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2019年04月23日 (火) | 編集 |
恋の始まりは、巣立ちの時。
これは愛すべき小品。
大作、話題作が目白押しの今年のゴールデンウィーク映画戦線だが、もしあなたがほっこり幸せな気分になりたいなら、ぜひ本作をお勧めしたい。
あるいは、大切な人と初めて観に行くデートムービーとしても最適かもしれない。
舞台となるのは、カナダ西海岸のバンクーバー。
生まれてからずっと、心配性で超過保護なママのホームスクールで育ち、同世代の友達のいない孤独な少年リアムが主人公。
彼は高卒認定試験を受けるために地元の公立高校に行き、そこで義足の美少女アナスタシアに一目惚れ。
彼女をオトスために、16歳にして初めての高校通学を決意する。
しかし、何しろ学校はおろか、ママ以外の人たちと長時間過ごした経験もなく、コミュニケーション能力は皆無。
リアムにとって初めての学園生活は、ちょっとした非日常での冒険に等しいのだ。
「リアム16歳、はじめての学校」という邦題は真面目系の印象だが、中身は原題の「Adventure in public school」の方がシックリくる。
監督と共同脚本を務めるのは、これが監督2作目となるカイル・ライドアウト。
元々は俳優として活動している人で、本作にもジョンおじさんの役でチラリと出演。
彼の母親もシングルマザーで、7つもの学校を転々として育ったと言う。
近年世界的に増えつつある、ホームスクールというモチーフを扱ってはいるけど、問題は指摘しつつも別にそれを否定する訳ではない。
そもそも、それぞれに個性のある子供の教育なんて、絶対の正解など誰も知らない。
昔色々あったリアムのママも、自分の経験に基づいてベストだと思うやり方を貫いてきたのだけど、子供の心と体の成長とともに、合わなくなってきたというだけの話。
意を決して高校に通い始めたリアムは、なんとかアナスタシアにお近づきになろうと努力し、初めての友だちを得て、初めての挫折も経験しながら、大人の階段を不器用に登ってゆく。
そして、そんな息子の姿にママはハラハラ。
リアムもママも相当変でイタタな人なのだが、描写はコミカルで陽性。
パステルカラーを思わせる画面の色彩設計も含めて、映画全体に優しさが溢れているのだ。
大爆笑するわけじゃ無いのだけど、緩急のバランスに優れ、センスのいいエピソードの連続でクスクスが止まらない。
親友で最大の理解者でもあるママとべったりで人付き合いが苦手、頭はいいけど子供っぽいリアムと、子供は巣立つと頭では分かっちゃいるけど、なかなか現実を認められないママ。
一歩間違えると極度のマザコン&モンスターペアレントになっちゃいそうな、典型的なトモダチ親子がお互いに成長を遂げる、いまどきのグローイングアップストーリーだ。
主人公のリアムを演じるダニエル・ドヘリーも良いが、性教育も兼ねてライトな下ネタ連発、危ないくらいに息子を溺愛するママを演じるジュディ・グリアが素晴らしい。
ただ過保護なだけじゃなく、ユーモラスで知的なキャラクターなんだな。
個性的な学校の生徒たちや、惚れっぽい校長先生のキャラも最高(笑
これ、古くは「すてきな片思い」や「ブレックファスト・クラブ」などのジョン・ヒューズ系の青春映画群、最近では「レディ・バード」や「スウィート17モンスター」などの、ちょっとイタ恥ずかしい青春映画の好きな人には大好物だと思う。
今回は、アナスタシアにビビッときたリアムが人生の新しい一歩を踏み出す話なので、目を開かせるもの、「アイ・オープナー」をチョイス。
ラム30ml、オレンジ・キュラソー2dash、パスティス2dash、クレーム・ド・ノワヨー2dash、砂糖1tsp、卵黄1個を強めにシェイクして、グラスに注ぐ。
甘めで濃厚、香りも複雑で、どちらかと言えば、飲んでいるうちに目が閉じてきそう。
輝かしくも恥ずかしい、青春の思い出に乾杯!
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これは愛すべき小品。
大作、話題作が目白押しの今年のゴールデンウィーク映画戦線だが、もしあなたがほっこり幸せな気分になりたいなら、ぜひ本作をお勧めしたい。
あるいは、大切な人と初めて観に行くデートムービーとしても最適かもしれない。
舞台となるのは、カナダ西海岸のバンクーバー。
生まれてからずっと、心配性で超過保護なママのホームスクールで育ち、同世代の友達のいない孤独な少年リアムが主人公。
彼は高卒認定試験を受けるために地元の公立高校に行き、そこで義足の美少女アナスタシアに一目惚れ。
彼女をオトスために、16歳にして初めての高校通学を決意する。
しかし、何しろ学校はおろか、ママ以外の人たちと長時間過ごした経験もなく、コミュニケーション能力は皆無。
リアムにとって初めての学園生活は、ちょっとした非日常での冒険に等しいのだ。
「リアム16歳、はじめての学校」という邦題は真面目系の印象だが、中身は原題の「Adventure in public school」の方がシックリくる。
監督と共同脚本を務めるのは、これが監督2作目となるカイル・ライドアウト。
元々は俳優として活動している人で、本作にもジョンおじさんの役でチラリと出演。
彼の母親もシングルマザーで、7つもの学校を転々として育ったと言う。
近年世界的に増えつつある、ホームスクールというモチーフを扱ってはいるけど、問題は指摘しつつも別にそれを否定する訳ではない。
そもそも、それぞれに個性のある子供の教育なんて、絶対の正解など誰も知らない。
昔色々あったリアムのママも、自分の経験に基づいてベストだと思うやり方を貫いてきたのだけど、子供の心と体の成長とともに、合わなくなってきたというだけの話。
意を決して高校に通い始めたリアムは、なんとかアナスタシアにお近づきになろうと努力し、初めての友だちを得て、初めての挫折も経験しながら、大人の階段を不器用に登ってゆく。
そして、そんな息子の姿にママはハラハラ。
リアムもママも相当変でイタタな人なのだが、描写はコミカルで陽性。
パステルカラーを思わせる画面の色彩設計も含めて、映画全体に優しさが溢れているのだ。
大爆笑するわけじゃ無いのだけど、緩急のバランスに優れ、センスのいいエピソードの連続でクスクスが止まらない。
親友で最大の理解者でもあるママとべったりで人付き合いが苦手、頭はいいけど子供っぽいリアムと、子供は巣立つと頭では分かっちゃいるけど、なかなか現実を認められないママ。
一歩間違えると極度のマザコン&モンスターペアレントになっちゃいそうな、典型的なトモダチ親子がお互いに成長を遂げる、いまどきのグローイングアップストーリーだ。
主人公のリアムを演じるダニエル・ドヘリーも良いが、性教育も兼ねてライトな下ネタ連発、危ないくらいに息子を溺愛するママを演じるジュディ・グリアが素晴らしい。
ただ過保護なだけじゃなく、ユーモラスで知的なキャラクターなんだな。
個性的な学校の生徒たちや、惚れっぽい校長先生のキャラも最高(笑
これ、古くは「すてきな片思い」や「ブレックファスト・クラブ」などのジョン・ヒューズ系の青春映画群、最近では「レディ・バード」や「スウィート17モンスター」などの、ちょっとイタ恥ずかしい青春映画の好きな人には大好物だと思う。
今回は、アナスタシアにビビッときたリアムが人生の新しい一歩を踏み出す話なので、目を開かせるもの、「アイ・オープナー」をチョイス。
ラム30ml、オレンジ・キュラソー2dash、パスティス2dash、クレーム・ド・ノワヨー2dash、砂糖1tsp、卵黄1個を強めにシェイクして、グラスに注ぐ。
甘めで濃厚、香りも複雑で、どちらかと言えば、飲んでいるうちに目が閉じてきそう。
輝かしくも恥ずかしい、青春の思い出に乾杯!

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