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ショートレビュー「コンプライアンス~服従の心理~・・・・・評価額1600円」
2013年07月04日 (木) | 編集 |
Do the right thing.

あなたが、ファーストフード店の店長だとしよう。
ある日突然、警官を名乗る男から電話がかかってきて、店員に財布を盗まれたという被害届が出ていると通告される。
事件を穏便に処理するから、責任者としてあなたが該当の店員の服を脱がせて、金を隠していないか調べてくれ、と言われたらどうするだろうか?
これは1990年代から10年近くに渡って、70件近くの被害を出した所謂“ストリップサーチ悪戯電話詐欺”を描いた心理サスペンス。
登場人物や店の名前は変えてあるものの、一連の事件の中で最後に報告され、全容解明の切っ掛けとなったマウントワシントンのマクドナルドで起こった事件の顛末を、事実に忠実に再現した実録作品である。

90分の間、登場人物の馬鹿さ加減にイライラしっぱなしだ。
なぜ相手の身分を確認しないのか、明らかにおかしな事を要求されているのに、なぜ疑問を感じないのか。
「自分ならこんな馬鹿げた嘘には引っかからないよ!」と殆どの観客は思うだろうが、これは要するにオレオレ詐欺などとも共通する心理だろう。
客観的に考えればおかしなことだらけでも、なぜかその場でもっともらしい受け答えをされるとそれ以上追求出来ずに騙されてしまう。
しかし、オレオレ詐欺のターゲットは、相談する相手のいない個人だが、本作では被害者の若い女性を含めたファーストフード店の関係者全員が、コロッと騙されてしまうのはなぜなのか。

鍵になるのは、タイトルの「コンプライアンス(Compliance)」という単語だろう。
企業の不祥事絡みで日本でも一般的に使われる様になってきて、「法令尊守」などと訳される事が多いが、元々は「命令に従う、言いなりになる」という意味の言葉だ。
この映画で恐ろしいのは、電話口でただ一言 “警官”という肩書きを聞かされただけで、関係者全員が思考停止してしまう事である。
「警官=権威=正しい=命令に従うべき=反抗すれば面倒な事になる」という公式が、ほとんど無意識のうちに全員の頭の中で成立してしまっているのだ。
人間はいかに権威・権力に弱く、盲従してしまうのか。
自分では法の執行者に従って、正しい事をしているつもりで、いつの間にか人間として許されない不作為の罪を犯している事に気付かない。
全員が馬鹿げた悪戯電話に騙される中、嘘を見破るのが見た目は一番ダメっぽそうな薄汚い身なりのおっさんなのも良かった。
彼だけが権威ではなく、自分自身の良心に従ったのである。

ジリジリとした焦燥感が喉をカラカラにする映画だ。
観終わった後はスッキリとしたビールが飲みたい。
アメリカンビールの代表的銘柄「ミラー ドラフト」をチョイス。
コクや深みよりは水の様にスーッと飲めるライトビールだが、ひたすら喉の渇きを癒したい時はこういう方が良い。
もちろん高温多湿の日本の夏にもピッタリだ。
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