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ハッピー・デス・デイ/ハッピー・デス・デイ 2U・・・・・評価額1600円
2019年07月17日 (水) | 編集 |
死のループから脱出せよ。

9月18日の誕生日の夜に、何者かに殺された女子大生が、人生最後の日を無限ループする「ハッピー・デス・デイ」と、そもそもなぜループが作られたのかを描くネタばらし編「ハッピー・デス・デイ 2U」が、日本ではほぼ同時公開中。
原題からして思いっきりダジャレなタイトルにB級感が漂うが、2本ともセンス・オブ・ワンダーに溢れたなかなかの快作。
本国では1作目が2017年、「2U」が19年と、二年のブランクがあったのだが、この2本は続けてみたほうが絶対に楽しい。
外国映画の公開が世界一遅い日本だが、こんなメリット(?)もあったのだな。
「ラ・ラ・ランド」のジェシカ・ローテが、年齢的にちょっと無理のあるビッチな女子大生ツリーを怪演し、「パラノーマル・アクティビティ」シリーズのクリストファー・B・ランドンが監督を務める。
※核心部分に触れています。

大学生のツリー(ジェシカ・ローテ)は、ある朝カーター(イズラエル・ブルサード)の部屋で目を覚ます。
前夜のパーティーで飲みすぎて、初対面の彼の部屋で寝込んでしまったのだ。
この日、9月18日はツリーの誕生日だったが、彼女の体調はすぐれない。
寮に帰るとルームメイトのロリ(ルビー・モディーン)がカップケーキを作ってくれていたが、ツリーはそれをゴミ箱に捨てると、不倫相手のバトラー教授と会い、父親とランチを共にする約束をすっぽかす。
その夜、パーティー会場に向かっていたツリーは、途中で大学のマスコットであるベビーフェイスの仮面をかぶった人物と遭遇、殺されてしまう。
その瞬間、ツリーは再びカーターの部屋で目を覚ます。
今までの出来事は夢かと思ったが、何かがおかしい。
起こることが全て、一度体験していることなのだ。
全く同じ日を繰り返している?
ツリーがそのことを確信した時には、すでにベビーフェイスの殺人鬼が迫っていた・・・


「ハッピー・デス・デイ」では、色々こじらせちゃってる主人公のツリーが、不気味なベビーフェイスのマスクをかぶった犯人からなんとか逃げ切り、死のループを終わらせようと奮闘する。
劇中、彼女に協力することになるカーターが、ハロルド・ライミス監督の「恋はデジャ・ブ」に言及していたが、命がけのサバイバルという点では、ホラー版「オール・ユー・ニード・イズ・キル」と言ったほうがしっくりくるかもしれない。
あの映画のヘタレ軍人のトム・クルーズと同様に、本作のツリーも相当問題あるキャラクター。
犯人の目星をつけようにも、本人の性格がビッチ過ぎて、各方面から恨みを買いまくっているので容疑者多過ぎとか(笑
少しずつループに慣れて来て、生き残り作戦が機能し始めるあたりも良く似ている。
ツリーは最愛の母を亡くして以来、悲しみのあまり自暴自棄になっていたのだが、運命と戦っているうちに、だんだんとビッチキャラを脱して人間的に成長してゆく。
面白いのは、この世界では永遠にループ出来る訳ではなく、ゲームの「ライフ」のように少しずつ彼女の生命力が削られてゆく設定で、これがある種のタイムリミットとして機能する。
最初は「殺されてスッキリ」キャラの嫌なヤツだったツリーが、生きることへの切望と共に応援しがいのあるいいヤツに変化してゆくのだ。
意外性のある真犯人に至るプロセスも、やや駆け足ではあるけど、けっこう細かな伏線も貼られていて楽しめる。

そして、ベビーフェイスとのサバイバルを生き抜き、仮面の下の正体を突き止めたツリーは、一応死のループを閉じることには成功するが、1作目ではそもそもなぜ彼女がループにハマってしまったのか、その原因はほったらかしのまま終わってしまう。
世界観の秘密が明らかになるのが、「ハッピー・デス・デイ 2U」だ。
1作目では冒頭のユニバーサルロゴが、何度も巻き戻っていたが、今回は3つにスプリット。
勘のいい人なら、この時点で世界観がわかるだろう。
ループが作られたのは、1作目で彼女を助け、恋仲になったカーターのギークなルームメイト、ライアンのせい。
彼が大学の研究室で量子反応炉の実験をしたことが、たまたま近くにいたツリーの時間を狂わせてしまったのだが、物語はここからさらに複雑に展開。
今度はライアンが何者かに殺されるループに落ち、それを正すために再び量子反応炉を作動させた結果、ツリーがまたしても9月18日の誕生日、しかも元いた世界とは異なるマルチバースに飛ばされてしまうのだ。
この世界でもベビーフェイスの殺人鬼は出没しているものの、ツリーとは直接の関りはなく、なによりもあれほど会いたかった母親が生きているのである。

だから「2U」の彼女の目的は、「真犯人を探して生き残ること」ではない。
以前の経験を生かし、ベビーフェイスの犠牲者を救いつつ、カーターやライアンの協力を得て不安定な量子反応炉を完成させ、こんどこそループを閉じる。
元の世界との細かな差異が、彼女の目的達成の障害となるという、前作全体が伏線として作用する実に上手い構造。
ホラー色は限りなく薄まり、カテゴリ的には完全にSFの領域に入り、ライアンと仲間たちのギークな新キャラも加わったチーム戦のおもむきだ。
「恋はデジャ・ブ」に代わって、カーターが引き合いに出すのが「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」というのもいい。

前回の命がけのサバイバルを経験することで、すでにビッチを抜け出しているツリーは、今回はループを閉じる時にどちらの世界を選ぶのかという、重大な選択を迫られる。
元の世界では、ベビーフェイスとの戦いを通じて、“戦友”となったツリーとカーターは恋仲になっているが、こちらの世界の彼は、ツリーの天敵でもある同級生と付き合っている。
しかし元の世界では、母親は死んでしまっているのだ。
母親が生きているこちらの世界か、カーターが恋人の元の世界か、心の傷を抱えて本当の自分の人生を生きるのか、もう一人の自分の人生を奪うのか、物語は究極の選択を通じて、ツリーにさらなる成長を促すのである。
SF設定は少々強引ではあるものの、1作目同様のライフ減少とタイムリミットでハラハラさせて、ちょっとウルっとさせるあたり、人間ドラマとしてもなかなか良く出来ている。
「2U」に関しては完全な続きモノで、前作からの人間関係が複雑に絡み合っているので、1作目の鑑賞は必須。
観てないと訳が分からないだろう。
2本同時に上映されている間に、一気にハシゴするのがベストだと思う。

今回は誕生日に飲みたい、カリフォルニア産のスパークリングワイン「ブラン・ド・ブルー」をチョイス。
名前の通り、涼しげな青が美しいが、シャルドネのスパークリングにブルーベリーで色付けしたもの。
シルキーな泡と共に、豊かな果実香が立ち上がってくる。
ほのかなブルーベリーのフレーバーが、いいアクセントになっている。
パーティーを華やかに彩る、辛口でライトな味わいのスパークリングだ。

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