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2020年01月09日 (木) | 編集 |
淀んだ地下には秘密がある。
「グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」などで知られる、鬼才ポン・ジュノ監督の最新作は、盟友のソン・ガンホと四度目のタッグを組み、地下に埋もれた現代韓国の闇を描く、シニカルなブラックコメディ。
半地下の家に住み、内職でなんとか食いつないでいる失業者の家族が、ひょんなことから大金持ちの邸宅に入り込み、寄生するように暮らしはじめる。
しかし、この映画が描き出す現代社会のダークサイドは、こちらの想像の斜め上を軽々と超え、遥かにディープ。
二つの家族の出会いは、予期せぬ化学反応を呼び、彼らの運命は負のスパイラルに巻き込まれてゆくのである。
韓国映画としてはじめて、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いたほか、ゴールデングローブ賞外国語映画賞など、世界各国の映画賞を席巻している超話題作だ。
※核心部分に触れています。
家族全員失業中で、家賃の安い半地下の家で、その日暮らしの生活を送るキム一家。
ある日、長男のギウ(チェ・ウシク)は、友人に紹介されてIT企業のオーナーのパク氏(イ・ソンギョン)の邸宅へ、娘のダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師の面接を受けに行くことになる。
すると、パクの妻のヨンギョ(チョ・ヨジョン)に気に入られ、自分だけでなく息子のダソン(チョン・ヒョンジュン)の美術教師として妹のギジョン(パク・ソダム)を送り込むことに成功。
やがてパク家の家政婦ムングァン(イ・ジョンウン)を追い出すと、代わりの家政婦として母のチュンスク(チャン・へジン)が、パクの運転手として父のギテク(ソン・ガンホ)が採用され、キム一家は素性を隠したまま、完全にパク家に寄生するようになる。
生活苦から解放され、羽を伸ばすキム一家だったが、パク一家が揃ってキャンプに出かけたある夜、突然ムングァンが戻ってくる。
実はこの邸宅には、彼女以外に誰も知らない秘密があった・・・・
ポン・ジュノと出演者から、先行上映の観客に”ネタバレ禁止のお願い“が流れる。
なるほど、たしかにこれはあまり情報も入れない方が面白いので、観てない方はこれ以上は読み進まないことをお勧めする。
失業中の貧民層の家族が、ひょんなことから富豪の邸宅にするりと入り込む。
そして富める者の余裕に漬け込んで、彼らの生活に寄生してゆくのだが、ここから先の展開は完全に予想外だった。
韓国の格差社会、金持ち家族と使用人を描いた作品と言うと、本作にも大きな影響を与えていそうなキム・ギヨン監督の古典、「下女」がまず思い浮かぶ。
近年、イム・サンス監督、チョン・ドヨン主演で「ハウスメイド」としてリメイクされたので、こちらはご覧になった方も多いだろう。
1960年に公開された「下女」では、金持ちの音楽家トンシクの家庭に入り込んだ住み込みの家政婦のミョンスクが、ハニートラップで主人を籠絡、幸せだった家族を破滅させてゆく。
この作品で、非常に効果的に使われているのが、トンシクの家の階段だ。
当時の韓国は、一人当たりのGDPが160ドル程度のアジア最貧国の一つ。
庶民の多くが長屋のような粗末な家に住んでいる中、二階を持つ家はそれだけでステータスシンボルであり、様々なエピソードが階段を起点にして展開する。
そして、悲喜交々の階段のドラマは、本作にも確実に受け継がれているのである。
冒頭で、半地下の家に持ち込まれる山水景石が象徴的。
一つの石を自然の山のミニチュアとして見る粋な文化だが、本作も韓国社会のミニチュアだ。
キム家の家族が住んでいる、ゴチャゴチャした下町にある半地下の家は、いわば山の裾野。
「下女」が公開された後、韓国は朴正煕政権下で“漢江の奇跡”と呼ばれる高度成長期を迎えるのだが、この時期に作られた建物には、北朝鮮との再度の戦争を見越して、シェルターや貯蔵庫として使える半地下を作ることが推奨されたという。
しかし長らく戦争は起こらず、無用となった半地下を賃貸物件として貸し出すケースが増えたそうなのだが、そもそも最初から生活空間としては考えられていない。
ほとんど日もささず、ジメジメとした湿気は取れないし、水圧の関係でトイレだけ高い位置にあるなど、居住性が劣悪なために家賃が安く、結果として貧困層の住居となった。
対照的に、下町から長い階段を登った、高台の高級住宅地にあるパク家の邸宅は、いわば山水景石の頂上だ。
邸宅の中の地下室、地上、二階を結ぶ階段。
そして、高級住宅地と下町を結ぶ、長い長い階段。
いくつもの上下移動を要求する階段が、ドラマチックな動線となって物語を展開させるのだが、本作で秀逸なのが水を使った演出だ。
格差社会を肯定する為政者や富裕層によって、しばしば引き合いに出されるのが、富裕層が富めば富むほど、貧しいものにも富のおこぼれがしたたり落ちる、というトリクルダウンの理論。
この考え方を説明するのに、よくシャンパンタワーが用いられるが、本作では激しい雨水がその欺瞞を暴き出す。
高台の高級住宅地に降った雨は、金持ちたちには被害をもたらすこと無く、そのまま下町へと流れ落ち、都市のゴミを巻き込んだ濁流となって貧しい人々を襲う。
下町の最下層にあるキム家の半地下の家などは、完全に水没してしまうのだ。
トリクルダウンでは富はしたたってこない。
怒涛の勢いで流れて来るのは、更なる貧困なのである。
ここまでは、いわば可視化された格差で、予想できるものだが、本作の凄さはこの先にある。
実は、邸宅の地下深くに隠された核シェルターに、誰も知らない最下層のさらに最下層として、文字通りの“インビジブル・マン”が存在しているのだ。
この辺り、昨年話題になったジョーダン・ピール監督の社会派ホラー、「アス」と奇妙に符合するのが面白い。
もちろん描き方は全く異なるが、格差社会をモチーフにしたシニカルな暗喩劇なのも共通。
あの映画では、打ち捨てられた全米の地下施設に暮らすコピー人間たちが、地上の富裕層に対して反乱を起こし、自分たちの存在をデモンストレーションする。
対して本作では、インビジブル・マンの予期せぬ出現によって、二つの家族の間に蓄積されてきた淀みが一気に噴出し、破滅をもたらすのである。
半地下などまだ生ぬるい、本当の絶望は誰にも見えない地の底にあるという訳だ。
予測不能のアクションの連続から、一度住んだら決して拭い去れない“半地下の臭い”というカメラに写らないものが、決定的な意味を持つクライマックスの描写は実に映画的で、巧みな構成と円熟した演出力に思わず唸った。
しかし、これでカンヌ国際映画祭は、2016年の「わたしは、ダニエル・ブレイク」、18年の「万引き家族」、そして本作と、過去4年間で3本、格差社会を扱った映画をパルム・ドールに選んだ訳だ。
もちろんカンヌだけでは無く、例えば昨年世界的な大ヒット作となった「ジョーカー」や、レバノンのスラムを舞台とした「存在のない子供たち」、ケン・ローチが再び格差社会の痛みを描いた「家族を想うとき」、本作と同じく現代韓国の闇に挑んだ「バーニング 劇場版」など、世界中で同一モチーフの映画が続々と作られているのは、もはやこれが汎地球的なイシューで、世界のどこでも同じ問題を抱えているということだ。
本作のパク家の人々がアメリカかぶれなのも、資本主義の格差社会の象徴としてのイメージなのだろう。
この深刻かつ身近なイシューを、驚くべき未見性を秘めた極上のエンターテイメントに仕上げてしまうのが、流石のポン・ジュノ。
もしかしたら、この勢いでアカデミー外国語映画賞まで持っていくのかも知れない。
ぶっ飛んだ映画ではあるが、決して絵空事と言い切れないのが恐ろしい。
今回は格差が作り出す地獄の話なので、「ヘルファイア」をチョイス。
氷を入れたビアジョッキに、ライム1/4を絞り入れる。
スパイスド・ラム30ml、ジンジャー・ビア30ml、タバスコ2dashを注ぎ、軽くステア。
最後にピルスナービールを静かに注ぎいれ、再度軽くステアして完成。
材料からも想像がつく通り、スパイシーで喉を温める効果があり、好みは別れるだろうがそれほどクセが強いわけでも無い。
このぐらいの地獄なら、なんとか耐えられるんだけどなあ。
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「グエムル 漢江の怪物」「母なる証明」などで知られる、鬼才ポン・ジュノ監督の最新作は、盟友のソン・ガンホと四度目のタッグを組み、地下に埋もれた現代韓国の闇を描く、シニカルなブラックコメディ。
半地下の家に住み、内職でなんとか食いつないでいる失業者の家族が、ひょんなことから大金持ちの邸宅に入り込み、寄生するように暮らしはじめる。
しかし、この映画が描き出す現代社会のダークサイドは、こちらの想像の斜め上を軽々と超え、遥かにディープ。
二つの家族の出会いは、予期せぬ化学反応を呼び、彼らの運命は負のスパイラルに巻き込まれてゆくのである。
韓国映画としてはじめて、カンヌ国際映画祭の最高賞パルム・ドールに輝いたほか、ゴールデングローブ賞外国語映画賞など、世界各国の映画賞を席巻している超話題作だ。
※核心部分に触れています。
家族全員失業中で、家賃の安い半地下の家で、その日暮らしの生活を送るキム一家。
ある日、長男のギウ(チェ・ウシク)は、友人に紹介されてIT企業のオーナーのパク氏(イ・ソンギョン)の邸宅へ、娘のダヘ(チョン・ジソ)の家庭教師の面接を受けに行くことになる。
すると、パクの妻のヨンギョ(チョ・ヨジョン)に気に入られ、自分だけでなく息子のダソン(チョン・ヒョンジュン)の美術教師として妹のギジョン(パク・ソダム)を送り込むことに成功。
やがてパク家の家政婦ムングァン(イ・ジョンウン)を追い出すと、代わりの家政婦として母のチュンスク(チャン・へジン)が、パクの運転手として父のギテク(ソン・ガンホ)が採用され、キム一家は素性を隠したまま、完全にパク家に寄生するようになる。
生活苦から解放され、羽を伸ばすキム一家だったが、パク一家が揃ってキャンプに出かけたある夜、突然ムングァンが戻ってくる。
実はこの邸宅には、彼女以外に誰も知らない秘密があった・・・・
ポン・ジュノと出演者から、先行上映の観客に”ネタバレ禁止のお願い“が流れる。
なるほど、たしかにこれはあまり情報も入れない方が面白いので、観てない方はこれ以上は読み進まないことをお勧めする。
失業中の貧民層の家族が、ひょんなことから富豪の邸宅にするりと入り込む。
そして富める者の余裕に漬け込んで、彼らの生活に寄生してゆくのだが、ここから先の展開は完全に予想外だった。
韓国の格差社会、金持ち家族と使用人を描いた作品と言うと、本作にも大きな影響を与えていそうなキム・ギヨン監督の古典、「下女」がまず思い浮かぶ。
近年、イム・サンス監督、チョン・ドヨン主演で「ハウスメイド」としてリメイクされたので、こちらはご覧になった方も多いだろう。
1960年に公開された「下女」では、金持ちの音楽家トンシクの家庭に入り込んだ住み込みの家政婦のミョンスクが、ハニートラップで主人を籠絡、幸せだった家族を破滅させてゆく。
この作品で、非常に効果的に使われているのが、トンシクの家の階段だ。
当時の韓国は、一人当たりのGDPが160ドル程度のアジア最貧国の一つ。
庶民の多くが長屋のような粗末な家に住んでいる中、二階を持つ家はそれだけでステータスシンボルであり、様々なエピソードが階段を起点にして展開する。
そして、悲喜交々の階段のドラマは、本作にも確実に受け継がれているのである。
冒頭で、半地下の家に持ち込まれる山水景石が象徴的。
一つの石を自然の山のミニチュアとして見る粋な文化だが、本作も韓国社会のミニチュアだ。
キム家の家族が住んでいる、ゴチャゴチャした下町にある半地下の家は、いわば山の裾野。
「下女」が公開された後、韓国は朴正煕政権下で“漢江の奇跡”と呼ばれる高度成長期を迎えるのだが、この時期に作られた建物には、北朝鮮との再度の戦争を見越して、シェルターや貯蔵庫として使える半地下を作ることが推奨されたという。
しかし長らく戦争は起こらず、無用となった半地下を賃貸物件として貸し出すケースが増えたそうなのだが、そもそも最初から生活空間としては考えられていない。
ほとんど日もささず、ジメジメとした湿気は取れないし、水圧の関係でトイレだけ高い位置にあるなど、居住性が劣悪なために家賃が安く、結果として貧困層の住居となった。
対照的に、下町から長い階段を登った、高台の高級住宅地にあるパク家の邸宅は、いわば山水景石の頂上だ。
邸宅の中の地下室、地上、二階を結ぶ階段。
そして、高級住宅地と下町を結ぶ、長い長い階段。
いくつもの上下移動を要求する階段が、ドラマチックな動線となって物語を展開させるのだが、本作で秀逸なのが水を使った演出だ。
格差社会を肯定する為政者や富裕層によって、しばしば引き合いに出されるのが、富裕層が富めば富むほど、貧しいものにも富のおこぼれがしたたり落ちる、というトリクルダウンの理論。
この考え方を説明するのに、よくシャンパンタワーが用いられるが、本作では激しい雨水がその欺瞞を暴き出す。
高台の高級住宅地に降った雨は、金持ちたちには被害をもたらすこと無く、そのまま下町へと流れ落ち、都市のゴミを巻き込んだ濁流となって貧しい人々を襲う。
下町の最下層にあるキム家の半地下の家などは、完全に水没してしまうのだ。
トリクルダウンでは富はしたたってこない。
怒涛の勢いで流れて来るのは、更なる貧困なのである。
ここまでは、いわば可視化された格差で、予想できるものだが、本作の凄さはこの先にある。
実は、邸宅の地下深くに隠された核シェルターに、誰も知らない最下層のさらに最下層として、文字通りの“インビジブル・マン”が存在しているのだ。
この辺り、昨年話題になったジョーダン・ピール監督の社会派ホラー、「アス」と奇妙に符合するのが面白い。
もちろん描き方は全く異なるが、格差社会をモチーフにしたシニカルな暗喩劇なのも共通。
あの映画では、打ち捨てられた全米の地下施設に暮らすコピー人間たちが、地上の富裕層に対して反乱を起こし、自分たちの存在をデモンストレーションする。
対して本作では、インビジブル・マンの予期せぬ出現によって、二つの家族の間に蓄積されてきた淀みが一気に噴出し、破滅をもたらすのである。
半地下などまだ生ぬるい、本当の絶望は誰にも見えない地の底にあるという訳だ。
予測不能のアクションの連続から、一度住んだら決して拭い去れない“半地下の臭い”というカメラに写らないものが、決定的な意味を持つクライマックスの描写は実に映画的で、巧みな構成と円熟した演出力に思わず唸った。
しかし、これでカンヌ国際映画祭は、2016年の「わたしは、ダニエル・ブレイク」、18年の「万引き家族」、そして本作と、過去4年間で3本、格差社会を扱った映画をパルム・ドールに選んだ訳だ。
もちろんカンヌだけでは無く、例えば昨年世界的な大ヒット作となった「ジョーカー」や、レバノンのスラムを舞台とした「存在のない子供たち」、ケン・ローチが再び格差社会の痛みを描いた「家族を想うとき」、本作と同じく現代韓国の闇に挑んだ「バーニング 劇場版」など、世界中で同一モチーフの映画が続々と作られているのは、もはやこれが汎地球的なイシューで、世界のどこでも同じ問題を抱えているということだ。
本作のパク家の人々がアメリカかぶれなのも、資本主義の格差社会の象徴としてのイメージなのだろう。
この深刻かつ身近なイシューを、驚くべき未見性を秘めた極上のエンターテイメントに仕上げてしまうのが、流石のポン・ジュノ。
もしかしたら、この勢いでアカデミー外国語映画賞まで持っていくのかも知れない。
ぶっ飛んだ映画ではあるが、決して絵空事と言い切れないのが恐ろしい。
今回は格差が作り出す地獄の話なので、「ヘルファイア」をチョイス。
氷を入れたビアジョッキに、ライム1/4を絞り入れる。
スパイスド・ラム30ml、ジンジャー・ビア30ml、タバスコ2dashを注ぎ、軽くステア。
最後にピルスナービールを静かに注ぎいれ、再度軽くステアして完成。
材料からも想像がつく通り、スパイシーで喉を温める効果があり、好みは別れるだろうがそれほどクセが強いわけでも無い。
このぐらいの地獄なら、なんとか耐えられるんだけどなあ。

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この記事へのコメント
そう、映像には映らない「臭い」をトリガーにしているところが凄いですよね。
でも「臭い」ってイジメでもよく使われるファクターだけに、誰もが理解出来てしまうこの恐ろしさ。
さすがポン・ジュノ監督ですわ。
でも「臭い」ってイジメでもよく使われるファクターだけに、誰もが理解出来てしまうこの恐ろしさ。
さすがポン・ジュノ監督ですわ。
>にゃむばななさん
臭いって確かに印象に残りますもんね。
人はもちろん、国や街独特の臭いもあるし、この映画でもパク氏が「臭い」っていう臭いが、すぐにイメージできてしまう。
映画という表現で臭いを使ってくるとは思いませんでした。
臭いって確かに印象に残りますもんね。
人はもちろん、国や街独特の臭いもあるし、この映画でもパク氏が「臭い」っていう臭いが、すぐにイメージできてしまう。
映画という表現で臭いを使ってくるとは思いませんでした。
ノラネコさん☆
ポン・ジュノ監督素晴らしいですね~
とにかく4Dなんかなくても思わず息を止めちゃうくらいのリアルに匂ってきそうな映画でした。
水の演出も良かったデス。タチション男に水を掛けるときは、何とも美しかった水しぶきが、一転悪魔の様な洪水となる様子など韓国の気候ならではで感心しちゃいました。
ポン・ジュノ監督素晴らしいですね~
とにかく4Dなんかなくても思わず息を止めちゃうくらいのリアルに匂ってきそうな映画でした。
水の演出も良かったデス。タチション男に水を掛けるときは、何とも美しかった水しぶきが、一転悪魔の様な洪水となる様子など韓国の気候ならではで感心しちゃいました。
>ノルウェーまだ~むさん
貧しさの臭いって誰もがなんらかのイメージを持ってるんですよね。
そこに着眼したのは流石だと思います。
高台から濁流となって押し寄せてくる水は、去年の台風を思い出して恐ろしかったです。
貧しさの臭いって誰もがなんらかのイメージを持ってるんですよね。
そこに着眼したのは流石だと思います。
高台から濁流となって押し寄せてくる水は、去年の台風を思い出して恐ろしかったです。
はじめまして。
まだ~むさんの所から来ました。
匂いが漂ってくるような映画って、私はフランス映画の「パヒューム」以来のような気がします。
あれはグロテスクでちっとも好きではなかったのですが。
ご紹介の「わたしは、ダニエル・ブレイク」「万引き家族」「ジョーカー」「存在のない子供たち」、「家族を想うとき」、どれも観ています。
また映画のお話をできたらと思います。
まだ~むさんの所から来ました。
匂いが漂ってくるような映画って、私はフランス映画の「パヒューム」以来のような気がします。
あれはグロテスクでちっとも好きではなかったのですが。
ご紹介の「わたしは、ダニエル・ブレイク」「万引き家族」「ジョーカー」「存在のない子供たち」、「家族を想うとき」、どれも観ています。
また映画のお話をできたらと思います。
こんにちは。
「格差社会を描く」…正にその通りなのですが、客観視できなくなってきそうな世情、どうしたものか…。
しかし、大金持ちのはずなのに脇が甘い、社長や奥様にはちょっと笑えました。
「格差社会を描く」…正にその通りなのですが、客観視できなくなってきそうな世情、どうしたものか…。
しかし、大金持ちのはずなのに脇が甘い、社長や奥様にはちょっと笑えました。
>zooeyさん
ご訪問ありがとうございます。
ああ、パフュームも臭ってましたよね。
違う意味の臭気でしたけど。
格差の問題は人ごとではないので、世界中で同じ題材が作られている状況はかなりヤバイのだと思います。
>ここなつさん
パク社長家族が基本いい人なのがこの作品の悲しいところです。
彼ら自身は全然悪気なく、持たざる人の痛いところを無慈悲についてくるんですよね。
最後自分がなぜ刺されたのか、パク社長自身は全然分かってないのも切ない。
ご訪問ありがとうございます。
ああ、パフュームも臭ってましたよね。
違う意味の臭気でしたけど。
格差の問題は人ごとではないので、世界中で同じ題材が作られている状況はかなりヤバイのだと思います。
>ここなつさん
パク社長家族が基本いい人なのがこの作品の悲しいところです。
彼ら自身は全然悪気なく、持たざる人の痛いところを無慈悲についてくるんですよね。
最後自分がなぜ刺されたのか、パク社長自身は全然分かってないのも切ない。
>パク社長家族が基本いい人なのがこの作品の悲しいところです。
主人公一家に危害を加えるのも、一家“が”危害を加えるのも、最後以外は貧乏人なんですよね。(冷蔵庫の中身盗み食いはしたけど)
持てる者と持たざる者、搾取する者とされる者での闘争が成り立たなくなるほど、格差が固定化されつつある。ってことですかね。
それが相当程度ぶっ壊された末が現代であるはずなんですがね。
主人公一家に危害を加えるのも、一家“が”危害を加えるのも、最後以外は貧乏人なんですよね。(冷蔵庫の中身盗み食いはしたけど)
持てる者と持たざる者、搾取する者とされる者での闘争が成り立たなくなるほど、格差が固定化されつつある。ってことですかね。
それが相当程度ぶっ壊された末が現代であるはずなんですがね。
2020/01/28(火) 20:56:17 | URL | 焼き鳥 #1cuFQlj2[ 編集]
>焼き鳥さん
格差って底辺苦しんでる者は実感してるけど、トリクルダウンなんて幻想を語ってる安倍さんを含めて、上の方にいる人は実際その苦しさを知らないし、意識しないってことでしょう。
残念ながら格差は今世紀の新自由主義の隆盛によって世界的に拡大してしまったと思います。
格差って底辺苦しんでる者は実感してるけど、トリクルダウンなんて幻想を語ってる安倍さんを含めて、上の方にいる人は実際その苦しさを知らないし、意識しないってことでしょう。
残念ながら格差は今世紀の新自由主義の隆盛によって世界的に拡大してしまったと思います。
こんにちは。
この映画のメッセージは社会格差ですが、そのテーマが作中のいたるところで表現されているのがスゴイですよね。
高台・半地下や洪水、臭い、右回り・左回りなど、すごい凝って作られている印象を受けました。
ラストは悲しいですね。現代社会の闇を一気に昇華した感覚でした。
監督によるとキム家の長男は一生あの豪邸を買えないそうですが、観ている側としては少しでも希望を持ちたいところです。
応援完了です!
この映画のメッセージは社会格差ですが、そのテーマが作中のいたるところで表現されているのがスゴイですよね。
高台・半地下や洪水、臭い、右回り・左回りなど、すごい凝って作られている印象を受けました。
ラストは悲しいですね。現代社会の闇を一気に昇華した感覚でした。
監督によるとキム家の長男は一生あの豪邸を買えないそうですが、観ている側としては少しでも希望を持ちたいところです。
応援完了です!
>映画マンさん
ソウルの住宅価格は東京より高いくらいなので、あの息子の年収だと何百年もかかるでしょうね。
ポン・ジュノ一流のメタファー演出の数々が見事な作品でした。
ソウルの住宅価格は東京より高いくらいなので、あの息子の年収だと何百年もかかるでしょうね。
ポン・ジュノ一流のメタファー演出の数々が見事な作品でした。
2021/01/25(月) 20:49:29 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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全員失業中で、日の光も電波も弱い“半地下住宅”で暮らす貧しいキム一家。 長男ギウは身分を偽り、“高台の豪邸”で暮らす裕福なパク家の家庭教師の面接を受けに行く。 そして妹ギジョンも美術家庭教師として豪邸に足を踏み入れることに…。 サスペンス。
2020/01/10(金) 09:37:10 | 象のロケット
映画『パラサイト 半地下の家族(2D・日本語字幕版)』(公式)を昨日、劇場鑑賞。
採点は、★★★☆☆(最高5つ星で、星3つ)。100点満点なら 65点にします。
【私の評価基準:映画用】
★★★★★ 傑作! これを待っていた。Blu-rayで永久保存確定。
★★★★☆ 秀作! 私が太鼓判を押せる作品。
★★★☆☆ &nb...
2020/01/12(日) 00:19:40 | ディレクターの目線blog@FC2
パラサイトされる奥さんが美人でいいよね!
2020/01/16(木) 09:23:42 | 或る日の出来事
『母なる証明』などのポン・ジュノが監督を務め、第72回カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞した人間ドラマ。裕福な家族と貧しい家族の出会いから始まる物語を描く。ポン・ジュノ監督作『グエムル -漢江の怪物-』などのソン・ガンホをはじめ、『新感染 ファイナル・エクスプレス』などのチェ・ウシク、『最後まで行く』などのイ・ソンギュンらが出演。あらすじ:半地下住宅に住むキム一家は全員失業中で、日々の暮ら...
2020/01/20(月) 18:04:26 | 映画に夢中
カンヌが熱狂した、というのは全く誇張や間違いではないと思う。それはもう熱狂するでしょう、と。面白かった。見応えあり。とだけ書いてしまうのがいささか申し訳ない位。あと個人的な気持ちでは、ああそうだ、面白かった時の(私が面白いと感じていた時の)韓国映画ってこんなだったな、こんなパッションとニヒリズムのないまぜだった、という気持ちになった。裏町の隅の隅の、半地下にあるアパートに暮らす一家。基本的に...
2020/01/24(金) 12:32:22 | ここなつ映画レビュー
「殺人の追憶」や「グエムルー漢江の怪物」のポン・ジュノ監督が脚本も担当して映画化した作品だ。カンヌ映画祭でパルムドールを獲得して米アカデミー賞でも作品賞にノミネートされている。裕福な家族と貧乏な家族の争いという感じもあるけど、裕福な家族に寄生してなんとか
2020/02/04(火) 20:48:53 | とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
パラサイト 半地下の家族
半地下生活の貧しい家族が、高台の豪邸に住む
資産家に雇われるが、その家族は大きな秘密を抱えていた...
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原題:Parasite
2020/02/08(土) 23:09:34 | cinema-days 映画な日々
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