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ゼロ年代ベスト10
2010年02月19日 (金) | 編集 |
人気映画ブログ「自主映画制作工房Stud!o Yunfat」のしんさんが、映画ブロガーによるゼロ年代ベスト10という壮大な企画を集計・発表された。
私も参加させていただいたのだが、ぶっちゃけ10年間をたった10本に代表させるというのはかなり無謀で、ベスト100なら簡単なのになあとか思いつつ、選んでみた。
合計37名のシネフィル、あるいは映画オタクのベスト10は「自主映画制作工房Stud!o Yunfat」の「ブロガーによる00年代(2000~2009)映画ベストテン」を読んでもらうとして、私の投票したベスト10をこちらに記載しておく。

【00年代 日本映画ベストテン】
1位『誰も知らない』
2位『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶモーレツ!オトナ帝国の逆襲』
3位『千と千尋の神隠し』
4位『たそがれ清兵衛』
5位『GO』
6位『空気人形』
7位『かもめ食堂』
8位『アフタースクール』
9位『東京ゴッドファーザーズ』
10位『虹の女神』

日本映画00年代ベスト監督『是枝裕和』
日本映画00年代ベスト女優『ペ・ドゥナ』
日本映画00年代ベスト男優『野原しんのすけ』

【00年代 外国映画ベストテン】
1位『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』
2位『殺人の追憶』
3位『アバター』
4位『ダークナイト』
5位『ミリオンダラー・ベイビー』
6位『チェイサー』
7位『グラディエイター』
8位『モンスターズ・インク』
9位『シティ・オブ・ゴッド』
10位『パンズ・ラビリンス』

外国映画00年代ベスト監督『ピーター・ジャクソン』
外国映画00年代ベスト女優『ケイト・ウィンスレット』
外国映画00年代ベスト男優『ソン・ガンホ』

我ながら保守的というか、エンターテイメントとハリウッド至上主義者であることが一目瞭然(笑

ゼロ年代の日本映画は、やはり是枝裕和とアニメの時代という印象が強い。
ベスト1にした「誰も知らない」を始め、是枝裕和の作品はこの10年間に発表された作品全てで、極めて高いクオリティを維持していたと思う。
もちろん傑作を放った映画作家は他にもいたが、長編劇映画5作品(『大丈夫であるように』は未見)全てが水準以上の秀作という人物は他に見当たらない。
アニメーションは、宮崎駿の作品から「言いたい事」が失われてゆく中、原恵一や細田守らが作家性の強い優れた娯楽作品を発表してきている。
だが、3DCG作品がなかなか根付かず、日本型アニメーションのガラパゴス化が今後加速しそうなのが心配ではあるが。

外国映画は「指輪」と韓国映画の時代だった様に感じる。
私にとって今のところ人生のベスト1である「指輪三部作」と出会えたのが一番の事件だったのは間違いなく、一作あたり劇場で10回以上は観てるので、ほぼシーン構成を暗記してしまったほど観込んだ。
また80年代の民主化以降、急速にそのクオリティを上げてきた韓国映画は、このゼロ年代に入って正に大爆発といった感じだ。
韓流ブームのおかげで、節操無く作品が公開されたために、逆に一般映画ファンの離反を招いてしまったのは残念だが、ポン・ジュノ、キム・ギドク、イ・チャンドンといった個性豊かな作家たちは間違いなく世界のトップランナーだ。
そして毎年の様にとんでもない新たな才能が生まれてくるエネルギーは、正直凄いと思う。

まあ10年間の事なので、記憶から抜け落ちてる作品も多く、もう既に「あ、あれ入れ忘れた!」というのが結構あったりするのだが、1000本近い中から20本を拾い上げるというのは、なかなかに面白い経験であった。
こういう機会を企画してくれた「自主映画制作工房Stud!o Yunfat」のしんさんには感謝したい。

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コメント
この記事へのコメント
パンズ・ラビリンスが私のベスト1
ノラネコさん、今晩は。

こんな企画があったのですね。

「The Lord of the Rings(指輪物語)」三部作は流石に素晴らしいですよね。半年に一回はDVDをひっぱりだして見ています。この三部作のなかで私が好きなのは第二作の「二つの塔」です。あと、「キングコング」もよい映画でした。(ただし、映画館で見たのは「王の帰還」だけで、「旅の仲間」と「二つの塔」はDVDのみです) 2000年代の前半、数年間映画をまったく見ていなかった時期があるのです。

私が選ぶとしたら、「パンズ・ラビリンス」、「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」、「イングロリアス・バスターズ」、「スターウォーズII クローンの攻撃」、「パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド」、「キングコング」、「指輪物語 二つの塔」、「ラスト サムライ」、「ミュンヘン」、「ナイロビの蜂」・・・、あたりでしょうか。

評価はもちろん平均点以上ですが、私にとって期待はずれだった映画の筆頭は「グラディエイター」(主人公があまりに内向的で好きになれず、逆に悪役の人間としての欠陥に魅力を感じてしまった/「アメリカン・ギャングスター」は好き)で、あと「ダークナイト」(架空の都市・ゴッサムシティの空間プロデュースが、実際の都市・香港に完敗でした/「バットマン・ビギンズ」は好き)と「スターウォーズIII シスの復讐」かな。(ノラネコさんがベスト10に入れている映画なのに申し訳ありません)m(_ _)m
#駄目な映画は誰が見ても駄目で、いい映画は個人の好き好き次第というのを痛感しています。

追伸:2010年の映画の私のベスト1は今のところスウェーデン映画の「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」です。
2010/02/20(土) 01:28:50 | URL | YYT #NLJharc2[ 編集]
TBありがとうございます
TBありがとうございました。
こちらのコメントも一部、寸評に追記させていただきました。

指輪3部作を10回以上でしたか!!
ということは10年のうち100時間くらいは指輪に費やしていたのですね。すごいなあ
韓国映画の10年・・・もおっしゃる通り。韓流ブームで量産されたC級メロドラマはアレですが、それによる市場の安定が、作家やプロデューサの冒険心を支えているように感じます。
ジュノ、ギドク、チャンドン、チャヌクの四人を同時に排出するって、黒澤、木下、小林、市川の日本映画黄金時代に匹敵する豪華さですよね。天才がお互い高め合って、それに引っ張られるように若手も伸びる。映画的にもっとも幸運な国が韓国な気がします
2010年代もこの好調が続くのか。また別の国が名作を連発するのか興味深いです。

それでは
2010/02/20(土) 08:29:03 | URL | しん #/bRx.BK6[ 編集]
こんばんは
>YYTさん
十年を振り返るというのはなかなかに面白かったです。
グラディエイターは私は本物の武士道を描いた傑作であると思っています。
この映画が日本でウケなかったのは、日本人が侍の心を忘れてしまったからか・・・とか思ったのを覚えてますね。
確かにコンプレックス丸出しの悪役は魅力的でした。
ミレニアムは観たいのですけど、タイミングを逃してますね~。
DVD観賞になりそうです・・・。

>しんさん
お疲れ様でした。
指輪は観賞した当時の自分の状態と内容がシンクロして、いつも以上に感情移入した作品でした。
韓国映画は凄い事になっていますね。
今年は「息もできない」が凄いらしいというので楽しみにしてます。
メキシコ映画も目立った十年でしたね。
2010/02/21(日) 00:32:56 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
私も
「指輪三部作」は自分の中でのベストです!
物語の構成も映像も素晴らしいけれども、何よりも
欲深い人の心を深く掘り下げ、そこに打ち勝とうとする
人々の姿に何度も涙しました。
劇場では各2回ずつしか観ていませんが、CS放映される度に
見ているので私もかなりの回数になるかも。。。
これを越えるファンタジーは、なかなか出てきそうもないです。
2010/03/04(木) 03:55:14 | URL | くう #-[ 編集]
こんばんは
>くうさん
指輪を超えるファンタジーというのは、ちょっと想像しにくいですね。
原作自体がこのジャンルの最高峰だし、やはり何十年も語り継がれる傑作だと思います。
私も一年に一回は三部作を観ちゃうんですよ。
また劇場で観たいなあ。
2010/03/07(日) 00:39:53 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
「韓国映画の時代」というのに同意です。
最初は何となく毛嫌いしていましたが「殺人の追憶」が大衝撃。まさかまさか日本映画のはるか先を行っていようとは思ってもいませんでした。
それ以来、映画にズッポリとはまってしまい、こちらのサイトも大いに参考にさせてもらっています。これからも的確で楽しいレビューを期待しています
2010/05/22(土) 13:02:23 | URL | ショーケン #QEr2/7xg[ 編集]
こんばんは
>ショーケンさん
ありがとうございます。
私は80年代から韓国映画を観てますが、この10年間は正に黄金時代というか、日本で言えば黒澤・溝口・小津が揃っていた頃に匹敵する勢いだと思います。
やはり、言いたい事がストレートですよね。
民主化からまだ20年。
社会が若いというか、マグマの様なエネルギーがあるのだと思います。
2010/05/23(日) 22:01:47 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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ブロガーによる00年代(2000~2009)の映画ベストテンへのエントリーありがとうございました。33のブログ(+管理人推薦の数名)による00年代ベストが決定しました。10年間の映画を、映画好きたちとともに振り返っていってください。
2010/02/20(土) 00:47:11 | 自主映画制作工房Stud!o Yunfat 映評のページ
 『マイマイ新子と千年の魔法』という映画をご存じでしょうか。  芥川賞作家・高樹のぶ子さんが自身の幼少期をモデルに日本版『赤毛のアン』を目指して書かれた連載小説...
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