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2021年11月05日 (金) | 編集 |
恐怖の象徴は、いかにして誕生するのか。
2018年版に発表され、高い評価を受けたデヴィッド・ゴードン・グリーン監督版の続編。
過激な戦闘婆ちゃんと化した、ローリー・ストロードとの40年ぶりの対決で、地下室に閉じ込められ、焼け死んだと思われたマイケル・マイヤーズが、消防士相手に殺戮の限りを尽くして復活。
長年、78年の大量殺人事件の記憶に苦しめられて来たハドンフィールドの住民たちは、今度こそ怨み重なるマイケルを抹殺しようと、当時の関係者を中心に自警団を結成し、マイケル狩りをはじめる。
前回に引き続き、ジャミー・リー・カーティスがローリーを熱演。
マイケル役は、こちらも78年のオリジナルキャストであり、「ミリィ/ 少年は空を飛んだ」などの監督としても知られるニック・キャッスルが、ジェームズ・ジュード・コートニーとのダブルで演じる。
今回描かれるのは、“事件”から“伝説”へのシフト。
前作はジョン・カーペンターによる第一作から直接繋がる続編で、個人的には結構好きなリック・ローゼンタール監督の「ハロウィンⅡ」以降のシリーズは、無かったことになっている。
まあ散々シリーズやリメイクを観てきた観客としては、ちょっと戸惑いを感じるものの、この映画の世界では、街の人々のトラウマとなった事件以降、マイケルは精神病院に収容されてきた。
時系列的には前作に描かれた“現在”まで、彼は殺人を犯しておらず、まだ都市伝説の“ブギーマン”ではないのである。
しかし、マイケルが起こした事件のエピソードは尾鰭がついて広がり、人々の中で増幅している。
そこへ40年ぶりにマイケルが帰還し、前回以上の凄惨な連続殺人が起こったことで、街はパニックに陥る。
犠牲者が担ぎ込まれた病院は集まってきた市民で溢れ返り、彼らは口々に「マイケルを殺せ!」とシュプレヒコールをあげる。
一度理性を失った大衆は、ある意味一人の殺人鬼よりも恐ろしい。
街の人たちの大半は、マイケル・マイヤーズの名は知っているものの、面識のあるものは僅かで、今の彼がどんな姿をしているのかも知らない。
盲目のまま暴走する彼らは、姿なき怪物を殺そうとして、自らが怪物になってしまっていることに気付かないのだ。
人々がどんどん狂ってゆく間にも、マイケルは冷静沈着に殺人を重ねてゆく。
そして、マイケルを恐れる大衆の集合的無意識は、やがてハロウィンの都市伝説と結びつき、マイケル自身を絶対に殺すことが出来ない不死身の怪物“ブギーマン”へと進化させる。
デヴィッド・ゴードン・グリーンは、この後に「Halloween Ends」を撮って三部作とする構想だそうだが、78年のオリジナルを第一作と捉えれば、マイケルという一人の殺人者が、純粋な悪であり、恐怖の象徴としてのブギーマンになるまでを描く三部作として、体裁は既に整っている。
前作までの40年間の時間は、世代を重ね伝説化するまでのカウントダウン。
21世紀の現在から、20世紀の過去作をメタ的に捉えるという点で、「キャンディマン」と同じベクトルを持った作品だが、人種差別をモチーフとしたあの作品よりも、より包括的な恐怖の時代として現在を捉えているのが興味深い。
ある意味どちらの作品も、人々が分断され集団ヒステリーに陥った、トランプの時代の残滓なのかも知れない。
トランプ信奉者も、ブギーマンみたいに何度でも復活しそうだし。
来年の公開予定がアナウンスされている「Halloween Ends」がどの様な結論を導き出すのか、今から非常に楽しみだ。
悪夢の様な一夜を描く物語には、「ナイトメア」をチョイス。
ドライ・ジン30ml、デュボネ30ml、チェリー・ブランデー15ml、オレンジジュース15mlを氷と共にシェイクし、グラスに注ぐ。
マラスキーノチェリーを飾って完成。
名前は怖いが飲みやすいカクテルで、デュボネの香味とチェリー・ブランデーの甘み、オレンジの酸味が好バランス。
これならブギーマンも酔い潰れるかも知れない。
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2018年版に発表され、高い評価を受けたデヴィッド・ゴードン・グリーン監督版の続編。
過激な戦闘婆ちゃんと化した、ローリー・ストロードとの40年ぶりの対決で、地下室に閉じ込められ、焼け死んだと思われたマイケル・マイヤーズが、消防士相手に殺戮の限りを尽くして復活。
長年、78年の大量殺人事件の記憶に苦しめられて来たハドンフィールドの住民たちは、今度こそ怨み重なるマイケルを抹殺しようと、当時の関係者を中心に自警団を結成し、マイケル狩りをはじめる。
前回に引き続き、ジャミー・リー・カーティスがローリーを熱演。
マイケル役は、こちらも78年のオリジナルキャストであり、「ミリィ/ 少年は空を飛んだ」などの監督としても知られるニック・キャッスルが、ジェームズ・ジュード・コートニーとのダブルで演じる。
今回描かれるのは、“事件”から“伝説”へのシフト。
前作はジョン・カーペンターによる第一作から直接繋がる続編で、個人的には結構好きなリック・ローゼンタール監督の「ハロウィンⅡ」以降のシリーズは、無かったことになっている。
まあ散々シリーズやリメイクを観てきた観客としては、ちょっと戸惑いを感じるものの、この映画の世界では、街の人々のトラウマとなった事件以降、マイケルは精神病院に収容されてきた。
時系列的には前作に描かれた“現在”まで、彼は殺人を犯しておらず、まだ都市伝説の“ブギーマン”ではないのである。
しかし、マイケルが起こした事件のエピソードは尾鰭がついて広がり、人々の中で増幅している。
そこへ40年ぶりにマイケルが帰還し、前回以上の凄惨な連続殺人が起こったことで、街はパニックに陥る。
犠牲者が担ぎ込まれた病院は集まってきた市民で溢れ返り、彼らは口々に「マイケルを殺せ!」とシュプレヒコールをあげる。
一度理性を失った大衆は、ある意味一人の殺人鬼よりも恐ろしい。
街の人たちの大半は、マイケル・マイヤーズの名は知っているものの、面識のあるものは僅かで、今の彼がどんな姿をしているのかも知らない。
盲目のまま暴走する彼らは、姿なき怪物を殺そうとして、自らが怪物になってしまっていることに気付かないのだ。
人々がどんどん狂ってゆく間にも、マイケルは冷静沈着に殺人を重ねてゆく。
そして、マイケルを恐れる大衆の集合的無意識は、やがてハロウィンの都市伝説と結びつき、マイケル自身を絶対に殺すことが出来ない不死身の怪物“ブギーマン”へと進化させる。
デヴィッド・ゴードン・グリーンは、この後に「Halloween Ends」を撮って三部作とする構想だそうだが、78年のオリジナルを第一作と捉えれば、マイケルという一人の殺人者が、純粋な悪であり、恐怖の象徴としてのブギーマンになるまでを描く三部作として、体裁は既に整っている。
前作までの40年間の時間は、世代を重ね伝説化するまでのカウントダウン。
21世紀の現在から、20世紀の過去作をメタ的に捉えるという点で、「キャンディマン」と同じベクトルを持った作品だが、人種差別をモチーフとしたあの作品よりも、より包括的な恐怖の時代として現在を捉えているのが興味深い。
ある意味どちらの作品も、人々が分断され集団ヒステリーに陥った、トランプの時代の残滓なのかも知れない。
トランプ信奉者も、ブギーマンみたいに何度でも復活しそうだし。
来年の公開予定がアナウンスされている「Halloween Ends」がどの様な結論を導き出すのか、今から非常に楽しみだ。
悪夢の様な一夜を描く物語には、「ナイトメア」をチョイス。
ドライ・ジン30ml、デュボネ30ml、チェリー・ブランデー15ml、オレンジジュース15mlを氷と共にシェイクし、グラスに注ぐ。
マラスキーノチェリーを飾って完成。
名前は怖いが飲みやすいカクテルで、デュボネの香味とチェリー・ブランデーの甘み、オレンジの酸味が好バランス。
これならブギーマンも酔い潰れるかも知れない。

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2018年、アメリカ・イリノイ州ハドンフィールド、ハロウィンの夜。 ローリー・ストロードは、娘カレン、孫娘アリソンと共に“ブギーマン”ことマイケル・マイヤーズを葬り、40年におよぶと因縁の戦いに決着をつけたはずだった。 しかしマイケルは生還し、再び街の住民を恐怖に陥れる…。 ショッキング・ホラー。 R-15 ≪恐怖は、進化する。≫
2021/11/07(日) 15:50:47 | 象のロケット
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