■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
※noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
※noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
2008年06月06日 (金) | 編集 |
「猟奇的な彼女」、「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン監督による日本映画。
遠い未来からやってきたサイボーグの彼女と、ダメ男の恋を描くSFラブコメだ。
面白くなりそうな要素は揃っているのだが、時空を駆けめぐる複雑怪奇なプロットが整理されておらず、登場人物の感情の流れもよくわからない。
自分の誕生日を自分で祝う寂しい大学生ジロー(小出恵介)は、街で不思議な「彼女」(綾瀬はるか)と出会う。
人生最高の誕生日を過ごしたジローだが、その日の終わりには「彼女」は姿を消してしまう。
それから一年、再び寂しい誕生日を迎えたジローの元に、突然あの「彼女」が現れた。
彼女にもう一度会いたいと願っていたジローは大喜びするが、「彼女」の様子はどこか変。
実は再会した「彼女」は、遠い未来の自分から、運命を変えるために送り込まれたサイボーグだったのだ・・・
観ているうちに、小出恵介がどんどんチャ・テヒョンに見えてくるのが可笑しい。
誤解を恐れずに言えば、クァク・ジェヨンは一発屋である。
この人の映画はいつもダメ男の「ボク」がぶっ飛んだ「彼女」と出会い、その恋を通して成長してゆくというパターンで、本作もそれは同じ。
日韓でヒットした前二作が、日本語吹き替えで少しSF仕立てになっていると思えば良い。
ただ、その意味で「猟奇的な彼女」は、正に一発屋の奇跡の一発だった。
チョン・ジヒョンとチャ・テヒョンによって演じられた超個性的な二人の恋愛は、常識はずれに弾けつつも、観る者の心を強く揺さぶる映画的なエモーションに満ちていた。
しかし、あれはいわば半分偶然生まれたヘタウマの面白さで、ごった煮的に混ざり合った多くの要素が作り出すハーモニーをもう一度再現するのは容易な事ではない。
案の定、二匹目の泥鰌を狙ってやった「僕の彼女を紹介します」は、狙いは同じにも関わらず、あざとい計算と商売っ気だけが目立った、破綻した物語としか見えなくなってしまっていた。
残念ながら「僕の彼女はサイボーグ」も、同じ轍を踏んでしまっている。
この作品の元ネタは、ネットのチェーンメールで有名になった「ドラえもん」最終回。
山崎貴監督の「ジュブナイル」の原作としても知られる、のび太がドラえもんの発明者であったというアレである。
要するに、この映画のジローはのび太くんであって、送られてきたのがネコ型ロボットではなくてしずかちゃん型ロボットだったという物なのだが、元ネタをそのまま使うのではなくて、現代に現れた彼女の正体をめぐってさらに複雑な設定が加えられている。
しかしながら・・・元々構成力という点ではかなりの疑問符がつくクァク・ジェヨンの脚本は、タイムパラドックスへの無頓着さだけでなく、多くの点で矛盾と破綻のテンコ盛り状態となってしまっていて、物語が非常に判りづらい。
さらに混乱した物語の中で、語り部であるジローの心情がさっぱり伝わってこないのはもはや致命的だ。
そもそも、突然現れた奇妙な女と何の疑念も無く楽しそうに誕生日を祝う冒頭からして説得力が無いのに、いくら彼女にそっくりでも全く感情を持たないロボットに大した葛藤も無く恋愛感情を抱くという設定は無理がある。
人間とロボットの恋は、今までもクリス・コロンバスの「アンドリューNDR114」を始め多くの映画で描かれてきたが、彼らは例外なく感情に目覚めたロボットであって、本作の「彼女」とは決定的に異なっている。
ジローと彼女のラブストーリーであるはずの物語で、根底の部分に疑問符がついてしまうのはやはり問題ではなかろうか。
まるで面白そうな要素をとりあえず詰め込めるだけ詰め込んだラフなプロット第一稿を、何の取捨選択もせずにそのまま脚本化してしまったかのような荒っぽさを感じてしまう。
ただ、クァク・ジェヨンらしいサービス精神がポジティブに表れている部分も少なからずあり、それがこの映画を単なるダメ映画から救い上げている。
チョン・ジヒョンをアジアのスーパースターに育てた監督だけあって、タイトルロールのサイボーグを演じる綾瀬はるかはかなり魅力的に撮られており、彼女のアイドル映画としては一定の成果を上げていると言って良い。
またビジュアル的なクライマックスとなる、東京大震災の描写は少々やりすぎと思えなくも無いものの、「日本沈没」はこのぐらいやるべきだったよなあと考えてしまうぐらいド派手なスペクタクルで、VFXの仕上がりはややラフながら、迫力という点では見ごたえがある。
これでもう少し洗練された脚本があればと思わざるを得ないのが、本作の残念なところだ。
まあ全体的にはあまり芳しくない印象の「僕の彼女はサイボーグ」だが、演出家が国籍を超えて映画を撮るという試みはどんどんやった方が良いと思う。
韓国にはもっと優れた演出家がたくさんいるし、逆に日本人が韓国映画を撮ったり、中国映画を撮ったりしても良い筈である。
欧米では盛んに行われているこの手の人材交流がアジアのメジャー映画では稀なのは、言葉の問題や近くて遠い政治状況などもあるのだろうが、映画という芸術の未来を考えても積極的に行われるべきだ。
もっとも、2008年に大学生である主人公が見る自分の少年時代が、「ALWAYS 三丁目の夕日」みたいな超レトロ世界であるあたり、例え心の中で理想化された世界だと仮定しても違和感バリバリで、外国人監督が純粋な日本映画を撮る場合のフォローの必要性を痛感するのだけど。
どうでもいいけど「彼女」はサイボーグじゃなくてアンドロイドじゃないのか?
まあ語感を優先したんだろうけど・・・・
今回は「ロボット」という言葉を生んだチェコからボヘミア・ゼクトの「ベルベデーレ・ドゥミ・セック」をチョイス。
ボヘミア・ゼクトは一世紀以上の歴史を持つ名門ワイナリー。
ほんのりとした甘みと酸味に、上品な果実香を楽しめる赤いスパークリングワインで、同国で国賓の公式晩餐会などにも使われる逸品だ。
一人誕生日でこれを飲めば、寂しさ倍増だろう(笑
記事が気に入ったらクリックしてね

こちらもお願い

遠い未来からやってきたサイボーグの彼女と、ダメ男の恋を描くSFラブコメだ。
面白くなりそうな要素は揃っているのだが、時空を駆けめぐる複雑怪奇なプロットが整理されておらず、登場人物の感情の流れもよくわからない。
自分の誕生日を自分で祝う寂しい大学生ジロー(小出恵介)は、街で不思議な「彼女」(綾瀬はるか)と出会う。
人生最高の誕生日を過ごしたジローだが、その日の終わりには「彼女」は姿を消してしまう。
それから一年、再び寂しい誕生日を迎えたジローの元に、突然あの「彼女」が現れた。
彼女にもう一度会いたいと願っていたジローは大喜びするが、「彼女」の様子はどこか変。
実は再会した「彼女」は、遠い未来の自分から、運命を変えるために送り込まれたサイボーグだったのだ・・・
観ているうちに、小出恵介がどんどんチャ・テヒョンに見えてくるのが可笑しい。
誤解を恐れずに言えば、クァク・ジェヨンは一発屋である。
この人の映画はいつもダメ男の「ボク」がぶっ飛んだ「彼女」と出会い、その恋を通して成長してゆくというパターンで、本作もそれは同じ。
日韓でヒットした前二作が、日本語吹き替えで少しSF仕立てになっていると思えば良い。
ただ、その意味で「猟奇的な彼女」は、正に一発屋の奇跡の一発だった。
チョン・ジヒョンとチャ・テヒョンによって演じられた超個性的な二人の恋愛は、常識はずれに弾けつつも、観る者の心を強く揺さぶる映画的なエモーションに満ちていた。
しかし、あれはいわば半分偶然生まれたヘタウマの面白さで、ごった煮的に混ざり合った多くの要素が作り出すハーモニーをもう一度再現するのは容易な事ではない。
案の定、二匹目の泥鰌を狙ってやった「僕の彼女を紹介します」は、狙いは同じにも関わらず、あざとい計算と商売っ気だけが目立った、破綻した物語としか見えなくなってしまっていた。
残念ながら「僕の彼女はサイボーグ」も、同じ轍を踏んでしまっている。
この作品の元ネタは、ネットのチェーンメールで有名になった「ドラえもん」最終回。
山崎貴監督の「ジュブナイル」の原作としても知られる、のび太がドラえもんの発明者であったというアレである。
要するに、この映画のジローはのび太くんであって、送られてきたのがネコ型ロボットではなくてしずかちゃん型ロボットだったという物なのだが、元ネタをそのまま使うのではなくて、現代に現れた彼女の正体をめぐってさらに複雑な設定が加えられている。
しかしながら・・・元々構成力という点ではかなりの疑問符がつくクァク・ジェヨンの脚本は、タイムパラドックスへの無頓着さだけでなく、多くの点で矛盾と破綻のテンコ盛り状態となってしまっていて、物語が非常に判りづらい。
さらに混乱した物語の中で、語り部であるジローの心情がさっぱり伝わってこないのはもはや致命的だ。
そもそも、突然現れた奇妙な女と何の疑念も無く楽しそうに誕生日を祝う冒頭からして説得力が無いのに、いくら彼女にそっくりでも全く感情を持たないロボットに大した葛藤も無く恋愛感情を抱くという設定は無理がある。
人間とロボットの恋は、今までもクリス・コロンバスの「アンドリューNDR114」を始め多くの映画で描かれてきたが、彼らは例外なく感情に目覚めたロボットであって、本作の「彼女」とは決定的に異なっている。
ジローと彼女のラブストーリーであるはずの物語で、根底の部分に疑問符がついてしまうのはやはり問題ではなかろうか。
まるで面白そうな要素をとりあえず詰め込めるだけ詰め込んだラフなプロット第一稿を、何の取捨選択もせずにそのまま脚本化してしまったかのような荒っぽさを感じてしまう。
ただ、クァク・ジェヨンらしいサービス精神がポジティブに表れている部分も少なからずあり、それがこの映画を単なるダメ映画から救い上げている。
チョン・ジヒョンをアジアのスーパースターに育てた監督だけあって、タイトルロールのサイボーグを演じる綾瀬はるかはかなり魅力的に撮られており、彼女のアイドル映画としては一定の成果を上げていると言って良い。
またビジュアル的なクライマックスとなる、東京大震災の描写は少々やりすぎと思えなくも無いものの、「日本沈没」はこのぐらいやるべきだったよなあと考えてしまうぐらいド派手なスペクタクルで、VFXの仕上がりはややラフながら、迫力という点では見ごたえがある。
これでもう少し洗練された脚本があればと思わざるを得ないのが、本作の残念なところだ。
まあ全体的にはあまり芳しくない印象の「僕の彼女はサイボーグ」だが、演出家が国籍を超えて映画を撮るという試みはどんどんやった方が良いと思う。
韓国にはもっと優れた演出家がたくさんいるし、逆に日本人が韓国映画を撮ったり、中国映画を撮ったりしても良い筈である。
欧米では盛んに行われているこの手の人材交流がアジアのメジャー映画では稀なのは、言葉の問題や近くて遠い政治状況などもあるのだろうが、映画という芸術の未来を考えても積極的に行われるべきだ。
もっとも、2008年に大学生である主人公が見る自分の少年時代が、「ALWAYS 三丁目の夕日」みたいな超レトロ世界であるあたり、例え心の中で理想化された世界だと仮定しても違和感バリバリで、外国人監督が純粋な日本映画を撮る場合のフォローの必要性を痛感するのだけど。
どうでもいいけど「彼女」はサイボーグじゃなくてアンドロイドじゃないのか?
まあ語感を優先したんだろうけど・・・・
今回は「ロボット」という言葉を生んだチェコからボヘミア・ゼクトの「ベルベデーレ・ドゥミ・セック」をチョイス。
ボヘミア・ゼクトは一世紀以上の歴史を持つ名門ワイナリー。
ほんのりとした甘みと酸味に、上品な果実香を楽しめる赤いスパークリングワインで、同国で国賓の公式晩餐会などにも使われる逸品だ。
一人誕生日でこれを飲めば、寂しさ倍増だろう(笑

記事が気に入ったらクリックしてね

こちらもお願い

スポンサーサイト
この記事へのコメント
おはようございます。
コメント欄に、ノラネコさんのお名前を見た時から、
絶対に評価低いとは思いましたが、
予想ピッタリでしたね。
なるほど、この監督は一発屋。
韓国のM.ナイト.シャマランですかね(笑)。
ロボットの感情、というと
ロビタでしたか、
「火の鳥」あたりを連想してしまいますが、
今度のピクサー・アニメ『WALL・E』もやはり
それがルーツなのでしょうか?
コメント欄に、ノラネコさんのお名前を見た時から、
絶対に評価低いとは思いましたが、
予想ピッタリでしたね。
なるほど、この監督は一発屋。
韓国のM.ナイト.シャマランですかね(笑)。
ロボットの感情、というと
ロビタでしたか、
「火の鳥」あたりを連想してしまいますが、
今度のピクサー・アニメ『WALL・E』もやはり
それがルーツなのでしょうか?
>えいさん
この人の「猟奇的な彼女」はとても好きな映画なんですが、あれはキャスティングを含めて色々な要素がピタリとはまって、破綻気味の物語ですら勢いに感じてしまうという、ある意味奇跡的な作品だったと思います。
しかし、クァク・ジェヨンには残念ながら構成力がまるで無いので、もうちょっとまとめることの出来るライターと組んだ方が良いような気がします。
ロボットの感情は、初めてロボットという言葉を使ったチェコのカレル・チャペックによる戯曲「R・U・R」で既に描かれています。
「火の鳥」のロビタのエピソードもこの戯曲がベースになっていますから、人工の人間たるロボットと感情というのはその存在の根源に関わるテーマなのかもしれませんね。
「WALL・E」はかなり期待しているんですけど。
この人の「猟奇的な彼女」はとても好きな映画なんですが、あれはキャスティングを含めて色々な要素がピタリとはまって、破綻気味の物語ですら勢いに感じてしまうという、ある意味奇跡的な作品だったと思います。
しかし、クァク・ジェヨンには残念ながら構成力がまるで無いので、もうちょっとまとめることの出来るライターと組んだ方が良いような気がします。
ロボットの感情は、初めてロボットという言葉を使ったチェコのカレル・チャペックによる戯曲「R・U・R」で既に描かれています。
「火の鳥」のロビタのエピソードもこの戯曲がベースになっていますから、人工の人間たるロボットと感情というのはその存在の根源に関わるテーマなのかもしれませんね。
「WALL・E」はかなり期待しているんですけど。
2008/06/07(土) 21:13:30 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん、こんばんは!
ジローが好きになったのは、サイボーグの彼女?、未来の彼女?というのが観る側に混乱させてしまいますね。
姿形は同じでも別人(片方は人じゃないけど)なのに、そのあたりが曖昧だったような気がします。
韓国の監督が日本で撮るというようなことができるようになったのはいいことですよね。
俳優が他の国の作品に出るのも普通になってきましたから、制作サイドでももっと交流をしていけば、いろいろな可能性も見えてきますよね。
ジローが好きになったのは、サイボーグの彼女?、未来の彼女?というのが観る側に混乱させてしまいますね。
姿形は同じでも別人(片方は人じゃないけど)なのに、そのあたりが曖昧だったような気がします。
韓国の監督が日本で撮るというようなことができるようになったのはいいことですよね。
俳優が他の国の作品に出るのも普通になってきましたから、制作サイドでももっと交流をしていけば、いろいろな可能性も見えてきますよね。
こんにちは。
TBありがとうございました。
私も『猟奇的な彼女』は大好きだったけど、『僕の彼女を紹介します』は突っ込みモードで冷めざめと鑑賞していました。
本作も突っ込みモードでしたが、その要因がハッキリとわかりました。コチラを拝見して、妙に納得できました。
ドラえもんの『最終回』説。
なるほど、しずかちゃん型ロボットということなんですね。
それにしてもタイム・パラドックスはどーなのよ?と突っ込みを入れずに楽しむことができませんでした。
良かった部分もあったけど、特に人におススメはしていないです。
TBありがとうございました。
私も『猟奇的な彼女』は大好きだったけど、『僕の彼女を紹介します』は突っ込みモードで冷めざめと鑑賞していました。
本作も突っ込みモードでしたが、その要因がハッキリとわかりました。コチラを拝見して、妙に納得できました。
ドラえもんの『最終回』説。
なるほど、しずかちゃん型ロボットということなんですね。
それにしてもタイム・パラドックスはどーなのよ?と突っ込みを入れずに楽しむことができませんでした。
良かった部分もあったけど、特に人におススメはしていないです。
>はらやんさん
私はそもそもジローの彼女に対する感情って、恋なのかなあと思ってしまいました。
まあ一目ぼれって事もありますが、冒頭のエピソード自体にあまり説得力を感じなかったんですけど、自分の理想の彼女をを自分で作って、それを過去の自分が恋するって、ある種の自己愛じゃないのかという気がしました。
というわけで根本的な部分でずっと疑問を感じてしまったわけです。
>となひょうさん
多分、この監督は凄いロマンチストでついでに自己陶酔型なんじゃないでしょうか。
ヒロインは多分監督の理想とする偶像ですよね。
恋をする自分に陶酔するための対象なら、メディアのアイドルと一緒で別に相手に感情が無くても良い訳です。
「猟奇的な彼女」は、いろんな意味で突っ走った勢いが上手い具合にはまったのだと思いますが、この作品では暴走する監督に置いていかれてしまった様な気がします。
私はそもそもジローの彼女に対する感情って、恋なのかなあと思ってしまいました。
まあ一目ぼれって事もありますが、冒頭のエピソード自体にあまり説得力を感じなかったんですけど、自分の理想の彼女をを自分で作って、それを過去の自分が恋するって、ある種の自己愛じゃないのかという気がしました。
というわけで根本的な部分でずっと疑問を感じてしまったわけです。
>となひょうさん
多分、この監督は凄いロマンチストでついでに自己陶酔型なんじゃないでしょうか。
ヒロインは多分監督の理想とする偶像ですよね。
恋をする自分に陶酔するための対象なら、メディアのアイドルと一緒で別に相手に感情が無くても良い訳です。
「猟奇的な彼女」は、いろんな意味で突っ走った勢いが上手い具合にはまったのだと思いますが、この作品では暴走する監督に置いていかれてしまった様な気がします。
2008/06/08(日) 00:51:10 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
しずかちゃん型ロボット!!
まさに!でしたね(笑)
個人的に綾瀬はるかちゃんが大好きで、とってもかわいいサイボーグには満足だったんですが
それ以上のなにかを感じられなかったなぁ・・・という感じでした。
まさに!でしたね(笑)
個人的に綾瀬はるかちゃんが大好きで、とってもかわいいサイボーグには満足だったんですが
それ以上のなにかを感じられなかったなぁ・・・という感じでした。
「猟奇的な彼女」では、彼女にラムちゃんと「めぞん一刻」響子さんを見出してたんですが、なるほどこの監督もかなりの日本漫画好きと見えますね~。
まぁ漫画から得た知識だけでヘンテコな日本が描かれてしまってますが・・・。
まぁ漫画から得た知識だけでヘンテコな日本が描かれてしまってますが・・・。
拙ブログには書かなかったけど、ロボットの感情や壮大な時空の旅には『A.I』を思い出してしまいました。あれもまぁ手塚治虫の影響があるような内容でしたけど・・・
韓国映画でドラえもんのマスコットが登場することもあったし、やっぱり見られているんでしょうね~
韓国映画でドラえもんのマスコットが登場することもあったし、やっぱり見られているんでしょうね~
>ひめさん
果たしてのび太は未来の自分からしずかちゃん型ロボットを送られたら、それを愛するだろうか否かというあたりに引っかかってしまったんですよね。
フェギア感覚だとしたら、果たしてそれって愛なのだろうかと。
その当たりを気にしないならばもう少し楽しめたかもしれないです。
>aq99さん
まあ漫画というか、ファンが勝手に書いたストーリーなんですが、良く出来ていたせいか本物の最後より有名になってしまいましたね。
クァク監督の映画ではダメ男の主人公がこの監督の分身だと思っているんですが、相手の彼女がいつも漫画チックなんですよね~。
>kossyさん
ああ、「A.I」!
確かにちょこっと入ってたかもしれないですね。
「A.I」の企画者であるキューブリックといえば、「2001年~」の美術監督を元々手塚治虫にオファーしていた人ですから、「火の鳥」の影響は確実にありそうです。
クァク監督がそこまで読んでるかはわかりませんが・・・
果たしてのび太は未来の自分からしずかちゃん型ロボットを送られたら、それを愛するだろうか否かというあたりに引っかかってしまったんですよね。
フェギア感覚だとしたら、果たしてそれって愛なのだろうかと。
その当たりを気にしないならばもう少し楽しめたかもしれないです。
>aq99さん
まあ漫画というか、ファンが勝手に書いたストーリーなんですが、良く出来ていたせいか本物の最後より有名になってしまいましたね。
クァク監督の映画ではダメ男の主人公がこの監督の分身だと思っているんですが、相手の彼女がいつも漫画チックなんですよね~。
>kossyさん
ああ、「A.I」!
確かにちょこっと入ってたかもしれないですね。
「A.I」の企画者であるキューブリックといえば、「2001年~」の美術監督を元々手塚治虫にオファーしていた人ですから、「火の鳥」の影響は確実にありそうです。
クァク監督がそこまで読んでるかはわかりませんが・・・
2008/06/10(火) 00:23:01 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん♪
あぁ、低い(苦笑
この映画観ている間は色々なんだかなーと感じたのですが、観終わってからは色々考えるのを止めてしまいました。
考えても仕方ないだろうなと思ってしまい(苦笑
綾瀬はるかの可愛さにやられてしまって、とにかく監督は撮っている間は彼女に恋していたんだろうなーなんて余計なことを考えていました。
でもドラえもんで、しずかちゃんロボットとして考えてみると・・・なんかイヤですね。
あぁ、低い(苦笑
この映画観ている間は色々なんだかなーと感じたのですが、観終わってからは色々考えるのを止めてしまいました。
考えても仕方ないだろうなと思ってしまい(苦笑
綾瀬はるかの可愛さにやられてしまって、とにかく監督は撮っている間は彼女に恋していたんだろうなーなんて余計なことを考えていました。
でもドラえもんで、しずかちゃんロボットとして考えてみると・・・なんかイヤですね。
>なななさん
監督がロマンチストなのは確かでしょうね。
ただ思い込みも過剰になると怖くなりませんか(笑
もし自分が女性だったらと考えると、ジローはちょっと怖いなあ・・・
まあ心情が伝わってこなかったのもあるんですけど。
監督がロマンチストなのは確かでしょうね。
ただ思い込みも過剰になると怖くなりませんか(笑
もし自分が女性だったらと考えると、ジローはちょっと怖いなあ・・・
まあ心情が伝わってこなかったのもあるんですけど。
2008/06/11(水) 01:01:38 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちはノラネコさん。
この映画の面白いところは、タイムトラベルとサイボーグの組み合わせだと思いましたね。ターミネーター&どらえもんかな・・・。
そして小出くんのへたれぶりと、はるかちゃんの圧倒的な可愛さが目立ちました。また邦画にしてはSFXも素晴らしい出来だったと思います。
この映画の面白いところは、タイムトラベルとサイボーグの組み合わせだと思いましたね。ターミネーター&どらえもんかな・・・。
そして小出くんのへたれぶりと、はるかちゃんの圧倒的な可愛さが目立ちました。また邦画にしてはSFXも素晴らしい出来だったと思います。
>ケントさん
スペクタクル性は評価出来るのですが、残念ながらそれ以前の物語の入り口で引っかかってしまいました。
「猟奇的~」のチャ・テヒョンにはリアリティをしっかり感じたのですが、この作品のジローにはむしろ気味の悪さを感じてしまいました。
恋愛モノでキャラに感情移入できなかったのは致命的でした。
スペクタクル性は評価出来るのですが、残念ながらそれ以前の物語の入り口で引っかかってしまいました。
「猟奇的~」のチャ・テヒョンにはリアリティをしっかり感じたのですが、この作品のジローにはむしろ気味の悪さを感じてしまいました。
恋愛モノでキャラに感情移入できなかったのは致命的でした。
2008/06/15(日) 23:42:53 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
この監督って、世界がマンガそのものなのが魅力であり問題でもありますよね。そこを許せるか許せないかでまず好き嫌いがでてきますよね。
猟奇的彼女の時からそうでしたが、どうも風呂敷広げるのは得意でも畳むのがとっても下手ですよね。
自分で作り上げた世界を、いつも自分で回収しきれない、、。
だから、いつもスッキリと映画館が出れないんですよね、、
今回はかなりモヤモヤしてしまいました。
猟奇的彼女の時からそうでしたが、どうも風呂敷広げるのは得意でも畳むのがとっても下手ですよね。
自分で作り上げた世界を、いつも自分で回収しきれない、、。
だから、いつもスッキリと映画館が出れないんですよね、、
今回はかなりモヤモヤしてしまいました。
>コブタですさん
漫画は好きなので、漫画なのは良いのですが、やはり説得力を感じ無いのです。
どんなに荒唐無稽な話でも、それを観てる間は疑問を抱かせない力はこの人からは感じません。
これはやはり演出力、構成力というテクニカルな問題だと思います。
風呂敷を広げるのは誰にでも出来るけど、綺麗にたたむのは難しいという事でしょうね。
今にして思うと、「猟奇的~」は偶然(ある程度)上手くたためたのかも知れません。
漫画は好きなので、漫画なのは良いのですが、やはり説得力を感じ無いのです。
どんなに荒唐無稽な話でも、それを観てる間は疑問を抱かせない力はこの人からは感じません。
これはやはり演出力、構成力というテクニカルな問題だと思います。
風呂敷を広げるのは誰にでも出来るけど、綺麗にたたむのは難しいという事でしょうね。
今にして思うと、「猟奇的~」は偶然(ある程度)上手くたためたのかも知れません。
2008/06/25(水) 00:34:44 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
----『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』のクァク・ジェヨンが監督?
でも出ているのはれっきとした日本人だよね。
「そう、小出恵介に綾瀬はるか」
----タイトルからするとSFチックな感じだけど…。
「主人公は大学生ジロー。
毎年、自分で自分の誕生日を祝う悲し?...
2008/06/07(土) 09:18:46 | ラムの大通り
彼女シリーズ第3弾、と言っても「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」とは似ていず非なるもの・・大食いチャンピオンで破壊的な彼女と寂しい男の恋・・・
友達(吉高由里子)と一緒に訪れた22世紀のオークション会場でのこと、彼女(綾瀬はるか)は自分に...
2008/06/07(土) 13:25:15 | 茸茶の想い ∞ ~祇園精舎の鐘の声 諸行無常の響きあり~
チョン・ジヒョン をサーチエンジンで検索しマッシュアップした情報を集めてみると…
2008/06/07(土) 20:33:01 | 気になるワードを詳しく検索!
「猟奇的な彼女」「僕の彼女を紹介します」のクァク・ジェヨン監督の作品です。 本作
2008/06/07(土) 22:02:50 | はらやんの映画徒然草
「僕の彼女はサイボーグ」製作:2008年、日本 120分 監督、脚本:クァク・ジ
2008/06/08(日) 00:25:12 | 映画通の部屋
今週の平日休みは試写会の予定が入ってるけど、その前にシネコンで1本。
チョン・ジヒョン主演の「猟奇的~」「僕カノ」を作ったクァク・ジェヨン監督作。
主演は綾瀬はるか、小出恵介。
2008/06/08(日) 04:17:48 | ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
干物女よりハマってる
【Story】
21歳の“僕”(小出恵介)を救うために未来の“僕”が現在の自分に送ったという最高にキュートな“彼女”(綾...
2008/06/09(月) 12:20:51 | Memoirs_of_dai
監督:クァク・ジェヨン
出演:綾瀬はるか、小出恵介、桐谷健太、吉高由里子、斉藤歩、田口浩正、遠藤憲一、小日向文世、竹中直人、吉行和...
2008/06/09(月) 19:41:22 | ひめの映画おぼえがき
しまった!
メモ帳持ってきたらよかった~!!
って思うくらいツッコミどころ満載でした~。
外国人の監督が日本を撮ると、妙な雰囲気の日本になって面白いけど、小ネタまで扱うと
大変な事になると言うことがよくわかりました。
以下、ヘンテコシーンのツッコミと、郭在...
2008/06/09(月) 23:01:15 | 『パパ、だ~いスキ』と言われたパパの映画日記
あんた、バカぁ?
2008/06/09(月) 23:30:50 | ネタバレ映画館
31日公開の映画「僕の彼女はサイボーグ」鑑賞した。この映画は1人で誕生日を迎えた青年の前に突如現れた美人の彼女と付き合う事になるが、その彼女は未来から来たサイボーグである使命を果たすために青年の前に現れて色々な危機を救うストーリーである。猟奇的な彼女の...
2008/06/10(火) 00:37:36 | オールマイティにコメンテート
昨日、八戸フォーラムで映画を観ました~。
1本目に観たのが、「僕の彼女はサイボーグ」。
話としては、誕生日に自分にプレゼントを贈る冴えない青年。ハタチの誕生日もそんな事をしてたが、そんな彼の元にとびきり綺麗な女性が現れる。
2008/06/10(火) 06:23:33 | 欧風
クァク・ジェヨン監督の記念すべき日本進出第一作目。前から漠然とだけどこの監督は日本の制作環境のほうが合ってるような気がしてました。だってクァク・ジェヨン監督ってアイデアは多彩なわりにやりたいこと何でもやり過ぎてまとまりがなくなっちゃうから、多少制約がか...
2008/06/10(火) 10:17:53 | カノンな日々
ラブストーリーなの?
2008/06/10(火) 10:21:24 | Akira\'s VOICE
韓国映画じゃないのね。
2008/06/10(火) 16:05:11 | 映画を観たよ
レビューを更新しました。
当HP↓からどうぞ。
Review→映画レビュー、から見れます
2008/06/11(水) 23:52:53 | 20XX年問題
綾瀬はるかというキャラクターは、なかなかサイボーグ(というよりもロボットじゃないのか?この場合)というキャラクターにマッチしています。『僕の彼女はサイボーグ』僕の目の前に突然現れた彼女60年後の僕が、僕のために送ってきたボディーガードネタは思い切りターミネ
2008/06/12(木) 23:58:34 | 黒猫のうたた寝
「僕の彼女はサイボーグ」を観てきました~♪
20歳の誕生日を一人で過ごすジロー(小出恵介)に突然変なボディースーツを着た美女(綾瀬はるか)が現れた。さんざんジローを引っ張りまわした挙句、突然いなくなってしまった。それから1年後、21歳の誕生日を一人で祝う?...
2008/06/13(金) 07:29:55 | 観たよ~ん~
人気ブログランキングの順位は?
ねぇ、ジロー。
あなたと過ごした大切な一日。
私は、何度生まれ変わってもあなたに恋をするよ。
その涙、その微笑み、その勇気は・・・
愛なのか、プログラムなのか。
2008/06/14(土) 18:15:33 | ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!!
「僕の彼女はサイボーグ」★★★☆オススメ
小出恵介、綾瀬はるか主演
クァク・ジェヨン監督、2008年、120分
初めからサイボーグと分かっているから、
もっと破壊的でムチャクチャな
マシーン的行動があっても良かったと思うが、
アイデア勝負の作品で、
「...
2008/06/14(土) 21:55:12 | soramove
★★★★ 未来からやって来たサイボーグとへタレ男のラブストーリー。大人版の『どらえもん』といったところだろうか。 だが決して馬鹿にしてはいけない。笑いあり、涙あり、ド派手なアクションとSFXあり、そして音楽も良い、まさに娯楽の殿堂、究極のエンタメ映画に仕
2008/06/15(日) 12:16:55 | ケントのたそがれ劇場
(2008年・ギャガ/監督:クァク・ジェヨン) 「猟奇的な彼女」、「僕の彼女を紹介します」の韓国監督・クァク・ジェヨンが脚本・監督を手掛けた、タイムトリップ・ラブストーリー。 今回
2008/06/15(日) 21:02:35 | お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法
感涙です!一ヶ月以上ぶりのシネマです!
・・・っていうか、ちょっと前はそんなこともあったのに。やはり体調不良での「自宅謹慎」は辛かったちゅうことですわな。
日本でもTVでリメイク(なのか?)されている韓流「猟奇的な彼女」のクァク・ジェヨン監督がお届け...
2008/06/22(日) 19:21:47 | 紫@試写会マニア
どうしても綾瀬はるかさんの名前が覚えられない私です。f(^^;)
はるか?はるな?
テレビの予告編で観た彼女がなんだか良くて
(サイボーグっぽくて)
興味を持ちました。(笑)
20歳の誕生日、
祝ってくれる友達もいないジローは
街で“彼女”と出会う。
最高に?...
2008/07/29(火) 11:48:32 | 映画、言いたい放題!
未来の自分が、過去の自分を救うために いや、未来の自分がこんなふうにならないために キュートなサイボーグを送り込んだ。 でも、当然歴史を変えちゃった反動はくるからと 予言したとおり倍返しの命の危険にさらされて・・・。 モデルは綾波レイかよ?! あの髪型、あ?...
2008/10/27(月) 05:00:44 | ペパーミントの魔術師
その涙、その微笑み、その勇気は…
愛なのか、プログラムなのか。 ――― (公式キャッチコピー)
『僕の彼女はサイボーグ』
僕...
2008/11/07(金) 23:09:28 | Prism Viewpoints
一昨日の記事で靴を買ったって書きましたが…(その日は娘の授業参観だったのですが、早めに切り上げて…15分ぐらいだけ授業見て…嫁さんのバックと私の靴を買いに行った我々夫婦…子供思いじゃないナァ{/face_ase2/})
…さてその靴なんですが、一昨日の時点ではまだ手?...
2008/12/13(土) 09:49:41 | ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
レンタルで鑑賞―【story】21歳の“僕”(小出恵介)を救うために、未来の“僕”が現在の自分に送ったキュートな“彼女”(綾瀬はるか)は、やることなすことすべてが大胆でラフなサイボーグだった。“彼女”は“僕”のピンチを幾度となく救ってくれるが、感情を一切持たない?...
2009/03/28(土) 17:46:59 | ★YUKAの気ままな有閑日記★
あらすじひとりぼっちで過ごす20歳の誕生日。寂しい大学生ジローの前に、突然キュートな“彼女"が現れ・・・。感想『猟奇的な彼女』『僕の彼女を紹介します』に続く、彼女シリー...
2011/01/20(木) 22:06:39 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
| ホーム |