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2023年08月17日 (木) | 編集 |
ミンナワタシの世界へ。
人気ダンス&ボーカルグループの「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の面々が本人役で登場し、清水崇監督がメガホンを取った納涼ホラー映画。
発端はGENERATIONSの小森隼が、ラジオ局の倉庫で見つけた古いカセットテープ。
「ミンナのウタ」と題されたテープは、リスナーから送られて未開封のまま眠っていたもの。
直後に、小森がパーソナリティーを務める番組に奇妙な電話がかかって来て、彼はその夜のうちに失踪してしまう。
やがて他のメンバーの周りにも、次々と怪異が起こりはじめる。
これは久々にマジでコワイ、Jホラーの快作だ。
清水崇監督作品としても、最初のVシネ版「呪怨」二部作以来の出来栄えと言っていい。
最近だと「村」シリーズや「忌怪島/きかいじま」など、田舎で展開するフォークロア的な世界の作品が多かった清水監督だが、これは久しぶりに都会が舞台の完全オリジナルだ。
GENERATIONSが本人役なのも、なるほど都市伝説っぽく見える効果を生んでいて、意外とアリだと思う。
モキュメンタリー的なフォーマットに、自身の代表作である「呪怨」のセルフオマージュを盛り込み、なかなかユニークな作品なのだが、何より重要なのは話がちゃんと面白いこと。
謎のテープとどこからともなく聞こえる鼻歌から始まって、明らかに奇妙なことが起こりはじめると、マキタスポーツと早見あかり演じる探偵とマネージャーが、GENERATIONSのメンバーと共にテープに秘められた謎を調べてゆく。
ミステリタッチの展開の先に、やがて浮かび上がるのは、30年前に起こったある事件。
少女の歌を聴いた者は、彼女の世界に引き込まれてしまうというのは、去年も似たようなことをやってたヒロインがいたような・・・・。
そもそも、なぜテープにそんな力があるのか?というあたりが明らかになってくる辺りは、むっちゃおぞましくてコワイ。
少女の家に出没する少年の名が「俊雄」だったり、母親の幻が同じセリフを繰り返したりするのは「呪怨」と同じ。
ジワジワくるムードはJホラー特有のものだが、ショック演出も結構効いている。
母親が突然こっちに迫ってくる所とか、マジでビビった。
関口メンディーが消えるシーンの演出は、マリオ・バーヴァの「ザ・ショック」オマージュだと作者も認めているが、なるほどモダンな撮影効果によって本家以上の洗練されたショックシーンになっている。
またこの映画の怪異は音そのものだから、凝った音響演出も聴きどころだ。
エンドクレジット後の映像と音にはゾワワ〜。
しかし、これは清水崇監督にとっても起死回生の一打。
フォークロアものが好きなので、「樹海村」や「牛首村」は結構楽しんだのだが、やはり彼のフィルモグラフィーはどこまで行っても「呪怨」二部作ありきだった。
古きを内包する新しいスタイルで撮った本作は、新たな代表作となったのではないか。
映画で納涼の後は飲み物でも納涼を。
今回は、夏に相応しいフレッシュなカクテル「ブルーキュラソー&サイダー」をチョイス。
氷を入れたタンブラーにブルーキュラソーを45ml注ぎ、サイダーで満たして軽くステアし、最後にスライスしたライムを添えて完成。
すっきりとした甘口のカクテルは、ジメジメとした日本の夏を少しだけ冷やしてくれる。
記事が気に入ったらクリックしてね
人気ダンス&ボーカルグループの「GENERATIONS from EXILE TRIBE」の面々が本人役で登場し、清水崇監督がメガホンを取った納涼ホラー映画。
発端はGENERATIONSの小森隼が、ラジオ局の倉庫で見つけた古いカセットテープ。
「ミンナのウタ」と題されたテープは、リスナーから送られて未開封のまま眠っていたもの。
直後に、小森がパーソナリティーを務める番組に奇妙な電話がかかって来て、彼はその夜のうちに失踪してしまう。
やがて他のメンバーの周りにも、次々と怪異が起こりはじめる。
これは久々にマジでコワイ、Jホラーの快作だ。
清水崇監督作品としても、最初のVシネ版「呪怨」二部作以来の出来栄えと言っていい。
最近だと「村」シリーズや「忌怪島/きかいじま」など、田舎で展開するフォークロア的な世界の作品が多かった清水監督だが、これは久しぶりに都会が舞台の完全オリジナルだ。
GENERATIONSが本人役なのも、なるほど都市伝説っぽく見える効果を生んでいて、意外とアリだと思う。
モキュメンタリー的なフォーマットに、自身の代表作である「呪怨」のセルフオマージュを盛り込み、なかなかユニークな作品なのだが、何より重要なのは話がちゃんと面白いこと。
謎のテープとどこからともなく聞こえる鼻歌から始まって、明らかに奇妙なことが起こりはじめると、マキタスポーツと早見あかり演じる探偵とマネージャーが、GENERATIONSのメンバーと共にテープに秘められた謎を調べてゆく。
ミステリタッチの展開の先に、やがて浮かび上がるのは、30年前に起こったある事件。
少女の歌を聴いた者は、彼女の世界に引き込まれてしまうというのは、去年も似たようなことをやってたヒロインがいたような・・・・。
そもそも、なぜテープにそんな力があるのか?というあたりが明らかになってくる辺りは、むっちゃおぞましくてコワイ。
少女の家に出没する少年の名が「俊雄」だったり、母親の幻が同じセリフを繰り返したりするのは「呪怨」と同じ。
ジワジワくるムードはJホラー特有のものだが、ショック演出も結構効いている。
母親が突然こっちに迫ってくる所とか、マジでビビった。
関口メンディーが消えるシーンの演出は、マリオ・バーヴァの「ザ・ショック」オマージュだと作者も認めているが、なるほどモダンな撮影効果によって本家以上の洗練されたショックシーンになっている。
またこの映画の怪異は音そのものだから、凝った音響演出も聴きどころだ。
エンドクレジット後の映像と音にはゾワワ〜。
しかし、これは清水崇監督にとっても起死回生の一打。
フォークロアものが好きなので、「樹海村」や「牛首村」は結構楽しんだのだが、やはり彼のフィルモグラフィーはどこまで行っても「呪怨」二部作ありきだった。
古きを内包する新しいスタイルで撮った本作は、新たな代表作となったのではないか。
映画で納涼の後は飲み物でも納涼を。
今回は、夏に相応しいフレッシュなカクテル「ブルーキュラソー&サイダー」をチョイス。
氷を入れたタンブラーにブルーキュラソーを45ml注ぎ、サイダーで満たして軽くステアし、最後にスライスしたライムを添えて完成。
すっきりとした甘口のカクテルは、ジメジメとした日本の夏を少しだけ冷やしてくれる。

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◆『ミンナノウタ』新宿ピカデリー5
▲このザラザラした解像度の低さがツボ。
五つ星評価で【★★★★こえーのが嬉しい】
GENERATIONS10周年記念の記念ドキュメンタリーを撮る企画が「せっかくだからホラーにしませんか」という松竹からの申し込みにより作られる事になったそうだ。何が「せっかくだから」なのか分からないが、そういう頭のおかしい人がいて、社会は思いもよらぬ恩恵を受ける事がある(...
2023/09/04(月) 00:25:31 | ふじき78の死屍累々映画日記・第二章
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