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2013年08月11日 (日) | 編集 |
鋼鉄のルチャドール。
こんなにも中二魂を刺激される映画があっただろうか。
未知の深海から出現する巨大怪獣!迎え撃つのは人型戦闘兵器!
オタクを自認するメキシコの鬼才、ギレルモ・デル・トロが作り上げたのは、嘗ての日本製怪獣映画やロボットアニメのエッセンスを抽出し、全く新しい次元で結実させた、壮大な“特撮映画”だ。
少なくとも「ゴジラ」と「ウルトラマン」と「マジンガーZ」と「ガンダム」で育った大人気ない大きなお友達たちは、これら偉大な作品のDNAを受け継ぎ、ハリウッド超大作となって蘇った「パシフィック・リム」に馳せ参じなければなるまい。
アラスカ、香港、そして太平洋の深海へと展開する巨兵たちの死闘は、最新のテクノロジーを駆使し細密かつダイナミックに描写され、ルチャリブレの国からやって来た素晴らしきファット・オタク野郎によって、血湧き肉踊る二十一世紀の怪獣プロレスとして昇華されるのである。
西暦2020年。
太平洋の海底に突如として次元断層が開き、そこから現れるカイジュウと呼ばれる巨大生物と人類の戦いが始まって7年。
人型戦闘ロボット、イェーガーを開発した人類は、カイジュウとの戦いを優勢に進めている。
しかし、アメリカのイェーガー、ジプシー・デンジャーのパイロット、ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)はアラスカに出現した今までよりも巨大なカテゴリー3のカイジュウ、ナイフヘッドとの戦いで、パートナーだった兄を失う。
5年後、次々に出現する強力なカテゴリー3のカイジュウたちによって、各国のイェーガーは倒され、今や僅かに四機が残るのみ。
次元断層を閉じるため、最後の戦いを決意した環太平洋防衛軍のペントコスト司令官(イドリス・エルバ)は、残るイェーガーを香港のシャッタードーム基地に集結させ、アラスカの戦い以降、イェーガーを降りていたローリーを呼び戻す。
ローリーは、イェーガーの改良を担当していた日本人女性の森マコ(菊地凜子)を、新たなパートナーとして選び、再びジプシー・デンジャーに登場するが、二人のパイロットの精神リンクが暴走し、起動テストに失敗してしまう。
そして作戦決行直前のある夜、香港沖にカテゴリー4のカイジュウが同時に二体出現、人類の運命は風前の灯となる・・・
日本のお家芸でもあった怪獣と人間が操縦する巨大ロボットだが、両者が戦う映画は意外と少ない。
実写映画では、平成ゴジラシリーズの「ゴジラvsメカゴジラ」と、その後の所謂「機龍二部作」で、メカゴジラが対ゴジラ用の兵器として設定されていたのが記憶に新しいくらいだ。
本作と設定が最も似通っているのは、“使徒”を怪獣の一種と見なせば、やはり「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズだろう。
単に異形の侵略者vs人型兵器というだけでなく、映画のはじまりの時点で既に戦いが現在進行形であったり、世界規模の防衛組織によってロボットが管理されていたり、何かと類似点が多い。
ロボットと操縦者が精神リンクによって繋がるという設定もエヴァ的で、本作では更に操縦するのに二人のパイロットのシンクロが必要という設定が目新しく、演出上のポイントにもなっている。
ロボットのデザインは、日本製ロボットアニメの影響は顕著だが、「トランスフォーマー」の様に変形を前提としたゴチャゴチャしたディテールは無く、いかにも兵器然とした無骨なもの。
しかも、それぞれに開発国のお国柄が出ているのが面白い。
チェルノ・アルファという名前が既にやばいロシア製は、ただひたすら巨大な拳で怪獣をぶん殴るというシンプルかつ男らしいマシン。
中国のクリムゾン・タイフーンは、ド派手な赤い躯体に、丸ノコ付の三本腕で怪獣相手に功夫やらかしてくれる。
回想シーンの東京の戦いのみに、ちらっと登場する日本製第一世代イェーガー、コヨーテ・タンゴのシルエットは明らかにガンキャノンだ(笑
もっとも、これら外連味の強いマシンは、登場したときから死亡フラグの付いた脇役。
主役級はやはり、カウボーイのイメージでデザインされたというアメリカのロートルマシン、ジプシー・デンジャーと、パイロットを含めて主人公のライバル役となる、オーストラリアの最新型ストライカー・エウレカの二機種だ。
これらカッコ良いイェーガーが、いかにも凶悪そうな大怪獣たちと、がっぷり四つになって戦うのだからたまらない。
しかも技を出す時、ロボットアニメの様に、いちいち「エルボー・ロケット!」とか「エア・ミサイル!」とか叫ぶのである。
怪獣も怪獣で、イェーガーと対決する時に、「俺のほうが強い」とばかりに咆哮し、見栄まで切ってくれるのだから、もう嬉しくて泣けてくるではないか。
しかし、日本の影響は目立つものの、まんまという訳ではない。
例えば、異次元の知的生命体によって、兵器として創造されたクローン生命という怪獣の設定は、その存在そのものが地震や台風の様な怒れる自然のメタファーであり、ある種の荒ぶる神と捉える日本の、なかでも日本型怪獣のイメージを決定付けた、全盛期の東宝怪獣のあり方とは異なっている。
怪獣のデザインテイスト、特にその皮膚感覚はレイ・ハリーハウゼンのモンスター映画の影響を強く感じるし、本作における怪獣は、やはり漢字の“怪獣”そのものではなく、デル・トロの中で消化されて生み出された“カイジュウ”なのだろう。
またギミック満載のイェーガーの発進基地は、世界中の男の子を熱狂させたジェリー・アンダーソンの名作シリーズ「サンダー・バード」の秘密基地の趣もある。
実際映画のラストの献辞で、デル・トロは本作を日米の“モンスター・マスター”、本多猪四郎とレイ・ハリーハウゼンの二人に捧げており、これは言わば少年時代のデル・トロが夢中になり、イマジネーションの源泉となった要素を全て詰め込んだ、夢のオモチャ箱なのである。
物語的には、面倒臭い背景の部分は、主人公ローリーのモノローグでサクッと説明してしまい、いきなりアラスカ沖でのジプシー・デンジャーvsナイフヘッドの大バトルへ。
以降、この戦いで心に深い傷を負ったローリーの敗者復活の物語を、ヒロインにしてパートナーとなるマコや、「AKIRA」の“大佐”を元にキャラクター造形されたというペントコスト司令官との関係を絡ませながら、香港での戦い、太平洋の海底でのクライマックスと展開させる。
以前から感じていたが、菊地凜子は日本映画よりも西洋人の監督が撮った時の方が、確実に美しく見えるのは気のせいか。
今回も名前の通り凜とした雰囲気で、戦闘美少女(という年齢でもないけど)の系譜に連なるキャラクターを好演している。
また、出番は回想シーンのみで台詞も殆ど無いのだが、マコの子供時代を演じる芦田愛菜が強い印象を残す。
古今東西の怪獣映画を思い出しても、巨大生物に襲われた演技で、本作の彼女以上のものは観たことが無い。
未知の存在への自然な恐怖が観客へと伝わり、デル・トロの絶賛も決して単なるお世辞ではないだろう。
ローリーの再生と戦いが物語の縦軸だとすれば、横軸的なサブストーリーの主役が、コミックリリーフでもある怪獣学者のマッドサイエンティスト二人組みだ。
彼らは怪獣の秘密を探るため、イェーガーの操縦システムを応用し、なんと怪獣の脳と自分の脳をリンクしようとしており、そのためにフレッシュな怪獣の脳を探し回る。
今までの怪獣映画では、倒された巨体がどうなるかは殆ど描かれる事が無かったが、本作では怪獣の体が、漢方薬の原料としてブラックマーケットで高く売れるという設定がユニークだ。
なるほど、ここで舞台が漢方の本場、香港である事も生きてくるのである。
怪獣の体の切り売りという怪しげな商売を仕切る、“怪獣マフィア”として暗躍するのが、デル・トロ映画には欠かせないロン・“ヘルボーイ”・パールマンなのも嬉しい。
この怪獣の脳みそを巡るサブストーリーは、後半縦軸の話とも絡み合って機能しており、パールマンも登場シーンは少ないながらも、実に美味しいところをさらってゆく。
もちろん、多くの大きなお友達が夢見たであろう、陸海空を又にかけた怪獣vsロボットのバトルシークエンスは、さすがこのジャンルを知り尽くしたデル・トロが素晴らしい仕事を見せる。
徹底的なリアリズムというよりも、映像的なカッコ良さを突き詰め、格闘のショットは適度な高さでカメラを動かす。
3D効果もあって、CGでありながら若干のミニチュア感があるのだけど、本作においては、それが観客の記憶に刷り込まれた懐かしい興奮を呼び起こすのだ。
ハリーハウゼンのモンスター映画の軽快さと、本多猪四郎の怪獣映画の重量感、更に二十一世紀ならではのデジタル映像の臨場感を得た怪獣プロレスは、正に手に汗握る名場面の連続だ。
だが、冒頭、中盤、終盤と三回にわたる大掛かりなバトルシークエンスが、全て夜とか海の底とか暗い場所の設定なのはちょっともったいない。
テレビニュースとして映し出されるシドニーの戦いや、回想シーンの東京の戦いなどを見ると、別に怪獣が出現するのは夜とは限らないはずで、一回くらいは明るい太陽の下でのどつき合いを観たかった。
またクライマックスとなる、太平洋海底での戦いは、怪獣との戦いと、次元断層を爆破するという二つのスリルが分離してしまっているのが残念。
せっかくカテゴリー5の無茶苦茶強そうな奴が登場したのに、扱いは他の怪獣とあまり変わらず。
思ったよりあっさり殺られてしまい、続く次元断層の爆破シークエンスは、ぶっちゃけ設定も展開も既視感がいっぱいで、次に何が起こるのか全て読めてしまう。
これはやはり怪獣との戦いを最後まで絡ませ、今まで観た事の無いものを見せて欲しかったところだ。
「パシフィック・リム」はメイド・イン・ジャパンの怪獣映画やロボットアニメのムーブメントが、タイトル通りに環太平洋へと広がって行き、海の向こうで大輪の花を咲かせた、創作の連鎖の幸福な象徴だ。
映画では対怪獣戦争は12年の長きにわたって続いている設定なので、ここから例えば2013年から2025年までの年代記の様な形でスピンオフのテレビシリーズを作ったりしても面白いのではないだろうか。
ジプシー・デンジャーの戦い、チェルノ・アルファの戦いという風に、イェーガーごとに描いても面白いだろうし、若きペントコスト司令官がガンキャノンを操って、日本を舞台に奮戦する話も観てみたい。
まあしかし、それは「ゴジラ」や「ガンダム」に対する大いなるアンサームービーを受け取った日本人が、デル・トロへの返礼としてやるべき仕事なのかもしれないけれど。
いずれにしても、本作のインパクトは、やがて新たなる創作の連鎖に繋がってゆく事は間違いないだろう。
今回は、献辞を捧げられた日本の怪獣マスター・本多猪四郎監督の出身地、山形は鶴岡のお酒、加藤嘉八郎酒造 の「大山 純米吟醸」をチョイス。
柔らかな芳醇さと優しい口当たりが特徴で、バランスが良く合わせる料理を選ばない。
今の季節なら、太平洋の怪獣ならぬ日本海の海の幸を肴に、冷でスッキリと飲みたい一本だ。
ちなみに本作もクレジット途中に意外なオチがあるから、席を立っちゃダメよ。
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こんなにも中二魂を刺激される映画があっただろうか。
未知の深海から出現する巨大怪獣!迎え撃つのは人型戦闘兵器!
オタクを自認するメキシコの鬼才、ギレルモ・デル・トロが作り上げたのは、嘗ての日本製怪獣映画やロボットアニメのエッセンスを抽出し、全く新しい次元で結実させた、壮大な“特撮映画”だ。
少なくとも「ゴジラ」と「ウルトラマン」と「マジンガーZ」と「ガンダム」で育った大人気ない大きなお友達たちは、これら偉大な作品のDNAを受け継ぎ、ハリウッド超大作となって蘇った「パシフィック・リム」に馳せ参じなければなるまい。
アラスカ、香港、そして太平洋の深海へと展開する巨兵たちの死闘は、最新のテクノロジーを駆使し細密かつダイナミックに描写され、ルチャリブレの国からやって来た素晴らしきファット・オタク野郎によって、血湧き肉踊る二十一世紀の怪獣プロレスとして昇華されるのである。
西暦2020年。
太平洋の海底に突如として次元断層が開き、そこから現れるカイジュウと呼ばれる巨大生物と人類の戦いが始まって7年。
人型戦闘ロボット、イェーガーを開発した人類は、カイジュウとの戦いを優勢に進めている。
しかし、アメリカのイェーガー、ジプシー・デンジャーのパイロット、ローリー・ベケット(チャーリー・ハナム)はアラスカに出現した今までよりも巨大なカテゴリー3のカイジュウ、ナイフヘッドとの戦いで、パートナーだった兄を失う。
5年後、次々に出現する強力なカテゴリー3のカイジュウたちによって、各国のイェーガーは倒され、今や僅かに四機が残るのみ。
次元断層を閉じるため、最後の戦いを決意した環太平洋防衛軍のペントコスト司令官(イドリス・エルバ)は、残るイェーガーを香港のシャッタードーム基地に集結させ、アラスカの戦い以降、イェーガーを降りていたローリーを呼び戻す。
ローリーは、イェーガーの改良を担当していた日本人女性の森マコ(菊地凜子)を、新たなパートナーとして選び、再びジプシー・デンジャーに登場するが、二人のパイロットの精神リンクが暴走し、起動テストに失敗してしまう。
そして作戦決行直前のある夜、香港沖にカテゴリー4のカイジュウが同時に二体出現、人類の運命は風前の灯となる・・・
日本のお家芸でもあった怪獣と人間が操縦する巨大ロボットだが、両者が戦う映画は意外と少ない。
実写映画では、平成ゴジラシリーズの「ゴジラvsメカゴジラ」と、その後の所謂「機龍二部作」で、メカゴジラが対ゴジラ用の兵器として設定されていたのが記憶に新しいくらいだ。
本作と設定が最も似通っているのは、“使徒”を怪獣の一種と見なせば、やはり「新世紀エヴァンゲリオン」シリーズだろう。
単に異形の侵略者vs人型兵器というだけでなく、映画のはじまりの時点で既に戦いが現在進行形であったり、世界規模の防衛組織によってロボットが管理されていたり、何かと類似点が多い。
ロボットと操縦者が精神リンクによって繋がるという設定もエヴァ的で、本作では更に操縦するのに二人のパイロットのシンクロが必要という設定が目新しく、演出上のポイントにもなっている。
ロボットのデザインは、日本製ロボットアニメの影響は顕著だが、「トランスフォーマー」の様に変形を前提としたゴチャゴチャしたディテールは無く、いかにも兵器然とした無骨なもの。
しかも、それぞれに開発国のお国柄が出ているのが面白い。
チェルノ・アルファという名前が既にやばいロシア製は、ただひたすら巨大な拳で怪獣をぶん殴るというシンプルかつ男らしいマシン。
中国のクリムゾン・タイフーンは、ド派手な赤い躯体に、丸ノコ付の三本腕で怪獣相手に功夫やらかしてくれる。
回想シーンの東京の戦いのみに、ちらっと登場する日本製第一世代イェーガー、コヨーテ・タンゴのシルエットは明らかにガンキャノンだ(笑
もっとも、これら外連味の強いマシンは、登場したときから死亡フラグの付いた脇役。
主役級はやはり、カウボーイのイメージでデザインされたというアメリカのロートルマシン、ジプシー・デンジャーと、パイロットを含めて主人公のライバル役となる、オーストラリアの最新型ストライカー・エウレカの二機種だ。
これらカッコ良いイェーガーが、いかにも凶悪そうな大怪獣たちと、がっぷり四つになって戦うのだからたまらない。
しかも技を出す時、ロボットアニメの様に、いちいち「エルボー・ロケット!」とか「エア・ミサイル!」とか叫ぶのである。
怪獣も怪獣で、イェーガーと対決する時に、「俺のほうが強い」とばかりに咆哮し、見栄まで切ってくれるのだから、もう嬉しくて泣けてくるではないか。
しかし、日本の影響は目立つものの、まんまという訳ではない。
例えば、異次元の知的生命体によって、兵器として創造されたクローン生命という怪獣の設定は、その存在そのものが地震や台風の様な怒れる自然のメタファーであり、ある種の荒ぶる神と捉える日本の、なかでも日本型怪獣のイメージを決定付けた、全盛期の東宝怪獣のあり方とは異なっている。
怪獣のデザインテイスト、特にその皮膚感覚はレイ・ハリーハウゼンのモンスター映画の影響を強く感じるし、本作における怪獣は、やはり漢字の“怪獣”そのものではなく、デル・トロの中で消化されて生み出された“カイジュウ”なのだろう。
またギミック満載のイェーガーの発進基地は、世界中の男の子を熱狂させたジェリー・アンダーソンの名作シリーズ「サンダー・バード」の秘密基地の趣もある。
実際映画のラストの献辞で、デル・トロは本作を日米の“モンスター・マスター”、本多猪四郎とレイ・ハリーハウゼンの二人に捧げており、これは言わば少年時代のデル・トロが夢中になり、イマジネーションの源泉となった要素を全て詰め込んだ、夢のオモチャ箱なのである。
物語的には、面倒臭い背景の部分は、主人公ローリーのモノローグでサクッと説明してしまい、いきなりアラスカ沖でのジプシー・デンジャーvsナイフヘッドの大バトルへ。
以降、この戦いで心に深い傷を負ったローリーの敗者復活の物語を、ヒロインにしてパートナーとなるマコや、「AKIRA」の“大佐”を元にキャラクター造形されたというペントコスト司令官との関係を絡ませながら、香港での戦い、太平洋の海底でのクライマックスと展開させる。
以前から感じていたが、菊地凜子は日本映画よりも西洋人の監督が撮った時の方が、確実に美しく見えるのは気のせいか。
今回も名前の通り凜とした雰囲気で、戦闘美少女(という年齢でもないけど)の系譜に連なるキャラクターを好演している。
また、出番は回想シーンのみで台詞も殆ど無いのだが、マコの子供時代を演じる芦田愛菜が強い印象を残す。
古今東西の怪獣映画を思い出しても、巨大生物に襲われた演技で、本作の彼女以上のものは観たことが無い。
未知の存在への自然な恐怖が観客へと伝わり、デル・トロの絶賛も決して単なるお世辞ではないだろう。
ローリーの再生と戦いが物語の縦軸だとすれば、横軸的なサブストーリーの主役が、コミックリリーフでもある怪獣学者のマッドサイエンティスト二人組みだ。
彼らは怪獣の秘密を探るため、イェーガーの操縦システムを応用し、なんと怪獣の脳と自分の脳をリンクしようとしており、そのためにフレッシュな怪獣の脳を探し回る。
今までの怪獣映画では、倒された巨体がどうなるかは殆ど描かれる事が無かったが、本作では怪獣の体が、漢方薬の原料としてブラックマーケットで高く売れるという設定がユニークだ。
なるほど、ここで舞台が漢方の本場、香港である事も生きてくるのである。
怪獣の体の切り売りという怪しげな商売を仕切る、“怪獣マフィア”として暗躍するのが、デル・トロ映画には欠かせないロン・“ヘルボーイ”・パールマンなのも嬉しい。
この怪獣の脳みそを巡るサブストーリーは、後半縦軸の話とも絡み合って機能しており、パールマンも登場シーンは少ないながらも、実に美味しいところをさらってゆく。
もちろん、多くの大きなお友達が夢見たであろう、陸海空を又にかけた怪獣vsロボットのバトルシークエンスは、さすがこのジャンルを知り尽くしたデル・トロが素晴らしい仕事を見せる。
徹底的なリアリズムというよりも、映像的なカッコ良さを突き詰め、格闘のショットは適度な高さでカメラを動かす。
3D効果もあって、CGでありながら若干のミニチュア感があるのだけど、本作においては、それが観客の記憶に刷り込まれた懐かしい興奮を呼び起こすのだ。
ハリーハウゼンのモンスター映画の軽快さと、本多猪四郎の怪獣映画の重量感、更に二十一世紀ならではのデジタル映像の臨場感を得た怪獣プロレスは、正に手に汗握る名場面の連続だ。
だが、冒頭、中盤、終盤と三回にわたる大掛かりなバトルシークエンスが、全て夜とか海の底とか暗い場所の設定なのはちょっともったいない。
テレビニュースとして映し出されるシドニーの戦いや、回想シーンの東京の戦いなどを見ると、別に怪獣が出現するのは夜とは限らないはずで、一回くらいは明るい太陽の下でのどつき合いを観たかった。
またクライマックスとなる、太平洋海底での戦いは、怪獣との戦いと、次元断層を爆破するという二つのスリルが分離してしまっているのが残念。
せっかくカテゴリー5の無茶苦茶強そうな奴が登場したのに、扱いは他の怪獣とあまり変わらず。
思ったよりあっさり殺られてしまい、続く次元断層の爆破シークエンスは、ぶっちゃけ設定も展開も既視感がいっぱいで、次に何が起こるのか全て読めてしまう。
これはやはり怪獣との戦いを最後まで絡ませ、今まで観た事の無いものを見せて欲しかったところだ。
「パシフィック・リム」はメイド・イン・ジャパンの怪獣映画やロボットアニメのムーブメントが、タイトル通りに環太平洋へと広がって行き、海の向こうで大輪の花を咲かせた、創作の連鎖の幸福な象徴だ。
映画では対怪獣戦争は12年の長きにわたって続いている設定なので、ここから例えば2013年から2025年までの年代記の様な形でスピンオフのテレビシリーズを作ったりしても面白いのではないだろうか。
ジプシー・デンジャーの戦い、チェルノ・アルファの戦いという風に、イェーガーごとに描いても面白いだろうし、若きペントコスト司令官がガンキャノンを操って、日本を舞台に奮戦する話も観てみたい。
まあしかし、それは「ゴジラ」や「ガンダム」に対する大いなるアンサームービーを受け取った日本人が、デル・トロへの返礼としてやるべき仕事なのかもしれないけれど。
いずれにしても、本作のインパクトは、やがて新たなる創作の連鎖に繋がってゆく事は間違いないだろう。
今回は、献辞を捧げられた日本の怪獣マスター・本多猪四郎監督の出身地、山形は鶴岡のお酒、加藤嘉八郎酒造 の「大山 純米吟醸」をチョイス。
柔らかな芳醇さと優しい口当たりが特徴で、バランスが良く合わせる料理を選ばない。
今の季節なら、太平洋の怪獣ならぬ日本海の海の幸を肴に、冷でスッキリと飲みたい一本だ。
ちなみに本作もクレジット途中に意外なオチがあるから、席を立っちゃダメよ。

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この記事へのコメント
でも監督は「エヴァンゲリオン」全然知らないそうです。
>タニプロさん
それあり得ないでしょ。
北米でも絶大な人気を誇る作品を超オタクが知らないなんて(笑
何かの冗談で言ったんでしょうね。
それあり得ないでしょ。
北米でも絶大な人気を誇る作品を超オタクが知らないなんて(笑
何かの冗談で言ったんでしょうね。
2013/08/12(月) 01:55:13 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
たしかに怪獣と人間が操縦する巨大ロボットの戦いは、テレビ番組ではたくさんあるものの、映画だと意外に少ないですね。
実写映画だと『ジャンボーグA&ジャイアント』、あるいは東映の『スパイダーマン』の劇場版が嚆矢となるでしょうか。
最近はスーパー戦隊の劇場版があるので、コンスタントに発表されていますが。
日米ともに原作付きや続編企画が多い中、オリジナル作品を世に問うた本作は賞賛に値すると思います。
実写映画だと『ジャンボーグA&ジャイアント』、あるいは東映の『スパイダーマン』の劇場版が嚆矢となるでしょうか。
最近はスーパー戦隊の劇場版があるので、コンスタントに発表されていますが。
日米ともに原作付きや続編企画が多い中、オリジナル作品を世に問うた本作は賞賛に値すると思います。
とっても面白かったです。お国柄が出ている乗り手とイェーガー。そこで既に漫画的ですが、それがこの映画のノリなので一貫しているように受け止めました。
芦田愛菜の怖がる演技、抑制が利いたなかにも残り火のように燃え続ける感情をもつマコ。ピシッと物語を支えているのが素敵でした。
私のお気に入りはロン・パールマンと二人のマッドサイエンティスト。いわれてみればそう漢方薬向きですね、この素材は。
あれだけやられてしまうとkaijyuにも同情してしまいましたし、おっしゃられるようにkaijyuたちが太陽の下で戦うのを見せていただきたかったです。
いろんなキャラクター造形が楽しめるこの映画は誰がみても楽しめる暑い暑い夏の一押しの作品ですね。
芦田愛菜の怖がる演技、抑制が利いたなかにも残り火のように燃え続ける感情をもつマコ。ピシッと物語を支えているのが素敵でした。
私のお気に入りはロン・パールマンと二人のマッドサイエンティスト。いわれてみればそう漢方薬向きですね、この素材は。
あれだけやられてしまうとkaijyuにも同情してしまいましたし、おっしゃられるようにkaijyuたちが太陽の下で戦うのを見せていただきたかったです。
いろんなキャラクター造形が楽しめるこの映画は誰がみても楽しめる暑い暑い夏の一押しの作品ですね。
2013/08/12(月) 10:12:28 | URL | さゆりん #mQop/nM.[ 編集]
>ナドレックさん
ああ、戦隊シリーズの映画もありましたね。
しかし私にはアレがどうしても“怪獣”の類とは思えなくて(苦笑
今回の作品で怪獣とロボットが改めてフォーカスされた事は間違いないと思うので、ここからまた新しい創作が生まれてくると思います。
本作のシリーズは、世界興収がもうちょっと行かないと厳しいかな。
>さゆりんさん
正しい夏休み映画とはこういうのでしょう。
マッドサイエンティストとロン・パールマンの漫才は良いアクセントでした。
絶対あのまま終わりじゃないと思ってたから、最後は嬉しくなっちゃいましたよ。
ああ、戦隊シリーズの映画もありましたね。
しかし私にはアレがどうしても“怪獣”の類とは思えなくて(苦笑
今回の作品で怪獣とロボットが改めてフォーカスされた事は間違いないと思うので、ここからまた新しい創作が生まれてくると思います。
本作のシリーズは、世界興収がもうちょっと行かないと厳しいかな。
>さゆりんさん
正しい夏休み映画とはこういうのでしょう。
マッドサイエンティストとロン・パールマンの漫才は良いアクセントでした。
絶対あのまま終わりじゃないと思ってたから、最後は嬉しくなっちゃいましたよ。
2013/08/12(月) 14:18:51 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
「特撮映画」が帰ってきましたね!
これが日本でなくハリウッドというのが少し淋しいものですが、でもヲタク魂は世界共通であることを見事に映像化してましたよ!
これが日本でなくハリウッドというのが少し淋しいものですが、でもヲタク魂は世界共通であることを見事に映像化してましたよ!
2013/08/12(月) 16:12:24 | URL | にゃむばなな #-[ 編集]
「エヴァンゲリオンはあまり詳しくないんだ。デザインは知ってるけど、アニメーションを観たことがないんだ。今回イェーガーをリアルに表現するにあたっては機動警察パトレイバーの影響が大きかった」と言ってました。
あのロボットの雰囲気から言えば「鉄人28号」(それも昔の湯たんぽ型の)の影響も受けていそうな気がしましたが、どうなんでしょう。あえて洗練していないデザインがレトロフューチャーな感覚でグッドでした。
そういえば、私もKAIJUを観ていて何となく使徒をイメージするところがありましたけど、エヴァに影響されてたわけではないんですね?
そういえば、私もKAIJUを観ていて何となく使徒をイメージするところがありましたけど、エヴァに影響されてたわけではないんですね?
2013/08/13(火) 09:31:01 | URL | かのん #.2cgsHzE[ 編集]
ノラネコさん、こんばんは!
大きなお友達的にはこの作品は観ないわけにはいきません!
ということで言ってきましたが、やはりデル・トロの作品はシンパシー感じちゃいますね。
パイルダー・オン!、ロケット・パンチ!
これを実写でやってくれるとは・・・。
空飛ぶ怪獣が出てきた時は、ジプシー・デンジャーもジェットスクランダーつけて飛ぶかと思ってしまいましたよ。
次回作やるなら是非飛んでほしいです。
大きなお友達的にはこの作品は観ないわけにはいきません!
ということで言ってきましたが、やはりデル・トロの作品はシンパシー感じちゃいますね。
パイルダー・オン!、ロケット・パンチ!
これを実写でやってくれるとは・・・。
空飛ぶ怪獣が出てきた時は、ジプシー・デンジャーもジェットスクランダーつけて飛ぶかと思ってしまいましたよ。
次回作やるなら是非飛んでほしいです。
>にゃむばななさん
そうですね。
私も作り手の端くれとしては、嬉しいのと同時にどうしてこれがアメリカ映画なんだと悔しさも感じます。
とりあえずもう一回観て吸収しなくては!
>タニプロさん
パトレイバー・・・なるほど。
しかしビジュアルブックの未採用デザインを見るとエヴァ知らないと言うのはますます信じられなくなりました。
まああちらの人は、本当に設定や内容がかぶってると、訴訟対策で知ってても知らないと言い張りますからね。わかりませんよ(笑
そうですね。
私も作り手の端くれとしては、嬉しいのと同時にどうしてこれがアメリカ映画なんだと悔しさも感じます。
とりあえずもう一回観て吸収しなくては!
>タニプロさん
パトレイバー・・・なるほど。
しかしビジュアルブックの未採用デザインを見るとエヴァ知らないと言うのはますます信じられなくなりました。
まああちらの人は、本当に設定や内容がかぶってると、訴訟対策で知ってても知らないと言い張りますからね。わかりませんよ(笑
2013/08/13(火) 23:46:54 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
>かのんさん
ジプシー・デンジャーのデザインは鉄人28号をモダンにした感じですね。
デル・トロは鉄人の大ファンだそうですから、カラーリングを含めて鉄人のイメージを投影したのかもしれません。
エヴァに実際に影響されてるかはわかりませんが、似てるのは間違いないですよね。
>はらやんさん
世代的にも近いんで、世界共通のシンパシーを感じますね。
今回空中戦の弱点が出てましたからもしも次あるなら飛ばすかも(笑
マジンガーZもジェットスクランダーは途中からじゃなかったでしたっけ?
ジプシー・デンジャーのデザインは鉄人28号をモダンにした感じですね。
デル・トロは鉄人の大ファンだそうですから、カラーリングを含めて鉄人のイメージを投影したのかもしれません。
エヴァに実際に影響されてるかはわかりませんが、似てるのは間違いないですよね。
>はらやんさん
世代的にも近いんで、世界共通のシンパシーを感じますね。
今回空中戦の弱点が出てましたからもしも次あるなら飛ばすかも(笑
マジンガーZもジェットスクランダーは途中からじゃなかったでしたっけ?
2013/08/14(水) 00:00:28 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさんこんばんわ♪
特撮もロボットも大好物なので、その2つが合体したような本作にはもう興奮し過ぎで自分も鼻息荒くなっちゃいましたね^^;
それに今現在も特撮観てる者の視点としまして、主人公やその他の人物背景だけじゃなく、イェーガーの操作方法、怪獣が攻めてくる理由、地球での怪獣の使い道となんか妙に凝ってて、丸投げみたいな大雑把さがあんまり見受けられなかったような気もするんですよねェ?そういった細かい設定なんかにも、ギレルモ監督の力の入れようを感じちゃった次第です。
ちなみに自分、今本作のゲーム版を遊んでいるのですが、そのゲームではジプシー・デンジャーはちょっと弱いです(笑
特撮もロボットも大好物なので、その2つが合体したような本作にはもう興奮し過ぎで自分も鼻息荒くなっちゃいましたね^^;
それに今現在も特撮観てる者の視点としまして、主人公やその他の人物背景だけじゃなく、イェーガーの操作方法、怪獣が攻めてくる理由、地球での怪獣の使い道となんか妙に凝ってて、丸投げみたいな大雑把さがあんまり見受けられなかったような気もするんですよねェ?そういった細かい設定なんかにも、ギレルモ監督の力の入れようを感じちゃった次第です。
ちなみに自分、今本作のゲーム版を遊んでいるのですが、そのゲームではジプシー・デンジャーはちょっと弱いです(笑
>メビウスさん
とにかくやりたい事を全部詰め込んだ、怪獣・ロボット全部入りですね。
デル・トロの美意識が全体を貫いていて、世界観は完全に消化されていたと思います。
ゲーム版も面白そう。XBOX無いから出来ないけど。
とにかくやりたい事を全部詰め込んだ、怪獣・ロボット全部入りですね。
デル・トロの美意識が全体を貫いていて、世界観は完全に消化されていたと思います。
ゲーム版も面白そう。XBOX無いから出来ないけど。
2013/08/16(金) 18:44:04 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
あら、シネマトゥデイの情報に2013年と有ったから
今年の出来事なんだ!って書いてしまった。
間違っているんでしょうか?
今年の出来事なんだ!って書いてしまった。
間違っているんでしょうか?
>谷さん
海底の次元断層が開き、怪獣戦争が始まったのが2013年の設定です。
主人公が兄を失うのがそれから7年後の2020年、次元断層を閉じる最後の戦いは2025年の出来事です。
海底の次元断層が開き、怪獣戦争が始まったのが2013年の設定です。
主人公が兄を失うのがそれから7年後の2020年、次元断層を閉じる最後の戦いは2025年の出来事です。
2013/08/17(土) 02:03:06 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
戦闘シーンは予想以上にたっぷりと観せてくれて、純粋に楽しめました。
ウルトラマンとちがってカイジュウがなかなかにしぶとい(笑)
日本が作り出してきた怪獣モノやロボットモノをあらゆる面でハリウッド的な表現に置き換えるとこうなるんだと、さすがのリアリティを見せ付けられた感じで、カイジュウはディズニーランドのエレクトリカルパレードさながらに、対する操縦室のパイロットもディズニーのトロン的な華やかさを感じたのが印象的でした。
ウルトラマンとちがってカイジュウがなかなかにしぶとい(笑)
日本が作り出してきた怪獣モノやロボットモノをあらゆる面でハリウッド的な表現に置き換えるとこうなるんだと、さすがのリアリティを見せ付けられた感じで、カイジュウはディズニーランドのエレクトリカルパレードさながらに、対する操縦室のパイロットもディズニーのトロン的な華やかさを感じたのが印象的でした。
2013/08/18(日) 12:56:11 | URL | ぐーすく #q7EjBrqg[ 編集]
>ぐーすくさん
私の世代にとっては、幼い頃に観た作品が、21世紀のテクノロジーで、ハリウッド超大作になって戻ってきた!という感じです。
全てが懐かしく、同時に全てが新鮮で、めちゃめちゃ楽しめましたよ。
私の世代にとっては、幼い頃に観た作品が、21世紀のテクノロジーで、ハリウッド超大作になって戻ってきた!という感じです。
全てが懐かしく、同時に全てが新鮮で、めちゃめちゃ楽しめましたよ。
2013/08/18(日) 22:11:24 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
なるほど「中二魂」ですか…。
でもぼくにとっては「中一魂」かな。
「ウルトラQ」が始まり、
『フランケンシュタイン対地底怪獣』『怪獣大戦争』を
映画館の暗闇の中でドキドキ胸を震わせて…。
それで思ったのですが
KAIJYUにキングギドラ・クラスの
ウルトラモンスターがいてもよかったような…。
でもぼくにとっては「中一魂」かな。
「ウルトラQ」が始まり、
『フランケンシュタイン対地底怪獣』『怪獣大戦争』を
映画館の暗闇の中でドキドキ胸を震わせて…。
それで思ったのですが
KAIJYUにキングギドラ・クラスの
ウルトラモンスターがいてもよかったような…。
>えいさん
暗闇の怪獣というのは狙ってるんでしょうけど、やはりもっと見たいなあと思ってしまうのです。
多分、自分の中の記憶と重なる部分が多い分、あれも見たい、これも見たい、あそこはこうして欲しかったなど、大いに楽しみつつ贅沢な不満を抱いた方も多いんじゃないでしょうか。
まあそれも全てデル・トロがやりたかった事なんで、仕方が無いんですけどね。
ワールドマーケットでがんばって、続編につなげて欲しいなあ。
暗闇の怪獣というのは狙ってるんでしょうけど、やはりもっと見たいなあと思ってしまうのです。
多分、自分の中の記憶と重なる部分が多い分、あれも見たい、これも見たい、あそこはこうして欲しかったなど、大いに楽しみつつ贅沢な不満を抱いた方も多いんじゃないでしょうか。
まあそれも全てデル・トロがやりたかった事なんで、仕方が無いんですけどね。
ワールドマーケットでがんばって、続編につなげて欲しいなあ。
2013/08/23(金) 22:52:50 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
> まあしかし、それは「ゴジラ」や「ガンダム」に対する大いなるアンサームービーを受け取った日本人が、デル・トロへの返礼としてやるべき仕事なのかもしれないけれど。
油断してると「アニマトリックス」みたいにアニメでやりそうだとか思ってしまった。とりあえず日本で作るには特撮でもアニメでもお金がないのが問題だ。
油断してると「アニマトリックス」みたいにアニメでやりそうだとか思ってしまった。とりあえず日本で作るには特撮でもアニメでもお金がないのが問題だ。
2013/08/25(日) 09:25:28 | URL | ふじき78 #rOBHfPzg[ 編集]
>ふじき78さん
いやそりゃ当然でしょう。
まんまで無いとしても、今後これに影響された作品が世界中からでてくるだろうし、もちろんアニメ企画を考えている人は多いでしょう。
私もその一人だったりして(笑
いやそりゃ当然でしょう。
まんまで無いとしても、今後これに影響された作品が世界中からでてくるだろうし、もちろんアニメ企画を考えている人は多いでしょう。
私もその一人だったりして(笑
2013/08/29(木) 23:21:57 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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2013年、突然未知の巨大生命体が太平洋の深海から現われる。
それは世界各国の都市を次々と破壊して回り
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131分、2013年8月9日よ
2013/08/17(土) 20:11:28 | soramove
2013年8月11日、太平洋の深海の裂け目から怪物が突如出現し、サンフランシスコ湾を襲撃。「KAIJU」と名付けられたその怪物によって、わずか6日間で3つの都市が壊滅する。人類は存亡を ...
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2013/08/21(水) 19:15:35 | 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜
(2013年8月16日・ユナイテッドシネマ長崎・会員サービスデー・2D字幕版・11時20分~)
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2013/09/09(月) 20:52:02 | 笑う社会人の生活
『パシフィック・リム』を渋谷シネパレスで見ました。
(1)評判がよさそうなので、随分と遅ればせながらも見に行ってきました。
本作は、深海にできた時空を越える通路を通って他の天体(「異世界アンティヴァース」)から次々と送られてくる巨大な怪獣(“kaiju”)に...
2013/09/23(月) 06:05:49 | 映画的・絵画的・音楽的
パシフィック・リム
'13:米
◆原題:Pacific Rim
◆監督:ギレルモ・デル・トロ「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」
◆主演:チャーリー・ハナム、イドリス・エルバ、菊地凛子、チャーリー・デイ、ロブ・カジンスキー、マックス・マーティーニ、ロン・パールマン、クリ...
2013/10/20(日) 22:02:10 | C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜
(基本的にネタバレありですのでご注意ください。)
●パシフィック・リム
2013年、太平洋グアム沖の深海に異世界とつながる割れ目が生じ、そこから怪獣が現れ、サンフランシスコを襲撃する。米軍は陸海空軍総攻撃をかけ、その怪獣を倒すことに成功する。しかし喜ぶのもつかの間、次々と怪獣が出現する。関係各国は協力して環太平洋防衛軍、通称PPDCを設立し、対怪獣用巨人兵器イェーガーを開発する。イェー...
2013/11/16(土) 11:56:22 | よしなしごと
かかか、KAIJU!
ギレルモ・デル・トロ監督作品。巨大モンスターを「KAIJU」とよぶ事からも分かるとおり、かなり日本の特撮映画をリスペクトしています。どうやら昔日本の特撮をみてたようですよ(放送してたの?)。
対KAIJU兵器「イェーガー」には精神的負担の軽減からパイロットは二人、そのシンクロ率は作品の中でも重視されていて、二人の記憶を共有してしまうなどの面も。
特撮の設定を実...
2013/12/13(金) 12:13:10 | いやいやえん
PACIFIC RIM
2013年
アメリカ
131分
アクション/SF/ロボット
劇場公開(2013/08/09)
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:ギレルモ・デル・トロ
脚本:ギレルモ・デル・トロ
出演:
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イドリス・エルバ:スタッカー・...
2013/12/16(月) 23:35:00 | 銀幕大帝α
映画「パシフィック・リム」のブルーレイを見たのでレビュー記事を書いてみたいと思います。(ス
2013/12/17(火) 13:38:23 | 翼のインサイト競馬予想
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2014/02/01(土) 18:59:37 | kintyre's Diary 新館
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2014/08/09(土) 22:09:20 | 映画大好きだった^^まとめ
パシフィック・リム / PACIFIC RIM
2013年 アメリカ映画 ワーナー製作
監督:ギレルモ・デル・トロ
製作:トーマス・タル ␣ ジョン・ジャシュニ ␣ ギレルモ・デル・トロ ␣ メアリー・ペアレント
製作総指揮: カラム・グリーン
原案:トラヴィス・ビーチャム
脚本:トラヴィス・ビーチャム ␣ ギレルモ・デル・トロ
撮影:ギレル...
2016/03/17(木) 00:45:11 | RISING STEEL
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