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2009年08月31日 (月) | 編集 |
子供のころに大切にしていたモノたち。
いつも一緒に寝ていたダンボのぬいぐるみ、お年玉で買ったマジンガーZの超合金、幼稚園で作った鬼のお面・・・でも、どれもいつの間にか無くなっていた。
捨てた記憶はないのに、家のどこを探しても見つからず、忽然と消えてしまった。
もしも、そんな人の記憶から抜け落ちてしまったモノたちを、実は狐が拾ってリサイクルしていたら?
「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」は、そんな誰にでも覚えのあるモノと思い出から広がる、アミニズム的モッタイナイ・ファンタジー。
言わば二十一世紀版の、エコロジカルな「不思議の国のアリス」という感じの作品だ。
高校生の遥(綾瀬はるか)は、幼い頃に亡くなった母親の形見の手鏡が消えている事に気付き、なくし物を見つけてくれるという神社に御参りする。
すると、そこで人間の忘れ物を拾ってゆく、変な生き物を目撃する。
生き物を追いかけた遥は、神社の裏手にある小さな水盤から、不思議な世界へ吸い込まれてしまう。
そこは、人間の世界から捨てられたり、忘れられたりした物を、狐に似た妖怪たちが集めて暮らすホッタラケの島。
遥は、母の手鏡もここにあるのではと考え、島のおちこぼれ住人のテオ(沢城みゆき)にたのんで、手鏡を探し始めるのだが・・・。
まあ狐と言っても、実際には狐に似た妖怪というか、異世界の生き物なのだけど、彼らが人間がホッタラケにしたゴミを集めて、魔法で世界を作っているというアイディアが秀逸だ。
物語のキーとなるのは遥が母からもらった形見の手鏡。
魔法をエネルギー源とするこの世界では、鏡には強い魔力が宿っているとして珍重されるのだ。
妖怪たちは、人間の生み出した物の残滓を使って自分たちの世界を形作っているわけだが、同時に欲しいものを全て手に入れ、古いものを忘れて行く人間の欲望を非常に恐れていて、ある種の自己矛盾を抱えているのが興味深い。
この不完全な世界を支配しようとする「男爵」は、いわば人間界の合わせ鏡であるこの世界で、人間的な醜さをカリカチュアした存在と言えるだろう。
面白かったのは、ホッタラケにされた物を、持ち主の思い出の詰まったタイムカプセルと捕らえている事で、妖怪の世界ではその物に残された思い出を映画や演劇の様に鑑賞して楽しむ娯楽すらある模様。
この点で重要なキャラクターとなるのが、やはり遥が放置した事で、いつの間にかホッタラケの島に連れて来られていた羊のぬいぐるみのコットン。
手鏡争奪戦だけでは一本調子になってしまうところを、コットンと遥の再会が絡む事で物語にドラマチックなメリハリがついた。
忘れられても、ホッタラケにされても、遥を慕い続けるコットンの想いは何とも切なく、まさかこんなユルキャラに泣かされるとは思ってもみなかった。
ただし、これによってただでさえゴチャゴチャした物語がさらに複雑になってしまった感は否めず、物語のテーマという点では焦点がボケてしまった様に思う。
実はコットンは、母を失った幼い遥に送られた父親からのプレゼント。
そう、この作品は思い出の中の母性を探す冒険の中、思わぬ形で現在の遥が自分から遠ざけてしまっている父性というもう一つの愛情を再発見する物語になっている。
二つのホッタラケにされた大切な物を使って、遥が見失っている物の本質を描くという狙いはわかるが、男爵との戦いや地下世界の冒険など物語に盛り込まれた要素があまりにも多すぎる。
もっとも、複雑に見えるわりにはストーリーラインはロジカルに整理されており、観難くなっていないのは大したものだが、ここはもう少しシンプルにした方が盛り上がったと思う。
打ち捨てられた玩具の葛藤というのは、おそらく「トイ・ストーリー」が元ネタだろうが、佐藤信介監督は、この思い出で作られた魔法の世界に、自身の映画的な記憶を散りばめて膨らませている。
一番顕著なのは、やはりビジュアルのデザインに大きな影響を与えているであろう、「天空の城ラピュタ」からのイメージろうか。
無数のカラフルな建物が壁面にびっしりと張り付いた島の世界観、そこに張り巡らされたトロッコの様な列車で繰り広げられるアクション、そして空を飛ぶことへの強いこだわりなど、「ラピュタ」的な物語を換骨奪胎した活劇としての魅力はなかなかだ。
他にも、テオの悪友三人組はどこかタツノコ調だったり、彼らが操る魔法で作った恐竜(?)や地下世界の巨人などの造形はティム・バートン系のストップモーションアニメを思わせる。
まあ節操が無いと言えばそうなのだが、思い出の寄せ集めで出来たホッタラケの島という設定が、これらごちゃ混ぜの要素を上手い具合に作品世界に吸収している。
ユニークな作品世界を表現する、映像の方向性もかなりユニーク。
本作は、日本では比較的珍しいフル3DCGの長編作品だ。
21世紀を迎える頃に、セルアニメから3DCGへ急速にシフトしたアメリカと異なり、日本のアニメーションは依然として手描きが主流派。
制作手法そのものはかなりデジタル化されたとは言っても、キャラクターは基本的に手描きで、3DCGは主にロボットやSF物の背景として、2Dの補完的な役割を果たす事が多かった。
ところがこの作品の場合、キャラクターが全て3DCGで表現され、背景美術に美しい手描き素材が効果的に使われているのである。
実は、これは非常に理にかなっている。
3DCGは基本的に実写と考え方が同じなので、映像として表現される物は、全て3次元で作りこまなければならない。
もしも大都会の全景を3DCGで作ろうとした場合、原則的に映っている全てのビル、車、街路樹、通行人をモデリングしなければならないのであるが、当然そんな事をすれば膨大な労力がかかる。
だから、ハリウッド映画の場合、風景の全景やVFXシーンの背景の場合、観客がCGだと思い込んでいる映像も、実は昔ながらのスーパーリアリズムアート、マットペインティングと呼ばれる手法で作られている場合が多いのである。
「ホッタラケの島」の手描き美術も同様の考え方だが、リアリズムではなく、絵である事を隠さない伝統的なセルアニメーションの背景画をデジタル加工し、3Dの質感も水彩画の様な柔かいタッチでレンダリングして違和感なくコンポジットする事で、セルアニメテイストのフル3DCGという独特のビジュアルを獲得している。
これは、日本ならではの3DCGの方向性として、注目すべき成果であり、VFXを多用した実写映画「修羅雪姫」や、多くのゲームムービーの演出でCGの特性を知り尽くした佐藤信介監督ならではの、独創的な世界観だった。
ただし、人間のキャラクターデザインに関しては、もう少しカリカチュアを強めても良かったと思う。
妖怪キャラとの対比の問題もあったのだろうけど、現状では中途半端にリアルさを感じさせて、今ひとつ感情移入しにくかった。
声優の起用方もユニークだ。
原則的に、人間のキャラクターは実写の俳優が演じ、ホッタラケの狐キャラはアニメの声優が演じているのだが、マッチングは悪くなく、両者の間での違和感もない。
主人公の遥を演じているのは、「おっぱいバレー」の好演が記憶に新しい綾瀬はるかで、本作でもなかなかの健闘を見せてくれる。
実写俳優がアニメキャラを演じる時にありがちな、素が出すぎて本人が思い浮かんでしまう事もなく、正直クレジットが出るまで誰だかわからなかった。
ちなみに、共同脚本の安達寛高とは作家の乙一なのだけど、たぶんプロットにはかなり彼の意見が反映されているのではと想像する。
特に一見明るそうで内面に影を抱えたキャラクター造形などに、彼の小説作品と共通する内向性があるのは面白かった。
この作品の舞台になっているのは、今も古の妖怪たちの息吹を感じる武蔵野。
というわけで、今回は麻原酒造の「武蔵野 純米大吟醸」をチョイス。
やや強目の酸味がすっきりした風味を演出し、フルーティで飲みやすい。
この季節に冷で飲むのにぴったりの酒で、バーベキューなどの肉料理にも向きそうだ。
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いつも一緒に寝ていたダンボのぬいぐるみ、お年玉で買ったマジンガーZの超合金、幼稚園で作った鬼のお面・・・でも、どれもいつの間にか無くなっていた。
捨てた記憶はないのに、家のどこを探しても見つからず、忽然と消えてしまった。
もしも、そんな人の記憶から抜け落ちてしまったモノたちを、実は狐が拾ってリサイクルしていたら?
「ホッタラケの島~遥と魔法の鏡~」は、そんな誰にでも覚えのあるモノと思い出から広がる、アミニズム的モッタイナイ・ファンタジー。
言わば二十一世紀版の、エコロジカルな「不思議の国のアリス」という感じの作品だ。
高校生の遥(綾瀬はるか)は、幼い頃に亡くなった母親の形見の手鏡が消えている事に気付き、なくし物を見つけてくれるという神社に御参りする。
すると、そこで人間の忘れ物を拾ってゆく、変な生き物を目撃する。
生き物を追いかけた遥は、神社の裏手にある小さな水盤から、不思議な世界へ吸い込まれてしまう。
そこは、人間の世界から捨てられたり、忘れられたりした物を、狐に似た妖怪たちが集めて暮らすホッタラケの島。
遥は、母の手鏡もここにあるのではと考え、島のおちこぼれ住人のテオ(沢城みゆき)にたのんで、手鏡を探し始めるのだが・・・。
まあ狐と言っても、実際には狐に似た妖怪というか、異世界の生き物なのだけど、彼らが人間がホッタラケにしたゴミを集めて、魔法で世界を作っているというアイディアが秀逸だ。
物語のキーとなるのは遥が母からもらった形見の手鏡。
魔法をエネルギー源とするこの世界では、鏡には強い魔力が宿っているとして珍重されるのだ。
妖怪たちは、人間の生み出した物の残滓を使って自分たちの世界を形作っているわけだが、同時に欲しいものを全て手に入れ、古いものを忘れて行く人間の欲望を非常に恐れていて、ある種の自己矛盾を抱えているのが興味深い。
この不完全な世界を支配しようとする「男爵」は、いわば人間界の合わせ鏡であるこの世界で、人間的な醜さをカリカチュアした存在と言えるだろう。
面白かったのは、ホッタラケにされた物を、持ち主の思い出の詰まったタイムカプセルと捕らえている事で、妖怪の世界ではその物に残された思い出を映画や演劇の様に鑑賞して楽しむ娯楽すらある模様。
この点で重要なキャラクターとなるのが、やはり遥が放置した事で、いつの間にかホッタラケの島に連れて来られていた羊のぬいぐるみのコットン。
手鏡争奪戦だけでは一本調子になってしまうところを、コットンと遥の再会が絡む事で物語にドラマチックなメリハリがついた。
忘れられても、ホッタラケにされても、遥を慕い続けるコットンの想いは何とも切なく、まさかこんなユルキャラに泣かされるとは思ってもみなかった。
ただし、これによってただでさえゴチャゴチャした物語がさらに複雑になってしまった感は否めず、物語のテーマという点では焦点がボケてしまった様に思う。
実はコットンは、母を失った幼い遥に送られた父親からのプレゼント。
そう、この作品は思い出の中の母性を探す冒険の中、思わぬ形で現在の遥が自分から遠ざけてしまっている父性というもう一つの愛情を再発見する物語になっている。
二つのホッタラケにされた大切な物を使って、遥が見失っている物の本質を描くという狙いはわかるが、男爵との戦いや地下世界の冒険など物語に盛り込まれた要素があまりにも多すぎる。
もっとも、複雑に見えるわりにはストーリーラインはロジカルに整理されており、観難くなっていないのは大したものだが、ここはもう少しシンプルにした方が盛り上がったと思う。
打ち捨てられた玩具の葛藤というのは、おそらく「トイ・ストーリー」が元ネタだろうが、佐藤信介監督は、この思い出で作られた魔法の世界に、自身の映画的な記憶を散りばめて膨らませている。
一番顕著なのは、やはりビジュアルのデザインに大きな影響を与えているであろう、「天空の城ラピュタ」からのイメージろうか。
無数のカラフルな建物が壁面にびっしりと張り付いた島の世界観、そこに張り巡らされたトロッコの様な列車で繰り広げられるアクション、そして空を飛ぶことへの強いこだわりなど、「ラピュタ」的な物語を換骨奪胎した活劇としての魅力はなかなかだ。
他にも、テオの悪友三人組はどこかタツノコ調だったり、彼らが操る魔法で作った恐竜(?)や地下世界の巨人などの造形はティム・バートン系のストップモーションアニメを思わせる。
まあ節操が無いと言えばそうなのだが、思い出の寄せ集めで出来たホッタラケの島という設定が、これらごちゃ混ぜの要素を上手い具合に作品世界に吸収している。
ユニークな作品世界を表現する、映像の方向性もかなりユニーク。
本作は、日本では比較的珍しいフル3DCGの長編作品だ。
21世紀を迎える頃に、セルアニメから3DCGへ急速にシフトしたアメリカと異なり、日本のアニメーションは依然として手描きが主流派。
制作手法そのものはかなりデジタル化されたとは言っても、キャラクターは基本的に手描きで、3DCGは主にロボットやSF物の背景として、2Dの補完的な役割を果たす事が多かった。
ところがこの作品の場合、キャラクターが全て3DCGで表現され、背景美術に美しい手描き素材が効果的に使われているのである。
実は、これは非常に理にかなっている。
3DCGは基本的に実写と考え方が同じなので、映像として表現される物は、全て3次元で作りこまなければならない。
もしも大都会の全景を3DCGで作ろうとした場合、原則的に映っている全てのビル、車、街路樹、通行人をモデリングしなければならないのであるが、当然そんな事をすれば膨大な労力がかかる。
だから、ハリウッド映画の場合、風景の全景やVFXシーンの背景の場合、観客がCGだと思い込んでいる映像も、実は昔ながらのスーパーリアリズムアート、マットペインティングと呼ばれる手法で作られている場合が多いのである。
「ホッタラケの島」の手描き美術も同様の考え方だが、リアリズムではなく、絵である事を隠さない伝統的なセルアニメーションの背景画をデジタル加工し、3Dの質感も水彩画の様な柔かいタッチでレンダリングして違和感なくコンポジットする事で、セルアニメテイストのフル3DCGという独特のビジュアルを獲得している。
これは、日本ならではの3DCGの方向性として、注目すべき成果であり、VFXを多用した実写映画「修羅雪姫」や、多くのゲームムービーの演出でCGの特性を知り尽くした佐藤信介監督ならではの、独創的な世界観だった。
ただし、人間のキャラクターデザインに関しては、もう少しカリカチュアを強めても良かったと思う。
妖怪キャラとの対比の問題もあったのだろうけど、現状では中途半端にリアルさを感じさせて、今ひとつ感情移入しにくかった。
声優の起用方もユニークだ。
原則的に、人間のキャラクターは実写の俳優が演じ、ホッタラケの狐キャラはアニメの声優が演じているのだが、マッチングは悪くなく、両者の間での違和感もない。
主人公の遥を演じているのは、「おっぱいバレー」の好演が記憶に新しい綾瀬はるかで、本作でもなかなかの健闘を見せてくれる。
実写俳優がアニメキャラを演じる時にありがちな、素が出すぎて本人が思い浮かんでしまう事もなく、正直クレジットが出るまで誰だかわからなかった。
ちなみに、共同脚本の安達寛高とは作家の乙一なのだけど、たぶんプロットにはかなり彼の意見が反映されているのではと想像する。
特に一見明るそうで内面に影を抱えたキャラクター造形などに、彼の小説作品と共通する内向性があるのは面白かった。
この作品の舞台になっているのは、今も古の妖怪たちの息吹を感じる武蔵野。
というわけで、今回は麻原酒造の「武蔵野 純米大吟醸」をチョイス。
やや強目の酸味がすっきりした風味を演出し、フルーティで飲みやすい。
この季節に冷で飲むのにぴったりの酒で、バーベキューなどの肉料理にも向きそうだ。

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この記事へのコメント
こんばんは。
3Dアニメは苦手ですが
どこか暖かな雰囲気なので気になっていました。
見に行ってもよさそうですね。
>共同脚本の安達寛高とは作家の乙一なのだけど
氏の奥様はIGと関係の深い押井守の愛娘ですが、
ストーリー・テラーとしての実績を買われての起用でしょうね。
この作品の評価が高ければ
今後も脚本家安達としての仕事も増えていくと思われます。
3Dアニメは苦手ですが
どこか暖かな雰囲気なので気になっていました。
見に行ってもよさそうですね。
>共同脚本の安達寛高とは作家の乙一なのだけど
氏の奥様はIGと関係の深い押井守の愛娘ですが、
ストーリー・テラーとしての実績を買われての起用でしょうね。
この作品の評価が高ければ
今後も脚本家安達としての仕事も増えていくと思われます。
2009/09/01(火) 21:18:11 | URL | shamon #NMgcaBO6[ 編集]
>共同脚本の安達寛高とは作家の乙一
えっ。そうだったんですか?
それは知らなかったです。
しかも乙一の奥さんが押井守の愛娘。
今日は驚くことばかりです。
えっ。そうだったんですか?
それは知らなかったです。
しかも乙一の奥さんが押井守の愛娘。
今日は驚くことばかりです。
CGアニメの含蓄に富んだ批評、とても面白くかつタメになりました
パンツしか考えられなかった自分が恥ずかしいであります
佐藤信介監督のおもちゃ箱だったんですね。ナルホド
パンツしか考えられなかった自分が恥ずかしいであります
佐藤信介監督のおもちゃ箱だったんですね。ナルホド
>shamonさん
ハリウッド製CGアニメとは一線を画する力作と言って良いと思います。
乙一は以前から自主映画の脚本などは手がけていますし、元々映画好きは有名ですから、こっちの世界へ来るのは必然の様な気がします。
>えいさん
まあ、知り合いの知り合いは皆知り合いという狭ーいアニメ界を象徴するような話です(笑
小説では映像に挑戦するような作品が多い乙一氏、脚本家としても面白い才能かもしれませんね。
>しんさん
クライマックスでパンツ見えてたの全く気付きませんでした。
冒頭のベットに寝っ転がってるところはギリギリでしたけど。
案外スタッフは拘ってるのかもしれませんね(笑
ハリウッド製CGアニメとは一線を画する力作と言って良いと思います。
乙一は以前から自主映画の脚本などは手がけていますし、元々映画好きは有名ですから、こっちの世界へ来るのは必然の様な気がします。
>えいさん
まあ、知り合いの知り合いは皆知り合いという狭ーいアニメ界を象徴するような話です(笑
小説では映像に挑戦するような作品が多い乙一氏、脚本家としても面白い才能かもしれませんね。
>しんさん
クライマックスでパンツ見えてたの全く気付きませんでした。
冒頭のベットに寝っ転がってるところはギリギリでしたけど。
案外スタッフは拘ってるのかもしれませんね(笑
2009/09/01(火) 23:58:56 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん、こんばんは!
僕も同じような印象でした。
コットンのエピソードはこちらが主題ではないかと思うほど。
その分、手鏡とテオとのエピソードとやや散漫になってしまったような気もしました。
もうちょい整理すればもっとよくなったような気がします。
あと表現については僕ももうちょっとディフォルメしたほうがいいかなと思いました。
やわらかいタッチは好感持ったのですが、動きがちょっとぎこちなく観えたのですよね。
ディフォルメだったら気にならなかったのにと思いました。
僕も同じような印象でした。
コットンのエピソードはこちらが主題ではないかと思うほど。
その分、手鏡とテオとのエピソードとやや散漫になってしまったような気もしました。
もうちょい整理すればもっとよくなったような気がします。
あと表現については僕ももうちょっとディフォルメしたほうがいいかなと思いました。
やわらかいタッチは好感持ったのですが、動きがちょっとぎこちなく観えたのですよね。
ディフォルメだったら気にならなかったのにと思いました。
>はらやんさん
コットンのエピソードは手鏡のエピソードよりも一般性と普遍性があるんですよね。
お母さんから形見の手鏡をもらった経験のある人は多くないと思いますが、誕生日プレゼントのおもちゃをなくした経験は誰にでもあるので、より感情移入しやすい。
もうちょっとシンプルにした方が狙いは明確になったと思います。
ただ、作者の想いが一杯詰まったこの映画、予想以上に楽しめました。
コットンのエピソードは手鏡のエピソードよりも一般性と普遍性があるんですよね。
お母さんから形見の手鏡をもらった経験のある人は多くないと思いますが、誕生日プレゼントのおもちゃをなくした経験は誰にでもあるので、より感情移入しやすい。
もうちょっとシンプルにした方が狙いは明確になったと思います。
ただ、作者の想いが一杯詰まったこの映画、予想以上に楽しめました。
2009/09/02(水) 23:29:15 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
Mr.インクレディブルのバイオレットの吹替えが綾瀬はるかですよね。
この吹替えが良かった+最近気になる女優さんってことで、気にはなっていた映画なんですけど、
ちょっと触手が動かなかったんですが、ノラネコさんの評価、結構高いですね。見てみようかな♪
この吹替えが良かった+最近気になる女優さんってことで、気にはなっていた映画なんですけど、
ちょっと触手が動かなかったんですが、ノラネコさんの評価、結構高いですね。見てみようかな♪
2009/09/03(木) 09:13:19 | URL | ike #t1kkFejk[ 編集]
こんばんは、
>こっちの世界へ来るのは必然の様な気がします。
ご本人が書いているのブログ(乙一小説再生工場)
http://blog.shueisha.net/otsuichi/index.php?date=2009-08-22
元々別の企画をIGとやってたみたいです。
それが没になってホッタラケにとのこと。
自主映画もまたやってるみたいですよ。
>えいさま
はじめまして。
>乙一の奥さんが押井守の愛娘。
私も当時知った時はPCの前でぶっとびました(^^;。
マニアックな映画ばかりの押井監督ですが、
愛弟子・神山監督は実力・人気共にアニメ業界トップクラス、
娘の結婚相手は人気作家、となんか恵まれてますね^^;。
>こっちの世界へ来るのは必然の様な気がします。
ご本人が書いているのブログ(乙一小説再生工場)
http://blog.shueisha.net/otsuichi/index.php?date=2009-08-22
元々別の企画をIGとやってたみたいです。
それが没になってホッタラケにとのこと。
自主映画もまたやってるみたいですよ。
>えいさま
はじめまして。
>乙一の奥さんが押井守の愛娘。
私も当時知った時はPCの前でぶっとびました(^^;。
マニアックな映画ばかりの押井監督ですが、
愛弟子・神山監督は実力・人気共にアニメ業界トップクラス、
娘の結婚相手は人気作家、となんか恵まれてますね^^;。
こんにちは♪
ラストへ至るまでの道のりがタルいと言うかでいまいち
乗れることが出来なかったんで、ハズレという思いだっ
たんですが、ラストで明かされた親の愛の再発見には涙
してしまったんで、いろいろ含むところはありますが、
この涙で、好印象としました。
コットンの存在は殊の外、大きかったですよね。
自分も同じようなこと繰り返して来たから、彼のエピ
には後悔や一抹の寂しさを覚えちゃいました♪
(゚▽゚)v
ラストへ至るまでの道のりがタルいと言うかでいまいち
乗れることが出来なかったんで、ハズレという思いだっ
たんですが、ラストで明かされた親の愛の再発見には涙
してしまったんで、いろいろ含むところはありますが、
この涙で、好印象としました。
コットンの存在は殊の外、大きかったですよね。
自分も同じようなこと繰り返して来たから、彼のエピ
には後悔や一抹の寂しさを覚えちゃいました♪
(゚▽゚)v
>ikeさん
なるほど、あの映画の吹き替えは観てないのですが、経験はあったという事ですね。
結構好き嫌いの出る作品だと思います。
独特の世界観とテイストに乗れるかどうかでしょうね。
>shamonさん
結構ブログ読むと面白い人ですね。
小説は2,3冊読んだ事あるんですけど、本格的に映像の方へ来ると何かやってくれそうな気がします。
>風情♪さん
コットンの話が無いと片手落ちの印象ですね。
むしろ物語的にはこっちが本命というか、現在進行形の愛情を再確認したわけですから。
自分が無くした親からのプレゼントとか連想してちょっとウルッと来ました。
なるほど、あの映画の吹き替えは観てないのですが、経験はあったという事ですね。
結構好き嫌いの出る作品だと思います。
独特の世界観とテイストに乗れるかどうかでしょうね。
>shamonさん
結構ブログ読むと面白い人ですね。
小説は2,3冊読んだ事あるんですけど、本格的に映像の方へ来ると何かやってくれそうな気がします。
>風情♪さん
コットンの話が無いと片手落ちの印象ですね。
むしろ物語的にはこっちが本命というか、現在進行形の愛情を再確認したわけですから。
自分が無くした親からのプレゼントとか連想してちょっとウルッと来ました。
2009/09/04(金) 23:55:45 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
和製フルCG映画もだいぶ進歩してきましたね。ストーリーの方も思った以上にしっかりしていました。
背景のマットペインティングに関しては、コストダウンには効果的なんでしょうが、どうもプレイステーション1時代の『ファイナルファンタジー』とダブってしまって、妙にゲームっぽい印象を受けてしまいました。贅沢な話ですけど、頑張ってフル3Dで製作して欲しかったですね。
背景のマットペインティングに関しては、コストダウンには効果的なんでしょうが、どうもプレイステーション1時代の『ファイナルファンタジー』とダブってしまって、妙にゲームっぽい印象を受けてしまいました。贅沢な話ですけど、頑張ってフル3Dで製作して欲しかったですね。
>えめきんさん
背景の使い方は私は結構好きです。
以前から何でこうしないのだろうと思っていたのですが、なるほど昔のゲームっぽいですか。
まあハリウッドでも背景は方向性が違うだけで手描きが多いですよ。
背景の使い方は私は結構好きです。
以前から何でこうしないのだろうと思っていたのですが、なるほど昔のゲームっぽいですか。
まあハリウッドでも背景は方向性が違うだけで手描きが多いですよ。
2009/09/27(日) 00:09:22 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちは。
ちょっとご無沙汰しておりました。
昨年、公開されたときには、特に深く考えずにスルーしてたんですが、
なんだ、これなら観ときゃよかった、と今更ちょっと後悔などしてます。
確かに、ストーリー的には推敲の余地ありとも思うんですが、
わたしは、昭和には確かにあったようなあれこれのガラクタのパッチワークの島の造形が気に入って、
1つ1つのパーツの趣味のいい色使いや質感が気に入って、
とっても楽しんで観ることができました。
わたしはCGについて(っていうか、何もかもにですが)何にもわからないので、
ノラネコさんの詳細かつわかりやすい解説がとっても勉強になります。
(と感激するのに、ちっとも覚えられないんですが…それこそ、せっかくの情報をホッタラケにしちまいます…)
>セルアニメテイストのフル3DCGという独特のビジュアル
>日本ならではの3DCGの方向性として、注目すべき成果
何にもわかってないわたしだけれど、たぶん、こういう部分が無意識のうちに気に入ったんだと思います。
いつもながら、ノラネコさんの解説を読ませていただけて幸運でした。
ちょっとご無沙汰しておりました。
昨年、公開されたときには、特に深く考えずにスルーしてたんですが、
なんだ、これなら観ときゃよかった、と今更ちょっと後悔などしてます。
確かに、ストーリー的には推敲の余地ありとも思うんですが、
わたしは、昭和には確かにあったようなあれこれのガラクタのパッチワークの島の造形が気に入って、
1つ1つのパーツの趣味のいい色使いや質感が気に入って、
とっても楽しんで観ることができました。
わたしはCGについて(っていうか、何もかもにですが)何にもわからないので、
ノラネコさんの詳細かつわかりやすい解説がとっても勉強になります。
(と感激するのに、ちっとも覚えられないんですが…それこそ、せっかくの情報をホッタラケにしちまいます…)
>セルアニメテイストのフル3DCGという独特のビジュアル
>日本ならではの3DCGの方向性として、注目すべき成果
何にもわかってないわたしだけれど、たぶん、こういう部分が無意識のうちに気に入ったんだと思います。
いつもながら、ノラネコさんの解説を読ませていただけて幸運でした。
>悠雅さん
ややゴチャゴチャしてるのは確かですが、物語的にも技術的にも色々なチャレンジをしている力作でした。
もうちょっと良い時期に公開できていたらもっと注目されたのではないでしょうか。
この作品の提示したビジュアルの方向性は中々面白いものだったと思います。
ややゴチャゴチャしてるのは確かですが、物語的にも技術的にも色々なチャレンジをしている力作でした。
もうちょっと良い時期に公開できていたらもっと注目されたのではないでしょうか。
この作品の提示したビジュアルの方向性は中々面白いものだったと思います。
2010/07/14(水) 01:35:26 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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----ちょっと遅いよ。
この映画、もう昨日始まっているじゃニャい。
「ごめんごめん
東宝の映画って、次々に公開されて
ちょっと話すのが追いついていかないんだ。
しかもそれに加えて、これは完成したのが公開間近だったからね」
----ふうん。そういうことか。
この映画?...
2009/09/01(火) 22:08:31 | ラムの大通り
劇場予告編の映像がとても鮮やかなアートな感じでこれは絶対に観なくっちゃと思ってました。CGのタッチもアメリカ製とはちょっと違って日本のアニメらしい質感で色彩的にはかなり派手なんですけど、不思議と落ち着きが感じられるので楽しみにしてましたヨ。
声の出演は...
2009/09/01(火) 22:16:32 | カノンな日々
フィクサーもドリームワークスも未開の領域へと、ジャパンCGアニメは進みだした。
2009/09/01(火) 22:54:23 | 自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ
現代っ子にとって、動物が活躍する民話の世界は未来世界と同じくらいファンタジー・ワールド。中でも、きつねは人間のすぐそばで不思議な力をふるっているらしい。16歳の遥は、神社で、捨てられたおもちゃを運んでいるきつねのテオを目撃。あとを追って森の中に迷い込むう...
2009/09/01(火) 23:39:26 | 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP
今週の平日休みは「TOHOシネマズららぽーと横浜」で2本。
その1本目。
今年は邦画もアニメも鑑賞不足ぎみな気がしてたので、グッドタイミング。
2009/09/03(木) 01:11:51 | ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
日本
ファンタジー&ファミリー&アドベンチャー
監督:佐藤信介
出演:(声の出演)
綾瀬はるか
戸田菜穂
沢城みゆき
【物語】
16歳の遥は幼くして母親を亡くし、父親と二人で暮らしているが、最近
は父とも口げんかば?...
2009/09/04(金) 10:23:31 | 小泉寝具 ☆ Cosmic Thing
『スカイ・クロラ』を手掛けたプロダクションI.Gがフジテレビ開局50周年 記念作品として、埼玉県入間市の民間伝承をモチーフに、人間たちがほったら かしにしていた物で作られた不思議な島"ホッタラケの島"に迷い込んだ女子 高生・遥の冒険を描く。 ヒ..
2009/09/07(月) 00:46:20 | だらだら無気力ブログ
ホッタラケの島 遥と魔法の鏡 277本目 2009-37
上映時間 1時間38分
監督 佐藤信介
出演(声) 綾瀬はるか 沢城みゆき 戸田菜穂 大森南朋 谷村美月 家弓家正
会場 よみうりホール(試写会 167回目)
評価 6点(10点満点)
フル3D、CGアニメーション...
2009/09/10(木) 23:27:29 | メルブロ
神社の先にあった「ふしぎな島」での大冒険!!
大切にしていたぬいぐるみ、プラモデル、何回も読み返した絵本、公園で拾った光る石・・・大切にしていたあの「宝物」は、今どこにありますか?あなたの周りからなくなっていませんか?
昔から私たちは「きつね」に何かし...
2009/09/13(日) 05:49:49 | パピ子と一緒にケ・セ・ラ・セラ
『あなたの忘れてしまったモノが この島にあります。』
コチラの「ホッタラケの島 遥と魔法の鏡」は、埼玉県入間市にあるハタノヤ稲荷に伝わる民話をモトに、いつの間にかなくなってしまったお母さんの形見の手鏡を取り戻す女子高生の遥(綾瀬はるか)の冒険を描い?...
2009/09/13(日) 19:33:30 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
女子高生の遥は、キツネ達が人間のほったらかした物を集める異世界・ホッタラケの島に迷い込む。遥はこの世界に母親の形見の手鏡があるのでは思い、おちこぼれのキツネ・テオと共に捜索を始める。しかしこの世界では鏡は魔法の力を持ち、遥の手鏡を悪用しようとする謎の男...
2009/09/24(木) 22:09:34 | 5125年映画の旅
いつのまにか無くなった、とても大事にしていたモノたち・・・
2010/07/13(火) 14:59:07 | 悠雅的生活
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