待って...
2005/11/21(月) 16:29:09 | ☆ 163の映画の感想 ☆
パク・チャヌク監督の復讐三部作の最後を飾る映画である。彼らしい残忍な描写もあり、美しい映像表現もあり評判は上々なようだ。 だが、物語としてはほとんど荒唐無稽なまでにありえないショットがちらほら混入している。そうした部分を分析することで、一体彼が誰に対し
2005/11/22(火) 06:08:26 | 新装開店☆玉野シンジケート!
『親切なクムジャさん』公式サイト『親切なクムジャさん』ノベライズ 先週『親切なクムジャさん』を初めて鑑賞したとき、パク・チャヌクらしい演出にそれなりに満足しつつも、どうにもこうにも釈然としませんでした。前二作とくらべるとインパクトが少ないのが期....
2005/11/23(水) 21:36:13 | Swing des Spoutniks
「親切なクムジャさん」★★★☆イ・ヨンエ、チェ・ミンシク主演パク・チャヌク監督、韓国、2005年自分の娘を守るため、誘拐、殺人の身代わりで13年の刑を終えた主人公。彼女は復讐を誓った。白く美しい顔に真っ赤なアイシャドウを塗り、服役中に...
2005/11/25(金) 07:55:07 | soramove
これ、おもしろい。 すっごく面白かった~。 気になっている人には、是非観て欲しいけど、できれば、先入観なしで観て欲しいので観終わった人だけ読んでね♪ <STORY> 20歳のクムジャ(イ・ヨンエ)は、「ウォンモ君誘拐事件」の犯人として刑務所に入所。 刑務所の中では、
2005/11/26(土) 01:50:40 | toe@cinematiclife
本日、2度目の観賞をしてきました!とっても面白かったです。いやぁ、これはなかなかどうして素晴らしいって何をいまさらですけど(笑)。東京国際映画祭で観たときはやっぱりちょっと疲れてたのかな?この映画の前に六本木で「恋愛の目的」観てたし、前日も前々日と連チャン
2005/11/26(土) 12:07:10 | カノンな日々
11月の「月イチゴロー」1位の映画。親切なクムジャさん観賞しました。遠いんですけど、109シネマズのモーニングで観賞したら、観客は3人でしたよ。席は真ん中で購入したけど、移動OKでしたね。ここのシネコンは、小さいと言われたけど、すごく観やすくて...
2005/11/29(火) 00:23:56 | Cafeアリス
パク・チャヌク監督、復讐三部作のラスト「親切なクムジャさん」。韓国ではこの映画でクムジャさんが笑顔で発した台詞「早く死んでね」などが、流行語になるほどの流行りよう。また主演の韓国の国民的美人女優イ・ヨンエが、今までの清純なイメージを捨て復讐にも...
2005/12/14(水) 16:42:28 | きょうのできごと…http://littleblue.chu.jp/
「親切なクムジャさん」パク・チャヌク監督作品の復讐三部作の第三作目。「オールド・ボーイ」「復讐者に憐みを」で人間の陰惨にも苛烈な本性をむき出しにした。今回は、子を奪われ、殺人の濡れ衣を着せられ13年も入獄した女性の復讐劇を紡ぎだす。主演はイ・ヨンエ。「宮
2006/01/09(月) 00:21:55 | 泥海ニ爆ゼル
監督:パク・チャヌク出演:イ・ヨンエ、チェ・ミンシク、キム・シフ、イ・スンシン評価:91点(100点満点)公式サイト(以下、ネタバレあり)パク・チャヌク監督の『復讐者に憐れみを』『オールド・ボーイ』に続く“復讐シリーズ”第3弾。...
2006/01/28(土) 02:51:48 | デコ親父は減量中(映画と本と格闘技とダイエットなどをつらつらと)
私が一番好きな映画監督のひとり、パク・チャヌク監督作品なので、観てきました。私、残酷描写は苦手。が、ポール・バーホーベンとパク・チャヌクの作品は、グロテスク描写をガマンさせるほどの面白さが。なので仕方ない。観にいくしかない・・・パク監督の復讐三....
2006/02/19(日) 01:14:59 | ストーリーの潤い(うるおい)
愛を奪われた哀しみの天使娘を奪われた美しい母の悲しく切ない復讐・・・涙あふれる愛と再生のドラマ最後の復讐が、一番哀しく、美しい。「復讐者に憐れみを」「オールド・ボーイ」に続くパク・チャヌク監督の“復讐3部作”完結編だそうで...
2006/03/04(土) 00:56:32 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
『親切なクムジャさん』公式サイト:http://www.kumuja-san.jp/原題:SYMPATHY FOR LADY VENGEANCE製作:2005年韓国監督:パク・チャヌク出演:イ・ヨンエ/チェ・ミンシク/クォン・イェヨン/オ・ダルス/キム・シフ《公開時コピー》最後の復讐が、一番哀しく、美しい。...
2006/04/02(日) 20:22:58 | honu☆のつぶやき ~映画に恋して~
イ・クムジャは20歳のとき、6歳の子供を殺したという罪をかぶって刑務所に入れられた。刑務所にいた13年間の彼女の“親切”ぶりは他の囚人を驚かせるほどであった、しかし、その“親切”も彼女が刑務所を出た後、彼女に罪をかぶせた人への復讐のための協力を得るためでもあ
2006/04/05(水) 15:03:13 | ~勝手に映画評価~
イ・ヨンエはきわめて貪欲に、複雑なクムジャさんを呑み込んだ!NHKで放映中の「チャングムの誓い」が、モニタに映し出されている。アジアで驚異的な視聴率をあげたこの番組を、話題がわりにと第1回目から観ている。ヘタクソな吹き替えに卒倒しそうになりながら、また、おお
2006/04/16(日) 12:34:40 | サーカスな日々
評価:☆ 『オールド・ボーイ』でカンヌ映画祭のグランプリに輝いたパク・チャヌク監督の"復讐シリーズ"第3弾。なんじゃこれは!? カンヌ・グランプリにイイ気になって、凝りに凝ったハイセンス・サスペンスを作ったつもりが、出来たのはサスペンスでも何でも
2006/04/19(水) 00:11:52 | レンタルビデオ一刀両断
「グエムル-韓江の怪物-」に続いて見たのは、またまた韓国映画。主役は「宮廷女官・チャングムの誓い」のイ・ヨンエ。あんまり興味ないので・・「チャングム」は全然見てませんが・・・。
2006/09/21(木) 01:06:06 | ひらりん的映画ブログ
こんにちは!イヨンエ@イヨンエ情報バンクです。イヨンエの最新の化粧品CMです。やっぱりイ・ヨンエはもともと肌が白いから栄えますね~30秒のCM動画です。イヨンエは何も喋りませんが、演技で感じてくださいね。ではどうぞ。
2007/03/05(月) 11:11:34 | イヨンエ@イヨンエ情報バンク
[邦題]親切なクムジャさん[原題]친절한 금자씨[英題]Sympathy For Lady Vengeance⇒あらすじは書きません。 私よりもっと文才のある方々が書かれている 関連のHP,
2007/09/17(月) 11:55:11 | Kio -朔北- De nuevo
パク・チャヌク監督の復讐三部作のラストを飾る作品。今作で復讐するのは,「チャングム・・・」で,日本でもすっかりおなじみの清純派女優イ・ヨンエそして今回も復讐されるのは,「オールドボーイ」でもあんな酷い目にあったチェ・ミンシク。 今回 彼が演じるペク先生は
2007/10/20(土) 00:10:53 | 虎猫の気まぐれシネマ日記
先月はほとんどレビューをかけませんでした。
何故かというと、
韓国のドラマ「宮廷女官 チャングムの誓い」にはまっていたから。f(^^;)
ネットの無料放送で毎日一話ずつ更新され、
その分、一話ずつ消えていくので、
観られない日があるとまとめて観るため
2,?...
2008/06/17(火) 13:52:48 | 映画、言いたい放題!
『最後の復讐が、一番哀しく、美しい。』
確かに、イ・ヨンエ美しいですねぇ。
韓国では、”酸素のような女性”と言われ、なんと言ってもその透明感が、際立つ女優さんで、日本でも人気が高いですよね。
だってさ、あの赤いシャドウなんて似合っちゃう人そうそ...
2008/09/03(水) 20:33:49 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
『最後の復讐が、一番哀しく、美しい。』
確かに、イ・ヨンエ美しいですねぇ。
韓国では、”酸素のような女性”と言われ、なんと言ってもその透明感が、際立つ女優さんで、日本でも人気が高いですよね。
だってさ、あの赤いシャドウなんて似合っちゃう人そうそ...
2008/09/03(水) 20:34:45 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
最後の復讐が、一番哀しく、美しい。
「渇き」を鑑賞して、衝撃を受けた私は、ぜひパク・チャヌク監督の他の作品を観たいと、レンタルショップへ行きました。残念ながら皆さんお薦めの「オールド・ボーイ」はレンタル中(涙)ということで、BCさん推薦のこの作品を借...
2010/04/21(水) 16:12:57 | 銅版画制作の日々
いや~ほんとクムジャさんは親切でしたよ。勿論それには裏の顔があったりするのですが。そりゃそうだよね。
それにしても、イ・ヨンエさんの演技力には脱帽しました。天使のような美しい顔、復讐者としての般若の顔、そして、後半の破顔した顔、どれも素晴らしかった。慈...
2011/12/25(日) 11:03:04 | いやいやえん
| ホーム |