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2007年08月17日 (金) | 編集 |
デビット・リンチの悪夢的迷宮。
「インランド・エンパイア」は、女優志望のヒロインが迷い込んだハリウッドという幻想を描いた傑作「マルホランド・ドライブ」と対を成す様な作品だ。
リンチによって作品として提示され、無数の観客の脳内に創造される虚構の帝国。
今回、彼の内なるハリウッドをさ迷うのは、ローラ・ダーン演じる映画女優ニッキー・グレース。
例によってリンチらしい独創の世界だが、ぶっ飛び具合はターボがかかって加速しており、観方によってはほとんど実験映画と言っていいほど難解かつ不条理な作品になっている。
映画女優のニッキー・グレース(ローラ・ダーン)は、キングスリー・スチュワート監督(ジェレミー・アイアンズ)の新作映画「暗い明日の空の上で」の主演に選ばれる。
ところが、セットで不穏な事が起き、監督はニッキーと相手役のデヴォン(ジャスティン・セロー)に、この映画の秘密を明かす。
実は「暗い明日の空の上で」は、ジプシー民話を元にした未完のポーランド映画「47」のリメイクであり、元の映画は撮影中に主演二人が殺害されたことから中止になったという、いわく付きの作品だったのだ。
やがて、撮影が進むうちにニッキーは映画と現実の区別がつかなくなってゆく・・・
おそらく、リンチの映画を知らない人がこの映画を観たら、相当戸惑うだろう。
ほとんど全編ダウナー系のドラッグでもやって、バッドトリップしている様な作品だ。
物語は一応あるとはいえ、それは作品の進行上ほとんど意味を持たず、無数に分断された壊れたパーツに過ぎない。
劇中の台詞にもあるように、「何が前で何が後だったかわからない」様な作りになっているのだ。
リンチは、このつかみ所の無い物語をさらに小技を効かせて破壊してゆく。
ビデオ撮りでわざとキネコ感を強調した様な荒い映像に、全編に渡って被せられる不気味で不快なノイズ。
会話シーンの切り替えしでは、互いを見る俳優の目線を意図的にずらせて、観客の違和感を誘う。
複数の時空に存在する登場人物が、突然現れては物語を遮り、単体では意味不明の台詞を言う。
さらには登場人物の演技の気持ち悪い「間」!
まさしくリンチ節全開である。
とは言え、全く整合性を無視して作られている訳ではない。
少なくとも主人公のニッキーに関しては、壊れたパズルのピースを脳内で組み立てると、一通り筋が通っている事が解る。
本筋に纏わりつくように描写される様々なエピソードによる「混沌」が、整然とした物語をわざと破壊する仕掛けになっており、観客はストレートに筋を追うことが出来ず、リンチの迷宮に迷わされる。
これは当然作家のロジックであって、決してデタラメに作っている訳ではないのだ。
もっとも、普通の映画のように文学的ロジックできっちりと設計されているという訳でもなく、整合性はあくまでもこの世界の底にかすかに感じられる程度。
作家の志向するベクトルがそちらを向いていない事も事実だろう。
本作でstreet person#2を演じた裕木奈江によると、彼女の役は最初ホームレスガールという設定だけが明らかにされ、後日数ページの彼女の台詞だけのスクリプトを送ってきたそうだ。
元々リンチは、明確な脚本無しに撮影するのが何時もの事らしいが、この話からも本作がかなり直感的なプロセスで作られている事がわかる。
まるでデビット・リンチという映画作家の脳内迷宮のような本作、観客は常に形を変えるアメーバの様な、フワフワとした悪夢的な世界に投げ込まれた様なものだ。
一生懸命ピースを頭の中で組み立てて、物語を追うのも良いし、ストレートに映画に浸って、映像ドラッグでトリップするのも良い。
一応、素直な見方をすれば「インランド・エンパイア」とは虚構のハリウッド、あるいは映画そのものであり、映画という表現をいかに知覚するかという作家から観客への問いかけの様に思える。
あるいは、映画という虚構を通してある種の真実を描いた寓話なのかもしれない。
たぶん、どちらも間違ってはいない。
元々映画のテーマは映画作家の頭の中にしか正解は無いものだが、普通はそのテーマを観客に伝えるために、様々なロジックと工夫を凝らして物語を紡いでゆく。
だから往々にして、受け手が感じたテーマこそが「その作品の表現したかったもの」と捉えて良いのだろうが、この作品の場合は、観客が作品を知覚するという事そのものがテーマであるように思える。
したがって、ここには正解は観た観客の数だけあるのだろう。
ある意味で、映画という表現の根源にもっとも忠実な作品と言えるかもしれない。
しかし、まあバッドトリップで三時間はさすがに長い。
劇場の椅子があまり良く無くて、お尻が痛くなって困った。
私の場合、もうちょっと短い方が心地よく浸れたかな。
今回は、結構力のある酒じゃないと負けてしまう。
「コル ソラーレ」の赤をチョイス。
イタリアのアンティノリとワシントンのシャトー・サンミッシェルの合作による良質の赤。
その出自の通り、高級イタリアワインを強く連想させる。
口当たりはとてもしっとりとして優美、かつボディもしっかりしていて、くっきりとした味の輪郭を感じることが出来る。
不気味な悪夢のような映画から、現実の喜びへとしっかりと連れ戻してくれるだろう。
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「インランド・エンパイア」は、女優志望のヒロインが迷い込んだハリウッドという幻想を描いた傑作「マルホランド・ドライブ」と対を成す様な作品だ。
リンチによって作品として提示され、無数の観客の脳内に創造される虚構の帝国。
今回、彼の内なるハリウッドをさ迷うのは、ローラ・ダーン演じる映画女優ニッキー・グレース。
例によってリンチらしい独創の世界だが、ぶっ飛び具合はターボがかかって加速しており、観方によってはほとんど実験映画と言っていいほど難解かつ不条理な作品になっている。
映画女優のニッキー・グレース(ローラ・ダーン)は、キングスリー・スチュワート監督(ジェレミー・アイアンズ)の新作映画「暗い明日の空の上で」の主演に選ばれる。
ところが、セットで不穏な事が起き、監督はニッキーと相手役のデヴォン(ジャスティン・セロー)に、この映画の秘密を明かす。
実は「暗い明日の空の上で」は、ジプシー民話を元にした未完のポーランド映画「47」のリメイクであり、元の映画は撮影中に主演二人が殺害されたことから中止になったという、いわく付きの作品だったのだ。
やがて、撮影が進むうちにニッキーは映画と現実の区別がつかなくなってゆく・・・
おそらく、リンチの映画を知らない人がこの映画を観たら、相当戸惑うだろう。
ほとんど全編ダウナー系のドラッグでもやって、バッドトリップしている様な作品だ。
物語は一応あるとはいえ、それは作品の進行上ほとんど意味を持たず、無数に分断された壊れたパーツに過ぎない。
劇中の台詞にもあるように、「何が前で何が後だったかわからない」様な作りになっているのだ。
リンチは、このつかみ所の無い物語をさらに小技を効かせて破壊してゆく。
ビデオ撮りでわざとキネコ感を強調した様な荒い映像に、全編に渡って被せられる不気味で不快なノイズ。
会話シーンの切り替えしでは、互いを見る俳優の目線を意図的にずらせて、観客の違和感を誘う。
複数の時空に存在する登場人物が、突然現れては物語を遮り、単体では意味不明の台詞を言う。
さらには登場人物の演技の気持ち悪い「間」!
まさしくリンチ節全開である。
とは言え、全く整合性を無視して作られている訳ではない。
少なくとも主人公のニッキーに関しては、壊れたパズルのピースを脳内で組み立てると、一通り筋が通っている事が解る。
本筋に纏わりつくように描写される様々なエピソードによる「混沌」が、整然とした物語をわざと破壊する仕掛けになっており、観客はストレートに筋を追うことが出来ず、リンチの迷宮に迷わされる。
これは当然作家のロジックであって、決してデタラメに作っている訳ではないのだ。
もっとも、普通の映画のように文学的ロジックできっちりと設計されているという訳でもなく、整合性はあくまでもこの世界の底にかすかに感じられる程度。
作家の志向するベクトルがそちらを向いていない事も事実だろう。
本作でstreet person#2を演じた裕木奈江によると、彼女の役は最初ホームレスガールという設定だけが明らかにされ、後日数ページの彼女の台詞だけのスクリプトを送ってきたそうだ。
元々リンチは、明確な脚本無しに撮影するのが何時もの事らしいが、この話からも本作がかなり直感的なプロセスで作られている事がわかる。
まるでデビット・リンチという映画作家の脳内迷宮のような本作、観客は常に形を変えるアメーバの様な、フワフワとした悪夢的な世界に投げ込まれた様なものだ。
一生懸命ピースを頭の中で組み立てて、物語を追うのも良いし、ストレートに映画に浸って、映像ドラッグでトリップするのも良い。
一応、素直な見方をすれば「インランド・エンパイア」とは虚構のハリウッド、あるいは映画そのものであり、映画という表現をいかに知覚するかという作家から観客への問いかけの様に思える。
あるいは、映画という虚構を通してある種の真実を描いた寓話なのかもしれない。
たぶん、どちらも間違ってはいない。
元々映画のテーマは映画作家の頭の中にしか正解は無いものだが、普通はそのテーマを観客に伝えるために、様々なロジックと工夫を凝らして物語を紡いでゆく。
だから往々にして、受け手が感じたテーマこそが「その作品の表現したかったもの」と捉えて良いのだろうが、この作品の場合は、観客が作品を知覚するという事そのものがテーマであるように思える。
したがって、ここには正解は観た観客の数だけあるのだろう。
ある意味で、映画という表現の根源にもっとも忠実な作品と言えるかもしれない。
しかし、まあバッドトリップで三時間はさすがに長い。
劇場の椅子があまり良く無くて、お尻が痛くなって困った。
私の場合、もうちょっと短い方が心地よく浸れたかな。
今回は、結構力のある酒じゃないと負けてしまう。
「コル ソラーレ」の赤をチョイス。
イタリアのアンティノリとワシントンのシャトー・サンミッシェルの合作による良質の赤。
その出自の通り、高級イタリアワインを強く連想させる。
口当たりはとてもしっとりとして優美、かつボディもしっかりしていて、くっきりとした味の輪郭を感じることが出来る。
不気味な悪夢のような映画から、現実の喜びへとしっかりと連れ戻してくれるだろう。

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この記事へのコメント
こんばんは☆
フツウの感覚が飽き足らなくなって、たまにこういう独特な世界を覗きたくなります(笑)
というかリンチの描く世界観がとっても好きなのです♪
今回も長かったけど、長さ感じずに魅入ってしまいました!
リンチ節全開!!でしたね♪
ラストも意外で好きです。
DVDまで欲しいわたしは異常でしょうか 笑
フツウの感覚が飽き足らなくなって、たまにこういう独特な世界を覗きたくなります(笑)
というかリンチの描く世界観がとっても好きなのです♪
今回も長かったけど、長さ感じずに魅入ってしまいました!
リンチ節全開!!でしたね♪
ラストも意外で好きです。
DVDまで欲しいわたしは異常でしょうか 笑
まさに、そうですね★
自分は、身体機能のあちこちがだんだんと落ちてゆくのすら感じるようでした(笑)
本当にダウナー系でw
しかしいくらなんでも裕木奈江の英語は酷かったですね
ナターシャ・キンスキーは、本当に一瞬でした。
自分は、身体機能のあちこちがだんだんと落ちてゆくのすら感じるようでした(笑)
本当にダウナー系でw
しかしいくらなんでも裕木奈江の英語は酷かったですね
ナターシャ・キンスキーは、本当に一瞬でした。
初めまして。
人気Blogランキングから飛んでまいりました。
最近「無意識」についてかなり勉強したのですが、
そこにリンチの映画も突破口があるような気がしてきました。
人気Blogランキングから飛んでまいりました。
最近「無意識」についてかなり勉強したのですが、
そこにリンチの映画も突破口があるような気がしてきました。
こんばんは~。
この映画、リンチは閃いたシーンを撮って、そこからまた閃いて、そこからまた・・・という風に撮り貯めた映像をつないで作ったって言ってました。おかげさまでサッパリわけわかんないんですけど(笑)、その閃きを紐解いていくとリンチの発想の「始発点」ってあると思うんですよね。それが一般的な作品でいうところの「テーマ」になると思うんですけど、それを自分なりにいかに感じ取れるか、がこの手の作品の私の楽しみ方です。
でもどれだけ考えても「これが正解!」ってのがないのが辛いところなんですよね。「観客に委ねる」って、便利な言葉ですよね~(笑)
この映画、リンチは閃いたシーンを撮って、そこからまた閃いて、そこからまた・・・という風に撮り貯めた映像をつないで作ったって言ってました。おかげさまでサッパリわけわかんないんですけど(笑)、その閃きを紐解いていくとリンチの発想の「始発点」ってあると思うんですよね。それが一般的な作品でいうところの「テーマ」になると思うんですけど、それを自分なりにいかに感じ取れるか、がこの手の作品の私の楽しみ方です。
でもどれだけ考えても「これが正解!」ってのがないのが辛いところなんですよね。「観客に委ねる」って、便利な言葉ですよね~(笑)
>migさん
ラストはぶっ飛び方が再加速してましたね(笑
デビット・リンチの世界がますます深化したという感じで、彼のアートを鑑賞するというイメージでした。
トリップという以外に表現が浮かびません。
>とらねこさん
笑っちゃうくらい見事なまでのジャパニーズイングリッシュでしたが、あれは日本人の役なので、あれで良いのでしょう。
ああいう人いますからね、リアルといえばリアル(笑
とりあえず出てくる人みんな変でした。
>正しいネガティブのススメさん
確かに、リンチの作品は無意識の世界を映像化しているようにも思えるし、無意識に働きかけるようにも思えます。
無意識をキーワードに彼の作品を再鑑賞すると、面白いかもしれませんね。
>baohさん
確かに、考えてみればそうですよね。
最初に発想したイメージはあるはずで、そう考えるとやはりイメージとしては「テレビを見て泣く女」かなあという気がします。
それにしても、これだけバラバラにされたピースを再構成したのはお見事でした。
なるほどとうなされましたよ。
ラストはぶっ飛び方が再加速してましたね(笑
デビット・リンチの世界がますます深化したという感じで、彼のアートを鑑賞するというイメージでした。
トリップという以外に表現が浮かびません。
>とらねこさん
笑っちゃうくらい見事なまでのジャパニーズイングリッシュでしたが、あれは日本人の役なので、あれで良いのでしょう。
ああいう人いますからね、リアルといえばリアル(笑
とりあえず出てくる人みんな変でした。
>正しいネガティブのススメさん
確かに、リンチの作品は無意識の世界を映像化しているようにも思えるし、無意識に働きかけるようにも思えます。
無意識をキーワードに彼の作品を再鑑賞すると、面白いかもしれませんね。
>baohさん
確かに、考えてみればそうですよね。
最初に発想したイメージはあるはずで、そう考えるとやはりイメージとしては「テレビを見て泣く女」かなあという気がします。
それにしても、これだけバラバラにされたピースを再構成したのはお見事でした。
なるほどとうなされましたよ。
2007/08/19(日) 21:21:26 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん
裕木奈絵さんのスクリプトのエピソードはそうなんですね。
ノラネコさんがおっしゃるように直感で作る事を敢えて
やっているんじゃないかと自分は感じました。
内容が反ハリウッドみたいな印象も受けましたし、
アンケートでエンディングまで変えてしまって平均的な映画しか
出来なくなってる真逆を行きたいという気持ちが強いのかも
って感じました。
さっき米サイトを見てたらもうDVDが出ていて、90分くらいの
未公開シーンが入ってるようだったので(笑)興味深々です。
でもこの映画DVDだと途中脱落してしまいそうな・・。^^
裕木奈絵さんのスクリプトのエピソードはそうなんですね。
ノラネコさんがおっしゃるように直感で作る事を敢えて
やっているんじゃないかと自分は感じました。
内容が反ハリウッドみたいな印象も受けましたし、
アンケートでエンディングまで変えてしまって平均的な映画しか
出来なくなってる真逆を行きたいという気持ちが強いのかも
って感じました。
さっき米サイトを見てたらもうDVDが出ていて、90分くらいの
未公開シーンが入ってるようだったので(笑)興味深々です。
でもこの映画DVDだと途中脱落してしまいそうな・・。^^
TB&コメントありがとうございました。
≫例によってリンチらしい独創の世界だが、ぶっ飛び具合はターボがかかって加速しており
ここでの『ターボ』という単語の使い方が好きです(笑)。
加速しすぎて、半ばついていけない感じになっていたのがしんどかったですが(苦笑)。
私もね、もう少し短尺にしてくれた方が浸りやすかったような気がします。ホント・・・お尻が痛かったです(泣)。
パンフレットの中に、ある評論家の『内容がわからなかったって?それがリンチを理解したってことなんだぜ』という名言が書かれていましたが、まさにその通り。
あれこれと自分なりの解釈を書き綴るのも面白いですが、私としては抽象的にこの作品を受け止め、トリップ状態の感覚のまま心に留めたいと思った1作でした。
≫例によってリンチらしい独創の世界だが、ぶっ飛び具合はターボがかかって加速しており
ここでの『ターボ』という単語の使い方が好きです(笑)。
加速しすぎて、半ばついていけない感じになっていたのがしんどかったですが(苦笑)。
私もね、もう少し短尺にしてくれた方が浸りやすかったような気がします。ホント・・・お尻が痛かったです(泣)。
パンフレットの中に、ある評論家の『内容がわからなかったって?それがリンチを理解したってことなんだぜ』という名言が書かれていましたが、まさにその通り。
あれこれと自分なりの解釈を書き綴るのも面白いですが、私としては抽象的にこの作品を受け止め、トリップ状態の感覚のまま心に留めたいと思った1作でした。
2007/08/20(月) 21:10:36 | URL | 睦月 #-[ 編集]
>kazponさん
元々インディーズの人ですからね。
アンチというか、ハリウッドや映画そのものも観察の対象なのかもしれませんね。
それにしてもプラス90分って事は4時間半・・・さすがに付き合うには勇気が要りそうです(笑
>睦月さん
小ねた突っ込みありがとうございます(笑
この手の映画は抽象芸術と同じで、そこにあらわされている物がなんなのかを色々と創造する楽しみもあるし、あるがまま感覚で受け入れるという楽しみもありますね。
私は最初はバラバラのピースを組み合わせてもみましたが、ピースが細かすぎて途中であきらめました。
元々インディーズの人ですからね。
アンチというか、ハリウッドや映画そのものも観察の対象なのかもしれませんね。
それにしてもプラス90分って事は4時間半・・・さすがに付き合うには勇気が要りそうです(笑
>睦月さん
小ねた突っ込みありがとうございます(笑
この手の映画は抽象芸術と同じで、そこにあらわされている物がなんなのかを色々と創造する楽しみもあるし、あるがまま感覚で受け入れるという楽しみもありますね。
私は最初はバラバラのピースを組み合わせてもみましたが、ピースが細かすぎて途中であきらめました。
2007/08/22(水) 02:58:05 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
今回のこの作品、リンチ監督が今までの中で一番突っ走ってしまった感じですよね!
悪夢ずっと見せられている感んじで、しかも映画館が妙に蒸し暑く気分が悪くなってきてしまいました。
デビット・リンチ作品って実は私は嫌いなんですが、、ついつい映画館に足はこんで観てしまうそんな癖がありますよね。
悪夢ずっと見せられている感んじで、しかも映画館が妙に蒸し暑く気分が悪くなってきてしまいました。
デビット・リンチ作品って実は私は嫌いなんですが、、ついつい映画館に足はこんで観てしまうそんな癖がありますよね。
2007/08/24(金) 18:54:41 | URL | コブタです~ #-[ 編集]
>コブタさん
リンチの映画は好き嫌いありますが、暗黒に沈んでゆくような感覚は映画館で味わいたくなりますね。
私はかなり好きな作家ですが、個人的には80年代くらいが一番インパクトあったかな。
最近のはいつも同じに感じてしまって(笑
リンチの映画は好き嫌いありますが、暗黒に沈んでゆくような感覚は映画館で味わいたくなりますね。
私はかなり好きな作家ですが、個人的には80年代くらいが一番インパクトあったかな。
最近のはいつも同じに感じてしまって(笑
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