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流転の地球 -太陽系脱出計画-・・・・・評価額1600円
2024年03月26日 (火) | 編集 |
流浪の地球はどこへ行く。

急速に膨張する太陽から逃れるため、無数の巨大エンジン群を建設し、地球そのものを宇宙船にして4.3光年先の別の太陽系を目指す、という劉慈欣(リウ・ツーシン)原作の超豪快な設定の中国製SF大作。
日本では配信スルーとなってしまった「流転の地球/さまよえる地球」に続く第二作だ。
もっとも物語の時系列的にはこっちが前なので、単体で鑑賞しても問題無い。
前作公開時は東宝の「妖星ゴラス」との類似性が話題になってたが、「地球を巨大なエンジンで動かす」以外は全然別の話だ。
本作では地球を動かして太陽系を脱出する派と、肉体を捨ててデジタル生命に進化する派が対立する中、地球のエンジンの準備が整う前に、軌道を外れて地球とのコリジョンコースに入ってしまった月を回避するための作戦、そして遂に地球が動きはじめるまでが描かれる。
宇宙飛行士のリウ・ペイチアンを演じる主演のウー・ジンや、監督のグォ・ファンら主要スタッフは続投。
天才科学者トゥー・ホンユーを演じるアンディ・ラウが、重要な役割で出演しており、ダブル主演に近い形になった。
※核心部分に触れています。

太陽内部の核融合が異常に加速し、近い将来破滅的な爆発“ヘリウムフラッシュ”が起こることが確実視された2040年代。
人類は連合政府を樹立し、1万機をこえる巨大エンジンによって地球を動かし、4.3光年離れたアルファ・ケンタウリ星系へ移動させることを決定。
100世代、2500年かかる壮大な計画が幕をあける。
しかし人類は肉体を捨て、デジタル生命として生き残るべきだと考えるグループが、政府に抵抗し続けていた。
宇宙飛行士候補のリウ・ペイチアン(ウー・ジン)は、軌道エレベーターの基地に配属され、訓練に明け暮れていたが、ある日基地は過激派によって襲撃され、エレベーターが破壊されてしまう。
一方、幼い娘を突然の交通事故で亡くした量子科学者のトゥー・ホンユー(アンディ・ラウ)は、娘の人格をコンピューターの中で生かすことを条件に、新たな量子コンピューター開発への参加を約束する。
14年後、さまざまな困難を乗り越えて、プロジェクトは完成を間近にしているが、月を地球から引き離すエンジンが故障し、地球とのコリジョンコースに入ってしまう・・・・


以前映像業界のセミナーで、前作のVFXプロデューサーに話を聞く機会があったのだが、前作の制作時には誰もこの規模のSF大作の経験が無かったそう。
結果、予算組みに無理が出て、4000万ドルあったにも関わらずポスプロ途中でお金が足りなくなってしまった
現在の中国映画界ではスター俳優の囲い込みがファーストプライオリティで、VFXには潤沢な予算が回らない。
スタジオの技術に対する無理解は、どうやらどこも同じらしい。
だが、制作ストップしそうになったところ、ウー・ジンがポンと1000万ドル出資して完成に漕ぎ着けたとか。
中華圏スターの景気の良さに驚いたものだが、今回は前作のヒットを受けて予算も増えて(推定1億2500万ドル)、見せ場てんこ盛り、3時間の大長編となった。
連合政府とデジタル生命派ゲリラとの戦いから始まって、地球から遠ざかるはずが、エンジン故障で地球に向かって暴走する月を破壊するためのミッション、地球の全エンジンをシンクロさせるため、水没した都市で寸断されたインターネットを復旧させるミッションなどが次々と展開しお腹いっぱいだ。

地球が動き出して、木製の引力に引き込まれそうになる危機を描いた一作目をすでに作っているので、ある意味本作で描かれたことは全て過去。
少なくとも、地球が動き出して木星軌道までは到達したことは分かっている。
そこで本作では、未来に起こるイベントに向けて、「◯◯が起こるまで後何日」のようにカウントダウン形式で進む。
予告された危機を、どうクリアするのかが面白さのポイントという訳だ。
ヒロイックなウー・ジンのキャラクターは前作と変わらないが、ドラマの変数となるユニークな存在が、アンディ・ラウ演じるちょっとマッドが入り気味のトゥー博士。
彼は事故死した娘の意識を、自身が開発している量子コンピューターの中で再現しようとしていて、それを計画参加の条件としている。
このデジタル生命という概念により、単なるアクションだけでなく、そもそも人間存在とは何か?などハードSF的哲学要素も多くなって見応えは十分だ。
原作者のリウ・ツーシンも、本作では製作総指揮の一人として参加しているので、この辺りは彼のアイディアじゃなかろうか。
前作の時点でもなかなかだったVFXは、質量ともに大幅に拡充。
製作費が増えたと言っても、1億2500万ドルはボリュームの凄まじさを考えれば、ハリウッド映画に比べればだいぶ安い。
「ゴジラ-1.0」のオスカー受賞の要因であろう、「ハリウッド映画の効率悪すぎ問題」がここにも見えてしまう。
世界観を構築する膨大な美術デザインも、相変わらず素晴らしいクオリティだ。

ただあまりにも複雑かつ壮大過ぎて、この尺を費やしてもダイジェスト感がある。
実は本作の原作は大長編の「三体」とは違って、短編集の「流浪地球」に収録された50ページほどの作品で、移動をはじめた地球に暮らす「ぼく」の一生を一人称で語るシンプルな物語だ。
これはこれで素晴らしいので、ぜひお勧めしたいのだが、ぶっちゃけ世界観以外は映画とは別物。
映画化に当たっては、鉛筆ほどだった原作を丸太になるくらい大幅に肉付けしているのだが、SFや異世界ものの常で、世界を丸ごと作っているので、広げようと思えば無限に広げられる
本作の場合は思いっきり広げた世界観のもとで、複数のプロットが矢継ぎ早に同時進行し、全体に大味な印象になってしまってるのが残念。
まあ前作よりは尺が伸びた分ベターになってはいるものの、作り上げたストーリーのボリューム感を考えれば、これも配信ドラマの方がフィットしそうだ。
大スクリーンの迫力は捨て難いのだけど。
とりあえず、流浪の地球の物語はまだまだ続きそうなので、次回作を楽しみに待ちたい。
中国政府の偉い人が2058年にも人民服着たのには笑っちゃったけど、アレはもはや民族衣装みたいなものなのか。
地球ごと移民しようというアイディアも、世界中どこでも中華街を作っちゃう中国的な発想かも知れないな。
次回作が作られるとすると、永遠の存在となったトゥー博士と娘がキーになって来るはずだが、果たして?

ところで同じウー・ジン主演の「戦狼 ウルフ・オブ・ウォー」もそうだったけど、単体で完結してるとは言え、前作があることはもうちょっとインフォメーション出してもいいのでは。
宣伝的に言いたくないのは理解するが、タイトル出た時に観客席から「え?これ2なの?」って声上がってたぞ。

地球を動かしてしまうのだから、当然天変地異に襲われる本作には、「アースクェイク」をチョイス。
ドライ・ジン20ml、ウィスキー20ml、アブサン20mlを氷と共にシェイクし、グラスに注ぐ。
アブサンの香りが強く、香草系が好きかどうかで好みが分かれるだろう。
非常に強いカクテルなので、酔っ払って地面が揺れているような感覚になるのがネーミングの由来。
ゆえに、飲み過ぎ注意。

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