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2012年07月25日 (水) | 編集 |
母の愛は魔法よりも強し。
ピクサー・アニメーション・スタジオの長編第十三作目は、古のスコットランドを舞台に、初めて女性を主人公としたプリンセス物だ。
とは言っても、ディズニーの伝統的なプリンセスたちを想像してはいけない。
本作に登場するメリダは、王子たちとのロマンスを拒否し、馬で森を駆け抜け、得意の弓で男たちを凹ませる超アクティブな少女であり、彼女の自由な人生への渇望が、王国を揺るがすとんでもない事態を引き起こす。
監督は短編作品「ワンマンバンド」で注目されたマーク・アンドリュースと、ドリーム・ワークスの「プリンス・オブ・エジプト」で知られるブレンダ・チャップマンで、彼女の原案を元にしたオリジナルストーリーである。
物語のコアとなるのは、子の幸せを願いつつ、王族としての責任を果たそうとする母と、自分の足で人生を歩みたいと願う娘の間に生まれる葛藤だ。
※ラストに触れています。
スコットランドのとある王国。
王女メリダ(ケリー・マクドナルド)は、父ファーガス王(ビリー・コノリー)から贈られた弓に夢中。
やがて男勝りの勝気な性格に育った彼女は、おしとやかに育てたいと願う母、エリノア王妃(エマ・トンプソン)とは喧嘩ばかりしている。
ある日、エリノアから同盟を結ぶ三部族の族長の息子の誰かと結婚する様に言われたメリダは、森の奥に住む魔女に自分の運命を変える魔法を願う。
ところが魔女の作ったケーキを持ち帰ったメリダが、エリノアにそれを食べさせると、彼女はみるみるうちに巨大なクマに変身してしまう。
慌てたメリダは、クマとなったエリノアを連れて城を抜け出し、魔女の元へと向かうが、運悪く魔女は不在。
それどころか、二度目の夜が明けるまでに、魔法を解かないと人間に戻れなくなってしまう事がわかり・・・
これは予期せぬ事態に直面した母親と娘が、共に成長する寓話的物語である。
作品のカラーがピクサーっぽくないとか、「もののけ姫」みたいだとか、ドリームワークスっぽいとか、公開前からいろいろ言われていたが、ピクサーは長編CGアニメーションというカテゴリを創始した企業であり、その黎明期から自らの技術的な進化に従って、異なる物語、異なる表現に挑戦し続けてきたチャレンジャーだ。
最初期は人間の表現が難しかったために、ツルンとした質感のオモチャたちを主人公にし、わかりやすいファミリー映画として「トイ・ストーリー」を作り、幅広い層にこの新しい表現を認知させた。
そして昆虫や魚、フワフワの毛のモンスターといった有機的なキャラクターで経験をつみ、「Mr.インクレディブル」で遂に人間を主人公にしたのは、「トイ・ストーリー」から9年目の事だった。
もしも本作が「もののけ姫」の様だとしたら、それはピクサーがようやくジブリ的なる物を表現する技術的な裏付けと自信を得たという事だろう。
確かに、本作は女性が主人公である事、凝った物語のテーマ性も含め、基本“男の子の会社”だった従来のピクサー作品とは一線を画する部分がある。
中世ヨーロッパを舞台としたプリンセス物というディズニーチックな枠組みなれど、例えばいかにもファンタジー然とした「塔の上のラプンツェル」と比べると、鬱蒼とした森に覆われ実写とアニメの境界線ギリギリに作りこまれた世界観は、むしろドリーム・ワークスの傑作CGアニメ「ヒックとドラゴン」に近い。
メリダを運命に導く鬼火のデザインなどは、なるほどジブリアニメを思わせるし、何よりもモップの様な真っ赤な髪をなびかせるメリダのキャラクターは、過去のどのピクサー作品よりも生身の人間を感じさせる複雑なキャラクターだ。
映画は、子供の頃から快活で自由を求めるこの現代的な姫君と、娘を立派な王族として育て上げようとする母親の葛藤を軸に、世界中の民話や伝説を巧みに織り込んで構成されている。
人間がクマに変身してしまうというのは、イヌイットの伝承を元に作られたディズニーアニメ「ブラザー・ベア」を思わせるが、もちろん単なるオマージュではない。
元々人間と動物の変身譚には、動物の世界と人間の世界を、ある種の合わせ鏡と考える狩猟民族の世界観が反映されているという説がある。
そして、クマは親が子供をしっかりと教育した上で、親離れ子離れをする動物であり、クマになるという設定がメリダとエリノアの関係のメタファーなのは明らかだ。
そう考えると、本作でクマに変身するのが主人公のメリダではなく、母親の方なのは面白い。
もちろん、メリダが変身してしまうと物語のバランスとか、キャラ立ちとか色々と問題があるのは確かだが、結果としてこの物語のなかで一番成長したのは、クマとなったことで嫌が応でも娘との関係を見つめ直す事になったエリノアなのである。
親にとっては、子供は幾つになっても子供で、幸せにするために守り、導いてあげなければいけない存在であり、人生の経験値を持っている分、自分の失敗や成功の記憶を、そのまま子供にも当てはめてしまうこともある。
しかし子供はいつしか自我に目覚め、敷かれたレールではなく自分で切り開いた道を歩み始める。
本作のメリダとエリノアは正にこの時期にある。
エリノアは、屈強な王の妻として生きてきた自分の人生に、充実と満足を覚えているからこそ、正反対の育ち方をしている様に見えるメリダの人生を正そうとする。
王族として国を纏める立場にある以上、自分の意思を殺してでも今ある秩序を守るのが、メリダの勤めであり、幸せにもつながると言うエリノア。
そんな母に反発し、自由に生きたいというメリダの願いが、彼女をクマに変身させてしまう。
ハリウッド映画の作劇法則に反して、本作では起承転結の“承”にあたるこの部分まで、母娘の葛藤が全編の1/3を費やして描かれているが、それは二人の関係性がこの物語にとってそれだけ重要だからである。
そして、本作の原題である「BRAVE(勇気)」に込められた意味が描かれるのはここからだ。
エリノアを救うために、メリダが見せる本物の勇気、それは自らの過ちを認め、身を危険に晒しても愛する者を守ろうとする直向きさ。
エリノアがメリダに見てきた幼さゆえの無責任さや、弱さはそこには無い。
ずっと子供だと思っていた娘は、白馬の王子に頼らなければ生きていけない受身のプリンセスではない事を、エリノアは知るのである。
自分の行いの責任をとり、正そうとする勇気を見せることで、メリダは母親に子離れを自覚させ、二人はお互いを一個の人間として認め合う。
だから、本作で魔法を解かれるのはプリンセスではなく、ディズニーアニメでは大概悪役として描かれる母親の方で、魔法を解くのも王子のキスではなく、娘の真実の心なのだ。
思うに、この映画に一番感情移入するのは、子供達よりもむしろ子育て中のお母さんではなかろうか。
その意味で、本作はファミリー映画ではあるが、どちらかといえば大人向けの一本と言える。
まあ三人の王子を袖にしたことによる王国の危機に関しては、結局強引に先延ばししただけの気もするが、冒頭の人喰い熊の襲撃、片足を喰われた王のクマ嫌いなどの設定をクライマックスの伏線とする作劇の巧さ、クマになったエリノアや三人のチビ王子のユーモアたっぷりの演技など、映像的にも物語的にもさすがのクオリティ。
親子の絆を笑いとアクションたっぷりに伝えてくれる傑作ファンタジーだ。
今回は、映画の舞台となるのがスコットランドなので、定番のシングル・モルト・スコッチ「ザ・グレンリヴェット18年」をチョイス。
バニラ、洋梨など複雑なアロマと、熟成されたはちみつの様ななめらかな深みが特徴だ。
スコッチ・ウィスキーの起源は明らかでないが、スコットランドに蒸留技術を伝えたのは、5世紀に活躍した聖パトリキウスという伝承もある様で、この映画の時代には原型が存在していた可能性もある。
男勝りのメリダ王女、そのうち王やフィアンセ候補ともこんな酒を酌み交わす様になる?
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ピクサー・アニメーション・スタジオの長編第十三作目は、古のスコットランドを舞台に、初めて女性を主人公としたプリンセス物だ。
とは言っても、ディズニーの伝統的なプリンセスたちを想像してはいけない。
本作に登場するメリダは、王子たちとのロマンスを拒否し、馬で森を駆け抜け、得意の弓で男たちを凹ませる超アクティブな少女であり、彼女の自由な人生への渇望が、王国を揺るがすとんでもない事態を引き起こす。
監督は短編作品「ワンマンバンド」で注目されたマーク・アンドリュースと、ドリーム・ワークスの「プリンス・オブ・エジプト」で知られるブレンダ・チャップマンで、彼女の原案を元にしたオリジナルストーリーである。
物語のコアとなるのは、子の幸せを願いつつ、王族としての責任を果たそうとする母と、自分の足で人生を歩みたいと願う娘の間に生まれる葛藤だ。
※ラストに触れています。
スコットランドのとある王国。
王女メリダ(ケリー・マクドナルド)は、父ファーガス王(ビリー・コノリー)から贈られた弓に夢中。
やがて男勝りの勝気な性格に育った彼女は、おしとやかに育てたいと願う母、エリノア王妃(エマ・トンプソン)とは喧嘩ばかりしている。
ある日、エリノアから同盟を結ぶ三部族の族長の息子の誰かと結婚する様に言われたメリダは、森の奥に住む魔女に自分の運命を変える魔法を願う。
ところが魔女の作ったケーキを持ち帰ったメリダが、エリノアにそれを食べさせると、彼女はみるみるうちに巨大なクマに変身してしまう。
慌てたメリダは、クマとなったエリノアを連れて城を抜け出し、魔女の元へと向かうが、運悪く魔女は不在。
それどころか、二度目の夜が明けるまでに、魔法を解かないと人間に戻れなくなってしまう事がわかり・・・
これは予期せぬ事態に直面した母親と娘が、共に成長する寓話的物語である。
作品のカラーがピクサーっぽくないとか、「もののけ姫」みたいだとか、ドリームワークスっぽいとか、公開前からいろいろ言われていたが、ピクサーは長編CGアニメーションというカテゴリを創始した企業であり、その黎明期から自らの技術的な進化に従って、異なる物語、異なる表現に挑戦し続けてきたチャレンジャーだ。
最初期は人間の表現が難しかったために、ツルンとした質感のオモチャたちを主人公にし、わかりやすいファミリー映画として「トイ・ストーリー」を作り、幅広い層にこの新しい表現を認知させた。
そして昆虫や魚、フワフワの毛のモンスターといった有機的なキャラクターで経験をつみ、「Mr.インクレディブル」で遂に人間を主人公にしたのは、「トイ・ストーリー」から9年目の事だった。
もしも本作が「もののけ姫」の様だとしたら、それはピクサーがようやくジブリ的なる物を表現する技術的な裏付けと自信を得たという事だろう。
確かに、本作は女性が主人公である事、凝った物語のテーマ性も含め、基本“男の子の会社”だった従来のピクサー作品とは一線を画する部分がある。
中世ヨーロッパを舞台としたプリンセス物というディズニーチックな枠組みなれど、例えばいかにもファンタジー然とした「塔の上のラプンツェル」と比べると、鬱蒼とした森に覆われ実写とアニメの境界線ギリギリに作りこまれた世界観は、むしろドリーム・ワークスの傑作CGアニメ「ヒックとドラゴン」に近い。
メリダを運命に導く鬼火のデザインなどは、なるほどジブリアニメを思わせるし、何よりもモップの様な真っ赤な髪をなびかせるメリダのキャラクターは、過去のどのピクサー作品よりも生身の人間を感じさせる複雑なキャラクターだ。
映画は、子供の頃から快活で自由を求めるこの現代的な姫君と、娘を立派な王族として育て上げようとする母親の葛藤を軸に、世界中の民話や伝説を巧みに織り込んで構成されている。
人間がクマに変身してしまうというのは、イヌイットの伝承を元に作られたディズニーアニメ「ブラザー・ベア」を思わせるが、もちろん単なるオマージュではない。
元々人間と動物の変身譚には、動物の世界と人間の世界を、ある種の合わせ鏡と考える狩猟民族の世界観が反映されているという説がある。
そして、クマは親が子供をしっかりと教育した上で、親離れ子離れをする動物であり、クマになるという設定がメリダとエリノアの関係のメタファーなのは明らかだ。
そう考えると、本作でクマに変身するのが主人公のメリダではなく、母親の方なのは面白い。
もちろん、メリダが変身してしまうと物語のバランスとか、キャラ立ちとか色々と問題があるのは確かだが、結果としてこの物語のなかで一番成長したのは、クマとなったことで嫌が応でも娘との関係を見つめ直す事になったエリノアなのである。
親にとっては、子供は幾つになっても子供で、幸せにするために守り、導いてあげなければいけない存在であり、人生の経験値を持っている分、自分の失敗や成功の記憶を、そのまま子供にも当てはめてしまうこともある。
しかし子供はいつしか自我に目覚め、敷かれたレールではなく自分で切り開いた道を歩み始める。
本作のメリダとエリノアは正にこの時期にある。
エリノアは、屈強な王の妻として生きてきた自分の人生に、充実と満足を覚えているからこそ、正反対の育ち方をしている様に見えるメリダの人生を正そうとする。
王族として国を纏める立場にある以上、自分の意思を殺してでも今ある秩序を守るのが、メリダの勤めであり、幸せにもつながると言うエリノア。
そんな母に反発し、自由に生きたいというメリダの願いが、彼女をクマに変身させてしまう。
ハリウッド映画の作劇法則に反して、本作では起承転結の“承”にあたるこの部分まで、母娘の葛藤が全編の1/3を費やして描かれているが、それは二人の関係性がこの物語にとってそれだけ重要だからである。
そして、本作の原題である「BRAVE(勇気)」に込められた意味が描かれるのはここからだ。
エリノアを救うために、メリダが見せる本物の勇気、それは自らの過ちを認め、身を危険に晒しても愛する者を守ろうとする直向きさ。
エリノアがメリダに見てきた幼さゆえの無責任さや、弱さはそこには無い。
ずっと子供だと思っていた娘は、白馬の王子に頼らなければ生きていけない受身のプリンセスではない事を、エリノアは知るのである。
自分の行いの責任をとり、正そうとする勇気を見せることで、メリダは母親に子離れを自覚させ、二人はお互いを一個の人間として認め合う。
だから、本作で魔法を解かれるのはプリンセスではなく、ディズニーアニメでは大概悪役として描かれる母親の方で、魔法を解くのも王子のキスではなく、娘の真実の心なのだ。
思うに、この映画に一番感情移入するのは、子供達よりもむしろ子育て中のお母さんではなかろうか。
その意味で、本作はファミリー映画ではあるが、どちらかといえば大人向けの一本と言える。
まあ三人の王子を袖にしたことによる王国の危機に関しては、結局強引に先延ばししただけの気もするが、冒頭の人喰い熊の襲撃、片足を喰われた王のクマ嫌いなどの設定をクライマックスの伏線とする作劇の巧さ、クマになったエリノアや三人のチビ王子のユーモアたっぷりの演技など、映像的にも物語的にもさすがのクオリティ。
親子の絆を笑いとアクションたっぷりに伝えてくれる傑作ファンタジーだ。
今回は、映画の舞台となるのがスコットランドなので、定番のシングル・モルト・スコッチ「ザ・グレンリヴェット18年」をチョイス。
バニラ、洋梨など複雑なアロマと、熟成されたはちみつの様ななめらかな深みが特徴だ。
スコッチ・ウィスキーの起源は明らかでないが、スコットランドに蒸留技術を伝えたのは、5世紀に活躍した聖パトリキウスという伝承もある様で、この映画の時代には原型が存在していた可能性もある。
男勝りのメリダ王女、そのうち王やフィアンセ候補ともこんな酒を酌み交わす様になる?

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この記事へのコメント
結構、完成度が高いように思いました。母も娘も成長したというのは最高に素晴らしいです。短編映画が2つも付いてくるのはとってもラッキーでした。一つは、ジブリのパクリかと思わせるような出来でしたが。
本編最後にはスティーブへというメッセージが出ますが、すごい人だったんでしょうし、一緒に仕事をすると大変だったんでしょうね。
おおかみ、の方も見る予定です。
本編最後にはスティーブへというメッセージが出ますが、すごい人だったんでしょうし、一緒に仕事をすると大変だったんでしょうね。
おおかみ、の方も見る予定です。
2012/07/26(木) 02:56:16 | URL | さゆりん #mQop/nM.[ 編集]
ノラネコさん、こんばんは!
「もののけ姫」的な印象を感じてしまうのは、邦題のせいもあるかもしれないですね。
ディズニーっぽかったり、ジブリっぽい感じをだそうとしたのはちょっとどうかなと思いました。
おっしゃるようにピクサーは新しいことにチャレンジする会社なので、そのあたりを理解をした上でタイトルをつけてほしかったです。
へんなタイトルをつけるとへんな期待を持たせて作品を見せてしまい、よくない印象を持たせてしまうとおもうのですよね。
「もののけ姫」的な印象を感じてしまうのは、邦題のせいもあるかもしれないですね。
ディズニーっぽかったり、ジブリっぽい感じをだそうとしたのはちょっとどうかなと思いました。
おっしゃるようにピクサーは新しいことにチャレンジする会社なので、そのあたりを理解をした上でタイトルをつけてほしかったです。
へんなタイトルをつけるとへんな期待を持たせて作品を見せてしまい、よくない印象を持たせてしまうとおもうのですよね。
>さゆりんさん
いや、よくできてると思います。
作劇の妙はさすがピクサーでした。
短編も楽しかったし、最後のジョブズへのメッセージは、「ジョン・カーター」の時にもありましたが、やはり胸が熱くなります。
>はらやんさん
確かに、この映画の森は別に森はおそろくしくないですからね。
「ブレイブ」だと某日本アニメと似た印象になってしまうので、なんらかの変更は必要だと思いますが、今回のは今ひとつ内容とあっていない気はします。
いや、よくできてると思います。
作劇の妙はさすがピクサーでした。
短編も楽しかったし、最後のジョブズへのメッセージは、「ジョン・カーター」の時にもありましたが、やはり胸が熱くなります。
>はらやんさん
確かに、この映画の森は別に森はおそろくしくないですからね。
「ブレイブ」だと某日本アニメと似た印象になってしまうので、なんらかの変更は必要だと思いますが、今回のは今ひとつ内容とあっていない気はします。
2012/07/30(月) 22:29:31 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
>本作で魔法を解かれるのはプリンセスではなく、ディズニーアニメでは大概悪役として描かれる母親の方で、魔法を解くのも王子のキスではなく、娘の真実の心なのだ。
わあ、その通り!やっぱりノラネコさんの解説は素晴らしいなあ〜。映画を見た時の感動がありありと蘇って来ました。
確かにディズニー物だと、母親は大抵悪者としか描かれていない。私も、魔法を解くのも絆の回復、ということに驚きました。
相手国3兄弟との関係性、王国間のほころびをメリダが王女らしく解決したところで、魔法が解けるかと少し期待しましたが、そうではなく。
母親との仲直り、これで全部の絆の回復が完結したところは、素晴らしかったですね。朝日が当たる、このタイミングも完璧で美しくて。
私は、『アラジン』そして『ポカホンタス』等で色黒のヒロインを描き始めたところから、ディズニーにもチャレンジ精神があると思いました。
わあ、その通り!やっぱりノラネコさんの解説は素晴らしいなあ〜。映画を見た時の感動がありありと蘇って来ました。
確かにディズニー物だと、母親は大抵悪者としか描かれていない。私も、魔法を解くのも絆の回復、ということに驚きました。
相手国3兄弟との関係性、王国間のほころびをメリダが王女らしく解決したところで、魔法が解けるかと少し期待しましたが、そうではなく。
母親との仲直り、これで全部の絆の回復が完結したところは、素晴らしかったですね。朝日が当たる、このタイミングも完璧で美しくて。
私は、『アラジン』そして『ポカホンタス』等で色黒のヒロインを描き始めたところから、ディズニーにもチャレンジ精神があると思いました。
>とらねこさん
本家ディズニーの方も、ここ20年ばかりかなりプリンセス像というのは変わってきてて、嘗ての様な受身のキャラじゃなくなってましたけど、おかあちゃんにスポットを当ててきたというのはさすがの着眼点じゃないかと思いましたよ。
これはやはりブランドの柵のないピクサーだから出来たのかもしれません。
「おおかみこども」が日本の母物ならこれはアメリカの母物アニメですな。
魔法を解くのが母娘の互の絆というのはテーマを端的に表して良かったです。
本家ディズニーの方も、ここ20年ばかりかなりプリンセス像というのは変わってきてて、嘗ての様な受身のキャラじゃなくなってましたけど、おかあちゃんにスポットを当ててきたというのはさすがの着眼点じゃないかと思いましたよ。
これはやはりブランドの柵のないピクサーだから出来たのかもしれません。
「おおかみこども」が日本の母物ならこれはアメリカの母物アニメですな。
魔法を解くのが母娘の互の絆というのはテーマを端的に表して良かったです。
2012/08/19(日) 22:05:41 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
また遊びに来ます!!
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メリダとおそろしの森Brave/監督:マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン/2012年/アメリカ
「ほうら、ね、おかあさんの言ったとおりでしょう」
一番最初に出た予告がす
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2012/07/26(木) 02:45:55 | タナウツネット雑記ブログ
母性本能おそるべし。
2012/07/26(木) 10:05:11 | Akira's VOICE
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2012/08/03(金) 12:46:18 | 水曜日のシネマ日記
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2012/08/11(土) 01:07:25 | HEAVEN INSITE's Blog
’12年、アメリカ 原題:Brave 監督: マーク・アンドリュース、ブレンダ・チャップマン 共同監督: スティーブ・パーセル 製作: キャサリン・サラフィアン 製作総指揮: ジョン・ラセ
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2012/08/24(金) 13:40:19 | 真紅のthinkingdays
BRAVE/12年/米/94分/アドベンチャー・ファンタジー/劇場公開(2012/07/21)
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2012/11/24(土) 23:52:49 | 銀幕大帝α
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2012/12/22(土) 13:35:50 | 【徒然なるままに・・・】
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2013/04/17(水) 01:47:44 | よしなしごと
かなり久しぶりのブログ更新です
忙しかったり、週末はお酒飲んで潰れてしまったりと…いう感じで、なかなかブログにまで手が出なかったここ最近
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2013/11/04(月) 23:02:10 | ピロEK脱オタ宣言!…ただし長期計画
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