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ショートレビュー「ドロステのはてで僕ら・・・・・評価額1650円」
2020年07月19日 (日) | 編集 |
未来が無限に増殖する。

こりゃあ面白い!まさにアイディア賞!
京都に本拠を置く人気劇団、「ヨーロッパ企画」が作った初の長編映画。
劇団の主宰にして、脚本を担当する上田誠と監督の山口淳太が作り上げたのは、SFマインドを刺激するユニークな快作だ。
※以下、核心部分に触れています。

カフェの店長をしているカトウの部屋のパソコンモニターから、突然自分が語りかけてくる。
「オレは二分後のオレ」
モニターの自分は二分後の未来の未来から語りかけていると言い、どうやら部屋のモニターと階下のカフェのモニターが二分間の時差で繋がっていることが分かる。
すぐにウワサは広がり、友人たちが押し掛けてくる。
たった二分先の未来。
普通に考えれば、何の役にも立ちそうにないこの謎現象。
しかし友人の一人が、この二分を無限に増やすある方法を思いついちゃう。
それは二分の時差がある二つのモニターを、合わせ鏡の要領で向かい合わせに配置すること。
すると互いのカメラで撮り合うことによって、画面の中には無限の未来と無限の過去が並ぶことになるのだ。

これこそがタイトルにもなっている「ドロステ効果」で、もともとは劇中にも出てくるドロステ・ココアという商品のパッケージが語源。
ココアの箱に描かれた尼僧が持っているお盆の上に、小さなココアの箱が描かれ、そこにはやはりお盆を持った尼僧が描かれている。
さらにその尼僧の手にも・・・と、このようにモニターの中にモニターを映しこむことによって、どんどん未来が繋がってゆくというワケ。
もちろんモニターのカメラで撮り合っているいるのだから、ある程度小さくなると解像度の限界で見えなくなってしまうのだが、それでも二分を相当伸ばすことが可能になる。
そうなると、未来の情報を使って金儲けに走るののはお約束。
ところが、事態は現在過去未来が絡み合い急速にヤバイ方向に動いてゆくのである。

なんだか藤子F先生のSF短編集にありそうな話だなと思ってたら、最後の主人公と客演ヒロインの浅倉あきの会話で大いに納得。
やっぱりあの系統の世界だよな、コレは。
「ペンギン・ハイウェイ」「夜は短し歩けよ乙女」の脚本家としても知られる上田誠の独特の語り口は健在で、ケッタイな話だけどとてもよく出来ている。
テリングの最大の特徴は、特殊な物語構造を最大限に生かすために、リアルタイム進行で一見するとほぼ全編ワンカットに見える様に工夫されていること。
作品のテイストは全然違うのだが、低予算でアイディア勝負、全編ワンカット(風)映像を含めて、企画性はちょっと「カメラを止めるな!」を思わせる。
あの映画がホラーモチーフの斜め切りだとしたら、こちらは時間SFをモチーフに、「この手があったのか!」新鮮な驚きを与えてくれる。
観終わってすぐ、もう一回観て答え合わせしたくなるのも共通だ。
いずれにしてもセンス・オブ・ワンダーに溢れた素晴らしい映画で、コレは「カメ止め」級に話題になっても全然おかしくないが、内容を想像しにくいタイトルがネックか。
ちなみにエンドクレジットは必ず最後まで見ること!

今回はレイヤー構造になった世界の話だったので、レイヤーカクテルの代表格「プース・カフェ」をチョイス。
プースはフランス語の「押す」で、コーヒーを押し除けて食後に嗜む一杯という意味となる。
グレナデン・シロップ、クレーム・ド・ミント・グリーン、クレーム・ド・ミント・ホワイト、ブルー・キュラソー、シャルトリューズ・ジョーヌ、ブランデーそれぞれ10mlを順に静かに注ぎ入れる。
スプーンを使うと上手くできる。
このスタイルのカクテルは口の中で混ざり合うことで完成するが、ぶっちゃけ味よりも映えがメイン。
カラフルでとても美しい。

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