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SUSHi GiRL スシガール・・・・・評価額1500円
2012年12月24日 (月) | 編集 |
生き残るのは、誰だ?

日本風とも中国風ともつかぬ怪しげなレストランに集められた、嘗ての強盗団のメンバーたち。
壁には旭日旗、食卓にはナゼか女体盛されたスシ。
それぞれに思惑を秘めた犯罪者たちのパーティーは、やがて盗品のダイヤモンドの行方を巡って、次第に険悪なムードに包まれる・・・。
奇妙なシチュエーションで展開する、異色の密室クライム・スリラーを作り上げたのは、ジョージ・A・ロメロ主催のゾンビ映画コンテストで、300本以上の応募作の中から優秀賞に輝いたカーン・サクストン監督で、これが長編デビュー作となる。
「ネバー・エンディング・ストーリー」の美少年アトレイユ役で知られるノア・ハザウェイが、実に18年ぶりに俳優復帰し、鍵を握る男“フィッシュ”を演じるほか、「キャンディマン」のトニー・トッド、「スター・ウォーズ」旧三部作のマーク・ハミル、「マチェーテ」のダニー・トレホ、「ターミネーター」のマイケル・ビーン、そして我らがJJ サニー・チバら、B級魂の炸裂する超マニアックなキャスティングも見ものだ。

六年前の強盗事件で逮捕されたフィッシュ(ノア・ハザウェイ)は、仲間の名前を売らずに一人服役していた。
彼が出所した日、嘗ての仲間たちが改装中のレストランに集められる。
リーダーのデューク(トニー・トッド)、喧嘩っ早いマックス(アンディ・マッケンジー)、サディストのクロウ(マーク・ハミル)、父親になったばかりのフランシス(ジェームズ・デュバル)、そして強引に連れて来られたフィッシュ。
彼らは食卓に横たわる裸体のスシ・ガール(コートニー・パーム)に盛り付けられたスシを食しながら、久々の再会を祝うが、実は強盗事件の獲物であるダイヤモンドを、フィッシュが独り占めしたと疑っている。
頑なに否定するフィッシュをデュークたちは信じず、やがて凄惨な拷問が始まるのだが・・・


タランティーノの出世作である「レザボア・ドッグス」と微妙に印象が被るのがチョイ気になるが、マニア泣かせのキャスティングと、捻りのあるストーリーはデビュー作としては上々。
意図的にB級狙いなのも、まあこのノリなら良いと思う。
刑務所を出所するフィッシュと、改装中のレストランに集まってくる強盗団の面々。
とりあえず彼らのボス、デュークを演じるのが“キャンデイマン”ことトニー・トッドである時点でもう怪しさが充満している。
妙に日本通(?)のデュークが用意したのが、日本のヤクザたちが楽しんでいるらしい“女体盛”なのだ(笑
すっかり誤解された日本の象徴として定着してしまった女体盛、最初にハリウッドでやったのは、バブル末期に出版されたマイケル・クライトンの小説を映画化した「ライジング・サン」だっただろうか。

いかがわしいパーティが始まると、すぐにこれが単なる出所祝いではないことが明らかになる。
フィッシュ以外の4人は、彼が6年前の事件で強奪したダイヤモンドをどこかに隠していると考えており、スシパーティは次第にフィッシュに対する拷問の現場へと変わってゆくのだ。
嬉々として拷問を担当するのが、マザコンでサディストのクロウと、筋肉バカで考えるよりも手が出る性格のマックス。
二人はお互いを激しく嫌っており、競うようにフィッシュを痛めつける。
彼らの繰り出すあの手この手の拷問描写は、ほとんどゴアムービー並みにイタタな物なので、肉体的な痛みの描写が苦手な人には耐えられないかもしれない。
それにしても、ジェダイ騎士として銀河を守ったマーク・ハミルに、デップリ太った変態サディストの役をやらせ、少女の様に美しかったノア・ハザウェイをグチャグチャドロドロの血まみれにさせるのだから、カーン・サクストンの悪意は相当なものだ。

やがて、彼らの拷問は仲間内のもうひとつの裏切りを浮かび上がらせ、フィッシュvs四人という構図から、全員が全員を疑うという疑心暗鬼の関係へと変わってゆく。
このあたりは過去のフラッシュバックの使い方を含め、「レザボア・ドックス」の影響は明らかだ。
果たして誰が本当の裏切り者なのか?ダイヤはどこへ消えたのか?そして最後に生き残るのは誰なのか?
先の読めない展開に、目はスクリーンに釘付けにされる。

もっとも、ここまでならば単にタランティーノの成功をトレースしただけの、良く出来てはいるものの、ありがちな作品に過ぎない。
本作がマニア心を刺激するだけではなく、ユニークな作品として記憶に留まるのは、やはり一筋縄ではいかないストーリー故だ。
ネタばれしてしまうと面白くないので、詳細は書かないが、本作のタイトルはなぜ「フィッシュ」でも「五人のアウトロー」でもなく、「SUSHi GiRL スシガール」なのか。
事の顛末がすべて明らかになるラストで、「なあるほど!」と、思わず膝を打つことは確実である。
まあよく考えると、設定の前提条件に結構無理がある様な気もするのだが、お話の畳み方がテンポ良く、妙な爽快感すら与えてくれるので、それほど気にならない。
サニー・チバが何気に美味しいところを持っていくのも、日本人としてはちょっと嬉しくなる。
ネタ勝負で特に深みのある映画ではないが、良い意味でB級感覚を堪能できるプログラム・ピクチャとして、なかなかに楽しめる一本だ。

今回はアメリカナイズされた日本文化(?)の女体盛に合わせて、米国産の日本酒を。
カリフォルニアはバーノンで作られる、その名も「カリフォルニア 生一本」をチョイス。
米国では寶酒造や月桂冠などの日系メーカーが現地生産していて、こちらは播州のヤヱガキ酒造の米国法人、 ヤヱガキコーポレーションオブUSAのオリジナル。
飲みやすさにプライオリティを置いた酒で、やや辛口で癖がなく、料理を選ばない。
日本料理はもちろん、お肉系などとも相性はいい。
残念ながら日本ではほとんど手に入らないが、カリフォルニアに行った時などにお試しを。
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2012/12/27(木) 21:57:10 | | #[ 編集]
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