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2011年11月12日 (土) | 編集 |
創造的破壊とはどういう事か。
メジャーリーグの弱小球団、オークランド・アスレチックスの奇蹟の再建劇を描いた、マイケル・ルイス作のベストセラー・ノンフィクション、「マネーボール」の映画化。
圧倒的な資金力の差を覆したのは、既成概念にとらわれないフレッシュな発想とパワフルなリーダシップ。
野球物としてはもちろん、今ではビジネス書としても大人気の原作を脚色したのは、「シンドラーのリスト」のスティーブン・ザリアンと「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキン。
名手二人の仕事を「カポーティ」のベネット・ミラー監督が、燻銀の人間ドラマに仕立て上げた。
主人公の型破りな球団GM(ゼネラルマネージャー)、ビリー・ビーンをブラッド・ピットが味わい深く演じ、おそらく彼自身の演技賞も含めて、オスカーへの大量ノミネートは確実の秀作だ。
ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、弱小球団オークランド・アスレチックスを率いる若きGM。
引き抜かれた戦力の穴埋めをしようと、厳しい台所事情のなかで悪戦苦闘している。
強豪チーム、インディアンズの事務所にトレード交渉に訪れた時、ビリーは相手GMが太った若者の助言に耳を傾けている事に興味を惹かれる。
ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と名乗った若者は、野球界は古臭い、試合はデータと論理を駆使する事で、金を使わなくとも勝てるとビリーに語る。
勝敗の鍵を握るのは、守備力でも打率でもなく、出塁率。
ピーターを雇い入れたビリーは、データに基づき、安くて問題を抱えているが、出塁率の高い選手を掻き集める。
だがそれは、従来の野球理論を真っ向から否定する事でもあり、ビリーと現場を預かるアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らとの確執は次第に深まってゆく。
チームは、フロントと現場が乖離したまま開幕を迎えるが・・・
今年、松井秀喜が在籍した事で、日本でも名が知られる様になってきたが、オークランド・アスレチックスは私にとっても長年暮したサンフランシスコ・ベイエリアのチームであり、何度も試合を観に行った事があるのでとても馴染み深い。
一般に“A's(エーズ)”の略称で親しまれるアスレチックスは、過去にワールドシリーズを9度制しているア・リーグ屈指の名門球団である。
特に70年代にはワールドシリーズ3連覇を達成するなど黄金時代を迎え、常勝軍団としてメジャーに君臨していた。
オークランドの対岸に本拠地を構えるナ・リーグの名門、サンフランシスコ・ジャイアンツとの決戦を制した1989年のワールドシリーズは、ベイブリッジシリーズとして今も語り草となっている。
だが90年代に入ると、相次ぐ主力選手の流出、オーナーシップの変更に伴う財政悪化でチームは弱体化し成績は低迷、ワールドシリーズどころか、地区優勝にも手が届かなくなってしまう。
この状況を打破したのが、A'sが最後にワールドチャンピオンとなった1989年のベンチメンバーで、引退後にフロントに転身したビリー・ビーンである。
彼は本作の原作によって“マネーボール理論”として知られる様になる、セイバーメトリクスという分析理論を駆使して、A'sに往年の輝きを取り戻させた。
映画は、全く実話の通りという訳ではなく、時系列を含めてかなりコンパクトにまとめられている様だ。
例えば、ピーター・ブランドは実在せず、ビリーは彼との出会いで突然セイバーメトリクスを知った訳ではない。
ビリーが現役時代にA'sのGMだったサンディ・アンダーソンが、既に80年代から球団の戦略にセイバーメトリクスを取り入れ始めており、ビリーは映画のピーターに相当するポール・デポデスタという人物の協力を得ながら、理論を改良し徹底する事でチームを立て直したというのが実際の所の様だ。
映画に描かれた現場とフロントの衝突も、アンダーソンGMと当時のラルーサ監督の間で繰り広げられており、ザリアンとソーキンの脚本は、実質的に20数年間に起こった事を僅か一年の期間に集約しているのである。
もっとも、それは映画としてはマイナスではない。
濃密に構成された物語によって、本作は極めてドラマチックな展開を見せる。
セイバーメトリクスに出会う前、A'sのスカウトたちは、強打者のジアンビ、デイモンらを引き抜かれ、その対策のために喧々諤々の議論を繰り広げている。
だが、彼らの判断材料は基本的に誰それは打てる、走れる、顔が良い(笑)という印象論に過ぎない。
実はビリーは部下である彼らに対して、ある種の不信感をずっと抱いているのである。
それはビリーが高校生だった頃、スカウトたちに選手としての素質を認められ、大学進学を諦めてプロ入りした事がずっと引っかかっているからだ。
高額の契約金を提示され、スーパースターになれると言われてプロになってみたものの、結果は鳴かず飛ばずで、メジャーからマイナーへ、彼方此方の球団を渡り歩いて、芽が出ないままユニフォームを脱いだ。
人の未来を正確に予言することは、占い師にも決して出来ない。
この道何十年のベテランの言葉だとしても印象論は印象論であり、尚且つ同じ基準に基いて選手を獲得しようとすれば、ヤンキースやレッドソックスといった金満球団に勝てる訳がない。
ビリーは、発想のドラスティックな転換、野球界の常識を変えるアイディアが必要だと考える。
そんな時に偶然出会うのが、野球とは関係の無い経済畑出身のピーター・ブランドだ。
彼はゲームに勝つために必要なのは、一人一人の選手の能力ではなく、データと分析に基いて出塁率の高いチームを作る事だと説く。
数字で表される勝利の方程式に、曖昧さは一切無い。
ベンチに入れる選手は25人いるのだから、個別の能力で劣っていても、彼らの個性を生かし、チームとして機能すれば勝てる。
この従来の考え方とは大きく異なるデータ野球は、当然の様に古参のスカウトたち、そして現場との軋轢を引き起こす。
せっかく獲得した選手は監督に起用を拒否され、チームは連敗を続け、マスコミのバッシングに晒されたビリーは窮地に追い込まれてしまう。
野球は巨大なビジネスであり、そこには一世紀を超える歴史に蓄積された不文律と既得権の壁が立ちはだかる。
現状に安住する者にとって、新しいアイディアは自分たちの居場所を奪いかねない忌むべき物なのだ。
だが、古き常識を破壊しなければ、抜本的な改革など出来る訳も無く、覚悟を決めたビリーが意中の選手を起用させるためにとった手段は、何と監督のお気に入り選手を全て他球団に放出してしまうという荒業だ。
結果的に監督は一人だけ残った選手を起用せざるを得なくなるが、もしもそれでセイバーメトリクスが機能しなければ、今度こそビリーが責任を取らざるを得ない背水の陣。
勿論、本になる位だから、ビリーとピーターは賭けに勝つのだが、彼らが歩む成功へのプロセスは、単なる野球物の枠を超えて、ある世界を変えるために創造的破壊を成し遂げた人間の物語として、非常にエモーショナルかつスリリングだ。
ビリーは単に他人に変化を強いるだけではなく、自分自身も成長し変わってゆく。
それまでGMという立場から、選手達との交流に一線を画してきた彼が、負け犬根性が染み付いてしまった選手達の中に積極的に入り、チームの戦略を語り、プロとしての心構えを植えつけ、またチームの最年長選手には、プライドを尊重しつつ、若い選手の手本となる様に頼み込む。
そして、新しい戦略がシステムとして機能し始めると、チームはいよいよ快進撃を開始するのだ。
だが、フロントの苦労や経営戦略など興味が無い世間は、勝ったら勝ったでそれまでビリーの改革を拒否していた監督を賞賛する。
負けたらバッシングされ、勝っても注目される事がないとは、縁の下の力持ちとは、なかなか辛いものである。
もちろん、見ている人はちゃんと見ている訳で、A'sを躍進させたビリーに対して、古豪ボストン・レッドソックスが巨額の年俸でGM就任をオファーする。
ビリーは過去にプロと大学を天秤にかけ、金でプロ入りした過去を悔い、「もう金で人生は売らない」とオファーを断るのだが、ピーターは「提示された金額の中身に意味がある」と言う。
レッドソックスの提示した1250万ドルという史上最高額のGM年俸は、ビリーたちが古い既得権にしがみ付いた勢力を打破し、野球の世界に新しい風を吹き込んだ証なのだ。
金ではなく自分たちが何かを変える、その事にこそ意味があるという終盤の二人のやり取りを聞いていて、私は先月死去したスティーブ・ジョブズの事が頭に浮かんだ。
ジョブズもその生涯で沢山の常識や既得権と戦い、それらを破壊する事で新たな世界を創造してきた。
伝説的なスタンフォード大学でのスピーチで、ジョブズは「stay hungry, stay foolish(ハングリーであれ、バカであれ)」という言葉を学生達に贈ったが、ビリー・ビーンの場合は、なるほど「野球バカ」だった訳だ。
しかし、セイバーメトリクスをチーム作りに取り入れた裕福なレッドソックスは、僅か2年で86年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、当のビリーは未だにリーグ優勝に挑戦中というアイロニー。
世界を変えた者が常に報われるとは限らないというほろ苦いラストに、ギターが趣味のビリーの娘が、離れて暮らす父に贈った愛情に溢れた歌“the show”が物語の余韻を優しく広げる。
人生の悲喜交々が詰まった133分は至福の映画的時間である。
野球ドラマというと、スッキリ爽やかなビールのイメージなのだが、この映画はむしろ試合が終わった後のオークランド・コロシアムに、一人佇むビリーの心情に寄り添いたい。
アメリカを代表するスピリット、バーボンウィスキーの「フォアローゼス プラチナ」をチョイス。
この酒の特徴は先ずその滑らかなクリーミーさ。
そして芳醇な香りと複雑な風味、長く後を引く余韻はストレートかロックで楽しみたい一本だ。
さて、A'sが再びワールドシリーズを征するのは何時の日だろうか。
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メジャーリーグの弱小球団、オークランド・アスレチックスの奇蹟の再建劇を描いた、マイケル・ルイス作のベストセラー・ノンフィクション、「マネーボール」の映画化。
圧倒的な資金力の差を覆したのは、既成概念にとらわれないフレッシュな発想とパワフルなリーダシップ。
野球物としてはもちろん、今ではビジネス書としても大人気の原作を脚色したのは、「シンドラーのリスト」のスティーブン・ザリアンと「ソーシャル・ネットワーク」のアーロン・ソーキン。
名手二人の仕事を「カポーティ」のベネット・ミラー監督が、燻銀の人間ドラマに仕立て上げた。
主人公の型破りな球団GM(ゼネラルマネージャー)、ビリー・ビーンをブラッド・ピットが味わい深く演じ、おそらく彼自身の演技賞も含めて、オスカーへの大量ノミネートは確実の秀作だ。
ビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、弱小球団オークランド・アスレチックスを率いる若きGM。
引き抜かれた戦力の穴埋めをしようと、厳しい台所事情のなかで悪戦苦闘している。
強豪チーム、インディアンズの事務所にトレード交渉に訪れた時、ビリーは相手GMが太った若者の助言に耳を傾けている事に興味を惹かれる。
ピーター・ブランド(ジョナ・ヒル)と名乗った若者は、野球界は古臭い、試合はデータと論理を駆使する事で、金を使わなくとも勝てるとビリーに語る。
勝敗の鍵を握るのは、守備力でも打率でもなく、出塁率。
ピーターを雇い入れたビリーは、データに基づき、安くて問題を抱えているが、出塁率の高い選手を掻き集める。
だがそれは、従来の野球理論を真っ向から否定する事でもあり、ビリーと現場を預かるアート・ハウ監督(フィリップ・シーモア・ホフマン)らとの確執は次第に深まってゆく。
チームは、フロントと現場が乖離したまま開幕を迎えるが・・・
今年、松井秀喜が在籍した事で、日本でも名が知られる様になってきたが、オークランド・アスレチックスは私にとっても長年暮したサンフランシスコ・ベイエリアのチームであり、何度も試合を観に行った事があるのでとても馴染み深い。
一般に“A's(エーズ)”の略称で親しまれるアスレチックスは、過去にワールドシリーズを9度制しているア・リーグ屈指の名門球団である。
特に70年代にはワールドシリーズ3連覇を達成するなど黄金時代を迎え、常勝軍団としてメジャーに君臨していた。
オークランドの対岸に本拠地を構えるナ・リーグの名門、サンフランシスコ・ジャイアンツとの決戦を制した1989年のワールドシリーズは、ベイブリッジシリーズとして今も語り草となっている。
だが90年代に入ると、相次ぐ主力選手の流出、オーナーシップの変更に伴う財政悪化でチームは弱体化し成績は低迷、ワールドシリーズどころか、地区優勝にも手が届かなくなってしまう。
この状況を打破したのが、A'sが最後にワールドチャンピオンとなった1989年のベンチメンバーで、引退後にフロントに転身したビリー・ビーンである。
彼は本作の原作によって“マネーボール理論”として知られる様になる、セイバーメトリクスという分析理論を駆使して、A'sに往年の輝きを取り戻させた。
映画は、全く実話の通りという訳ではなく、時系列を含めてかなりコンパクトにまとめられている様だ。
例えば、ピーター・ブランドは実在せず、ビリーは彼との出会いで突然セイバーメトリクスを知った訳ではない。
ビリーが現役時代にA'sのGMだったサンディ・アンダーソンが、既に80年代から球団の戦略にセイバーメトリクスを取り入れ始めており、ビリーは映画のピーターに相当するポール・デポデスタという人物の協力を得ながら、理論を改良し徹底する事でチームを立て直したというのが実際の所の様だ。
映画に描かれた現場とフロントの衝突も、アンダーソンGMと当時のラルーサ監督の間で繰り広げられており、ザリアンとソーキンの脚本は、実質的に20数年間に起こった事を僅か一年の期間に集約しているのである。
もっとも、それは映画としてはマイナスではない。
濃密に構成された物語によって、本作は極めてドラマチックな展開を見せる。
セイバーメトリクスに出会う前、A'sのスカウトたちは、強打者のジアンビ、デイモンらを引き抜かれ、その対策のために喧々諤々の議論を繰り広げている。
だが、彼らの判断材料は基本的に誰それは打てる、走れる、顔が良い(笑)という印象論に過ぎない。
実はビリーは部下である彼らに対して、ある種の不信感をずっと抱いているのである。
それはビリーが高校生だった頃、スカウトたちに選手としての素質を認められ、大学進学を諦めてプロ入りした事がずっと引っかかっているからだ。
高額の契約金を提示され、スーパースターになれると言われてプロになってみたものの、結果は鳴かず飛ばずで、メジャーからマイナーへ、彼方此方の球団を渡り歩いて、芽が出ないままユニフォームを脱いだ。
人の未来を正確に予言することは、占い師にも決して出来ない。
この道何十年のベテランの言葉だとしても印象論は印象論であり、尚且つ同じ基準に基いて選手を獲得しようとすれば、ヤンキースやレッドソックスといった金満球団に勝てる訳がない。
ビリーは、発想のドラスティックな転換、野球界の常識を変えるアイディアが必要だと考える。
そんな時に偶然出会うのが、野球とは関係の無い経済畑出身のピーター・ブランドだ。
彼はゲームに勝つために必要なのは、一人一人の選手の能力ではなく、データと分析に基いて出塁率の高いチームを作る事だと説く。
数字で表される勝利の方程式に、曖昧さは一切無い。
ベンチに入れる選手は25人いるのだから、個別の能力で劣っていても、彼らの個性を生かし、チームとして機能すれば勝てる。
この従来の考え方とは大きく異なるデータ野球は、当然の様に古参のスカウトたち、そして現場との軋轢を引き起こす。
せっかく獲得した選手は監督に起用を拒否され、チームは連敗を続け、マスコミのバッシングに晒されたビリーは窮地に追い込まれてしまう。
野球は巨大なビジネスであり、そこには一世紀を超える歴史に蓄積された不文律と既得権の壁が立ちはだかる。
現状に安住する者にとって、新しいアイディアは自分たちの居場所を奪いかねない忌むべき物なのだ。
だが、古き常識を破壊しなければ、抜本的な改革など出来る訳も無く、覚悟を決めたビリーが意中の選手を起用させるためにとった手段は、何と監督のお気に入り選手を全て他球団に放出してしまうという荒業だ。
結果的に監督は一人だけ残った選手を起用せざるを得なくなるが、もしもそれでセイバーメトリクスが機能しなければ、今度こそビリーが責任を取らざるを得ない背水の陣。
勿論、本になる位だから、ビリーとピーターは賭けに勝つのだが、彼らが歩む成功へのプロセスは、単なる野球物の枠を超えて、ある世界を変えるために創造的破壊を成し遂げた人間の物語として、非常にエモーショナルかつスリリングだ。
ビリーは単に他人に変化を強いるだけではなく、自分自身も成長し変わってゆく。
それまでGMという立場から、選手達との交流に一線を画してきた彼が、負け犬根性が染み付いてしまった選手達の中に積極的に入り、チームの戦略を語り、プロとしての心構えを植えつけ、またチームの最年長選手には、プライドを尊重しつつ、若い選手の手本となる様に頼み込む。
そして、新しい戦略がシステムとして機能し始めると、チームはいよいよ快進撃を開始するのだ。
だが、フロントの苦労や経営戦略など興味が無い世間は、勝ったら勝ったでそれまでビリーの改革を拒否していた監督を賞賛する。
負けたらバッシングされ、勝っても注目される事がないとは、縁の下の力持ちとは、なかなか辛いものである。
もちろん、見ている人はちゃんと見ている訳で、A'sを躍進させたビリーに対して、古豪ボストン・レッドソックスが巨額の年俸でGM就任をオファーする。
ビリーは過去にプロと大学を天秤にかけ、金でプロ入りした過去を悔い、「もう金で人生は売らない」とオファーを断るのだが、ピーターは「提示された金額の中身に意味がある」と言う。
レッドソックスの提示した1250万ドルという史上最高額のGM年俸は、ビリーたちが古い既得権にしがみ付いた勢力を打破し、野球の世界に新しい風を吹き込んだ証なのだ。
金ではなく自分たちが何かを変える、その事にこそ意味があるという終盤の二人のやり取りを聞いていて、私は先月死去したスティーブ・ジョブズの事が頭に浮かんだ。
ジョブズもその生涯で沢山の常識や既得権と戦い、それらを破壊する事で新たな世界を創造してきた。
伝説的なスタンフォード大学でのスピーチで、ジョブズは「stay hungry, stay foolish(ハングリーであれ、バカであれ)」という言葉を学生達に贈ったが、ビリー・ビーンの場合は、なるほど「野球バカ」だった訳だ。
しかし、セイバーメトリクスをチーム作りに取り入れた裕福なレッドソックスは、僅か2年で86年ぶりのワールドシリーズ制覇を成し遂げ、当のビリーは未だにリーグ優勝に挑戦中というアイロニー。
世界を変えた者が常に報われるとは限らないというほろ苦いラストに、ギターが趣味のビリーの娘が、離れて暮らす父に贈った愛情に溢れた歌“the show”が物語の余韻を優しく広げる。
人生の悲喜交々が詰まった133分は至福の映画的時間である。
野球ドラマというと、スッキリ爽やかなビールのイメージなのだが、この映画はむしろ試合が終わった後のオークランド・コロシアムに、一人佇むビリーの心情に寄り添いたい。
アメリカを代表するスピリット、バーボンウィスキーの「フォアローゼス プラチナ」をチョイス。
この酒の特徴は先ずその滑らかなクリーミーさ。
そして芳醇な香りと複雑な風味、長く後を引く余韻はストレートかロックで楽しみたい一本だ。
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この記事へのコメント
アメリカにしか作れない映画ですね。で、恐らくはこの映画に夢中になれる可能性が一番高い国の国民だったことが嬉しかった作品です。
人々は野球に夢を見る。そのために徹底的に勝利に拘る。だからこそのマネーボール理論なのだけれど、一方でサヨナラ本塁打で勝利をもぎ取るドラマ性もまた野球の夢の一つ。
それがあるから野球がおもしろく、だからこそアスレチックスに残るビリー。野球って人生ですね。
人々は野球に夢を見る。そのために徹底的に勝利に拘る。だからこそのマネーボール理論なのだけれど、一方でサヨナラ本塁打で勝利をもぎ取るドラマ性もまた野球の夢の一つ。
それがあるから野球がおもしろく、だからこそアスレチックスに残るビリー。野球って人生ですね。
2011/11/12(土) 22:37:05 | URL | KLY #5spKqTaY[ 編集]
見終えてすっきりせず、興奮もできず(途中は興奮場面いくらでもありましたが)ぼやっとした感覚が私の中に残ったのは、主要人物の悲喜こもごもを見てしまったからだと判りました。レッドソックスのオーナーは、金は便利だ、いろんなものを買える、というようなことを言っていましたし。
ビリーは勝ったのか、負けたのか、レッドソックスのオーナーのような階層の人たちの手のひらで所詮は踊っていたに過ぎないのか。優勝するまでがんばるといってみたところで、一度は輝いた戦術も資金力人材豊富な敵さんにまねされてしまえば、もう手が届かない。そういう挑戦がどれだけ面倒で目の前が暗くなるようなことか。それでもいまも挑戦中というのはいったい何なのか、と。映画後のことを思ってしまいます。
映画の内容は、人間ドラマを随所に盛り込み記憶に残るせりふも吐きメリハリが効いていた様に思います。ビリーの筋トレまで描いて観客に彼の日常を共に経験させてくれるのはなかなか、丁寧な仕事ぶりかと。
若いころの苦い失敗を経て自分を知ったビリーが今度は人に左右されない道を歩む、そういう内容だと言うことを理解すれば、この地味さ、この静けさは、納得の行くところです。そういう演技を通せたスターという人たち(ビリー、ピーター、アートなど)は本当に凄いと感心しきりです。
地味なだけに大ヒットは難しいかと思いますが、現状の構造の中で生きるとはどういうことかを知る意味でも大勢の人に見てもらうのがいいのでは、と思ったりしました。
それから、選手のトレードを即断即決でGM同士が面会で、時には電話で進めていく様は、舞台裏を見せてもらっているようで得した気分です。
興奮はできませんでしたが満ち足りた気分で劇場を後にすることができました。
ビリーは勝ったのか、負けたのか、レッドソックスのオーナーのような階層の人たちの手のひらで所詮は踊っていたに過ぎないのか。優勝するまでがんばるといってみたところで、一度は輝いた戦術も資金力人材豊富な敵さんにまねされてしまえば、もう手が届かない。そういう挑戦がどれだけ面倒で目の前が暗くなるようなことか。それでもいまも挑戦中というのはいったい何なのか、と。映画後のことを思ってしまいます。
映画の内容は、人間ドラマを随所に盛り込み記憶に残るせりふも吐きメリハリが効いていた様に思います。ビリーの筋トレまで描いて観客に彼の日常を共に経験させてくれるのはなかなか、丁寧な仕事ぶりかと。
若いころの苦い失敗を経て自分を知ったビリーが今度は人に左右されない道を歩む、そういう内容だと言うことを理解すれば、この地味さ、この静けさは、納得の行くところです。そういう演技を通せたスターという人たち(ビリー、ピーター、アートなど)は本当に凄いと感心しきりです。
地味なだけに大ヒットは難しいかと思いますが、現状の構造の中で生きるとはどういうことかを知る意味でも大勢の人に見てもらうのがいいのでは、と思ったりしました。
それから、選手のトレードを即断即決でGM同士が面会で、時には電話で進めていく様は、舞台裏を見せてもらっているようで得した気分です。
興奮はできませんでしたが満ち足りた気分で劇場を後にすることができました。
2011/11/13(日) 00:34:10 | URL | さゆりん #mQop/nM.[ 編集]
ビリーがレッドソックスに移らずに未だにアスレチックスで優勝を狙っているのがいいですよね。
いつか夢はかなう。それを信じて戦い続ける姿は、ある意味選手以上に格好いいですよ。
いつか夢はかなう。それを信じて戦い続ける姿は、ある意味選手以上に格好いいですよ。
2011/11/13(日) 14:41:17 | URL | にゃむばなな #-[ 編集]
ノラネコさん、さすがですね。
思い入れも違うのでしょう。何より、実際地元チームと言うかんじで、野球観戦もなさっているなんて!
私は申し訳ないほどに、野球も知らずで・・・
でも野球の裏舞台も垣間見れて、興味深い映画ではありました。
思い入れも違うのでしょう。何より、実際地元チームと言うかんじで、野球観戦もなさっているなんて!
私は申し訳ないほどに、野球も知らずで・・・
でも野球の裏舞台も垣間見れて、興味深い映画ではありました。
>KLYさん
うん、確かにそうかもしれません。
よくアメリカでは父親はキャッチボールを通して男の子に人生を教えると言います。
野球は人生の縮図。ビリーの生き様を見ていると、正にそんな感じですよね。
打撃に期待されていない男の逆転ホームラン、しびれました。
あれはハウ監督にしてみれば、ビリーに借りをかえしつつ、一矢報いたシーンなんでしょうね。
>さゆりんさん
この映画は本当に野球物の枠を越えて人生を描いた作品だと思います。
全てスッキリ、ハッピーエンドなんてリアルな人生にはそうそうあることじゃないし、もう20連勝が出来すぎなくらい。
そして、全てが上手くいかない事に、人間はその先の夢をみるのでしょう。
もしもあの年にA’sが優勝していたら、多分ビリーはボストンに移っていた様な気がします。
>にゃむばななさん
芯のある男の生き様を感じさせますねえ。
非常にカッコいいのだけど、同時に悲哀も感じさせる。
金よりも、自分の意地と夢を優先させる、野球バカなんでしょうね。
なかなかああいう風には生きられませんが。
>ノルウェーまだ~むさん
89年のワールドシリーズ、私生で見てますもん。
まだ野茂が登場する6年も前で、日本でこんなにメジャーが近くなるとは思ってもみませんでした。
そこから考えるとずいぶんと長い間優勝から遠ざかってますね。
まあメジャーにはカブスみたいに100年以上も優勝できてないチームもありますから、凄い歴史を感じます。
うん、確かにそうかもしれません。
よくアメリカでは父親はキャッチボールを通して男の子に人生を教えると言います。
野球は人生の縮図。ビリーの生き様を見ていると、正にそんな感じですよね。
打撃に期待されていない男の逆転ホームラン、しびれました。
あれはハウ監督にしてみれば、ビリーに借りをかえしつつ、一矢報いたシーンなんでしょうね。
>さゆりんさん
この映画は本当に野球物の枠を越えて人生を描いた作品だと思います。
全てスッキリ、ハッピーエンドなんてリアルな人生にはそうそうあることじゃないし、もう20連勝が出来すぎなくらい。
そして、全てが上手くいかない事に、人間はその先の夢をみるのでしょう。
もしもあの年にA’sが優勝していたら、多分ビリーはボストンに移っていた様な気がします。
>にゃむばななさん
芯のある男の生き様を感じさせますねえ。
非常にカッコいいのだけど、同時に悲哀も感じさせる。
金よりも、自分の意地と夢を優先させる、野球バカなんでしょうね。
なかなかああいう風には生きられませんが。
>ノルウェーまだ~むさん
89年のワールドシリーズ、私生で見てますもん。
まだ野茂が登場する6年も前で、日本でこんなにメジャーが近くなるとは思ってもみませんでした。
そこから考えるとずいぶんと長い間優勝から遠ざかってますね。
まあメジャーにはカブスみたいに100年以上も優勝できてないチームもありますから、凄い歴史を感じます。
2011/11/13(日) 22:26:14 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
正直、ラストが意味不明だったので、解説、助かりました。感謝してます。
2011/11/14(月) 22:26:44 | URL | #-[ 編集]
けっこう面白かったです!
野球は深いですね。
個人の能力やチームのバランス、契約金。
いろんな要素がいろいろ影響して、
勝ったり、
負けたりするんですね。
主人公の娘の歌声や歌詞の内容を聴いて、
ちょっとジーンとしました。
野球は深いですね。
個人の能力やチームのバランス、契約金。
いろんな要素がいろいろ影響して、
勝ったり、
負けたりするんですね。
主人公の娘の歌声や歌詞の内容を聴いて、
ちょっとジーンとしました。
>y.kato-channelさん
私もそんなに詳しい訳ではないですけど、やっぱり歴史あるスポーツからは色々なドラマを感じますね。
裏の話とかも絡んでくるとなおさらです。
ちょっと切ない物語の最後を、娘の歌が優しく締めてくれました。
私もそんなに詳しい訳ではないですけど、やっぱり歴史あるスポーツからは色々なドラマを感じますね。
裏の話とかも絡んでくるとなおさらです。
ちょっと切ない物語の最後を、娘の歌が優しく締めてくれました。
2011/11/16(水) 22:29:29 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
こんにちは。
セイバーメトリックスが成立してゆく経緯を一人の人物に集結させ描いたのは、映画的簡潔性のもたせ方として、素晴らしかったです。
この作品は一見すると地味ですけど、描き方や演出方法がとても面白くて、退屈せず見ることが出来ました。
ラストのもやもや感のもたせ方がたまらなくて、すごく好みな映画になりました。
セイバーメトリックスが成立してゆく経緯を一人の人物に集結させ描いたのは、映画的簡潔性のもたせ方として、素晴らしかったです。
この作品は一見すると地味ですけど、描き方や演出方法がとても面白くて、退屈せず見ることが出来ました。
ラストのもやもや感のもたせ方がたまらなくて、すごく好みな映画になりました。
>とらねこさん
基本的に史実だからというのもあるのでしょうけど、「ソーシャル・ネットワーク」ともまた異なる独特の余韻がありましたね~。
最後の娘の歌が愛情に溢れていてまた素敵でした。
個人的には年間ベストはこれか「トゥルー・グリット」かなあ。
基本的に史実だからというのもあるのでしょうけど、「ソーシャル・ネットワーク」ともまた異なる独特の余韻がありましたね~。
最後の娘の歌が愛情に溢れていてまた素敵でした。
個人的には年間ベストはこれか「トゥルー・グリット」かなあ。
2011/12/18(日) 22:33:46 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさんはじめまして。私は23歳の映画好きのものです。このブログはたしかスカイクロラを始めてみたときに他の人の意見が知りたいな、と思ってはじめて訪れました。それ以来毎回楽しみに記事を読ませてもらっています。毎回ノラネコさんの知識の深さと、作品に対する中立的な視点にはただ驚くばかりです。私の憧れの人です。
今回コメントさせていただいたのは久しぶりに酔っぱらった状態でいい映画を見れたからかもしれません。私は最近の人生せっかくついた仕事をやめたり次の仕事までの繋ぎで始めたアルバイトでも苦戦したりとなかなかな生活を送っているのですが、久々に見た映画のこのマネーボールは厳しい世の中でも自分が正しいと思ったことを貫く非常にポジティブな映画だと感じました。
もちろん作中の主人公の世間の目はチームの調子が悪いときには自分のせいにされ、調子がよくなれば監督のお陰だと言われるなど日陰でこっそりと咲いている花みたいなイメージですが…
この作品の面白いところは(ノラネコさん的には白眉という表現か)主人公がチームの運営や勝つことに対するお金やデータなどの数字に非常にシビアなことにたいして自分の人生に対しては「金で選ばないと決めた」とはっきりと明言しているところでしょうか。
なんだか野球に関わらずもっと広い範囲で通じそうな言葉のような気がしました。
長々と書いてしまいましたが、コメントできて嬉しく思います。少し昔の記事ですがノラネコさんのこの映画に対する感想をまた少し教えてもらえたら嬉しく思います。
私はよくパソコンをつつくのですが広いネットの世界でこのブログを見つけることができたのは本当に幸運に思います。
是非負担にならない範囲で続けていただけたらと思います。(今回映画を見てノラネコさんなら1800かなぁ、と思って開いたら案の定でした(笑)ちなみに今回よったお酒はかのかのカップ酒です。)
今回コメントさせていただいたのは久しぶりに酔っぱらった状態でいい映画を見れたからかもしれません。私は最近の人生せっかくついた仕事をやめたり次の仕事までの繋ぎで始めたアルバイトでも苦戦したりとなかなかな生活を送っているのですが、久々に見た映画のこのマネーボールは厳しい世の中でも自分が正しいと思ったことを貫く非常にポジティブな映画だと感じました。
もちろん作中の主人公の世間の目はチームの調子が悪いときには自分のせいにされ、調子がよくなれば監督のお陰だと言われるなど日陰でこっそりと咲いている花みたいなイメージですが…
この作品の面白いところは(ノラネコさん的には白眉という表現か)主人公がチームの運営や勝つことに対するお金やデータなどの数字に非常にシビアなことにたいして自分の人生に対しては「金で選ばないと決めた」とはっきりと明言しているところでしょうか。
なんだか野球に関わらずもっと広い範囲で通じそうな言葉のような気がしました。
長々と書いてしまいましたが、コメントできて嬉しく思います。少し昔の記事ですがノラネコさんのこの映画に対する感想をまた少し教えてもらえたら嬉しく思います。
私はよくパソコンをつつくのですが広いネットの世界でこのブログを見つけることができたのは本当に幸運に思います。
是非負担にならない範囲で続けていただけたらと思います。(今回映画を見てノラネコさんなら1800かなぁ、と思って開いたら案の定でした(笑)ちなみに今回よったお酒はかのかのカップ酒です。)
>BEATさん
ありがとうございます。
映画館での鑑賞も良いですけど、お酒を飲みながら家でゆっくり観るのも良いものですね。
仰る様に、一番大切なのは自分が何を成したいのかであって、ビリーの場合は野球と言う世界を変えることだった訳ですよね。
お金はその手段であったり、評価のものさしに過ぎない。
非常に冷静でありながら、映画全体が持っている微熱の様なものが映画の余韻と共に心に広がって行く、そんな作品でした。
本作の脚本家のアーロン・ソーキンの映画に共通する感覚ですが、昨年観た映画の中では一番好きな一本です。
人生の背中を押してくれる作品だと思います。
ありがとうございます。
映画館での鑑賞も良いですけど、お酒を飲みながら家でゆっくり観るのも良いものですね。
仰る様に、一番大切なのは自分が何を成したいのかであって、ビリーの場合は野球と言う世界を変えることだった訳ですよね。
お金はその手段であったり、評価のものさしに過ぎない。
非常に冷静でありながら、映画全体が持っている微熱の様なものが映画の余韻と共に心に広がって行く、そんな作品でした。
本作の脚本家のアーロン・ソーキンの映画に共通する感覚ですが、昨年観た映画の中では一番好きな一本です。
人生の背中を押してくれる作品だと思います。
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日本人の松井秀喜が在籍していることでも知られるメジャーリーグ、オークランド・アスレチックス。この貧乏球団をGMビリーの独自のマネーボール理論によって常勝球団へと生まれ変わらせる過程を描いたドラマだ。主演はブラッド・ピット。共演にフィリップ・シーモア・ホ...
2011/11/12(土) 22:28:11 | LOVE Cinemas 調布
【MONEYBALL】 2011/11/11公開 アメリカ 133分監督:ベネット・ミラー出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、クリス・プラット、ケリス・ドーシー
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2011/11/13(日) 13:43:35 | 風に吹かれて
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メジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で
常勝球団に育て上げた実在の男の半生を描く。
【あらすじ】
元プロ野球選手で短気な性格のビリー・ビーン(ブラッド・ピット)は、アスレチックスのゼネラルマネージャーに就任する。チームはワー...
2011/11/13(日) 17:59:36 | B級生活 ゲームやら映画やらD-POPやら
「マネーボール」はオークランド・アスレチックスのゼネラル・マネージャ(GM)ビリー・ビーンが突出した数字に目をつけて他の球団が獲らない選手を獲得してこれまでの常識だっ ...
2011/11/13(日) 19:09:45 | オールマイティにコメンテート
ブラッド・ピット主演「マネーボール」 公開翌日の12日(土)にガラガラの時間帯に
2011/11/13(日) 23:05:33 | せるふぉん☆こだわりの日記
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そんなツイートを目にすることがあった。ひとつの学問に冷たいだの温かいだのと体感温度はないはずだが、そういう思い込みを持つ人がいることに興味を引かれた。
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2011/11/15(火) 00:32:11 | 映画のブログ
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常識を打ち破る理論で
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ひとりの異端児の戦い。
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てか、上記キャッチコピーが私の中で「常識を打ち破る理論でチームを優勝に導いた」と勝手に脳内変換されてた・・・そこまで出来過ぎ...
2011/11/15(火) 00:36:43 | 食はすべての源なり。
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2011/11/15(火) 00:41:07 | FREE TIME
【=61 -10-】 間違っちゃったよ~、予告編に欺されたよ・・・好きな映画ではなかったよ~
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2011/11/16(水) 00:15:45 | だらだら無気力ブログ!
2004年発行マイケル・ルイス著、マネー・ボール Moneyball: The Art of Winning an Unfair Game の映画化。
数年前、楽天が球団経営に乗り出した時にも話題になったこの本の冒頭には、以下のフレーズが。
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メジャーリーグ「オークランド・アスレチックス」のGM(ゼネラルマネージャー)、ビリー・ビーンの半生を、ブラッド・ピット主演で映画化。全米約30球団の中でも下 ...
2011/11/16(水) 22:41:07 | 気ままな映画生活
プロ野球とか観ない癖に、意外と野球モノのドラマとか映画とかはキライじゃないのです。今回の映画はブラピの主演作でございます。メジャーリーグの弱小貧乏球団アスレチックスでは、育てた優秀な選手を引き抜かれる事態が立て続けに起こりGMのビリーは苦境に立たされていた
2011/11/18(金) 23:14:43 | 黒猫のうたた寝
MONEYBALL
オークランド・アスレチックスのゼネラルマネージャー(GM)、ビリー・ビーン
(ブラッド・ピット)は、インディアンズとの交渉の席でピーター(ジョナ・ヒル)と
出逢う。彼...
2011/11/20(日) 09:52:01 | 真紅のthinkingdays
「もしメジャーリーグのGMがピーター・ブランドの「マネーボール理論」に出会ったら」という副題を付けたくなるような映画『マネーボール』。
ブラッド・ピットが、球界の常識を覆し、メジャーリーグの弱小球団オークランド・アスレチックスを低予算で常勝軍団に変えて行...
2011/11/20(日) 19:13:38 | Viva La Vida! <ライターCheese の映画やもろもろ>
映画『マネーボール』は、2002年のアスレチックスの実話に基づく映画化。良質のア
2011/11/20(日) 23:57:23 | 大江戸時夫の東京温度
□作品オフィシャルサイト 「マネーボール」 □監督 ベネット・ミラー □脚本 スティーブン・ザイリアン、アーロン・ソーキン □原作 マイケル・ルイス □キャスト ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、 ...
2011/11/21(月) 12:13:29 | 京の昼寝~♪
我らが松井秀喜が(今のところ)在籍していることでも知られているものの、実は貧乏球団である(!)オークランド・アスレチックスを舞台に主人公であるゼネラルマネージャーが独自の『マネーボール理論』を実践し、球団を改革していく姿を描いた、ブラッド・ピットの等...
2011/11/21(月) 15:32:49 | 俺の明日はどっちだ
『マネーボール』を渋谷シネパレスで見ました。
(1)『ツリー・オブ・ライフ』では、出演している意味合いを余り感じなかったブラッド・ピットですが、今度の主演作はどうかなっと思って映画館に出かけてみました。
見る前は若干の不安はあったものの、本作におけるブ...
2011/11/27(日) 06:27:26 | 映画的・絵画的・音楽的
マネーボール~ MONEYBALL ~
監督: ベネット・ミラー
出演: ブラッド・ピット、フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト、ジョナ・ヒル、ディミトリ・マーティン、クリス・ブラッド...
2011/11/27(日) 13:26:48 | 映画@見取り八段
「マネーボール」★★★☆
ブラッド・ピット、ディミトリ・マーティン、
フィリップ・シーモア・ホフマン、ロビン・ライト 出演
ベネット・ミラー 監督、
133分、 2011年11月11日公開
2011,アメリカ,SPE
(原題:Moneyball )
2011/11/28(月) 07:16:07 | soramove
☆つくづく、ブラッド・ピットは、現在進行形のスターなんだなと感心する。
プチ過剰な演技の数々が、異国フィルターを通した私の目には、とても魅力的だ。
・・・惜しいトコまで行くのだけど優勝を逃し続けるメジャーリーグ・アスレチックス、
そのGM・ビリー...
2011/12/04(日) 08:51:32 | 『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭
29日のことですが、映画「マネーボール」を鑑賞しました。
アメリカ メジャーリーグ アスレチックスの
GM ビリー・ビーンの物語
メジャーリーグとはいえ 野球映画というよりは
人間ドラマ要素が強くて
ビリー・ビーンの生き様がカッコ良く
相変わらず ブラピの演技...
2011/12/07(水) 20:43:45 | 笑う学生の生活
地味めだが面白かったことは面白かった。けど、10日あまり経った今、また見たいかといえば別に見たくはない。って感じか。
2011/12/08(木) 23:01:37 | 或る日の出来事
マイケル・ルイス原作のノンフィクション書籍を、「カポーティ」のベネット・ミラー監督、ブラッド・ピット主演で映画化。セイバーメトリクスと呼ばれる理論を用い、経営危機に瀕した球団・オークランドアスレチックスを再建しようと奮闘するゼネラルマネージャーの姿を...
2011/12/15(木) 18:51:03 | 新・狂人ブログ~暁は燃えているか!~
’11年、アメリカ 原題:Moneyball 監督:ベネット・ミラー 脚本:スティーブン・ザイリアン、アーロン・ソーキン 製作:マイケル・デ・ルカ、レイチェル・ホロビッツ、ブラッド・ピット 製作総指揮:スコット・ルーディン、アンドリュー・カーシュ、シドニー・キン?...
2011/12/18(日) 14:54:29 | レザボアCATs
マネーボール - goo 映画
マネーボール - オフィシャルサイト
マネーボール - Wikipedia
マネーボール(映画.com)
映画/マネーボール 映画作品情報 - cinemacafe.net
『マネー・ボール』を検証する
マネーボール@ぴあ映画生活
○スタッフ(goo映画より)
監督 ベネット・?...
2011/12/20(火) 20:07:30 | itchy1976の日記
マネーボール'11:米◆原題:MONEYBALL◆監督:ベネット・ミラー「カポーティ」◆出演:ブラッド・ピット、ジョナ・ヒル、ロビン・ライト、フィリップ・シーモア・ホフマン、クリス・プラ ...
2011/12/26(月) 14:55:07 | C'est joli~ここちいい毎日を~
11-79.マネーボール■原題:Moneyball■製作年・国:2011年、アメリカ■上映時間:133分■字幕:菊池浩司■料金:1,800円■鑑賞日:11月19日、TOHOシネマズ六本木ヒルズ□監督:ベネット・ミラー□脚色:スティーヴン・ザイリアン、アーロン・ソーキン□?...
2012/01/08(日) 18:58:23 | kintyre's Diary 新館
MONEYBALL/11年/米/133分/ドラマ/劇場公開
-監督-
ベネット・ミラー
-製作-
ブラッド・ピット
-出演-
◆ブラッド・ピット…ビリー・ビーン
主な出演作:『ツリー・オブ・ライフ』
◆ジョナ・ヒル…ピーター・ブランド
過去出演作:『僕の大切な人と、そ?...
2012/03/23(金) 19:24:39 | 銀幕大帝α
監督 ベネット・ミラー 主演 ブラッド・ピット 2011年 アメリカ映画 133分 ドラマ 採点★★★ ちょいと行き詰ってたり、にっちもさっちもいかなくなったお店の立て直しに出向くことが多いんですが、そういうお店で最初に苦労するのは出来上がってしまった常識と習…
2012/04/05(木) 11:46:18 | Subterranean サブタレイニアン
DVDにて観賞
解説
アメリカのプロ野球、メジャーリーグの貧乏球団を独自の理論で常勝球団
に育て上げた実在の男の半生を、ブラッド・ピットが演じる感動的なヒュ
ーマンドラマ。
球団のゼネラルマネージャーが独自の理論である「マネーボール理論」を
推し進?...
2012/04/29(日) 23:50:44 | A Day In The Life
ブラッド・ピット主演。
う~ん、私野球にまったく興味がないからなぁ、下手するとマイナーとかメジャーとかGMとか、ルールやもいまいちよくわかりませんぞな。じゃあ何でこれを借りたかというと、母が見たいといったから。ただ野球映画と言ってもプレイのシーンはほとん...
2012/04/30(月) 10:16:16 | いやいやえん
マネーボール
元選手のGMがチーム再建の為、
チーム作りに統計学を導入。
奇蹟の20連勝を成し遂げる...
【個人評価:★★★ (3.0P)】 (自宅鑑賞)
原作:マイケル・ルイス
2012/11/11(日) 20:17:32 | cinema-days 映画な日々
「こんな話し、本当によくぞ映画にしたわよねえ~~~」「なになに???」「映画『マネーボール』のは・な・し!」「あ、観たのね?そういやジョリーズ御一行様来日もしていたもんね~~~」「そうそう。」 「しかしあーたよく観る気になったわね。野球って言うと3スト…
2014/10/19(日) 14:15:08 | 映画に耽溺
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