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2023年06月11日 (日) | 編集 |
天使VS悪魔。
デイミアン・レオーネ監督による悪魔のピエロ、アート・ザ・クラウンの凶行を描く「テリファー」シリーズ第二作。
今回は天使の羽を持つバトルヒロインが、不死身の殺人ピエロと戦う。
自主制作体制で作られた前作は、バジェットわずか3万5千ドルの低予算映画だったが、容赦ないゴア描写が話題となりカルト化。
知名度が上がったことによって、以前は失敗したクラウドファンドでの資金調達にも成功し、前作の10倍近いバジェット(それでも3千万円程度らしい)を組めたそうで、だいぶスケールアップし、殺しのシチュエーションもバラエティ豊かになった。
それと共に、予言されたコスプレ戦士というヒロインの設定も含め、厨二病全開のぶっ飛び具合はターボがかかって加速。
一応、スラッシャーホラーのスタンダード話形に収まっていた前作とは完全に別物で、ぶっちゃけはるかに面白い。
何気にレオーネ監督は、「残酷だけど話が無いよね」という前作の世評が気になっていたようで、本作ではかなり凝ったプロットを構築している。
主人公のシエナ・ショーは、陰キャの弟ジョナサンと共に、自殺した父のクリエイティブな才能を受け継いでいる。
彼女はハロウィンに向けて、父の創造したキャラクターである天使の羽をまとった戦士ののコスプレ衣装を自作しているところ。
ところがある夜、前作の事件以降行方不明となっているアート・ザ・クラウンが、人々を惨殺する夢をみる。
それ以来、彼女の身の回りにアートの影が付き纏うようになるのだが、実は父親はシエナがアートと戦うことを予言していて、亡くなる前に彼女に一振の“刀“を残しているのだ。
殺人ピエロのアートを、短編時代から繰り返し登場させていることからも分かるように、レオーネ監督はキャラクターに強い拘りを持つようで、天使の羽を持つ女戦士がアートと戦うというコンセプトも2008年には発想していて、今回は10年越しの企画復活だったそう。
凝った背景設定と共に、アートも完全に超常の存在となり、全編にわたって「ボクの好きなもの詰め込みました」感が充満。
なにせこの映画、この種の作品としては異例の138分もあるのだ。
序盤の不条理極まるシエナの夢のシークエンスは、「エルム街の悪夢」を思わせるシュールさ。
遊園地のお化け屋敷が舞台となる後半は、トビー・フーパー監督の「ファンハウス 惨劇の館」オマージュか。
あのお化け屋敷結構凝っていて、実際にあったら行ってみたいぞ。
終盤の展開は、ご都合主義だらけで物語の整合性なんて全く無視なのだけど、物語全体が作者の厨二病っぽい童心の表現だと思えばなんとなく許せてしまう。
前作で話題を呼んだ人体破壊も、相変わらず嬉々としてやってる。
「全米が吐いた⁉︎」がキャッチコピーになってるが、ゴア描写のボリュームはたっぷりでも、さほどリアルには作ってないので、普通にホラー耐性があれば問題無いだろう。
むしろ作者がこの映画作るのを、心底楽しんでるのが伝わってくる。
エンドクレジット途中に、長めの映像あり。
本作の“ラスト・ガール“となったシエナ・ショーは、すでにアナウンスされている「テリファー3」で再びアートと戦いを繰り広げるそう。
演じるローレン・ラヴェラは元々スタント畑の人らしく、激しい立ち回りができるのも魅力だ。
次回作も期待!
今回は「ナイトメア」をチョイス。
ドライ・ジン30ml、デュボネ30ml、チェリー・ブランデー15ml、オレンジジュース15mlを氷と共にシェイクし、グラスに注ぎ、マラスキーノチェリーを飾って完成。
デュボネとチェリー・ブランデーの甘みと、オレンジの酸味が好バランス。
飲みやすいがアルコール度数の高いカクテルで、二杯、三杯とあけるうちに悪夢に落ちる。
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デイミアン・レオーネ監督による悪魔のピエロ、アート・ザ・クラウンの凶行を描く「テリファー」シリーズ第二作。
今回は天使の羽を持つバトルヒロインが、不死身の殺人ピエロと戦う。
自主制作体制で作られた前作は、バジェットわずか3万5千ドルの低予算映画だったが、容赦ないゴア描写が話題となりカルト化。
知名度が上がったことによって、以前は失敗したクラウドファンドでの資金調達にも成功し、前作の10倍近いバジェット(それでも3千万円程度らしい)を組めたそうで、だいぶスケールアップし、殺しのシチュエーションもバラエティ豊かになった。
それと共に、予言されたコスプレ戦士というヒロインの設定も含め、厨二病全開のぶっ飛び具合はターボがかかって加速。
一応、スラッシャーホラーのスタンダード話形に収まっていた前作とは完全に別物で、ぶっちゃけはるかに面白い。
何気にレオーネ監督は、「残酷だけど話が無いよね」という前作の世評が気になっていたようで、本作ではかなり凝ったプロットを構築している。
主人公のシエナ・ショーは、陰キャの弟ジョナサンと共に、自殺した父のクリエイティブな才能を受け継いでいる。
彼女はハロウィンに向けて、父の創造したキャラクターである天使の羽をまとった戦士ののコスプレ衣装を自作しているところ。
ところがある夜、前作の事件以降行方不明となっているアート・ザ・クラウンが、人々を惨殺する夢をみる。
それ以来、彼女の身の回りにアートの影が付き纏うようになるのだが、実は父親はシエナがアートと戦うことを予言していて、亡くなる前に彼女に一振の“刀“を残しているのだ。
殺人ピエロのアートを、短編時代から繰り返し登場させていることからも分かるように、レオーネ監督はキャラクターに強い拘りを持つようで、天使の羽を持つ女戦士がアートと戦うというコンセプトも2008年には発想していて、今回は10年越しの企画復活だったそう。
凝った背景設定と共に、アートも完全に超常の存在となり、全編にわたって「ボクの好きなもの詰め込みました」感が充満。
なにせこの映画、この種の作品としては異例の138分もあるのだ。
序盤の不条理極まるシエナの夢のシークエンスは、「エルム街の悪夢」を思わせるシュールさ。
遊園地のお化け屋敷が舞台となる後半は、トビー・フーパー監督の「ファンハウス 惨劇の館」オマージュか。
あのお化け屋敷結構凝っていて、実際にあったら行ってみたいぞ。
終盤の展開は、ご都合主義だらけで物語の整合性なんて全く無視なのだけど、物語全体が作者の厨二病っぽい童心の表現だと思えばなんとなく許せてしまう。
前作で話題を呼んだ人体破壊も、相変わらず嬉々としてやってる。
「全米が吐いた⁉︎」がキャッチコピーになってるが、ゴア描写のボリュームはたっぷりでも、さほどリアルには作ってないので、普通にホラー耐性があれば問題無いだろう。
むしろ作者がこの映画作るのを、心底楽しんでるのが伝わってくる。
エンドクレジット途中に、長めの映像あり。
本作の“ラスト・ガール“となったシエナ・ショーは、すでにアナウンスされている「テリファー3」で再びアートと戦いを繰り広げるそう。
演じるローレン・ラヴェラは元々スタント畑の人らしく、激しい立ち回りができるのも魅力だ。
次回作も期待!
今回は「ナイトメア」をチョイス。
ドライ・ジン30ml、デュボネ30ml、チェリー・ブランデー15ml、オレンジジュース15mlを氷と共にシェイクし、グラスに注ぎ、マラスキーノチェリーを飾って完成。
デュボネとチェリー・ブランデーの甘みと、オレンジの酸味が好バランス。
飲みやすいがアルコール度数の高いカクテルで、二杯、三杯とあけるうちに悪夢に落ちる。

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