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ショートレビュー「キングダム 運命の炎・・・・・評価額1700円」
2023年08月04日 (金) | 編集 |
ついに運命が動き出す。

後に始皇帝として中国史上初の統一王朝を作る嬴政と、大将軍となる李信の若き日を描く大人気シリーズ第三弾。
蛇甘平原の戦いで魏の侵攻を退けた秦に、新たな危機が迫る。
10万の趙軍が国境を越え、要衝馬陽を巡って秦軍と激突する。
山崎賢人演じる信は、前作の後で王騎将軍に弟子入りしていたらしく、与えられた荒地民の平定を成し遂げ、今回は百人将、つまり指揮官となっている。
天下の大将軍への、着実な一歩を踏み出した訳だ。
彼の部隊は王騎将軍から「飛信隊」という名を与えられ、秦軍の中でも独立した特殊作戦を担うことになる。

ぶっちゃけ、出来は凄くいい。
面白さで言ったら、シリーズでも一番かも知れない。
でも、完結してないんだな。
前後編の構成になっていて、絶妙なところで幕切れとなるのだ。
「ミッション:インポッシブル」に続いて、夏休みの大作が洋邦揃ってPart1とは。
物語的には前半と後半が綺麗に分かれている作りで、前半は嬴政がなぜ中華統一を目指すのか、王騎将軍の問いに答える形で、趙の人質だった子供時代、秦への脱出行のエピソードが語られる。
人質として奴隷同然の扱いを受けていた嬴政は、祖父の崩御にともなって王位継承者として秦へ帰ることになるのだが、趙は彼が手の内にいるうちに亡き者にしたい。
嬴政は杏演じる紫夏という闇商人の女性に救われるが、彼女は趙軍の手にかかり命を落とし、嬴政は戦の無い世界を作る偉大な王となることを誓う。
この前半パートの主役は嬴政で、信は彼の語りを聞いているだけ。

後半は信が主役に戻り、馬陽の戦場で「飛信隊」を率い、敵の智将・馮忌の首を狙う合戦編。
シリーズ一作目が王都奪還を描いたゲリラ戦、二作目は正規軍同士の戦いをやや俯瞰した視点で描き、信は将軍の仕事とは何かを学んだ。
対して今回は、小部隊ながら実際に指揮官となって、絶対インポッシブルなミッションに赴くのである。
前作で登場した同郷の尾平、尾到、最強の暗殺者・羌瘣も再登場。
相変わらず、アクションは良い意味で漫画チックだが、三作目となってキャラクター同士の関係もこなれてきて、この辺りもIMFっぽい。
パワーの信とフットワークの羌瘣の、いい感じのコンビネーションバトルが大きな見ものとなっている。
前半後半それぞれにクライマックスがあって、1時間のよく出来た映画を二本観てるような作り。

二作目以降はコロナ禍にあって一作目のような中国での長期ロケーションが行えず、中国ユニットと連携してデジタル的な手法も駆使されているというが、相変わらずシネマスコープの画面が映える画作りが徹底されていて、日本の劇場用映画としてはスケール、クオリティ共にトップクラス。
後半の合戦は後方で碁盤の目を眺めるように戦いの大局を読む王騎将軍と、現場で死闘を繰り広げる信の視点が交錯し、マクロとミクロを同時に楽しめる工夫もユニーク。
新たな難敵登場という良いところで終わったので、長澤まさみ姐さんが演じる楊端和が再登場すらしい後編に期待大。
しかし原作のあらすじを読むと、どうも映画版の「キングダム」は次で打ち止めになりそうな気がする。
とりあえず現在までに刊行されている69巻のうち、後編までで16巻までの内容だそうで、もし全部映画化しようと思ったら、まだ十本以上必要になる計算。
流石にそれは無理だろうし、キリのいいところで終えるのもいいと思う。
というわけで来年も「ミッション:インポッシブル」と「キングダム」という、既視感のある夏になりそう。

今回は砂漠が舞台で喉が渇く映画なので、中国を代表する銘柄「青島ビール IPA」をチョイス。
世界的なIPAブームに、中国の老舗も日和ったか(笑
通常の緑瓶より苦味は4倍、麦汁濃度だそうで、なるほどガツンとくる。
キレはいいが、後味もしっかりしている。
普通の青島ビールに飽きた人は、一度試してみるといいだろう。

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コメント
この記事へのコメント
とりあえず今日のワイドショーで続編が作られる事が発表されてホッとしました。あの終わり方で続編を作らない事はありえないだろうが。いや、後5分足して、登場人物全員が集まって「これからも頑張るぜ」というジャンプ伝統の終わり方もあるか。
2023/09/14(木) 00:08:05 | URL | fjk78dead #-[ 編集]
こんばんは
>ふじきさん
多分次で王奇の後継者になって終わりだよね。有終の美を飾って欲しい。
2023/09/23(土) 21:45:11 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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