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2009年09月17日 (木) | 編集 |
戦国版「プロジェクトX」か?
今から400年以上前の戦国時代、琵琶湖の畔に建設された前代未聞の巨大城郭、安土城。
山一つを丸ごと城とする大工事に、許された工期は僅かに3年だったという。
これは、一人のベテラン宮番匠(宮大工の棟梁)が、部下の反発やクライアントである織田信長の無理難題、また戦国時代という困難な政治状況に葛藤しながら、ついに壮麗な城を作り上げる物語である。
しかし、モチーフが「プロジェクトX」的なのは良いとしても、全体の印象がまるで年末に放送される「大河ドラマ総集編」みたいなのは、ちょっといただけないぞ。
天正4年、春。
熱田の宮番匠、岡部又右衛門(西田敏行)の元に、織田信長(椎名桔平)直々に城作りの依頼が入る。
天下統一を目前に控えた信長は、京の都に近く、関東・関西へも睨みが利く安土の地に、誰も見た事がない巨大な城を作るという。
指図争い(設計コンペ)の末に、自分より格上の宮番匠たちの案を破り、工事の総棟梁に選ばれた又右衛門だったが、それは想像も出来なかった苦難苦闘の3年間の始まりだった・・・
戦国物でありながら、合戦シーンは一切無し。
完成品の城は時代劇でお馴染みだし、現在でも現存する物は見たり訪れたりする事が出来るが、城の建設にスポットを当てた作品は極めて珍しいと思う。
不可能といわれた幻の城の築城というモチーフは、現在の物作りの現場ともリンクする普遍的な題材であり、作り方によってはかなり興味深い作品となり得ただろう。
だが完成した映画は、残念ながら安土城とは違って、逸品と言える作品には仕上がらなかった。
その原因は明確で、この作品には城で言えば天守を支える大柱が存在しないのである。
冒頭の信長との出会いから、又右衛門は次から次へと降りかかる様々な難題に向かい合わねばならなくなる。
先ずは要塞である城に、防衛上の弱点となる吹き抜けを作れという信長の我侭、次は城を支える巨大なヒノキの古木が敵である武田の領地でしか調達出来ない問題、さらには砦作りのために部下を戦場へ送らねばならない悲劇に、又右衛門自身の家族との心の葛藤と、正にドラマチックな要素の波状攻撃である。
しかしながら、横田与志の脚本ではそのどれもがごくごく表層的にしか描かれておらず、なおかつ物語全体を貫く序破急、あるいは起承転結の構造を持たないために、それぞれのエピソードが有機的に結びつかず、結果的にテーマ性も薄い。
田中光敏監督の演出も、手堅さは感じるものの、物語の弱点をカバーする事は出来ず、断片的なエピソードが脈略なく連続するだけの展開は、時に散漫で唐突な印象すら与えてしまっている。
この作品の問題を象徴する、びっくりな展開が、後半に二度連続する。
一つ目は水野美紀扮する飯場の女うねが、突然信長暗殺を謀るシーンで、彼女がくの一なのは何となく示唆されていたものの、肝心の襲撃がまるで香港映画みたいなワイヤーアクションなのである。
それまでリアリズム一辺倒で作られている映画の中で、重力の法則を無視して人間がピョンピョン飛び回るアクションは明らかに異質。
うねと彼女に思いを寄せる熊蔵の悲劇に涙するシーンなのだろうが、私は正直笑ってしまった。
まあせっかくアクションの出来る水野美紀をキャスティングしてるのだからと、気持ちはわからないもないが、映画の中では思いっきり浮いており、物語上でのシーンの意味付け、演出のスタンスにも疑問が残る。
二番目は、戦場へ送られて死んだはずの市造という若者が、クライマックスの直前に、突然現れるところ。
彼はどうやら又右衛門の娘である凛と相思相愛らしいのだが、一体1年以上もどこで何をしていたのか全く説明が無く、おまけに戦場から昨日帰ってきたかのように包帯など巻いている。
まさかタイムスリップした訳でもあるまいし、復活が唐突過ぎて、まるで本来あるべきシーンがカットされている様な感覚を味わった。
原作でどういう設定なのかはわからないが、少なくとも映画を観ている限りでは御都合主義にしか思えない。
もしもこれが1年を通して放送する大河ドラマであったなら、一話毎に新しい難題に挑む作りでも良かったのかもしれないが、2時間少々の映画としてはそれぞれのエピソードを有機的に結びつけ、物語のテーマを語るための大柱が必要だったのではないか。
現場責任者である又右衛門とクライアントの信長の間の葛藤、あるいは又右衛門と妻の田鶴との間の葛藤は、一過性の物ではないので、物語の中心になり得たと思うが、残念ながらどちらも他のエピソードと扱いが変わらない。
信長は後半殆ど出てこなくなるし、田鶴もまた印象的な一エピソードの登場人物以上にはなりえていないのである。
また作り方によっては、安土城そのものにも、物語上もっと象徴的な意味を持たせる事が出来たはずだ。
多くの犠牲を払って3年の期間で完成した、千年の風雪に耐える城が、奇しくも完成から3年後にこの世から永遠に消えたという皮肉。
又右衛門が葛藤に答えを見出すプロセスが、徐々に空に立ち上がってゆく城に象徴され、ついに完成した安土城が、400年後の現在ではもはや幻であるという、人の作りし物の儚さを感じさせる事ができれば、映画としては一本芯が通った様に思える。
「火天の城」は、興味深いモチーフを取り上げているし、真面目にスケールの大きな時代劇を作ろうという気概は伝わってくるが、残念ながら設計図の段階で失敗してしまっている。
映画の様に、この作品の脚本も指図争いで決めた方が良かったのではないか。
もっとも映画として見るべき点もある。
先日の「BALLAD 名もなき恋のうた」でも感じたが、デジタル技術の発達は、今まで表現不可能だった古の世界をより広く見せてくれる。
大ベテランの西岡善信による手の込んだ美術の出来も素晴らしく、戦国の築城風景をリアルに再現したビジュアルには一見の価値がある。
俳優も良い。
又右衛門を演じた西田敏行、信長の椎名桔平は、誠実で物作りに妥協しない職人肌の棟梁と破天荒な独裁者のイメージを丁寧に演じており、彼らの演技は見ごたえがある。
圧巻は又右衛門の妻、田鶴を演じた大竹しのぶで、極めて動きの無い役柄にも関わらず、内面に燃やす静かな情念をも感じさせる表現力は見事。
割を食ったのが娘の凛を演じた福田沙紀で、大竹しのぶと並ぶと妙に現代的で素を感じさせてしまいちょっと気の毒だった。
まあ全体に、散漫な印象の物語を、パワフルな演技陣と力の入ったビジュアルで、何とかフォローしているという感じだ。
今回は、安土城の天守から信長が見つめていたであろう京都の酒、佐々木酒造の「聚楽第 純米吟醸」をチョイス。
吟醸香は軽やかで、やや辛口でフルーティな味わいをスッキリした喉ごしで楽しめる芳醇な酒。
聚楽第とは信長の後に天下人となった豊臣秀吉が京都に築いた豪華絢爛な城郭邸宅。
安土桃山時代の安土を代表するのが安土城なら、桃山文化の建築を代表するのが聚楽第である。
聚楽第は豊臣家のお家騒動の余波で、完成後僅か8年で破壊され、これもまた今では幻の大建築として知られる。
ちなみに佐々木酒造は俳優の佐々木蔵之介さんのご実家だ。
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今から400年以上前の戦国時代、琵琶湖の畔に建設された前代未聞の巨大城郭、安土城。
山一つを丸ごと城とする大工事に、許された工期は僅かに3年だったという。
これは、一人のベテラン宮番匠(宮大工の棟梁)が、部下の反発やクライアントである織田信長の無理難題、また戦国時代という困難な政治状況に葛藤しながら、ついに壮麗な城を作り上げる物語である。
しかし、モチーフが「プロジェクトX」的なのは良いとしても、全体の印象がまるで年末に放送される「大河ドラマ総集編」みたいなのは、ちょっといただけないぞ。
天正4年、春。
熱田の宮番匠、岡部又右衛門(西田敏行)の元に、織田信長(椎名桔平)直々に城作りの依頼が入る。
天下統一を目前に控えた信長は、京の都に近く、関東・関西へも睨みが利く安土の地に、誰も見た事がない巨大な城を作るという。
指図争い(設計コンペ)の末に、自分より格上の宮番匠たちの案を破り、工事の総棟梁に選ばれた又右衛門だったが、それは想像も出来なかった苦難苦闘の3年間の始まりだった・・・
戦国物でありながら、合戦シーンは一切無し。
完成品の城は時代劇でお馴染みだし、現在でも現存する物は見たり訪れたりする事が出来るが、城の建設にスポットを当てた作品は極めて珍しいと思う。
不可能といわれた幻の城の築城というモチーフは、現在の物作りの現場ともリンクする普遍的な題材であり、作り方によってはかなり興味深い作品となり得ただろう。
だが完成した映画は、残念ながら安土城とは違って、逸品と言える作品には仕上がらなかった。
その原因は明確で、この作品には城で言えば天守を支える大柱が存在しないのである。
冒頭の信長との出会いから、又右衛門は次から次へと降りかかる様々な難題に向かい合わねばならなくなる。
先ずは要塞である城に、防衛上の弱点となる吹き抜けを作れという信長の我侭、次は城を支える巨大なヒノキの古木が敵である武田の領地でしか調達出来ない問題、さらには砦作りのために部下を戦場へ送らねばならない悲劇に、又右衛門自身の家族との心の葛藤と、正にドラマチックな要素の波状攻撃である。
しかしながら、横田与志の脚本ではそのどれもがごくごく表層的にしか描かれておらず、なおかつ物語全体を貫く序破急、あるいは起承転結の構造を持たないために、それぞれのエピソードが有機的に結びつかず、結果的にテーマ性も薄い。
田中光敏監督の演出も、手堅さは感じるものの、物語の弱点をカバーする事は出来ず、断片的なエピソードが脈略なく連続するだけの展開は、時に散漫で唐突な印象すら与えてしまっている。
この作品の問題を象徴する、びっくりな展開が、後半に二度連続する。
一つ目は水野美紀扮する飯場の女うねが、突然信長暗殺を謀るシーンで、彼女がくの一なのは何となく示唆されていたものの、肝心の襲撃がまるで香港映画みたいなワイヤーアクションなのである。
それまでリアリズム一辺倒で作られている映画の中で、重力の法則を無視して人間がピョンピョン飛び回るアクションは明らかに異質。
うねと彼女に思いを寄せる熊蔵の悲劇に涙するシーンなのだろうが、私は正直笑ってしまった。
まあせっかくアクションの出来る水野美紀をキャスティングしてるのだからと、気持ちはわからないもないが、映画の中では思いっきり浮いており、物語上でのシーンの意味付け、演出のスタンスにも疑問が残る。
二番目は、戦場へ送られて死んだはずの市造という若者が、クライマックスの直前に、突然現れるところ。
彼はどうやら又右衛門の娘である凛と相思相愛らしいのだが、一体1年以上もどこで何をしていたのか全く説明が無く、おまけに戦場から昨日帰ってきたかのように包帯など巻いている。
まさかタイムスリップした訳でもあるまいし、復活が唐突過ぎて、まるで本来あるべきシーンがカットされている様な感覚を味わった。
原作でどういう設定なのかはわからないが、少なくとも映画を観ている限りでは御都合主義にしか思えない。
もしもこれが1年を通して放送する大河ドラマであったなら、一話毎に新しい難題に挑む作りでも良かったのかもしれないが、2時間少々の映画としてはそれぞれのエピソードを有機的に結びつけ、物語のテーマを語るための大柱が必要だったのではないか。
現場責任者である又右衛門とクライアントの信長の間の葛藤、あるいは又右衛門と妻の田鶴との間の葛藤は、一過性の物ではないので、物語の中心になり得たと思うが、残念ながらどちらも他のエピソードと扱いが変わらない。
信長は後半殆ど出てこなくなるし、田鶴もまた印象的な一エピソードの登場人物以上にはなりえていないのである。
また作り方によっては、安土城そのものにも、物語上もっと象徴的な意味を持たせる事が出来たはずだ。
多くの犠牲を払って3年の期間で完成した、千年の風雪に耐える城が、奇しくも完成から3年後にこの世から永遠に消えたという皮肉。
又右衛門が葛藤に答えを見出すプロセスが、徐々に空に立ち上がってゆく城に象徴され、ついに完成した安土城が、400年後の現在ではもはや幻であるという、人の作りし物の儚さを感じさせる事ができれば、映画としては一本芯が通った様に思える。
「火天の城」は、興味深いモチーフを取り上げているし、真面目にスケールの大きな時代劇を作ろうという気概は伝わってくるが、残念ながら設計図の段階で失敗してしまっている。
映画の様に、この作品の脚本も指図争いで決めた方が良かったのではないか。
もっとも映画として見るべき点もある。
先日の「BALLAD 名もなき恋のうた」でも感じたが、デジタル技術の発達は、今まで表現不可能だった古の世界をより広く見せてくれる。
大ベテランの西岡善信による手の込んだ美術の出来も素晴らしく、戦国の築城風景をリアルに再現したビジュアルには一見の価値がある。
俳優も良い。
又右衛門を演じた西田敏行、信長の椎名桔平は、誠実で物作りに妥協しない職人肌の棟梁と破天荒な独裁者のイメージを丁寧に演じており、彼らの演技は見ごたえがある。
圧巻は又右衛門の妻、田鶴を演じた大竹しのぶで、極めて動きの無い役柄にも関わらず、内面に燃やす静かな情念をも感じさせる表現力は見事。
割を食ったのが娘の凛を演じた福田沙紀で、大竹しのぶと並ぶと妙に現代的で素を感じさせてしまいちょっと気の毒だった。
まあ全体に、散漫な印象の物語を、パワフルな演技陣と力の入ったビジュアルで、何とかフォローしているという感じだ。
今回は、安土城の天守から信長が見つめていたであろう京都の酒、佐々木酒造の「聚楽第 純米吟醸」をチョイス。
吟醸香は軽やかで、やや辛口でフルーティな味わいをスッキリした喉ごしで楽しめる芳醇な酒。
聚楽第とは信長の後に天下人となった豊臣秀吉が京都に築いた豪華絢爛な城郭邸宅。
安土桃山時代の安土を代表するのが安土城なら、桃山文化の建築を代表するのが聚楽第である。
聚楽第は豊臣家のお家騒動の余波で、完成後僅か8年で破壊され、これもまた今では幻の大建築として知られる。
ちなみに佐々木酒造は俳優の佐々木蔵之介さんのご実家だ。

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この記事へのコメント
お久しぶりです~~。
もっともっと、面白くなったはず…と思うと
すごく残念な映画でした。
家族愛を全部なくして、その分、城造りの話を入れてほしかったくらいの気分。
でもって、うねと、いちぞう・・・。
なんで??って、思いました。
あれは唐突ですよね。
もっともっと、面白くなったはず…と思うと
すごく残念な映画でした。
家族愛を全部なくして、その分、城造りの話を入れてほしかったくらいの気分。
でもって、うねと、いちぞう・・・。
なんで??って、思いました。
あれは唐突ですよね。
ノラネコさんこんばんわ♪TB&コメント有難うございました♪
安土城をどうやって築城したのかという内容に結構惹かれたものがありましたし、今と違って昔の大工さんなどはかなり命懸けで仕事に取り組んでいたんだなぁというのが感じ取れ、その辺りは個人的には面白かったものの、逆にそれ以外の部分では自分も雑な所を感じちゃいましたし、特にノラネコさんがびっくりしたうねと市造に関してはまったく同意見ですねぇ~
又右衛門がメインでもあるためかその又右衛門の娘の凛と市造の恋模様が中途半端でしたし、最後の親柱の修復作業でもいきなり出てくるもんですから正直自分も苦笑いものでした。むしろあそこは無理に出てこなくても良かったと思いますね(汗
やっぱり3年を費やしたという内容を2時間ちょいで纏めるのは少々強引過ぎたのかも?20世紀少年みたいに製作費用などが潤沢だったら、安土城に見合うスケールの大きい映画になってたかもしれませんね~?
安土城をどうやって築城したのかという内容に結構惹かれたものがありましたし、今と違って昔の大工さんなどはかなり命懸けで仕事に取り組んでいたんだなぁというのが感じ取れ、その辺りは個人的には面白かったものの、逆にそれ以外の部分では自分も雑な所を感じちゃいましたし、特にノラネコさんがびっくりしたうねと市造に関してはまったく同意見ですねぇ~

又右衛門がメインでもあるためかその又右衛門の娘の凛と市造の恋模様が中途半端でしたし、最後の親柱の修復作業でもいきなり出てくるもんですから正直自分も苦笑いものでした。むしろあそこは無理に出てこなくても良かったと思いますね(汗
やっぱり3年を費やしたという内容を2時間ちょいで纏めるのは少々強引過ぎたのかも?20世紀少年みたいに製作費用などが潤沢だったら、安土城に見合うスケールの大きい映画になってたかもしれませんね~?
こんにちは。
TB&コメントありがとうございます。
私も、突然の市造の復活には疑問符でした。
どこで何をやっていたのか、どんな辛い目に遭ったのか教えてよ。
という願望は置いてきぼりで、城が完成してしまって。
もう少し説明して欲しいと感じた部分は、あれど。
元から尺が長いので、まぁいいかという感じです。
それでもやっぱり、俳優陣の素晴らしいパフォーマンスに引き寄せられちゃいましたね。
私は、特に信長を演じた椎名桔平が、とても印象的でした。
演出や俳優さんによっては、憎たらしいキャラになってしまうであおうに。迫力はあるんだけど、どこかチャーミングで魅力的なキャラクターを作り上げていたと思いました。
TB&コメントありがとうございます。
私も、突然の市造の復活には疑問符でした。
どこで何をやっていたのか、どんな辛い目に遭ったのか教えてよ。
という願望は置いてきぼりで、城が完成してしまって。
もう少し説明して欲しいと感じた部分は、あれど。
元から尺が長いので、まぁいいかという感じです。
それでもやっぱり、俳優陣の素晴らしいパフォーマンスに引き寄せられちゃいましたね。
私は、特に信長を演じた椎名桔平が、とても印象的でした。
演出や俳優さんによっては、憎たらしいキャラになってしまうであおうに。迫力はあるんだけど、どこかチャーミングで魅力的なキャラクターを作り上げていたと思いました。
先日はお会いできて楽しかったです!
あのあと、、ちょっと寝込んでしまいご挨拶にくるのすっかり遅れてしまいました。
申しわけありません(><)
コレって 期待していたのですが、、あまりにもうっすい内容でガッカリしました。
もっと各方面のプロとプロのぶつかりとか、信長と岡部又右衛門ガチでの命と誇りをかけたぶつかりとかも観たかったのですが、、余計なものばかりみせて城造りの壮大さがまったく伝わらなかったですよね、、残念です
あのあと、、ちょっと寝込んでしまいご挨拶にくるのすっかり遅れてしまいました。
申しわけありません(><)
コレって 期待していたのですが、、あまりにもうっすい内容でガッカリしました。
もっと各方面のプロとプロのぶつかりとか、信長と岡部又右衛門ガチでの命と誇りをかけたぶつかりとかも観たかったのですが、、余計なものばかりみせて城造りの壮大さがまったく伝わらなかったですよね、、残念です
2009/09/19(土) 00:54:19 | URL | コブタです #-[ 編集]
>mriyonさん
そうですね。
色々盛り込みすぎて、肝心の城作りがあんまり描かれてなかったのは残念です。
切れるところは一杯あるんですけどね。
題材と、作者のやりたいことにギャップがあったのかもしれないですね。
>めびうすさん
題材そのものは面白そうで、結構期待したのですが、余計な部分が多すぎた気がします。
原作をあちこち抜粋してる感がアリアリで、これは本当に大河ドラマとして作るくらいでちょうど良かったかもしれません。
>となひょうさん
役者は良かったですね、というか役者に救われた映画でした。
物語上は浮いていた水野美紀も含めて、演技のパフォーマンスはレベルが高かったと思います。
だから余計に物語の完成度の低さがもったいなく感じてしまいました。
>コブタさん
お加減はよろしいのでしょうか?
インフルエンザも流行っているので御自愛ください。
私はすっかり戦国プロジェクトXを期待していたので、あっちこっち余計な描写が多すぎて、イライラしてしまいました。
ストレートに城作りのプロセスを描いて欲しかったです。
そうですね。
色々盛り込みすぎて、肝心の城作りがあんまり描かれてなかったのは残念です。
切れるところは一杯あるんですけどね。
題材と、作者のやりたいことにギャップがあったのかもしれないですね。
>めびうすさん
題材そのものは面白そうで、結構期待したのですが、余計な部分が多すぎた気がします。
原作をあちこち抜粋してる感がアリアリで、これは本当に大河ドラマとして作るくらいでちょうど良かったかもしれません。
>となひょうさん
役者は良かったですね、というか役者に救われた映画でした。
物語上は浮いていた水野美紀も含めて、演技のパフォーマンスはレベルが高かったと思います。
だから余計に物語の完成度の低さがもったいなく感じてしまいました。
>コブタさん
お加減はよろしいのでしょうか?
インフルエンザも流行っているので御自愛ください。
私はすっかり戦国プロジェクトXを期待していたので、あっちこっち余計な描写が多すぎて、イライラしてしまいました。
ストレートに城作りのプロセスを描いて欲しかったです。
2009/09/20(日) 01:59:35 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
昨日この作品を見てまいりました
個々の役者さんの技量には感心しきりでしたが
仰るように脚本と後半のストーリの進捗には違和感を感じました
始まって間もなくの指図(設計図)のアイデアを
捻っている岡部又右衛門の姿には設計から施工への
壮大なドラマを期待したのですが
その後は短編のようなストーリーの繰り返しで
少し違和感を感じました
ただ、役者さんの技量には満腹です
西田さん椎名さん大竹さんは流石であり
福田さんも名優に挟まれながらも存在感がありました
3年後に焼失する
儚さを岡部又右衛門達の働きと
被せて戦乱の哀愁を最後に感じさせてほしかった。
個々の役者さんの技量には感心しきりでしたが
仰るように脚本と後半のストーリの進捗には違和感を感じました
始まって間もなくの指図(設計図)のアイデアを
捻っている岡部又右衛門の姿には設計から施工への
壮大なドラマを期待したのですが
その後は短編のようなストーリーの繰り返しで
少し違和感を感じました
ただ、役者さんの技量には満腹です
西田さん椎名さん大竹さんは流石であり
福田さんも名優に挟まれながらも存在感がありました
3年後に焼失する
儚さを岡部又右衛門達の働きと
被せて戦乱の哀愁を最後に感じさせてほしかった。
2009/09/22(火) 14:35:02 | URL | 喜一 #SFo5/nok[ 編集]
>喜一さん
指図争いまでは面白かったし、期待を煽られましたね。
作り方によっては、もっとずっと面白くなったモチーフだと思います。
俳優たちの熱演でかなり救われていました。
原作は未読ですが、この作品を観て読んでみたくなりました。
最後がどうなっているのか気になります。
指図争いまでは面白かったし、期待を煽られましたね。
作り方によっては、もっとずっと面白くなったモチーフだと思います。
俳優たちの熱演でかなり救われていました。
原作は未読ですが、この作品を観て読んでみたくなりました。
最後がどうなっているのか気になります。
2009/09/22(火) 23:45:34 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん、こんにちは!
確かに安土城をめぐる歴史の皮肉みたいなものを描いていればもっとしっかりとしたドラマになっていたかもしれないですね。
おっしゃるとおり大河ドラマにしてみたらおもしろかったかもしれません。
新しい切り口ですし、十分いける感じがします。
武将ものはやや食傷気味ですし・・・。
確かに安土城をめぐる歴史の皮肉みたいなものを描いていればもっとしっかりとしたドラマになっていたかもしれないですね。
おっしゃるとおり大河ドラマにしてみたらおもしろかったかもしれません。
新しい切り口ですし、十分いける感じがします。
武将ものはやや食傷気味ですし・・・。
>はらやんさん
ラスト、「え?これでおわり?」って思っちゃいました。
今まで描かれてこなかった方向から、時代を見るというのは面白いです。
時代劇にはまだまだ未知の切り口が残っていると思いますね。
ラスト、「え?これでおわり?」って思っちゃいました。
今まで描かれてこなかった方向から、時代を見るというのは面白いです。
時代劇にはまだまだ未知の切り口が残っていると思いますね。
2009/09/23(水) 22:57:41 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
皆さんが言ってるのと正に同じ感想でした。
唐突な展開に頭がハテナ状態、あとヒューマンドラマに重きを置きすぎていたような。
色々な人の犠牲の元に城が完成したって事を伝えたかったんで
しょうが、不必要な死を作りすぎて途中から気分が悪くなってしまいました。
途中まではすごい楽しかっただけに残念です。
あと突然の銃声は心臓に悪いです・・・。びっくりしたー。
唐突な展開に頭がハテナ状態、あとヒューマンドラマに重きを置きすぎていたような。
色々な人の犠牲の元に城が完成したって事を伝えたかったんで
しょうが、不必要な死を作りすぎて途中から気分が悪くなってしまいました。
途中まではすごい楽しかっただけに残念です。
あと突然の銃声は心臓に悪いです・・・。びっくりしたー。
2009/09/27(日) 20:01:22 | URL | 戦国ファン #-[ 編集]
>戦国ファンさん
色々と詰め込んではいましたが、まとめきれていませんでしたね。
忍者襲撃にいたっては何の映画なのかわからなくなりました(笑
城作りに集中して、戦国ドキュメントの様に描けばもっとシンプルに盛り上がったと思うのですが・・・
色々と詰め込んではいましたが、まとめきれていませんでしたね。
忍者襲撃にいたっては何の映画なのかわからなくなりました(笑
城作りに集中して、戦国ドキュメントの様に描けばもっとシンプルに盛り上がったと思うのですが・・・
2009/09/28(月) 23:20:32 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
まさに戦国版『プロジェクトX』でしたね。空前絶後の巨大建築にかける男たちの戦いは見応えがありました。
しかし、いろんなところでリアリティに欠ける部分があったことと(水野美紀のシーンは僕も大爆笑でした)、わざとらしく泣かせるシーンが多くあったのが気になりました。
大竹しのぶは凄い存在感でしたね。又右衛門に「なぜ笑う」と問われた時の迫力が特に印象的です。
しかし、いろんなところでリアリティに欠ける部分があったことと(水野美紀のシーンは僕も大爆笑でした)、わざとらしく泣かせるシーンが多くあったのが気になりました。
大竹しのぶは凄い存在感でしたね。又右衛門に「なぜ笑う」と問われた時の迫力が特に印象的です。
>えめきんさん
忍者のところはお客さん呆然、一瞬後に爆笑でした(笑
あれはないですよね。
大竹しのぶをはじめ、役者の力にかなり救われた作品でした。
もっと「プロジェクトX」に徹してくれたらよかったのに。
忍者のところはお客さん呆然、一瞬後に爆笑でした(笑
あれはないですよね。
大竹しのぶをはじめ、役者の力にかなり救われた作品でした。
もっと「プロジェクトX」に徹してくれたらよかったのに。
2009/10/12(月) 23:24:20 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
TB有難うございました。
スケールの大きい時代劇だが空振りに終わってしまった。
今更にして、大竹しのぶという女優の恐ろしさを再確認。
スケールの大きい時代劇だが空振りに終わってしまった。
今更にして、大竹しのぶという女優の恐ろしさを再確認。
>Hiroさん
役者は良かったんですけどね・・・
なんだか気合だけで、中身がスカスカの映画でした。
面白そうな題材なのに勿体無かったです。
役者は良かったんですけどね・・・
なんだか気合だけで、中身がスカスカの映画でした。
面白そうな題材なのに勿体無かったです。
2011/01/19(水) 22:28:50 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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安土桃山城を建てたオッサンに焦点を当てた映画、『火天の城』を観てきました。
★★
もっとプロジェクトX寄りに淡々と描いてくれたら面白かったのに、どうでも良いしかも濃い人間ドラマが間に挟まりまくりで、そのたびに「またかい!」と感じて最後は完全に飽きてしまっ...
2009/09/17(木) 23:53:14 | そーれりぽーと
地味な時代劇だが見応えがあるのは、合戦ではなく仕事への情熱を描いているから。この作品は、いわば戦国版プロジェクトXだ。織田信長から城郭要塞・安土城の建立を命じられた、知られざる名工・岡部又右衛門が、職人の意地と誇りをかけて巨大な城作りに挑んでいく。もの...
2009/09/17(木) 23:54:54 | 映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP
JUGEMテーマ:映画
 最初から、最後まで、とにかく西田敏行の映画。でも、ハマちゃんとは全く違う。(だから、予告で釣りバカは止めて~~)
岡部又右衛門は宮大工としては天才でも田舎大工と言われ、名だたる番匠のような名門の出ではない。ただ、神の手と言わ...
2009/09/18(金) 00:48:01 | 茅kaya日記
【監督】田中光敏
【出演】西田敏行/福田沙紀/椎名桔平/西岡徳馬/渡辺いっけい/寺島進/山本太郎/石田卓也/河本準一/大竹しのぶ/他
【公開日...
2009/09/18(金) 19:19:23 | シネマをぶった斬りっ!!
「火天の城」 製作:2009年、日本 139分 監督:田中光敏 原作:山本兼一
2009/09/18(金) 20:15:28 | 映画通の部屋
上映スクリーン数: 272オープニング土日動員: 11万1861人オープニング土
2009/09/19(土) 20:17:17 | 映画コンサルタント日記
安土城を築城した宮番匠の物語「火天の城」を見てきました。戦国時代好きだし、当時前代未聞の規模の城作りがどんなだったのか少
2009/09/20(日) 02:10:50 | Wilderlandwandar
織田信長に命じられた安土城建築に命を賭ける職人たちとその家族の三年間を追いかけた歴史ロマン。
2009/09/21(月) 06:32:08 | 未完の映画評
『天を衝く安土城。 それは、織田信長の天下統一、最後の野望─』
コチラの「火天の城」は、直木賞作家・山本兼一の同名歴史小説を映画化した9/12公開の時代劇映画なのですが、観て来ちゃいましたぁ~♪監督は、「化粧師 KEWAISHI」の田中光敏監督。
「BALLAD 名...
2009/09/21(月) 19:23:17 | ☆彡映画鑑賞日記☆彡
鑑賞日:09.09.21 鑑賞場所:シネプレックス幕張
奇跡の巨大建築に挑んだ
百万の名も無き民たち
<ストーリー> (Cinemacafeより引用)
天正四年(1576年)、熱田の宮番匠、岡部又右衛門(西田敏行)は、織田信長(椎名桔平)から安土に五重の城の建設...
2009/09/22(火) 11:40:25 | けちけちオヤジのお気楽ダイアリーズ
今年は時代劇が4作公開される豊作の秋です。 他の3作品は宣伝に力が入っていたり、
2009/09/23(水) 06:34:21 | はらやんの映画徒然草
12日公開の映画「火天の城」を鑑賞した。この映画は山本兼一原作「火天の城」を映画化した作品で1576年織田信長が長篠の合戦で武田勝頼を破った直後に安土城建設を決断して熱田の宮番匠に総棟梁に任せて3年で安土城を築城するまでの過程を描いたストーリーである。...
2009/09/23(水) 18:42:43 | オールマイティにコメンテート
シルバーウィーク期間中に、映画「火天の城」を鑑賞。
2009/09/27(日) 00:55:39 | FREE TIME
監督 田中光敏
キャスト 西田敏行
大竹しのぶ
福田沙紀
椎名桔平
寺島 進 ほか
第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説の映画化。上映時間139分。織田信長が築城を命じた幻の城と言...
2009/09/27(日) 09:00:22 | You got a movie
□作品オフィシャルサイト 「火天の城」□監督 田中光敏 □原作 山本兼一 □脚本 横田与志 □キャスト 西田敏行、大竹しのぶ、椎名桔平、寺島 進、山本太郎、石田卓也、上田耕一、夏八木 勲、緒形直人、西岡徳馬、渡辺いっけい、田口浩正、石橋蓮司、?...
2009/09/28(月) 12:18:00 | 京の昼寝~♪
メイキング・オブ・安土城。 いや~そこまでせんでもええやろという匠のこだわりは 何度も首はねたる~~の危機。 たとえば吹き抜けにしろって言うてんのに これはあなたの命を守るためとガンとして譲らず、 木材調達のために戦しろってか~~と詰め寄られて 今度は100年..
2009/09/28(月) 14:17:23 | ペパーミントの魔術師
天正4年。尾張熱田の宮大工である岡部又右衛門は、織田信長から「安土の山をまるごと一つ城にせよ」という命を受ける。それは、五重の天守を持つ天下一の城だった。他の宮大工達との設計勝負に競り勝ち、晴れて築城に着手した又右衛門だったが、その偉業には様々な障害が...
2009/10/11(日) 19:41:33 | 5125年映画の旅
今週の平日休みの2本目。
最近は、戦国武将やお城が密かにブームらしいけど・・・
この作品に出てくる安土城は謎が多い城らしいね。
2009/10/20(火) 03:56:28 | ★☆ひらりん的映画ブログ☆★
第11回松本清張賞を受賞した山本兼一の同名小説を基に、織田信長の構想にほれ込み、前代未聞の城郭要塞・安土城の築城に携わった天才宮大工・岡部又右衛門の生き様を描く時代劇。監督は『化粧師 KEWAISHI』の田中光敏。『釣りバカ日誌』シリーズなど、出演作が続く超売れ?...
2010/03/07(日) 23:41:36 | サーカスな日々
火天の城
織田信長より安土城築城を
厳命された宮大工の物語。
【個人評価:★★ (2.0P)】 (自宅鑑賞)
原作:山本兼一 『火天の城』
2011/01/18(火) 03:29:45 | 『映画な日々』 cinema-days
信長が築城を命じた安土城は、築城後わずか数年で消失、いまだにその全貌が明らかではなく、その安土城を築き上げた熱田の宮大工・岡部又右衛門と一門たちの物語がこの作品。期待しすぎて今までDVDを部屋にずっと眠らせていたのだけれど(絶対感動する!と思って^;)...
2012/05/04(金) 09:41:06 | いやいやえん
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