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2020年11月14日 (土) | 編集 |
ボクの居場所はどこにある?
世界最高峰のストップモーション・アニメーションのスタジオ、ライカの第5作。
英国のビクトリア朝時代を舞台に、ヒュー・ジャックマン演じる見栄っ張りの冒険家、サー・ライオネル・フロスト卿が、北米の森で言葉を話すビッグフットのミスター・リンクと出会い、彼の同族が暮らすという伝説の秘密郷、シャングリラを探す旅に出る。
第1作の「コララインとボタンの魔女」以来、子どもを主人公にして来たライカの作品として初めて、大人気ない大人が主人公となる。
残念ながら米国での興行は惨敗してしまったが、映画の出来自体は素晴らしく、ストップモーション技法の作品で初のゴールデン・グローブ賞アニメーション賞に輝いた。
「パラノーマン ブライス・ホローの謎」で脚本と共同監督、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」では脚本を担当した、名手クリス・バトラーが監督と脚本を務める。
※核心部分に触れています。
主人公のライオネルと、途中でなぜか“スーザン”に改名するミスター・リンク。
キャラクターの人形が、演じるヒュー・ジャックマンとザック・ガリフィアナキスそっくりなのが可笑しいが、この異種コンビの共通点は“孤独”だ。
リンクはだんだんと同族が減って、今は北米の森に一人ぼっち。
一方のライオネルは、傲慢で利己的な性格が理由でやっぱり一人。
二人の男の子の問題を顕在化する触媒の役割が、ゾーイ・サルダナ演じる主人公の元カノ、アデリーナで、彼女を加えて仲良く歪み合う冒険トリオが完成。
ライオネルとリンクは、共に自分に相応しい居場所を求めているのだが、認識がズレているあたりも共通だ。
どうしても同族と暮らしたいリンクは、ヒマラヤにあるとされる雪男の秘密郷、シャングリラに行きたくて、冒険家のライオネルに自分を連れて行ってもらうことを依頼。
それはライオネルにとっても、進化論を否定する保守的な冒険家クラブに、自分を認めさせるチャンスでもある。
だが、現実の世界を見れば一目瞭然なように、同じ人種が暮らしているからと言って、そこが自分の居場所になるとは限らないし、ライオネルが欲しているのは、権威に対する対する子どもっぽい承認欲求に過ぎない。
映画は三人の冒険の旅を通して、友情と信頼と目指すべき居場所に関する物語を、説得力とユーモアたっぷりに描いてゆく。
三人の前に立ちはだかるのが、新しい時代について行けない思考停止気味の冒険家協会のボスだったり、差別主義者のシャングリラの女王だったりするのだが、どちらも言ってみればライオネルとリンクの鏡像だ。
彼らが、真に打破すべきは、実は先入観に囚われた自分の心なのである。
本作は、いわばストップモーション版の「インディアナ・ジョーンズ」で、世界を股にかけるアクション活劇。
オープニングからワクワクするシークエンスが満載で、物語のあっちこっちで、いわゆる“クリフハンガー”の描写がある。
ぶっちゃけストップモーションが一番苦手な部分だと思うが、本作は制約をものともせず、驚くべき完成度のアクションを見せてくれる。
特に大波に翻弄される客船の中での追いかけっこは、非常に楽しく映像的未見性があった。
結構デジタルも使ってるんだろうけど、もはや映像的には多くのシーンがどうやってるのか分からないレベル。
毎回思うが、3Dプリンターの発明でストップモーションの技術がどんどん進化すると、CGと見分けがつかなくなってくるのは大いなる皮肉だ。
もちろんフリッカーが目立たなくなったといっても、動きの味わいは残ってるんだけど。
出来れば全シーンのメイキングが観たい!
今回は、世界を駆け巡る話なので「アラウンド・ザ・ワールド」をチョイス。
ドライ・ジン50ml、グリーン・ペパーミント・リキュール15ml、パイナップル・ジュース15mlをシェイクし、グラスに注ぐ。
最後にグリーンチェリーを飾って完成。
エメラルド色の美しいカクテルだが、飲んでみると見えないイエロー、パイナップルの風味を強く感じ、意外性がある。
甘口で飲みやすいデザートカクテルだ。
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世界最高峰のストップモーション・アニメーションのスタジオ、ライカの第5作。
英国のビクトリア朝時代を舞台に、ヒュー・ジャックマン演じる見栄っ張りの冒険家、サー・ライオネル・フロスト卿が、北米の森で言葉を話すビッグフットのミスター・リンクと出会い、彼の同族が暮らすという伝説の秘密郷、シャングリラを探す旅に出る。
第1作の「コララインとボタンの魔女」以来、子どもを主人公にして来たライカの作品として初めて、大人気ない大人が主人公となる。
残念ながら米国での興行は惨敗してしまったが、映画の出来自体は素晴らしく、ストップモーション技法の作品で初のゴールデン・グローブ賞アニメーション賞に輝いた。
「パラノーマン ブライス・ホローの謎」で脚本と共同監督、「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」では脚本を担当した、名手クリス・バトラーが監督と脚本を務める。
※核心部分に触れています。
主人公のライオネルと、途中でなぜか“スーザン”に改名するミスター・リンク。
キャラクターの人形が、演じるヒュー・ジャックマンとザック・ガリフィアナキスそっくりなのが可笑しいが、この異種コンビの共通点は“孤独”だ。
リンクはだんだんと同族が減って、今は北米の森に一人ぼっち。
一方のライオネルは、傲慢で利己的な性格が理由でやっぱり一人。
二人の男の子の問題を顕在化する触媒の役割が、ゾーイ・サルダナ演じる主人公の元カノ、アデリーナで、彼女を加えて仲良く歪み合う冒険トリオが完成。
ライオネルとリンクは、共に自分に相応しい居場所を求めているのだが、認識がズレているあたりも共通だ。
どうしても同族と暮らしたいリンクは、ヒマラヤにあるとされる雪男の秘密郷、シャングリラに行きたくて、冒険家のライオネルに自分を連れて行ってもらうことを依頼。
それはライオネルにとっても、進化論を否定する保守的な冒険家クラブに、自分を認めさせるチャンスでもある。
だが、現実の世界を見れば一目瞭然なように、同じ人種が暮らしているからと言って、そこが自分の居場所になるとは限らないし、ライオネルが欲しているのは、権威に対する対する子どもっぽい承認欲求に過ぎない。
映画は三人の冒険の旅を通して、友情と信頼と目指すべき居場所に関する物語を、説得力とユーモアたっぷりに描いてゆく。
三人の前に立ちはだかるのが、新しい時代について行けない思考停止気味の冒険家協会のボスだったり、差別主義者のシャングリラの女王だったりするのだが、どちらも言ってみればライオネルとリンクの鏡像だ。
彼らが、真に打破すべきは、実は先入観に囚われた自分の心なのである。
本作は、いわばストップモーション版の「インディアナ・ジョーンズ」で、世界を股にかけるアクション活劇。
オープニングからワクワクするシークエンスが満載で、物語のあっちこっちで、いわゆる“クリフハンガー”の描写がある。
ぶっちゃけストップモーションが一番苦手な部分だと思うが、本作は制約をものともせず、驚くべき完成度のアクションを見せてくれる。
特に大波に翻弄される客船の中での追いかけっこは、非常に楽しく映像的未見性があった。
結構デジタルも使ってるんだろうけど、もはや映像的には多くのシーンがどうやってるのか分からないレベル。
毎回思うが、3Dプリンターの発明でストップモーションの技術がどんどん進化すると、CGと見分けがつかなくなってくるのは大いなる皮肉だ。
もちろんフリッカーが目立たなくなったといっても、動きの味わいは残ってるんだけど。
出来れば全シーンのメイキングが観たい!
今回は、世界を駆け巡る話なので「アラウンド・ザ・ワールド」をチョイス。
ドライ・ジン50ml、グリーン・ペパーミント・リキュール15ml、パイナップル・ジュース15mlをシェイクし、グラスに注ぐ。
最後にグリーンチェリーを飾って完成。
エメラルド色の美しいカクテルだが、飲んでみると見えないイエロー、パイナップルの風味を強く感じ、意外性がある。
甘口で飲みやすいデザートカクテルだ。

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