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2023年04月04日 (火) | 編集 |
ダンジョンは、人生だ!
来年誕生から50周年を迎える、名作RPG「ダンジョン&ドラゴンズ」の映画版リブート作。
前回は2000年に映画化され(邦題は「ダンジョン&ドラゴン」)3本が作られたが、ぶっちゃけ酷い出来だった。
今回も同じだったらどうしよう?と思っていたら、本国からは絶賛の声が聞こえてきて、実際観たらそれはお見事な快作で驚いた。
それぞれの“ロール”はクリス・パイン演じる吟遊詩人の泥棒エドガン、ミシェル・ロドリゲスの蛮族の女戦士ホルガ、レゲ=ジャン・ペイジの聖騎士ゼンク、ジャスティス・スミスのボンクラ魔法使いサイモン、ソフィア・リリスのキュートなドルイドのドリック。
5人がチームを組み、悪辣な詐欺師のフォージに奪われたエドガンの娘を奪還し、人々を魔術で支配しようとする悪の魔法使い集団、レッドウィザードの一員であるソフィーナの野望を挫く。
監督・脚本を務めるのは、「スパイダーマン ホームカミング」の共同脚本家として知られる、ジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリー。
まずは刑務所に収監中のエドガンとホルガの脱走から始まり、映画の前半1時間は旅の仲間集め。
後半1時間がダンジョンの冒険とアクションという定番の展開だが、旅の仲間が全員キャラ立ちしていて、非常にテンポがいい。
彼らは皆、それぞれに克服すべき問題を抱えている。
エドガンは、自分の過ちで妻を死なせてしまい、今は娘を奪われている。
ホルガはホビットみたいな小人族の男(演じるは何と、ブラッドリー・クーパー)と駆け落ちした結果、種族を追われてしまった。
ゼンクはレッド・ウィザードの陰謀によって、故郷と種族を滅ぼされた。
サイモンは魔法使いの名家に生まれながら、自分に自信を持てず、力を十分に発揮できない。
天涯孤独なドリックは森のエルフに育てられたが、森はフォージに破壊されようとしている。
冒険の中に彼らが問題に向き合い、克服する過程が組み込まれており、それによってバラエティ豊かな物語が展開するのと同時に、そのまま役割ごとの見せ場となっている。
これは、ゲームの映画化のお手本と言っていい。
過去にも何度も言っているが、私はファンタジー映画は、観客に「その世界に行きたい!」と思わせれば半分勝ったようなものだと思っている。
本作の世界も良い意味でテーマパークがそのまま広がったみたいで、登場する種族・生物も多様でワクワクする。
出番はちょっとだけだったが、ネコ獣人の親子なんてとてもかわいい。
自然の化身で他の生物に変身できるドリックがチームのスパイとなり、ハエ、ネズミ、ヘビ、タカ、シカとシームレスに変身しながらの追いかけっことか、映像的な未見性も豊富。
敵か味方か分からなかったゼンクを、感情移入を誘う脚本手法「SAVE THE CAT」まんまのパターンで登場させたり、獲物の知能に反応するモンスターに旅の仲間が無視されて凹んだり、終始トンチの効いた描写と細かなギャグのつるべ打ちで進むスタイルも、テレビのシットコムでキャリアを積んだ作者二人の特質を感じさせる。
凝ったテーマパークで遊び倒しているような、本能的に「楽し〜!」と思える映画なのである。
おそらく、続編ありきの企画だと思うが、本作だけできっちり完結しているのもいい。
エンドクレジット途中にも映像あり。
しかし吹替えならともかく、字幕版にも全くイメージの合わない日本語主題歌入れるのはやめて欲しかった。
大人の事情とは思うけど、世界観壊れちゃうでしょ。
今回はドラゴンの出てくる映画なので、ジンベースのカクテル「グリーン・ドラゴン」をチョイス。
ドライジン35ml、クレーム・ド・ミント15ml、キュンメル5ml、レモンジュース5mlをシェイクしてグラスに注ぐ。
ポイントはキュンメルで、この風味がアクセント。
エメラルドのような美しいグリーンも目に楽しく、スッキリと飲める一杯だ。
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来年誕生から50周年を迎える、名作RPG「ダンジョン&ドラゴンズ」の映画版リブート作。
前回は2000年に映画化され(邦題は「ダンジョン&ドラゴン」)3本が作られたが、ぶっちゃけ酷い出来だった。
今回も同じだったらどうしよう?と思っていたら、本国からは絶賛の声が聞こえてきて、実際観たらそれはお見事な快作で驚いた。
それぞれの“ロール”はクリス・パイン演じる吟遊詩人の泥棒エドガン、ミシェル・ロドリゲスの蛮族の女戦士ホルガ、レゲ=ジャン・ペイジの聖騎士ゼンク、ジャスティス・スミスのボンクラ魔法使いサイモン、ソフィア・リリスのキュートなドルイドのドリック。
5人がチームを組み、悪辣な詐欺師のフォージに奪われたエドガンの娘を奪還し、人々を魔術で支配しようとする悪の魔法使い集団、レッドウィザードの一員であるソフィーナの野望を挫く。
監督・脚本を務めるのは、「スパイダーマン ホームカミング」の共同脚本家として知られる、ジョナサン・ゴールドスタインとジョン・フランシス・デイリー。
まずは刑務所に収監中のエドガンとホルガの脱走から始まり、映画の前半1時間は旅の仲間集め。
後半1時間がダンジョンの冒険とアクションという定番の展開だが、旅の仲間が全員キャラ立ちしていて、非常にテンポがいい。
彼らは皆、それぞれに克服すべき問題を抱えている。
エドガンは、自分の過ちで妻を死なせてしまい、今は娘を奪われている。
ホルガはホビットみたいな小人族の男(演じるは何と、ブラッドリー・クーパー)と駆け落ちした結果、種族を追われてしまった。
ゼンクはレッド・ウィザードの陰謀によって、故郷と種族を滅ぼされた。
サイモンは魔法使いの名家に生まれながら、自分に自信を持てず、力を十分に発揮できない。
天涯孤独なドリックは森のエルフに育てられたが、森はフォージに破壊されようとしている。
冒険の中に彼らが問題に向き合い、克服する過程が組み込まれており、それによってバラエティ豊かな物語が展開するのと同時に、そのまま役割ごとの見せ場となっている。
これは、ゲームの映画化のお手本と言っていい。
過去にも何度も言っているが、私はファンタジー映画は、観客に「その世界に行きたい!」と思わせれば半分勝ったようなものだと思っている。
本作の世界も良い意味でテーマパークがそのまま広がったみたいで、登場する種族・生物も多様でワクワクする。
出番はちょっとだけだったが、ネコ獣人の親子なんてとてもかわいい。
自然の化身で他の生物に変身できるドリックがチームのスパイとなり、ハエ、ネズミ、ヘビ、タカ、シカとシームレスに変身しながらの追いかけっことか、映像的な未見性も豊富。
敵か味方か分からなかったゼンクを、感情移入を誘う脚本手法「SAVE THE CAT」まんまのパターンで登場させたり、獲物の知能に反応するモンスターに旅の仲間が無視されて凹んだり、終始トンチの効いた描写と細かなギャグのつるべ打ちで進むスタイルも、テレビのシットコムでキャリアを積んだ作者二人の特質を感じさせる。
凝ったテーマパークで遊び倒しているような、本能的に「楽し〜!」と思える映画なのである。
おそらく、続編ありきの企画だと思うが、本作だけできっちり完結しているのもいい。
エンドクレジット途中にも映像あり。
しかし吹替えならともかく、字幕版にも全くイメージの合わない日本語主題歌入れるのはやめて欲しかった。
大人の事情とは思うけど、世界観壊れちゃうでしょ。
今回はドラゴンの出てくる映画なので、ジンベースのカクテル「グリーン・ドラゴン」をチョイス。
ドライジン35ml、クレーム・ド・ミント15ml、キュンメル5ml、レモンジュース5mlをシェイクしてグラスに注ぐ。
ポイントはキュンメルで、この風味がアクセント。
エメラルドのような美しいグリーンも目に楽しく、スッキリと飲める一杯だ。

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様々な種族、モンスターが生息する世界“フォーゴトン・レルム”。 盗賊のエドガンと無敵の戦士ホルガは、闇の組織に使える超ヴィランたちと戦うために旅に出る。 魔法使いのサイモン、自然の化身ドリック、正義の聖騎士ゼンクを仲間に引き入れ、全世界を脅かす邪悪な陰謀に立ち向かう…。 冒険ファンタジー。
2023/04/06(木) 23:13:42 | 象のロケット
◆『ダンジョンズ&ドラゴンズ アウトローたちの誇り』新宿ピカデリー8
▲左から魔法使い、盗賊、自然の化身、戦士。
五つ星評価で【★★★★予想以上に面白い】
運命は、誰と組むかにかかっている。って、コピーはそんなによくないと思う。
つまり何だ。中日ドラゴンズと読売ダンジョンズが組むとうんめえ~みたいな、そういう話か〈違うそうじゃない〉。
元のゲームも、それを元に作られた最初の映画も見てな...
2023/04/30(日) 09:22:53 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
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