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ザ・フラッシュ・・・・・評価額1700円
2023年06月19日 (月) | 編集 |
バック・トゥ・ザ・フューチャー!

DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)のスーパーヒーロー大集合映画「ジャスティス・リーグ」で初登場した、超高速のスピードスター、フラッシュを主人公としたタイムリープSFアクション。
光速を超えるほどの速度に達したフラッシュは、自分が時間を遡る能力を持ったことを知る。
ところが、幼い頃に亡くした最愛の母を救うために、フラッシュがちょっと過去をいじったところ、バタフライ効果によって世界に破滅の危機が迫る。
「ハーレイ・クインの華麗なる覚醒 BIRDS OF PREY」のクリスティーナ・ホドソンが脚本を担当し、監督は「IT/イット」二部作を大成功させたアンディ・ムスキエティが務める。
タイトルロールのフラッシュを演じるのは、最近は色々お騒がせなエズラ・ミラー。
DCEUが発足する以前の作品からの客演も含めて、フラッシュの単体映画と言うより、DCコミックの歴史を網羅した作品であり、「ジャスティス・リーグ:ザック・スナイダーカット」と並ぶDCEUのベストだ。
※ ラストに触れています。

セントラルシティに住む法医学捜査官バリー・アレン(エズラ・ミラー)は、ジャスティス・リーグのメンバーでメタヒューマン、フラッシュとしてとしても活動中。
ある日、超高速で移動中に自分が時間の流れと切り離され、過去に行けることに気付く。
リーグのリーダーのバットマンことブルース・ウェイン(ベン・アフレック)からは、危険なので過去に干渉するなと警告されるが、バリーにはどうしても変えたい過去があった。
それは彼がまだ幼かった頃、母親が何者かに殺され犯人として父親が逮捕された事件。
バリーは父の無実を信じていて、冤罪を晴らすために捜査官になったのだ。
直接母に干渉せずに、事件を無かったことにする方法を思いついたバリーは、警告を無視して事件当日の過去を訪れ、母を救うことに成功する。
ところが、現代に戻る途中で何者かの妨害を受けて、2013年の世界に放り出されてしまう。
それはバリーが能力を得た日であり、ゾット将軍の地球侵略が始まった日だった。
バリーは若き日のもう一人の自分と共に、バットマンの助けを得ようとウェイン邸を訪れるのだが・・・・


冒頭の崩壊する病院からの赤ちゃん軍団の救出劇から、情報量いっぱい過ぎてお腹いっぱい。
時間SF+マルチバースと言うある意味何でもありの設定だが、バタフライエフェクトによる未来の破綻という物語の骨子は案外オーソドックスだ。
日本では奇しくも同じマルチバースをモチーフとしたマーベルヒーロー「スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース」と同日公開となったが、愛する一人を救うか、それとも世界を救うかというあたりまで重なっているのが面白い。
ただし、両作の物語のベクトルは正反対だ。

本作でフラッシュは、母を死なせないために、ほんの僅かに過去を変える。
もっとも、死んだはずの人が生きているのだから色々変わって来て、未来へ帰る途中でフラッシュが迷い込んだ2013年の世界は、彼の知る世界線とは全く違ったものになっている。
母は生きているものの、ティーンエイジャーの自分はおバカ全開で、おまけにゾッド将軍の地球侵略まで始まってしまう。
サイボーグやアクアマン、ワンダーウーマンは存在せず、スーパーマンは既に死んで、代わりにいとこのスーパーガールことカーラ・ゾー=エルが、ロシアならぬソ連の施設に監禁されている。
手に負えないので助力を得ようと師匠格のバットマンを訪ねてみると、これまた自分の知るバットマンは全くの別人だったというわけ。
予告編で分かっていたけど、21世紀になってマイケル・キートン演じる初代バットマンと再会できるとは感慨深い。
まあこれらの変化が母を助けた時点から生まれたとは考えにくいので、さらに以前から枝分かれした別の世界線ということなのだろうけど。

本作の特徴の一つが、DCEU作品としては珍しく、小ネタが散りばめられていることで、それはDC関連に限らない。
特に時間SFの金字塔「バック・トゥ・ザ・フューチャー」先輩へのオマージュは強く感じさせる。
ちなみに本作の企画開発段階では、ロバート・ゼメキスも監督のオファーを受けていたというから、その辺のリスペクトも入っているのかも知れない。
ユニークなのが、タイムトラベルのビジュアルで、フラッシュが超高速で走ると彼の周りに円筒形の立体ゾートロープのような形で過去が映し出されれる。
本作における過去とは即ち「映画」ということだろうが、これは見たことの無い表現だ。

終盤でフラッシュがマルチバースの真実に気付くシークエンスになると、交わることの無かったマルチバースとして、ジョージ・リーヴスが演じたドラマのスーパーマンから、クリストファー・リーヴのスーパーマン、ヘレン・スレイターのスーパーガールも。
さらに初代フラッシュのジェイ・ギャリックまでモノクロで一瞬だけ登場。
中でも驚かされたのが、ティム・バートン監督で企画されていた、ニコラス・ケイジ版のスーパーマンだ。
まさか没になった企画まで拾い上げてくるとは思わなかったが、マーティ・マクフライ役がエリック・ストルツの世界線ならばこれもアリか。
しかも過去のテスト映像からCGを起こしたのかと思ったら、わざわざニコラス・ケイジを呼んで撮影しているというから力の入り方が凄い。

フラッシュが未来へ帰るのを邪魔した人物が、フラッシュの老いたバージョンであるダークフラッシュだと明らかになり、この世界がいわゆる因果のループによって最初から滅びることが決まっている閉じた世界線(つまり絶対に救えない)というのは、スーパーヒーロー映画としてどうなんだ?と思わないでも無いが、ある意味新しい解釈ではある。
そりゃ無数にある世界線の中には、何をどうやっても滅びるものもあるかも知れないよなと、半ば強引に思わされる。
愛する者も世界も救えないという現実に向き合うフラッシュが、最後に生前の母と顔を合わせるシーンは「ドラえもん」の名エピソード「おばあちゃんの思い出」を思い出してドラ泣き。
過去でなく現在を変えるために、フラッシュがある工夫をしたことによって、ジョージ・クルーニーのブルース・ウェイン登場に至るまで、DCコミックの歴史をメタ的にアーカイブしたお祭り映画と考えると、現時点での集大成として相応しい出来栄え。
ジャスティス・リーグの面々も、律儀にカメオ出演しているし(サイボーグだけなぜか出てこないけど)。
エンディングも複数のバージョンがあったようで、どれを採用するかもこの一年ばかりの間にDCEUの体制が一新され、企画が中止になったり、新しい企画が立ち上がったり、フランチャイズ全体の未来をどうするかによって左右されたという。
結果的にクルーニーの登場は一番のサプライズであり、作り手にとっては最良のフリーハンドでもあった訳で、DCEUは現実もマルチバース並みなのだ。

それにしても、エズラ・ミラーはやはりいい役者だと思う。
コミュ障気味でナイーブな現在のバリー・アレンと、両親を失わず天真爛漫に育ったティーン版、さらにはダークフラッシュと呼ばれる老いたバージョンまで、見事に演じ分けているのだから。
フラッシュの能力を持ったばかりのティーン版が、興奮して声が裏返っちゃうあたり可愛過ぎるだろう。
彼が奇行に走るきっかけとなったのが、両親の離婚というあたりも役柄に被る。
メンタルのケアをしっかりやって、健康になってフラッシュ役に戻って来てもらいたいものだ。

今回は主人公と同じ名前のカクテル「フラッシュ」をチョイス。
コアントロー20ml、キルシュワッサー40ml、ベネディクティン20ml、マラスキーノ10mlを氷と共にミキシンググラスで混ぜる。
冷やしたグラスに注いで完成。
黎明期のフランスの映画監督、ジェルメーヌ・デュラックの発案と言われる。
涼しげな見た目だが、結構コクがあり飲みごたえを感じられる一杯だ。

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地上最速ヒーロー“フラッシュ”が最愛の母を救うため“過去”を変えたことで、“現在”が滅亡の危機に…。 時空を超えてDCヒーローたちが交錯する、タイムループ・アドベンチャー。
2023/06/22(木) 20:53:21 | 象のロケット
おもしろかった。ユーモアもあって。
2023/07/01(土) 12:07:42 | 或る日の出来事