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ショートレビュー「カラオケ行こ!・・・・・評価額1650円」
2024年01月22日 (月) | 編集 |
カラオケは、青春のビジョンクエスト。

野木亜紀子+山下敦弘。
なんとも不思議な味わいの作品だ。
中学生の前に、突然スーツ姿の大人が現れて「カラオケ行こ」と誘うところから映画は始まる。
綾野剛演じるヤクザの狂児が、組長主催のカラオケ大会で最下位になると屈辱的な刺青を彫られるという運命から逃れるべく、中学校の合唱部部長の岡聡実くんに弟子入りするのだ。
しかも勝負曲は、超高音が特徴のX JAPANの「紅」という無茶さ。
暴対法とコンプライアンス的にも、あり得ない設定だけで分かるように、原作は和山やまによる漫画である。
リアリティラインが低いだけでなく、いろいろ緩い。
物語の軸となるのは、聡実と狂児の奇妙な師弟関係で、そこに聡実の中学生活の問題が絡みながら、合唱コンクールとカラオケ大会というクライマックスに向かって行く構図。

いい人すぎるヤクザの狂児が、魅力的なキャラクターなのは間違いないが、彼自身のことは狂児というイカれた名前の由来以外はほとんど描かれない。
変な刺青を彫られたくないという以外、ドラマを持っていないのだ。
だから凹凸コンビのバディモノというよりも、基本狂児は聡実の成長のための装置にしかなってない。
必然的に主人公は聡実ということになるのだが、彼の抱えている声変わりでソプラノの高音が出ないことや、それに伴う部活動のモチベーション低下、生真面目な後輩・和田との確執といった問題は、狂児との話にはほとんど関係ない。
要は、噛み合っていないままの中途半端な要素が多いのだ。

にも関わらず、本作はすごく面白いのである。
キモはやはり聡実と狂児の関係性で、この二人の化学反応がすごくエモい。
生き方も価値観も違う者同士が、徐々に心を通じ合う展開は、野木亜紀子の十八番。
狂児が連れてきたコワモテのヤクザたち一人ひとりの歌唱に、聡実は痛烈なダメ出しをする。
側から見て「そこまで言わなくても」と思うくらい(笑
聡実にとっては、大人を通り越してヤクザの世界という非日常経験が触媒となって、中学生ならではの問題なんてどうでもいいことに思えてくる。
一方の狂児にとっては、まだ何者でもない聡実との時間は、健全なる回春薬だ。

終盤の意表を突く展開から、クライマックスの聡実の熱唱を聴いていると、なんとも言えない熱いパトスが湧き上がってくる。
聡実の抱えていた問題、特に後輩の和田との関係は、アレで解決したの?となってしまってるが、まあ10代の頃の葛藤ってそんなものだったような気もする。
X JAPANの「紅」は、ちゃんと聴いたこと無かったけど、この文脈で見るとなかなか良い曲だな。
キーが高過ぎて、自分ではまず歌えないけど。
綾野剛のヤクザ役は「ヤクザと家族 The Family」が記憶に新しいが、役の造形としては半分被って半分ずらして未見性のあるキャラクターにしている。
やはり綾野剛は、こういうトリッキーな役でこそ生きる。
昭和ヤクザのパロディみたいな世界観も手伝って、あの映画の主人公の別の世界線に見えてくるのも狙いだろうか。
聡実にとって、憩いの場所である「映画を見る部」のシーンがいいアクセント。
とりあえず、観終わると誰かとカラオケ行きたくなる。

今回は紅のカクテル「ルビー・カシス」をチョイス。
クレーム・ド・カシスとドライ・ベルモットを30mlと20mlタンブラーに注ぎ、トニックウォーターで満たしてステアする。
胃もたれする位の熱唱の後は、スッキリ優しい味わいのカクテルが相応しい。

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