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2011年06月01日 (水) | 編集 |
1971年、自衛隊朝霧駐屯地で、一人の自衛官が殺害された。
事件の背後にいたのは、新左翼の過激派青年と理想に燃える雑誌記者
なぜ、それは起こったのか?彼らは何を目指そうとじていたのか?
「マイ・バック・ページ」は、評論家の川本三郎の自伝的ノンフィクションを原作に、「リンダ リンダ リンダ」などで知られる山下敦弘監督が、妻夫木聡と松山ケンイチという旬の俳優を主演に迎えて映像化した骨太の人間ドラマ。
丁寧に作りこまれた40年前の日本に対する、現代からの醒めた目線が印象的だ。
※完全ネタバレ注意

政治の季節が終わろうとする1971年。
週刊東都の記者・沢田(妻夫木聡)は、新左翼の組織のリーダーを名乗る梅山(松山ケンイチ)と出会う。
理想論だけでなく、実際に武器を奪取し、革命を成し遂げるとエネルギッシュに語る梅山に、沢田は不思議な魅力を感じる。
ベテラン記者の中平(古舘寛治)には、梅山は偽者だから近づくなと警告されるが、沢田は少しづつ革命準備の証拠を見せる梅山から、どうしても離れる事ができない。
そして、沢田が梅山から自衛隊駐屯地を襲撃する計画を聞かされた数日後、遂に事件は起こる・・・


本作は、1969年の東大安田講堂落城を伝えるニュース映像で幕を開ける。
だがこの時、二人の主人公は共にその場にはいない。
梅山はまだ大学におらず、沢田は既に去っている。
彼らは言わば、祭りに参加するのに“早過ぎた者”“遅過ぎた者”だ。
僅かな期間に燃え上がった激動の時代に、乗り損なってしまった存在なのである。
1976年生まれの山下監督は、本作をノスタルジイでは描かない。
むしろ時代の熱狂の残滓を、壮大なペテン劇として批判的に捉え、社会変革の夢に破れた日本社会全体の、今に続く内向化、幼児化の原点として描こうとしている様に思える。
梅山の見せる過剰な自己顕示欲、根拠無き自信とプライドの異様な高さなどを、オウム真理教の麻原彰晃やその後の無差別殺傷事件の犯人たちに重ね合わせるのは容易だ。
同時に、彼のウソ話を無抵抗に信じてしまう沢田もまた、高い学歴を持ちながらオウムに帰依し、事件の全貌が明らかになってもまだ現実を受け入れられない信者たち、あるいはネット上の“情報”に右往左往する現代人の姿にそのままつながるのである。

向井康介の脚本は、冒頭の安田講堂事件を基点として、それぞれの事情から過ぎ去った政治の季節への想いを引きずる、沢田と梅山という二人のキャラクターを対照に配し、彼らの葛藤からある種の現代日本人論を導き出そうとする構造を持つ。
理想主義者の沢田が抱えているのは、自分がジャーナリストとして本来居るべき場所におらず、学生運動が衰退して行くのを傍観したという自責の念だ。
彼は、人々が政治への関心と学生へのシンパシーを失ってゆくのを横目に見ながら、特に政治的ではない週刊誌の記者として、ドヤ街の記事などを書いている自分の仕事に疑念を感じ続けており、それは学生たちを支援していた雑誌“東都ジャーナル”への強い憧れにも見て取れる。
因みに、名前は変えられているものの、沢田は原作者の川本三郎がモデルであり、週刊東都は週刊朝日、東都ジャーナルは朝日ジャーナルの事である。

対する梅山こと片桐優の論理は、もっと単純だ。
彼の中にあるのは、英雄としての革命家、大衆に注目されたい子供っぽいヒーロー願望であり、そのための絶好の機会であった、暴力で世界を変えられると人々が信じていた熱い時代を逃してしまったという遺恨の念である。
梅山は、目指す理想社会のビジョンがある訳でも、特に頭が良い訳でもない。
映画の中でも、大学の討論会で簡単に相手に論破されている事から、彼に実際の組織のリーダーになる器が無いのは明白だ。
ただし、彼にはおそらくは生来の資質であるペテン師の才能に恵まれていた。
“革命家梅山”に成りきってスラスラと出てくるウソと、そこそこ巧みな自己演出は、中平の様な修羅場を知る大人にはあっさり偽者と見破られるが、リアルを知らない沢田や同世代の大学生はコロリと騙されてしまう。
面白いのは、滝田修をモデルとした京大全共闘議長の前園勇までも、沢田たちと同類と捉えられている事で、本作の視点は終始この時代の“革命ごっこ”に対して批判的に見える。

沢田と梅山という二人の主人公を演じる役者が良い。
「悪人」の好演が記憶に新しい妻夫木聡は、ナイーブな内面を抱え、それまで傍観者で合った故に、過激に理想を語る梅山に惹かれてしまう沢田のキャラクターにピッタリ嵌る。
何と言うか、いかにも騙されやすそうな人に見えるのである。
つい先日も、同じ時代を舞台にした「ノルウェイの森」に出ていた松山ケンイチも、胡散臭さ全開の自称革命家を楽しそうに演じている。
この人の何となく和風の顔立ちは、昭和の世界に上手く馴染むのだろうか。
梅山に引かれてゆく沢田を心配する、古舘寛治演じる先輩記者の中平や、梅山を慕うあまり遂に殺人にまで手を染めてしまう、中村蒼演じる後輩の柴山ら脇のキャラクターも、「ああ・・こんな人いたいた」とデジャヴを感じさせるほどに昭和の人にきっちりと造形されており、世界観と共にとても丁寧に作りこまれている。
そして出番は少ないながらも、強い印象を残すのが、忽那汐里演じる倉田眞子だ。
モデルとなっているのは、22歳で自殺した女優の保倉幸恵で、実際に70年から71年にかけて週刊朝日のカバーモデルを務めており、川本三郎とは映画同様に仕事を離れても交流があったという。
彼女は、作品の主要登場人物の中で唯一梅山と直接関わりが無く、言わば作品世界からあえて浮かされている存在であり、終盤の台詞はテーマに切り込む重要な物だ。

思うに、この映画の評価は、事件の数年後を描くエピローグでの、沢田の涙をどの様に解釈するかで大きく変わってくるだろう。
映画の冒頭、沢田は身分を偽ってドヤ街を巡り、そこで出会う人々の事をルポルタージュしていた。
そしてエピローグで、沢田は当時取材対象だった一人の男に偶然街で出会うのだが、懐かしい友に出会ったと思っている彼に、沢田は騙して記事を書いていたという本当の事を告白出来ない。
そしてその時、沢田は漸く気付くのである。
社会の最下層で懸命に生きる人々を、欺いて記事にしていた自分と、革命の理想を掲げて周囲の人々を巻き込んだ梅山と何が違うのか。
劇中、梅山が沢田に語りかける印象的な台詞がある。
「僕たちは、ホンモノになれるんですよ!」
成りたいもの、目指したいものが強固であればあるほど、その行動は利己的になりやすい。
ずっと梅山の事を引きずっていた沢田にとって、ラストの涙は、漸く梅山とは何者だったのか、薄々疑っていながらも、なぜ自分は彼のウソに付き合ってしまったのかを理解した故であり、それは同時に、沢田自身が何者だったのかを知る、何とも切ない瞬間でもあったのだろう。
本作のタイトルはボブ・デュランが自身の過去を振り返って書いたと言われる、「マイ・バック・ページズ」からとられた物だろうが、デュランがこの曲を収録したのは何と23歳の時であるから驚く。
やはり若い頃から才能を発揮していた人は、自己客観視も凡人よりよほど早い様だが、もしかしたらラストの沢田は、この曲を書いたデュランと同じ心境だったのかもしれない。

さて、熱い革命にはやはりビールが合う。
今回は当時日本のビール市場で50パーセントものシェアを持っていた、麒麟麦酒の昭和40年代頃の味を再現した「キリン・クラッシックラガー」をチョイス。
コク、キレ、適度な苦味など、誰もがイメージする日本のビールである。
当時はどの家庭にも、酒屋さんが三輪車でビールの大瓶をケースで届けに来たのを思い出す。
映画の後はビールの味で昭和にタイムトラベルしよう。

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コメント
この記事へのコメント
「現代日本人論を導き出そうとする構造」
こんにちは。
実はぼくもいただいたコメントと全く同じことを考えていました。
あのラストの涙は、
観客それぞれ、生きてきた時間、
また、生き方に対する考え方で違ってくる。
それだけに、ぼくはこの答は無数にあると思います。

あと、ノラネコさんのレビューでなるほどと納得させられたのが、

>社会変革の夢に破れた日本社会全体の、今に続く内向化、幼児化の原点として描こうとしている

の件です。
ぼくは、なぜ彼ら若い世代がこの映画を作ったのか
よく分からなかったのですが、
「現代日本人論を導き出そうとする構造」の言葉で
やっと腑に落ちました。
2011/06/02(木) 00:27:19 | URL | えい #yO3oTUJs[ 編集]
たまたま今週の週刊朝日に週刊東都のモデルだったことがのってまして、当時の週刊朝日らしさが良く出ていると褒めてました(笑)そもそも松ケンもさることながら忽那汐里が意外なほど昭和の女性を感じさせるんですよね。
現実の学生運動に関しては、私は監督同様体験がないんで知識としてしか知りえませんが、だからこそ知らない世代の監督が描くこの時代の若者の息吹を身近に感じられたように思います。
リアルにあの時代を生きた方々はどんな風に見られたんでしょうね。
2011/06/02(木) 00:29:41 | URL | KLY #5spKqTaY[ 編集]
こんばんわ
片桐が言っていたホンモノっていったい何なんでしょうね?
三島由紀夫やチェ・ゲバラみたいな最後を迎えることなのか、それとも毛沢東のようになることなのか。
それがはっきり見えていないまま突き進んだのがあの時代に生きた人々だったのかも知れませんね。
2011/06/02(木) 20:58:52 | URL | にゃむばなな #-[ 編集]
こんばんは
>えいさん
私はアニメーション史の研究もしているのですが、70年代の第二次アニメブームの大きな特徴がキャラクターの内向性と視聴者の大人への拡大、そして後にオタクと呼ばれる熱烈なファン層の登場です。
これは学生運動の失敗で、若者の興味がリアルからフィクションへとシフトした事と無関係ではないと思っているので、現代日本人論をこの時代から導き出すという意図は面白いと思いました。
あのラストは観た人皆に解釈を聞いてみたくなりますね。

>KLYさん
ああ、その記事私も見ました。
オリジナルの保倉幸恵のカバーと比べても、見事にあの時代の香りを感じましたね。
私も71年では物心つくかつかないかという頃なので、勿論学生運動はリアルタイムでは知らないのですが、現代からの解釈としてはなかなかに力作だったと思います。
原作者の川本さんは映画を観て号泣されたそうですから、当時を知る人から観ても、一定の説得力はあるんでしょうね。

>にゃむばななさん
ホンモノ、何でしょうね・・・革命家という肩書でしょうか。
これは革命家に限らないですけど、「○○に成りたい」という人はダメですね。
「○○を成し遂げたい」という強い目標があって、肩書はその為の行動の結果としてついて来る物ですから。
その意味で梅山たちは手段が目標にすり替わっちゃって、その事に気づいてないのでしょうね。
2011/06/02(木) 22:16:19 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
昭和顔
全共闘世代の方によると、松山ケンイチが演じたようなセクトのリーダーというのはカリスマ性があり、女性にもてたそうです。

>中村蒼演じる後輩の柴山ら脇のキャラクターも、「ああ・・こんな人いたいた」とデジャヴを感じさせるほどに

私も階段教室での大学生たちを見て、思わずデジャブを感じてしまいました。(笑)
脚本、映像、キャスティング、すべてにおいてよくできた映画でした。
2011/06/02(木) 23:07:05 | URL | 樹衣子 #-[ 編集]
こんにちは
こんにちは。
同時期に青春を送りました。新左翼、三里塚、セクト・・・これらの言葉に疼きを覚えました。友人に何人か逮捕者も出て・・・・・。
でも、この時代を知らない監督だからこそ描けた映画だと思います。
しかし、今の若者は青春のエネルギーをどこに発散しているのでしょう?妻夫木くんは適役ですね。他の脇役も上手かったです。
2011/06/03(金) 17:56:15 | URL | karinn #9yMhI49k[ 編集]
こんばんは
>樹衣子さん
もちろん本当にこの国に革命を起こそうとした人たち、世代はいたと思いますが、梅山のは彼らに対する幼稚な憧れから来るごっこですよね。
もっとも彼自身も段々と演技と現実がわからなくなっている感はありました。
とりあえず、若い男の一番の関心事はもてる事なので、案外梅山なんかはそれを達成するのが身近な目標だったのかも。

>karinnさん
この世代の方の感想を聞くと、殆ど賛否両論真っ二つですね。
まあそれは捉え方の問題でもあるのですが、時代を描くという天では皆さん納得されているようで、それだけ描写が丁寧なのでしょう。

>今の若者は青春のエネルギーをどこに発散しているのでしょう?

一人一人異なる、というのが現実のようです。
あるものは反原発に、あるものはAKBに、あるものは両方にと。
社会が多様化しているので、昔の様にエネルギーが一点に集中するという現象は起こりにくくなっているのかもしれません。
2011/06/06(月) 00:54:57 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
今さっき見てきました。
>社会変革の夢に破れた日本社会全体の、今に続く内向化、幼児化の原点として描こうとしている
この作品にそこまでの批判力があるのか、私には疑問に思いました。梅山の幼稚性は明らかです。けれども作者は理想を追い求めた沢田に寄り添っていると思えてなりません。その理想そのものはどこに拠っているのかといえば、冒頭の東大安田講堂のスローガンであり、東大全共闘委員長の気弱な素顔であったりするのですが、それに対する批判が全くないものだから、結局この映画は「彼らはやり方は間違っていたけど、理想は追い求めていたんだね」と見られる可能性が十二分にあるように思えます。結局原作者も監督も、あの時代の「本当」を理解していないからそうなるのだと思うのです。共同幻想の拡大再生産の映画だと私は思います。
2011/06/09(木) 23:52:07 | URL | くま #12mVp.tA[ 編集]
こんばんは
>くまさん
いや、私にはとても沢田に対して寄り添っている様には見えませんでした。
この映画からは梅山にも、見事に彼に騙された沢田に対しても、多少の差はあれど冷ややかな視線しか感じません。
そもそも時代の「本当」などと言うのは、全ての人の中に異なる「本当」があるはずで、それの是非を問うのは無意味でしょう。
過去は今に通じる通過点に過ぎない訳で、解釈はそれこそ無限にあります。
この映画は、学生運動を描いた映画では無いし、当時の学生運動が間違っていたか正しかったかなんてどうでも良く、こう言う時代を経た結果、今があるんでねえの?という考察に過ぎないのだと思います。
2011/06/10(金) 00:41:55 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん、こんにちは。
この作品、終わってみれば確かに彼らの薄っぺらさや愚かしさばかりが目につくのですが、
沢田や梅山他の者たちが、ある熱気にヤラれた者たちの集合体であるのは確かで、
初めから冷め切って行動を起こる熱さを持ち得ない現代の若者には、
おそらくグッと心に入り込む作品ではないかと思いました。
さらに、東大全共闘そのものが本物ですらあったかどうか疑わしい、という描写があると、尚、良かったように思います。もちろん、この作品はそれを主題にした物語でないのですけれども。
2011/06/17(金) 17:08:01 | URL | とらねこ #.zrSBkLk[ 編集]
こんばんは
>とらねこさん
まあ人間どこか熱い部分を持ってないと、なんか抜け殻みたいになっちゃいますからね。
それが別に政治でなくても良いんだけど、この時代に一番わかりやすくて、逆に今一番わかりにくいのが政治なのかも。
多様化の時代にあって、燃焼の対象が一つに集中しにくくなったのと、やはり内的な物に行ちゃってる感はあります。
3.11があって、多少空気が変わってきた様な気もしますけど。
2011/06/21(火) 00:31:10 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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