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空気人形・・・・・評価額1700円
2009年10月02日 (金) | 編集 |
「空気人形」って何かの比喩かと思っていたら、まさかそのまんまだったとは。
私が現代日本の映画作家でもっともハズレがないと思っているのが、是枝裕和監督である。
デビュー作となった「幻の光」から前作の「歩いても 歩いても」まで、彼の作品には淡々とした日常の影で、心に見えない傷を負い、深く葛藤する人間たちの物語が独特の緊張感と共に描かれてきた。
この「空気人形」は、心を持った人形のラブストーリーという、今までの作品とは一線を画するメルヘンチックな設定だが、描かれているのはやはり切なくも悲しい人間たちの心の内側だ。
本質を表現するために、極めて寓話的な手法をとったために、逆説的だが本作は是枝監督の作品の中でも、もっとも刹那的で難解な作品となった。

下町のアパートで秀雄(板尾創路)と暮らすダッチワイフの「のぞみ」(ペ・ドゥナ)は、ある朝心を持ってしまう。
秀雄が仕事に出かけると、のぞみは一人街に出る。
様々な人が行き交う大都会で、色々な「初めて」を体験しながら、のぞみは一軒のレンタルビデオ屋にたどり着く。
そこでアルバイトをする事になった彼女は、やがて店員の純一(ARATA)に思いを寄せるのだが・・・


心を持った人形とのラブストーリーというと、昔「マネキン」というアメリカ映画があった。
最近では、「SATC」のセックス中毒の熟女サマンサ役で知られるキム・キャトラルが、キュートなマネキンを演じた若き日の代表作であり、アンドリュー・マッカーシー演じる芸術家との恋物語はいかにもハリウッドらしく楽しくて笑いに満ちたものだった。
対して、是枝裕和が描き、ペ・ドゥナによって文字通り命を吹き込まれた人形は、なんとダッチワイフ(何でも最近ではラブドールと呼ぶらしい)である。
無機質な性の代用品である彼女は、初めから人間たちが隠して見せない心の裏側をメタファーする存在だ。
そんな空気人形ののぞみが、ある日突然心を持つ訳だが、多くの観客は二つの疑問を持つだろう。
なぜ彼女は心を持ったのか?心を持つとはどういう事なのか?
映画はこの問いかけに対する、答えを探す小さな旅の様な物である。
「誰も知らない」と同じように、人気のない都会の電車からスタートする物語は、決して多くを語らない。
主人公であるのぞみが体験する事と、それに対する彼女の心の機微は丁寧に描かれているが、その解釈は観る者にゆだねられている様に思う。

タイトルロールを演じるペ・ドゥナが圧倒的に素晴らしい。
元々独特の存在感のある役者さんだが、この体を張った役はもはや彼女以外ではイメージする事すら困難だ。
初めて街へ出た時の、本当に人形の様な、あるいは無垢な赤ん坊の様な、ぎこちない動作と表情は見事だが、彼女が人形だからこそ起こってくる、秀雄や純一との間の何とも複雑な葛藤の繊細な表現には舌を巻く。
ややアクセントのおかしい日本語も、この役柄からすればむしろピッタリで、これは間違いなく彼女の代表作となるだろう。

のぞみは自分の事を「からっぽの性欲処理の代用品」だという。
自分に詰まっているのは空気だけ。
だが、空気が詰まっているという事は、実はからっぽとは違う。
当たり前の様に存在している空気こそが、この世界で人々を繋ぐものであり、人間を生かすものでもある。
のぞみの暮らす下町は、海からの風が吹き抜け、ペットボトルの風車を回す。
その風はタンポポの綿毛を飛ばし、命のサイクルを紡いでもいる。
そして、ちょっとした事件で体の空気が抜け、思いを寄せる純一の息を体内に受け入れるシーンでのぞみの感じる官能。
私は、なぜ心をもってしまったのだろうか?
自分自身の存在理由に悩む彼女がたどり着いたのは、自分が生まれた人形工場。
そこで生みの親である人形師がのぞみに尋ねる質問が、この作品の最初の疑問に繋がっていると思う。

これは私なりの物語の解釈なのだけど、空気人形ののぞみに宿ったのは、とても臆病な無垢な魂
この世界に生まれてくるのが不安で怖くてたまらない。
そこで、人形という仮の生に魂を宿して、確かめに来たのではないだろうか。
この世界に「キレイ」なものはあるのかどうか。
多分、並みの作家であれば人形師の質問に対する彼女の答えを持って、物語を閉じようとした事だろう。
だが、のぞみが心とは何ぞやという本当の理を知るために、物語はもうワンステップを用意する。
おそらく、ここからの展開は賛否両論となる部分だろうが、心というモノの持つキレイにも残酷にも、是枝監督はしっかりと向き合う。
そして心を巡る小さな旅路の果てに、のぞみは自分を形作る物が、決して空っぽではない事を知るのである。
「空気人形」は、観方によっては人間になれなかったもう一つの「ピノキオ」の物語かもしれない。
「ピノキオ」では人間らしい心を持つ事で人形が人間となったが、一つの心の器としてののぞみは、人形のまま役割を終える。
物語の最後は、今度は仮の器ではない新しい命となるための、旅の始まりの様に思えた。
彼女が関わった人々の心に、それぞれの感じるキレイを残して。

ホウ・シャオシェン作品で知られる撮影監督のリー・ピンビンのカメラは、人間同士が希薄な空気でかろうじて繋がっている東京の下町を空気感たっぷりに写し取る。
舞台となっているのは月島あたりだろうか?
登場人物の生活感たっぷりに、映画的な遊び心も忘れない種田陽平の美術も相変わらず見事な仕上がりだ。
映画にはこの街に生きる様々な人々が登場し、それぞれが印象的に描かれるが、特に色々な意味でイタタな結末を迎えるARATA演じる純一と、「のぞみ」の命名者である板尾創路演じる秀雄という、のぞみをはさんで描写される二人の男性像は、男にとっては何だかムズ痒い。
のぞみに心がある事を知った秀雄の言動なんて、かなり酷いと思わせるのだが、ああいう心理は理解出来なくないのもまた事実。
彼にとってダッチワイフは、あくまでも彼の心にいるのぞみを反映させる器に過ぎない訳だから、突然自我を持ったのぞみに登場されたら、戸惑いの方が大きいだろう。
ここにもまた心の複雑さと残酷さが描写されているのだが、正直ああいう男の生々しい内面は女性にはあまり見られたくないな。
詩的なタイトルのやわらかい印象から、カップルで観に行く人も多いと思うが、後から気まずい空気が流れるのは必至な作品なので、できれば一人で観賞する事をお勧めする(笑

今回は、「蓬莱泉」の銘柄で有名な愛知県を代表する酒蔵、関谷醸造から純米大吟醸の「空」をチョイス。
空気の様に軽やかだが、フルーティな吟醸香とたっぷりの米の旨みが広がる豊かなお酒。
こちらの「空」も決してからっぽではないのだ。

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コメント
この記事へのコメント
夫婦で観にいってしまった、、私(^▼^;
ペ・ドゥナ演じるみどりの存在感素晴らしかったですよね!
生まれたての、ずるさもなくただまっすぐで不器用な心というのを見事に演じきっていました。
あと 彼女の日本語が 私にはまた心地よかったです。

あのイントネーションで より言葉が素敵な言葉に変化していたように感じました。 

でも内容が内容だけに、、映画を見終わって出てくるカップルが寡黙なのもまた見ていて楽しかったです(^▼^

周りに人がいることもあって、物語の核心から遠いところから感想を始めいったりと、、意外にカップルで観にいく映画ではないのかもしれませんね~
2009/10/03(土) 00:43:32 | URL | コブタです #-[ 編集]
こんばんは
>コブタさん
ぺ・ドゥナは良かったです。
彼女はポン・ジュノ作品の印象が強かったですが、これは間違いなく代表作になりますね。
>映画を見終わって出てくるカップルが寡黙なのもまた見ていて楽しかったです(^▼^
これ、カップルで見たら何から語って良いか迷いますよ(笑
長年連れ添ったご夫婦ならこれもまたアリという感じかもしれませんが、付き合い始めの人たちにはお勧めできませんね~
オープニングでいきなりダッチワイフと喋ってる板尾創路で先ず引かれそうですね。
まあ私も人形とは喋りませんが、猫とは会話します(笑
2009/10/03(土) 01:07:38 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちは
是枝監督がほれこんだだけあって、ドゥナが演じる空気人形のあくまでも人形としての躍動感や繊細な心の機微に胸がキュンキュンしちゃいました。もう一度観てみたいなという気持ちにもなってます。

ところで空気人形の名前はたしかのぞみだったと思うんですけど?違ったかな?
2009/10/03(土) 10:07:29 | URL | かのん #.2cgsHzE[ 編集]
こんにちは
>かのんさん
ぺ・ドゥナがメイド服を着ているポスターしか知らなかったので、こんな話とは思わなかったです。
ドカンという感動とは違いますが、じわじわと心に広がる、そんな作品ですね。
>ところで空気人形の名前はたしかのぞみだったと思うんですけど?違ったかな?
そうでした。ありがとうございます。修正しておきました。
2009/10/03(土) 10:54:40 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
みどりとはノラネコさんの昔のとか?
こんばんは。
さすがの是枝監督ですよねぇー♪

>ハズレがない
なんて言い方はちょっと寂しいので(笑)
もっとストレートに絶賛、りすぺくとしてくださいましー。ww

ペ・ドゥナちゃんの存在感は素晴らしかったし、リー・ピンビン×種田というのも最強ー。

ついでに、アンドリュー・マッカーシーの『マネキン』も好きですー。

夢を見る人形をみんな私を呼ぶのー♪
<それは少女人形
2009/10/03(土) 21:48:06 | URL | かえる #-[ 編集]
こんばんわ
無垢な魂が空気人形に宿ったという解釈は凄く素敵ですね。

人形って元々人間の魂の拠り所として作られた存在ですし、これだけ空っぽの人間がうごめく世界を「仮体験」したいという思いも納得できる要因ですし。

いや~本当に素敵な解釈に感服いたしましたよ。
2009/10/03(土) 22:30:42 | URL | にゃむばなな #-[ 編集]
こんばんは
>かえるさん
いやあハズレなしというのは凄いリスペクトですよ。
野球で言えば十割打者という事ですからね。
先日観た「カムイ外伝」とは対照的に、優れた才能が発揮されるべき場所にきちんと存在している作品でした。
映画はやっぱりチームプレイなんだなあと。
マネキンは昔映画館で観たんですけど、キム・キャトラルを「SATC」で観たときはショックでした(笑

>にゃむばななさん
のぞみが心を持ったところから、ずっとなぜ彼女が心を持ったのか、心ってなんだろうと考えながら映画をみてました。
これはある程度希望的な解釈ですけど、もしこの解釈が間違っているとしたら、ちょっとお話として悲しすぎるかなあという気がしています。
是枝監督の映画はいつも痛いですから、もしかしたらもっと辛らつな話なのかもしれないですけどね。
2009/10/04(日) 00:03:22 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
素晴らしかった
ペ・ドゥナさんの演技もさることながら独特の雰囲気に
魅了されてました。のめり込んでいると言葉の問題なんて
全く気にならないのが不思議です。
個人的に短い時間しか出ていませんがオダジョーもココ最近
では一番良かったように思えます。まあ下町で人形の唇塗っ
てるオダジョーがいたら大変なことでしょうけどね。(笑)
彼の人形師としての言葉が、最後に実践されることになると
は思ってもみませんでした。
2009/10/04(日) 01:14:27 | URL | KLY #5spKqTaY[ 編集]
こんばんは
>KLYさん
ぺ・ドゥナは本当に愛しいキャラクターを演じきりましたね。
本当に彼女に恋してしまう観客も多いのではないでしょうか。
オダギリジョーは出ているのを知らなかったので、ちょっとしたサプライズでしたけど、確かにとても良い感じでした。
彼女の体もまた彼の元に帰ってゆくのでしょうね。
2009/10/04(日) 23:31:07 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんばんわ
男性の心理として責めたてられるのはイヤだというのはあるんだろうなと思います。
人形は苦しい気持ちを秀雄にぶつけてしまうけど、女性は苦しさを吐き出して解消するところがあるので、
その辺りを"自分が責められてる"と受け取ってしまうと辛いですよね。
実は言いたいだけだったりするのですが(笑)
そういう部分も上手く描いていたなぁと思いました。
2009/10/16(金) 01:35:37 | URL | maru♪ #6facQlv.[ 編集]
こんばんは
>maruさん
秀雄は自分の中にあるイメージを投影したヴァーチャルな恋人が欲しかっただけなので戸惑いの方が大きかったのでしょう。
彼にとって、自我を持ったのぞみは全然知らない人も同然なので、どう接していいのかわからなかったのかも。
人形が心を持ってること自体は、結構皆すんなり受け止めるのが面白いですね。
それだけ世界の現実感が希薄という事でしょうか。
2009/10/16(金) 23:20:14 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちは
上質な大人向けのファンタジーでしたね。大人の世界の汚い部分をしっかり見せることで、空気人形の純粋さが一層引き立っていました(しかもその空気人形自体が汚い部分の代表だというのも深い)。
いろんな人との関係によって心を育んでいった空気人形が最後にああいう姿になってしまうのは可哀想でしたが、他者の命にかかわる事で彼女にも命が宿ったのかなぁと、そんな希望を抱いてしまいました。

空気人形を演じるペ・ドゥナの演技が本当に素晴しかったです。今年の映画賞を賑わせてくれそうですね。
2009/10/17(土) 07:56:54 | URL | えめきん #-[ 編集]
こんばんは
>えめきんさん
少々気が早いですが、今年の日本映画を代表する傑作でした。
観ていてもの凄く痛い映画なんですけど、人間の心の本質をこんな風にファンタジーにして描くとは、今までに観た事の無いタイプの映画です。
ぺ・ドゥナもベストの名演じゃないでしょうか。

2009/10/18(日) 23:34:26 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
TBありがとうございました。
TB有難うございました。
心を持った人形、そして心を失っている
空虚な人間たち…心の交流が紡ぎだす世界感に
何度も見たくなりました。

今度、訪れた際には、
【評価ポイント】~と
ブログの記事の最後に、☆5つがあり
クリックすることで5段階評価ができます。
もし、見た映画があったらぽちっとお願いします!!
2009/10/19(月) 21:49:31 | URL | シムウナ #rbkUbWW2[ 編集]
こんばんは
>シムウナさん
空気人形を通して、人間の心とは何かという事に正面から向き合った作品でした。
観ていてこっちの心はちょっと痛かったですが、同時にこの世のキレイを感じさせてもらいました。
2009/10/19(月) 22:21:56 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
遅れ馳せながら
近くのシネコンが2週間限定で上映してくれたので、やっと観ることができました。
上映に感謝、感謝です。

映画を観たらいつも、自分が感じたことを最大限、言葉にしようと試みるのですが、
これは、それがとっても難しく、自分が感じたことが何だったのか、
それを探り当てて言葉にするのに時間がかかりました。
他所様にお邪魔して読ませていただく感想から、自分の感想がまた整理されていく感じがします。
長い時間が経っても、いつまでも心に残るものがたくさんある作品だったと思います。
2009/12/10(木) 10:22:14 | URL | 悠雅 #-[ 編集]
こんばんは
>悠雅さん
言葉に表しにくい映画ですよね。
形でなく、イメージとしてジワッっと心に広がってゆく、そんな感覚を抱きました。
空気にのって消えていったノゾミが自分の中に入ってくる様な、と言っても良いかもしれません。
今年の忘れられない作品の一つになりそうです。
2009/12/12(土) 00:02:02 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
透き通る映画
ノラネコさん、こんにちは~
ずっと気になっていて、ようやく見ました。
空気人形の体のように、透き通るような初々しさのある映画でした。
ペ・ドゥナは女性から見ても、最高に可愛らしいですね。
本当にお人形のようで、心も肌も透き通るような印象でした。
男性にとっては核心をついていて、カップルでは気まずくなるとは、思ってもいなかったですねぇ~
2010/06/16(水) 23:00:15 | URL | ノルウェーまだ~む #gVQMq6Z2[ 編集]
こんばんは
>ノルウェーまだ~むさん
美しく、同時に痛々しい映画でした。
このバランスが絶妙な作品でしたね。
ペ・ドゥナは彼女のキャリアの中でもベストじゃないかと思います。
素晴らしい演技でした。
2010/06/19(土) 22:49:55 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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‘空気人形’・・・ このマニアックなテーマの中に 美しくて儚く、暖かくて優しいもの・・・ そして時折見せる陰鬱さとのコントラストが とても心に残るのです。。。 “代わりなんていくらでもいる代用品”、そんな空気人形が‘心’を持ち、 人の心に触れ、風を...
2009/11/08(日) 23:06:27 | future world
空気人形、今はラブ・ドールって言うんだっけ?ボクらの年代は、ダ○チ・ワイフって 呼び名の方がピンとくる?心を持ってしまった、空気人形...
2009/11/09(月) 21:03:31 | 悠久の華美
第275回『空気人形』  今回紹介する作品は業田良家の短編コミックを基に心を持ってしまったダッチワイフと孤独な現代人の交流を描くラブ・ファンタジー『空気人形』です。監督は『誰も知らない』の是枝裕和が担当。主演を『リンダ リンダ リンダ』で日本映画デビューした...
2009/11/16(月) 01:09:41 | オン・ザ・ブリッジ
・ 『誰も知らない』『歩いても 歩いても』の是枝裕和監督が、業田良家のマンガを映画化し、主演に『リンダリンダリンダ』の韓国女優ペ・ドゥナを迎えたファンタジー作。 予告編を観ていた時点では、どこか『ラースと、その彼女』と共通な世界があるのかなと思っていた?...
2009/11/22(日) 20:03:56 | 俺の明日はどっちだ
韓国の女優と台湾のカメラマンと日本の監督による日本映画。三カ国の才人が結集し神々しいばかりに美しい映画が生まれた。
2009/12/07(月) 07:34:47 | 自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ
あなたも あるとき私のための風だったかもしれない
2009/12/10(木) 10:02:49 | 悠雅的生活
空気人形’09:日本 ◆監督・脚本・編集・製作: 是枝裕和「歩いても 歩いても」「誰も知らない」◆出演:ぺ・ドゥナ、ARATA、板尾創路、オダギリジョー、高橋昌也 ◆STORY◆古びたアパートで持ち主の秀雄と暮らす空気人形は、ある朝、本来は持ってはいけない「...
2010/01/22(金) 15:24:58 | C'est joli~ここちいい毎日を~
空気人形 豪華版 [DVD] 「空気人形」 感想 私は、「心」を持ってしまいました。 持ってはいけない「心」を持ってしまいました。 すば...
2010/04/09(金) 19:45:43 | むーびーふぁんたすてぃっく
からっぽな“心”にふわりとふりかかる質量が、 無垢な魂のように哀しげに愛しげに漂う。 刹那な世界に拾い集めた、きらきら光るものたちを並べて。 『空気人形』 2009年/日本/116min 監督・脚本・編集:是枝裕和 出演:ペ・ドゥナ、ARATA、オダギリジョー...
2010/04/23(金) 18:01:15 | シネマな時間に考察を。
月曜日。 映画「空気人形」を観た。 ややネタバレありの感想を書くので、 これから観る人で真白な心で観たい人は ここから先は読まないでね。 ------------------- 人形が「心」を持ってしまったら…… という、切ない オトナ?...
2010/05/03(月) 11:49:53 | 月影の舞
てっきり、空っぽの身体の中を、温かい空気でいっぱいに満たしてくれる映画だと思っていた。 パンパンに膨らんでいるときは、ふわふわとして楽しいけれど、穴が開いてしまうと、そこから空気はどんどんと抜けていき・・・・・・ こんなに美しい映像なのに。 こんなに可...
2010/06/16(水) 22:09:46 | ノルウェー暮らし・イン・London
『歩いても 歩いても』などの是枝裕和監督が、業田良家原作の短編コミック「ゴーダ哲学堂 空気人形」を映画化した切ないラブストーリー。心を持ってしまった空気人形と人間の交流を温かく見守る。『グエムル -漢江の怪物-』のペ・ドゥナが空気人形役を熱演。共演者も『蛇?...
2010/07/18(日) 21:16:16 | サーカスな日々
あらすじレトロなアパートで秀雄と暮らす空気人形にある日思いがけずに、心が宿ってしまう・・・。感想ダッチワイフに心が宿るってのは、古くから『やけっぱちのマリア』なんてのも...
2010/11/13(土) 09:15:53 | 虎党 団塊ジュニア の 日常 グルメ 映...
総論:みんなが心に感じる”欠如”こそが、他者へとつながる可能性。「誰も知らない」「歩いても 歩いても」の是枝裕和監督が、業田良家の短編漫画「ゴーダ哲学堂 空気人形 ...
2010/11/27(土) 18:01:16 | 映画批評OX
空気人形 / AIR DOLL 2009年 日本映画 監督・脚本・編集:是枝裕和 製作:川城和実 重延浩 久松猛朗 豊島雅郎 原作:業田良家 撮影:リー・ピンビン 美術:金子宙生 衣裳デザイ...
2010/12/11(土) 23:47:02 | RISING STEEL
空気人形 ある朝心を持つようになったラブドールは 街に出て、ビデオショップで働くようになる... 【個人評価:★★ (2.0P)】 (自宅鑑賞) 原作:業田良家 『ゴーダ哲学堂 空気人形』
2010/12/18(土) 23:31:36 | 『映画な日々』 cinema-days
心をもつことは、せつないことでした。
2019/05/26(日) 10:41:42 | 或る日の出来事
「この作品が好き」という声の多さ、ずっと興味だったのですが、やっと見ることができて感激!なんと原作は、ギャグ漫画で有名な業田良家、監督は、今をとくめく、是枝監督の作品、だったのですね。キャッチフレーズは、“心をもつことは、切ないことでした” 大好きな吉野弘の詩が出てきたり、繊細な表現と音楽が素敵で、空気人形を演じる、ペ・ドゥナが好演。「世界を初めて見た」まなざしと、ちょっと無機質で、スタイル...
2019/11/11(月) 08:30:28 | のほほん便り