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2019年04月18日 (木) | 編集 |
彷徨える魂の、究極の選択。
これはある意味で21世紀版の「タクシードライバー」であり、ポール・シュレイダーの現時点での集大成と言って良いと思う。
対テロ戦争で息子を亡くし、妻にも去られ、小さな教会に一人暮らす元従軍牧師が、深い絶望を抱えた青年と出会う。
ラジカルな環境活動家の彼は、妻が妊娠したことに戸惑い、自分の子にこんな未来のない世界に生まれて欲しくないと訴える。
牧師は青年を説得しようとするのだが、内心の孤独と絶望はどこかで彼に共感し、次第に現実と信仰の間で葛藤を募らせてゆくのだ。
混沌と狂気に堕ちてゆく、トラー牧師を演じるイーサン・ホークが素晴らしく、なぜアカデミー主演男優賞にノミネートされなかったのか不思議。
地味な題材だが、物語の異様な密度と迫力に目が離せない。
※ラストに触れています。
ニューヨーク州スノーブリッジの歴史ある教会、ファースト・リフォームドの牧師を務めるエルンスト・トラー(イーサン・ホーク)は、嘗て従軍牧師として活動していたが、彼の勧めで軍に入った息子ジョセフが戦死し、妻にも去られた。
失意のトラーは牧師を辞める気でいたところを、多くの信者を持つメガチャーチ、アバンダント・ライフ教会のジェファーズ牧師(セドリック・カイルズ)に誘われて、傘下のファースト・リフォームドに着任したのだった。
ある日のミサの後、トラーは信徒のメアリー(アマンダ・セイフライド)に、彼女の出産に反対している夫を説得して欲しいと頼まれる。
環境活動家である夫のマイケル(フィリップ・エッティンガー)は、環境破壊が止まらない現状に絶望し、生まれてくる子に未来は無いと言う。
トラーは対話を継続しようとするが、メアリーがマイケルの持ち物の中から自爆用ベストを見つけ、トラーが真意を問おうとするとマイケルはショットガンで自ら命を断った。
おりしもファースト・リフォームドは、設立250周年の記念式典を控えていて、トラーは自分の教会にアバンダント・ライフを通じて、代表的な環境破壊企業とされるバルクのオーナーから多額の寄付金が入ってることを知ってしまう・・・・
脚本家としてのシュレイダーの代表作の一つ、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」が作られたのは、ベトナム戦争が終わった直後の1976年。
本作と「タクシードライバー」には、明らかな共通点が多々ある。
ロバート・デ・ニーロ演じる主人公のトラヴィスは、PTSDを抱えたベトナム帰還兵で、退廃したアメリカ社会に嫌悪感を募らせ、いつしか怒りの感情に駆られて自ら“浄化”しようとする。
彼のトリガーとなるのが、当時14歳のジョディ・フォスターが演じた少女売春婦のアイリスだ。
一方、本作のトラーは代々の元従軍牧師で、一族の伝統に従って愛国心から息子ジョセフに入隊を勧め、結果的に彼を死に追いやり、家族はバラバラに。
いつしか信仰にも疑問を感じるようになり、自分が何のために生きているのかすら分からなくなってしまい、やはり衝動的な行動へと駆り立てられる。
価値観の崩壊に加え、彼のトリガーとなるのは、メアリーから相談されていたマイケルの死だ。
40年以上の時を隔て、シュレイダーが生み出したトラヴィスとトラーは、共に大義なきアメリカの戦争の結果、深刻な心の傷を抱え、孤独に苛まれてながら、「何かをしなければならない」と言う強迫観念に突き動かされている。
違いは、とことん俗物で趣味はポルノ鑑賞だったトラヴィスとは対照的に、トラーは神に仕える聖職者であり、自らの考えをノートに綴ることで内面と向き合おうとするストイックな人物だと言うこと。
トラーが元来持っていた、二つの絶対的な価値観。
そのうちの「愛国心」の意味は、息子の死がもたらした痛みと、自らが彼の死に加担したと言う自責の念によって相殺されてしまっている。
傷ついた彼は、もう一つの「信仰心」によって、世界の“こちら側”にギリギリ止まっているのである。
しかしそんなトラーの前に、メアリーとマイケルが現れたことで信仰もまた揺らいでゆく。
マイケルは自分を説得しようとするトラーに言う。
「西暦2050年、僕たちの“娘”は33歳になる。その時、地球はどうなってると思う?」
彼の未来の娘に降りかかるであろう絶望は、トラーの息子を襲った過去の絶望と重なり、彼はマイケルの話に心の奥底で共感し始めている。
そしてマイケルの突然の自殺は、確実に痛々しい息子の戦死の記憶と共鳴し、彼が戦っていた相手であろう、テロリストの武器である自爆用ベストの発見が、トラーの内面の混乱を増幅する。
さらに清浄なる神の館である教会が、環境破壊企業から多額の寄付を受けていると言う事実も、トラーの心を追い詰めてゆく。
真摯に内面の葛藤と向き合おうする生真面目な男である故に、現実と信仰との間にある大きな矛盾を明確に突きつけられ、混沌に落ちてゆくのだ。
彼の教会「ファースト・リフォームド(最初の改革)」が、「アバンダント・ライフ(豊かな命)」の所有物なのも象徴的。
現状を正そうと言う精神性は、物質的な豊かさに比べてあまりにも無力だ。
牧師として、人間として、いかに生きるべきなのか?信仰の意味とは何なのか?
なぜ神は、残酷な仕打ちで自分を苦しめるのか?自分の果たすべき役割は何か?
内容は全く違うが、現実と信仰の間で苦悩するトラーの姿には、イ・チャンドン監督の問題作「シークレット・サンシャイン」を連想した。
トラーは「人は選択する」と言う。
クライマックスは苦悩を募らせるトラーの前にも、いくつもの選択肢とその結果が現れるのだが、さすがシュレイダー、ここからは全く先を読ませない。
マイケルの死によって、トラーが封印していた自責の念を呼び起こされ、教会が環境破壊企業と癒着していることが現世のキリスト教への不信感を育て、さらに自らの体が癌に侵されている事実が、彼をマイケルとの自己同一化に走らせる。
トラーは、マイケルの残した自爆用ベストを使い、ファースト・リフォームドの250周年の記念式典で、退廃した教会を体現するジェファーズ牧師や、教会のスポンサーである環境破壊企業バルクのオーナーを巻き添えに自殺しようとする。
ところが、そこに来るはずの無かったメアリーの姿を見たことで、自爆を思いとどまったトラーは、今度は有刺鉄線を自らの体に巻きつけ痛めつけるのだ。
この時のトラーは、明らかにキリストの受難に例えられており、この後に起こることは、いわば聖書の「if」の展開。
式典に姿を見せない牧師を探しに来たメアリーと出会った瞬間、トラーは彼女に歩み寄るときつく抱き合い、激しくキスをする。
これはシュレイダーとスコセッシのもう一つのコンビ作「最後の誘惑」を思わせ、クライマックスに先立つ精神的なトリップの描写で、トラーを虜にしているメアリーは、あの映画でキリストの妻となるマグダラのマリアだ。
つまり、大義なき世に重大な苦悩を抱え込んだトラーは、大義を掲げ死を覚悟したテロリストとなり、次いで全ての罪を背負ったキリストとなり、最後には再び人間に戻るのである。
彼の心は相変わらず孤独と絶望に満ちているが、メアリーの存在によって僅かながら喜びと希望を感じている。
それは現世の誘惑であり、現実の生だ。
この見事な幕切れに、私は深く共感してしまった。
現在の世界にキリストの様な便利な存在は現れず、人間は自ら罪に向き合って、ほんの僅かな喜びを糧に、もがき苦しみながら生きてゆくしかないのである。
今回は、キリスト教には欠かせない赤ワイン、「カ・マルカンダ ガヤ プロミス」の2016をチョイス。
イタリア・トスカーナ産のフルボディ、辛口の赤。
メルロー、シラー、サンジョヴェーゼを別々に発酵させた後にブレンド、熟成したもので、みずみずしく濃厚な果実味と、フレッシュなアロマが楽しめる。
映画のトラーはウィスキー派だったが、この映画はやはりワインで複雑な余韻を噛み締めたい。
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これはある意味で21世紀版の「タクシードライバー」であり、ポール・シュレイダーの現時点での集大成と言って良いと思う。
対テロ戦争で息子を亡くし、妻にも去られ、小さな教会に一人暮らす元従軍牧師が、深い絶望を抱えた青年と出会う。
ラジカルな環境活動家の彼は、妻が妊娠したことに戸惑い、自分の子にこんな未来のない世界に生まれて欲しくないと訴える。
牧師は青年を説得しようとするのだが、内心の孤独と絶望はどこかで彼に共感し、次第に現実と信仰の間で葛藤を募らせてゆくのだ。
混沌と狂気に堕ちてゆく、トラー牧師を演じるイーサン・ホークが素晴らしく、なぜアカデミー主演男優賞にノミネートされなかったのか不思議。
地味な題材だが、物語の異様な密度と迫力に目が離せない。
※ラストに触れています。
ニューヨーク州スノーブリッジの歴史ある教会、ファースト・リフォームドの牧師を務めるエルンスト・トラー(イーサン・ホーク)は、嘗て従軍牧師として活動していたが、彼の勧めで軍に入った息子ジョセフが戦死し、妻にも去られた。
失意のトラーは牧師を辞める気でいたところを、多くの信者を持つメガチャーチ、アバンダント・ライフ教会のジェファーズ牧師(セドリック・カイルズ)に誘われて、傘下のファースト・リフォームドに着任したのだった。
ある日のミサの後、トラーは信徒のメアリー(アマンダ・セイフライド)に、彼女の出産に反対している夫を説得して欲しいと頼まれる。
環境活動家である夫のマイケル(フィリップ・エッティンガー)は、環境破壊が止まらない現状に絶望し、生まれてくる子に未来は無いと言う。
トラーは対話を継続しようとするが、メアリーがマイケルの持ち物の中から自爆用ベストを見つけ、トラーが真意を問おうとするとマイケルはショットガンで自ら命を断った。
おりしもファースト・リフォームドは、設立250周年の記念式典を控えていて、トラーは自分の教会にアバンダント・ライフを通じて、代表的な環境破壊企業とされるバルクのオーナーから多額の寄付金が入ってることを知ってしまう・・・・
脚本家としてのシュレイダーの代表作の一つ、マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」が作られたのは、ベトナム戦争が終わった直後の1976年。
本作と「タクシードライバー」には、明らかな共通点が多々ある。
ロバート・デ・ニーロ演じる主人公のトラヴィスは、PTSDを抱えたベトナム帰還兵で、退廃したアメリカ社会に嫌悪感を募らせ、いつしか怒りの感情に駆られて自ら“浄化”しようとする。
彼のトリガーとなるのが、当時14歳のジョディ・フォスターが演じた少女売春婦のアイリスだ。
一方、本作のトラーは代々の元従軍牧師で、一族の伝統に従って愛国心から息子ジョセフに入隊を勧め、結果的に彼を死に追いやり、家族はバラバラに。
いつしか信仰にも疑問を感じるようになり、自分が何のために生きているのかすら分からなくなってしまい、やはり衝動的な行動へと駆り立てられる。
価値観の崩壊に加え、彼のトリガーとなるのは、メアリーから相談されていたマイケルの死だ。
40年以上の時を隔て、シュレイダーが生み出したトラヴィスとトラーは、共に大義なきアメリカの戦争の結果、深刻な心の傷を抱え、孤独に苛まれてながら、「何かをしなければならない」と言う強迫観念に突き動かされている。
違いは、とことん俗物で趣味はポルノ鑑賞だったトラヴィスとは対照的に、トラーは神に仕える聖職者であり、自らの考えをノートに綴ることで内面と向き合おうとするストイックな人物だと言うこと。
トラーが元来持っていた、二つの絶対的な価値観。
そのうちの「愛国心」の意味は、息子の死がもたらした痛みと、自らが彼の死に加担したと言う自責の念によって相殺されてしまっている。
傷ついた彼は、もう一つの「信仰心」によって、世界の“こちら側”にギリギリ止まっているのである。
しかしそんなトラーの前に、メアリーとマイケルが現れたことで信仰もまた揺らいでゆく。
マイケルは自分を説得しようとするトラーに言う。
「西暦2050年、僕たちの“娘”は33歳になる。その時、地球はどうなってると思う?」
彼の未来の娘に降りかかるであろう絶望は、トラーの息子を襲った過去の絶望と重なり、彼はマイケルの話に心の奥底で共感し始めている。
そしてマイケルの突然の自殺は、確実に痛々しい息子の戦死の記憶と共鳴し、彼が戦っていた相手であろう、テロリストの武器である自爆用ベストの発見が、トラーの内面の混乱を増幅する。
さらに清浄なる神の館である教会が、環境破壊企業から多額の寄付を受けていると言う事実も、トラーの心を追い詰めてゆく。
真摯に内面の葛藤と向き合おうする生真面目な男である故に、現実と信仰との間にある大きな矛盾を明確に突きつけられ、混沌に落ちてゆくのだ。
彼の教会「ファースト・リフォームド(最初の改革)」が、「アバンダント・ライフ(豊かな命)」の所有物なのも象徴的。
現状を正そうと言う精神性は、物質的な豊かさに比べてあまりにも無力だ。
牧師として、人間として、いかに生きるべきなのか?信仰の意味とは何なのか?
なぜ神は、残酷な仕打ちで自分を苦しめるのか?自分の果たすべき役割は何か?
内容は全く違うが、現実と信仰の間で苦悩するトラーの姿には、イ・チャンドン監督の問題作「シークレット・サンシャイン」を連想した。
トラーは「人は選択する」と言う。
クライマックスは苦悩を募らせるトラーの前にも、いくつもの選択肢とその結果が現れるのだが、さすがシュレイダー、ここからは全く先を読ませない。
マイケルの死によって、トラーが封印していた自責の念を呼び起こされ、教会が環境破壊企業と癒着していることが現世のキリスト教への不信感を育て、さらに自らの体が癌に侵されている事実が、彼をマイケルとの自己同一化に走らせる。
トラーは、マイケルの残した自爆用ベストを使い、ファースト・リフォームドの250周年の記念式典で、退廃した教会を体現するジェファーズ牧師や、教会のスポンサーである環境破壊企業バルクのオーナーを巻き添えに自殺しようとする。
ところが、そこに来るはずの無かったメアリーの姿を見たことで、自爆を思いとどまったトラーは、今度は有刺鉄線を自らの体に巻きつけ痛めつけるのだ。
この時のトラーは、明らかにキリストの受難に例えられており、この後に起こることは、いわば聖書の「if」の展開。
式典に姿を見せない牧師を探しに来たメアリーと出会った瞬間、トラーは彼女に歩み寄るときつく抱き合い、激しくキスをする。
これはシュレイダーとスコセッシのもう一つのコンビ作「最後の誘惑」を思わせ、クライマックスに先立つ精神的なトリップの描写で、トラーを虜にしているメアリーは、あの映画でキリストの妻となるマグダラのマリアだ。
つまり、大義なき世に重大な苦悩を抱え込んだトラーは、大義を掲げ死を覚悟したテロリストとなり、次いで全ての罪を背負ったキリストとなり、最後には再び人間に戻るのである。
彼の心は相変わらず孤独と絶望に満ちているが、メアリーの存在によって僅かながら喜びと希望を感じている。
それは現世の誘惑であり、現実の生だ。
この見事な幕切れに、私は深く共感してしまった。
現在の世界にキリストの様な便利な存在は現れず、人間は自ら罪に向き合って、ほんの僅かな喜びを糧に、もがき苦しみながら生きてゆくしかないのである。
今回は、キリスト教には欠かせない赤ワイン、「カ・マルカンダ ガヤ プロミス」の2016をチョイス。
イタリア・トスカーナ産のフルボディ、辛口の赤。
メルロー、シラー、サンジョヴェーゼを別々に発酵させた後にブレンド、熟成したもので、みずみずしく濃厚な果実味と、フレッシュなアロマが楽しめる。
映画のトラーはウィスキー派だったが、この映画はやはりワインで複雑な余韻を噛み締めたい。

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この記事へのコメント
現実と信仰の間で苦悩するトラー牧師の心情は痛いほど伝わってきました~そして最後はメアリーに救われて・・ホッ!
それにしても苦悩するイーサン・ホークの演技は最高!
それにしても苦悩するイーサン・ホークの演技は最高!
2019/04/27(土) 20:45:30 | URL | karinn #NCwpgG6A[ 編集]
>karinnさん
信仰と現実の間で非常に人間的な苦悩を見せてくれました。
まあメアリーに救われたとしても、彼は今後も様々な葛藤から逃げられないとは思います。
「最後の誘惑」みたいに、最終的にはまた元に戻るような気も。
信仰と現実の間で非常に人間的な苦悩を見せてくれました。
まあメアリーに救われたとしても、彼は今後も様々な葛藤から逃げられないとは思います。
「最後の誘惑」みたいに、最終的にはまた元に戻るような気も。
こんにちは。
流石はノラネコさん。私はそこまで深くは読み取れませんでした。
全く宗教って難しいな、と思った次第です。
流石はノラネコさん。私はそこまで深くは読み取れませんでした。
全く宗教って難しいな、と思った次第です。
>ここなつさん
シュレイダーの過去作品との関連が深いので、するっと入れました。
信仰に悩みに悩んで、結局人間性に目覚める物語にグッときました。
シュレイダーの過去作品との関連が深いので、するっと入れました。
信仰に悩みに悩んで、結局人間性に目覚める物語にグッときました。
タクシードライバーの後にこれをみて、ああ、本当に現代版だ、とため息が出ました。僕もラストの人間に戻るシーンで、深く共感しました。罪を直視し、なんとかもがきながら、孤独の中で生きていくしかないのだ、と。
2021/01/31(日) 11:22:03 | URL | ペトロニウス #zHAUYs2U[ 編集]
>ペトロニウスさん
この映画はあまりにも過小評価されてると思いますね。
現在アメリカの悩めるキリスト者の物語として、これほど説得力のある話もないと思います。
いやキリスト者で無かったとしても、最後の主人公には誰もが共感せざるを得ないですよね。
この映画はあまりにも過小評価されてると思いますね。
現在アメリカの悩めるキリスト者の物語として、これほど説得力のある話もないと思います。
いやキリスト者で無かったとしても、最後の主人公には誰もが共感せざるを得ないですよね。
2021/01/31(日) 22:00:38 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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魂のゆくえ@京橋テアトル試写室
2019/05/07(火) 21:13:24 | あーうぃ だにぇっと
「タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーが監督の作品。イーサン・ホークがいつものように哀しみを湛えた演技で出演している。…私には、この作品はよく理解できなかった。ストーリーが理解できなかったという意味ではもちろんなくて、それどころか作品が伝えたかったことは理解しているつもりだからそちらの方の意味ではなくて、つまり共感性が持てない方の「理解」ができなかったのである。キリスト教から派生...
2019/05/27(月) 13:51:03 | ここなつ映画レビュー
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