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2021年08月20日 (金) | 編集 |
ヴィランだってヒーローになりたい!
DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)のスーパーヴィラン軍団、通称“スーサイド・スクワッド”の活躍を描く第二弾。
2016年に公開された前作は、デヴィッド・エアーの生真面目な作家性が題材と合わず、イマイチ盛り上がらないまま終わってしまったが、今回はノリノリ。
ジェームズ・ガンはぶっ飛んだ悪役たちと相性バッチリで、凄く面白い。
ヴィランズも、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインとキャプテン・ブーメラン以外は総入れ替えとなり、総勢14人ものキャラクターが登場する。
もっとも、さすがに多すぎるので、“自殺部隊”の名の通り序盤でどんどん死んでゆき、本筋で残るのは半分の七人。
ハーレイの他、スーパーマンを病院送りにしたブラッドスポートに、ネズミ使いのラットキャッチャー2、平和のためにはどんな犠牲も厭わないピースメイカー、全てを破壊する水玉を放つポルカドットマン、陸の人喰いザメのシャークキングことナナウエ、そして彼らを率いるリック・フラッグ大佐。
目立ってるのはハーレイだが、物語の軸となるのはイドリス・エルバのブラッドスポート。
彼ら七人でアウトロー版「七人の侍」という訳だ。
もともとジェームズ・ガンは、あのトロマでキャリアをスタートさせた人で、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でメジャー街道に躍り出るまでは、散々B級ホラー映画を作ってきた人。
2011年の「スーパー!」でも、人知れず悪人を血祭りにあげる自称ヒーローのヤバイおっさんを描き、このジャンルとの親和性は元から高い。
冒頭登場するキャラクターから、悪ノリ上等とばかりに、とにかくフラグを外しまくるので、敵味方どこで誰が死んじゃうのか全く読めない。
スクワッドを監視する司令部の連中も、誰が死ぬか掛けしてるし(笑
R指定をいいことに、スプラッタ描写もやりたい放題で、ヒーロー映画だと勘違いして観に来て、ホラー耐性が無いと大変かも。
クライマックスで出て来る、極彩色のパイラ人みたいな、ヒトデ怪獣も気持ち悪くていい。
トンがったキャラ同士の掛け合いも可笑しく、いわば刺激強い版の「GOTG」の趣だ。
トロマ流の悪趣味さの是非はともかく、やっぱアメコミ映画はこのくらい荒唐無稽で不真面目な方が面白い。
ディッド・エアー版では、ヴィランズがいい人すぎてヴィランに見えないのが一番の難点だったが、こちらは人を食べちゃうわ、見境なしに殺しちゃうわ、全く容赦なし。
それでいて「子ども殺し」を、絶対の禁忌にしたのも分かりやすい。
人殺したちが仕方なくヒーローの真似ごとしてるけど、とりあえずヴィランなりの矜恃はあり、きっちり一線は引いているのだ。
そしてここでも、他人に対する想像力と共感力が問題となる。
実はこの映画、日本では同日公開となった「フリー・ガイ」と共通するテーマを持つ。
この二作は、どちらもモブキャラ(自分とは関係ない人々)はどうでもいいと考える人物が、真の悪役として設定されている。
「フリー・ガイ」では、他人に一切の共感を示さない、タイカ・ワイティティ演じるゲーム会社のCEO。
本作では、ヴィオラ・デイビスが演じる政府高官のアマンダ・ウォーラーだ。
彼女はヴィランズをいつ殺しても構わない使い捨ての駒としか思っておらず、また自らの作戦で現地の人々に被害が出たとしてもどうでもいいと切って捨てる。
どちらも彼女にとっては、“モブキャラ”に過ぎないのだ。
「フリー・ガイ」のライアン・レイノルズが、自らの意思でゲームの世界を救おうとするのと同じく、命令を聞くだけの駒であったヴィランズが、ウォーラーに反旗を翻して「七人の侍」のようにモブキャラの街を守り、結果的に世界を救っちゃうのは痛快だ。
この手の人には人望が無く、それが最後に因果応報のブーメランとして返って来るのも共通なのが面白い。
しかし、最近まで作品的にも興行的にもライバルMCUに大きく水を開けられていたDCEUだが、ユニバースとしてのトンマナが合ってないのは相変わらずなものの、ここに来て個々の作品のクオリティ的には大幅に向上している。
とりあえず、抜群の安定感を持つジャウム・コレット=セラによるスーパーヴィラン映画、「ブラックアダム」が楽しみだ。
今回は海外のカクテルサイトで紹介されている、その名も「スーサイド・スクワット」をチョイス。
グラスの縁をシロップに浸し、サンディング・シュガーを付着させて縁取ったら氷で満たす。
ブルー・キュラソー60ml、ピーチ・シュナップス30ml、ラム15ml、ウォッカ15ml、グレナデン・シロップ1tspを氷と共にシェイクし、グラスに注ぐ。
最後にジンジャー・エール90mlを加えて、軽くステアして完成。
毒々しいグレープジュースみたいな見た目だが、ヴィランズのカクテルらしく相当に強いので注意。
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DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)のスーパーヴィラン軍団、通称“スーサイド・スクワッド”の活躍を描く第二弾。
2016年に公開された前作は、デヴィッド・エアーの生真面目な作家性が題材と合わず、イマイチ盛り上がらないまま終わってしまったが、今回はノリノリ。
ジェームズ・ガンはぶっ飛んだ悪役たちと相性バッチリで、凄く面白い。
ヴィランズも、マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインとキャプテン・ブーメラン以外は総入れ替えとなり、総勢14人ものキャラクターが登場する。
もっとも、さすがに多すぎるので、“自殺部隊”の名の通り序盤でどんどん死んでゆき、本筋で残るのは半分の七人。
ハーレイの他、スーパーマンを病院送りにしたブラッドスポートに、ネズミ使いのラットキャッチャー2、平和のためにはどんな犠牲も厭わないピースメイカー、全てを破壊する水玉を放つポルカドットマン、陸の人喰いザメのシャークキングことナナウエ、そして彼らを率いるリック・フラッグ大佐。
目立ってるのはハーレイだが、物語の軸となるのはイドリス・エルバのブラッドスポート。
彼ら七人でアウトロー版「七人の侍」という訳だ。
もともとジェームズ・ガンは、あのトロマでキャリアをスタートさせた人で、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」でメジャー街道に躍り出るまでは、散々B級ホラー映画を作ってきた人。
2011年の「スーパー!」でも、人知れず悪人を血祭りにあげる自称ヒーローのヤバイおっさんを描き、このジャンルとの親和性は元から高い。
冒頭登場するキャラクターから、悪ノリ上等とばかりに、とにかくフラグを外しまくるので、敵味方どこで誰が死んじゃうのか全く読めない。
スクワッドを監視する司令部の連中も、誰が死ぬか掛けしてるし(笑
R指定をいいことに、スプラッタ描写もやりたい放題で、ヒーロー映画だと勘違いして観に来て、ホラー耐性が無いと大変かも。
クライマックスで出て来る、極彩色のパイラ人みたいな、ヒトデ怪獣も気持ち悪くていい。
トンがったキャラ同士の掛け合いも可笑しく、いわば刺激強い版の「GOTG」の趣だ。
トロマ流の悪趣味さの是非はともかく、やっぱアメコミ映画はこのくらい荒唐無稽で不真面目な方が面白い。
ディッド・エアー版では、ヴィランズがいい人すぎてヴィランに見えないのが一番の難点だったが、こちらは人を食べちゃうわ、見境なしに殺しちゃうわ、全く容赦なし。
それでいて「子ども殺し」を、絶対の禁忌にしたのも分かりやすい。
人殺したちが仕方なくヒーローの真似ごとしてるけど、とりあえずヴィランなりの矜恃はあり、きっちり一線は引いているのだ。
そしてここでも、他人に対する想像力と共感力が問題となる。
実はこの映画、日本では同日公開となった「フリー・ガイ」と共通するテーマを持つ。
この二作は、どちらもモブキャラ(自分とは関係ない人々)はどうでもいいと考える人物が、真の悪役として設定されている。
「フリー・ガイ」では、他人に一切の共感を示さない、タイカ・ワイティティ演じるゲーム会社のCEO。
本作では、ヴィオラ・デイビスが演じる政府高官のアマンダ・ウォーラーだ。
彼女はヴィランズをいつ殺しても構わない使い捨ての駒としか思っておらず、また自らの作戦で現地の人々に被害が出たとしてもどうでもいいと切って捨てる。
どちらも彼女にとっては、“モブキャラ”に過ぎないのだ。
「フリー・ガイ」のライアン・レイノルズが、自らの意思でゲームの世界を救おうとするのと同じく、命令を聞くだけの駒であったヴィランズが、ウォーラーに反旗を翻して「七人の侍」のようにモブキャラの街を守り、結果的に世界を救っちゃうのは痛快だ。
この手の人には人望が無く、それが最後に因果応報のブーメランとして返って来るのも共通なのが面白い。
しかし、最近まで作品的にも興行的にもライバルMCUに大きく水を開けられていたDCEUだが、ユニバースとしてのトンマナが合ってないのは相変わらずなものの、ここに来て個々の作品のクオリティ的には大幅に向上している。
とりあえず、抜群の安定感を持つジャウム・コレット=セラによるスーパーヴィラン映画、「ブラックアダム」が楽しみだ。
今回は海外のカクテルサイトで紹介されている、その名も「スーサイド・スクワット」をチョイス。
グラスの縁をシロップに浸し、サンディング・シュガーを付着させて縁取ったら氷で満たす。
ブルー・キュラソー60ml、ピーチ・シュナップス30ml、ラム15ml、ウォッカ15ml、グレナデン・シロップ1tspを氷と共にシェイクし、グラスに注ぐ。
最後にジンジャー・エール90mlを加えて、軽くステアして完成。
毒々しいグレープジュースみたいな見た目だが、ヴィランズのカクテルらしく相当に強いので注意。

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この記事へのコメント
ノラネコさん☆
ヴィランはヴィランなりの独自の正義感を持っていて、その辺りが憎めないところなのでしょうね。
一番冷徹なのがボスで、しかもモブキャラにやられるところも面白かったです。
ブラックアダム知りませんでした!ドゥエイン・ジョンソンなら楽しみです!
ヴィランはヴィランなりの独自の正義感を持っていて、その辺りが憎めないところなのでしょうね。
一番冷徹なのがボスで、しかもモブキャラにやられるところも面白かったです。
ブラックアダム知りませんでした!ドゥエイン・ジョンソンなら楽しみです!
> マーゴット・ロビー演じるハーレイ・クイン以外は総入れ替えとなり、
あれ、キャプテン・ブーメランは前のにもいたよね。役者違うかもしれないけど。
それにしても面白かった。
あれ、キャプテン・ブーメランは前のにもいたよね。役者違うかもしれないけど。
それにしても面白かった。
2021/08/24(火) 15:38:14 | URL | fjk78dead #-[ 編集]
>ノルウェーまだ~むさん
この映画と「フリー・ガイ 」同じテーマを真逆のアプローチで描いた映画が同時に出てくるのも面白いです。
時代の空気というやつでしょうね。
「ブラックアダム」はまたまたカラーの違う作品になりそうですが、楽しみです。
>ふじきさん
出てたっけ?って調べたら出てた。
ぶっちゃけ前作ってほとんど覚えてないから。
というわけで治しときましたw
この映画と「フリー・ガイ 」同じテーマを真逆のアプローチで描いた映画が同時に出てくるのも面白いです。
時代の空気というやつでしょうね。
「ブラックアダム」はまたまたカラーの違う作品になりそうですが、楽しみです。
>ふじきさん
出てたっけ?って調べたら出てた。
ぶっちゃけ前作ってほとんど覚えてないから。
というわけで治しときましたw
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クセの強すぎる全員ヤバい寄せ集め集団=“極”悪党の“スーサイド・スクワッド”に命じられた決死のミッション。 それは、〈超デンジャラスな独裁国家から世界を救うこと〉。 すべてノリで行動する“極”悪党の彼らにしか解決することができないミッションとは? 彼らを待ち受ける運命とは…!? 人気アクション第2弾。
2021/08/21(土) 07:21:03 | 象のロケット
◆『ザ・スーサイド・スクワッド “極”悪党、集結』ユナイテッドシネマ豊洲10
▲おつかれな感じのショット。
五つ星評価で【★★★★おもろいやん。おもろい映画はもう本当にただそれだけ】
おもろいやん。
クズがいっぱい集まる映画は大好き。
クズがちゃんと魅力あるキャラに仕上がってるのがたまらん。
映画の中の一番のイカレ屑は前作同様、司令官のアマンダ。囚人ではなく、政府のエライさん。凄いわ。...
2021/08/24(火) 15:50:57 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
なにこのハーレイ・クインの新しいヤツ、めちゃ面白いやんけ! 笑かしどころツボも(ほぼ)ピッタリ波長が合うしさ!
2021/09/05(日) 16:46:38 | 或る日の出来事
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