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2013年12月02日 (月) | 編集 |
純白のマタドール。
「ブランカニエベス」とは、スペイン語で「白雪姫」の事。
グリム童話をベースに、舞台を二十世紀前半のスペインに移し変え、数奇な運命を辿った美しき女闘牛士の物語として再生させた異色のファンタジーだ。
スペインの伝統文化と誰もが知る童話を合体させるという着想のユニークさ、ソビエトのモンタージュ技法からドイツ表現主義までも取り込んだ古くて新しい映像表現の豊かさ。
パブロ・ベルヘル監督は、モノクロ・スタンダードの無声映画という一見クラッシックなスタイルの本作を、実に魅惑的で斬新なエンターテイメントとして昇華している。
いや、むしろ今となっては非日常性を帯びた手法故に、独特の魔術的な世界観とラテン映画特有の詩情をより強く感じさせるのかもしれない。
※ラストに触れています。
1920年代のスペイン。
大富豪で名闘牛士のアントニオ・ビヤルダ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)は、ある日闘牛場で瀕死の重傷を負う。
妊娠中だった妻のカルメンは、そのショックで女の子を出産して亡くなってしまう。
半身不随となったアントニオは、看護師のエンカルナ(マリベル・ベルドゥ)と再婚するが、人目を避け引きこもった生活を送るように。
カルメンシータと名づけられた女の子(マカレナ・ガルシア/ソフィア・オリア)は、祖母の家で育てられるが、やがて祖母が死ぬと一度も会った事の無いアントニオに引き取られる事になる。
だが、大邸宅でカルメンシータを待っていたのは、体の自由を失い、生気なく生ける屍の様になった父と、屋敷の女主人として君臨するエルカンナだった・・・
一昔前の劇場を思わせる、真っ赤なカーテンが開くと映画がスタート。
白と黒のカリカチュアされた世界で展開する寓話劇は、なんとなく手塚漫画っぽいのである。
初期の手塚治虫が、古典映画を詳細に観察し、その手法を紙の上に再現するという実験を繰り返していた事は良く知られているが、ベルヘル監督もおそらくは多くの黎明期の古典から様々なインスパイアを得ているに違いない。
カルメンシータの初聖体の日の白いドレスが黒く染められ、祖母の死と運命の暗転をイメージさせるシーン、洗濯物のシーツに映るシルエットの変化だけで、幼いカルメンシータが美しい女性へと成長するシーンの、画面に映るものだけで全てを伝える映像言語の鮮やかさ。
近年作られているモノクロ無声映画は、殆どの場合その視覚的イメージのみを利用し、脚本や演出手法自体は現代のものだ。
ところが本作の場合は、言わば古典手法の直接的なブラッシュアップを試みているのである。
上記したような映像演出のみならず、作品の脚本構成自体もユニークだ。
例えば最初の一時間の構成は“一巻もの”の構造になっていて、冒頭の闘牛シーンから、ほぼ10分から12分ごとに父の再婚や祖母の死、父との再会といった新しい事件が起こり、物語が展開してゆく。
これは映画がまだ短編中心だった20世紀初頭に流行した、“一巻のおわり”で次週へと引き継ぎ、約1時間で全体が完結する、いわゆる連続活劇の踏襲だ。
カルメンシータは継母のエルカンナの苛めに耐えて美しく育ち、屋敷の実権を失った父は、密かに彼女に闘牛士としての訓練を授ける。
だが、エルカンナはアントニオを謀殺すると、その遺産を独占するために、カルメンシータを毒牙にかけようとするのである。
哀れ白雪姫は、継母の下僕によってその命を狙われ、生死の境をさ迷う・・・が、ここから映画はガラリとその作りを変えるのだ。
登場するのは、7人のドワーフならぬ、6人の“こびと闘牛団”の面々。
彼らは記憶を失ったカルメンシータを助けるが、ひょんな事から彼女が闘牛の才能を示すと、一座の看板として迎え入れる。
後半は一巻ものの構成は見られなくなり、独自の三幕構造を持つ物語として構成されている。
そして小人の数が一人足りない事からも示唆される様に、グリム童話からも少しずつ離れてゆくのだ。
美貌の女闘牛士の人気に目をつけたプロモーターによって、彼女は嘗てアントニオが活躍した大闘牛場でデビューする事になる。
ところが、その事を雑誌記事で読んだエルカンナはカルメンシータが生きている事を知り、例の毒リンゴによる暗殺を試みるのだ。
大闘牛場で記憶を取り戻した彼女は、亡き父母の想いと一体となり、観衆の喝采を浴びる活躍を見せるも、直後に差し出された毒リンゴによって倒れるのは童話と同じ。
だが、この映画に王子は登場せず、白雪姫と違ってカルメンシータは目覚めない。
こと切れた後も美しい姿のままの彼女は、プロモーターとの“永遠の専属契約”によって、眠り続ける美女“白雪姫”として見世物小屋で晒されるのである。
しかも観客から金を取って、目覚めのキスを試させるという、ディズニー版のファンからすれば悪夢の様な境遇となって。
比較的忠実にグリム童話を脚色しながら、なぜ白雪姫は目覚めないのか。
実はこの映画、前半一時間が御伽噺、後半はその裏返しという構造になっていて、更に物語の中に映画史を内包するという構造を持つ。
前半の最後で、エルカンナの刺客によって瀕死のカルメンシータを助けたのは、小人闘牛士の一人。
彼は川で溺れた彼女を引き上げて人工呼吸で息を吹き返させ、そして彼女が目覚めた後もずっとカルメンシータに想いを寄せている事が示唆される。
もともとグリム版の「白雪姫」では、ガラスの棺に入れられた白雪姫を見てその美しさに魅了された王子が、亡くなっていてもいいから遺体を譲って欲しいとドワーフたちに頼み込む。
だが、王子の従者が棺を運ぶときにつまずいてしまい、その衝撃で毒リンゴが吐き出される。
それが、ディズニーのアニメーション版で王子のキスによって目覚めるという脚色が加えられるわけだが、おそらく今では白雪姫の結末といえば、これが世界のスタンダードだろう。
つまり、小人闘牛士の一人に人工呼吸=キスで救われた時点で、既に御伽噺は終わっているのである。
カルメンシータを愛する小人闘牛士は、映画のラストでも見世物小屋のスタッフとして彼女に寄り添っている。
彼は興業が終わった後、目覚めぬ彼女の髪をやさしく梳かし、そっと唇にキスをするのだ。
すると彼女の目じりから一滴の涙が流れ落ち、映画は幕となる。
この涙の意味は様々に解釈できるだろうが、私はこれはカルメンシータの目覚めを意味するのでは無いと思う。
一巻ものの流行から、どんどんとその映像言語を洗練させ、ついには自在に物語を語れるまでに発展した無声映画はしかし、正しく本作の舞台となっている1920年代の終わりに出現したトーキーに駆逐され、急速に表舞台から消え去ってしまう。
21世紀のモノクロ・スタンダードの無声映画は、いわば白日の夢。
本作がそのまま黎明期の映画史の縮図であり、現代からのレクイエムだとするなら、美しい姿のまま永遠に眠り続ける“ブランカニエベス”こそが、一瞬をフィルムに記録する映画そのもののメタファーと言えるのではないだろうか。
今回はスペインの白雪姫という事で、「シードラ レアル」をチョイス。
シードラとはリンゴを醗酵させた酒で、フランスのシールドと基本的に同じもの。
こちらはやや甘口で、微発泡の口当たりも柔らかく、爽快な味わいを楽しめる。
もちろん、これを飲んでも永遠の眠りにつくことは無い。
ところで一つ分からないのは、映画本編はスタンダードサイズなのに、冒頭のカーテンやクレジット画面はビスタという変則的なアスペクト比。
カットマスクがスタンダードサイズに対応出来ない劇場が多い事を見越して、あえて割り切ったのだろうか??
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「ブランカニエベス」とは、スペイン語で「白雪姫」の事。
グリム童話をベースに、舞台を二十世紀前半のスペインに移し変え、数奇な運命を辿った美しき女闘牛士の物語として再生させた異色のファンタジーだ。
スペインの伝統文化と誰もが知る童話を合体させるという着想のユニークさ、ソビエトのモンタージュ技法からドイツ表現主義までも取り込んだ古くて新しい映像表現の豊かさ。
パブロ・ベルヘル監督は、モノクロ・スタンダードの無声映画という一見クラッシックなスタイルの本作を、実に魅惑的で斬新なエンターテイメントとして昇華している。
いや、むしろ今となっては非日常性を帯びた手法故に、独特の魔術的な世界観とラテン映画特有の詩情をより強く感じさせるのかもしれない。
※ラストに触れています。
1920年代のスペイン。
大富豪で名闘牛士のアントニオ・ビヤルダ(ダニエル・ヒメネス・カチョ)は、ある日闘牛場で瀕死の重傷を負う。
妊娠中だった妻のカルメンは、そのショックで女の子を出産して亡くなってしまう。
半身不随となったアントニオは、看護師のエンカルナ(マリベル・ベルドゥ)と再婚するが、人目を避け引きこもった生活を送るように。
カルメンシータと名づけられた女の子(マカレナ・ガルシア/ソフィア・オリア)は、祖母の家で育てられるが、やがて祖母が死ぬと一度も会った事の無いアントニオに引き取られる事になる。
だが、大邸宅でカルメンシータを待っていたのは、体の自由を失い、生気なく生ける屍の様になった父と、屋敷の女主人として君臨するエルカンナだった・・・
一昔前の劇場を思わせる、真っ赤なカーテンが開くと映画がスタート。
白と黒のカリカチュアされた世界で展開する寓話劇は、なんとなく手塚漫画っぽいのである。
初期の手塚治虫が、古典映画を詳細に観察し、その手法を紙の上に再現するという実験を繰り返していた事は良く知られているが、ベルヘル監督もおそらくは多くの黎明期の古典から様々なインスパイアを得ているに違いない。
カルメンシータの初聖体の日の白いドレスが黒く染められ、祖母の死と運命の暗転をイメージさせるシーン、洗濯物のシーツに映るシルエットの変化だけで、幼いカルメンシータが美しい女性へと成長するシーンの、画面に映るものだけで全てを伝える映像言語の鮮やかさ。
近年作られているモノクロ無声映画は、殆どの場合その視覚的イメージのみを利用し、脚本や演出手法自体は現代のものだ。
ところが本作の場合は、言わば古典手法の直接的なブラッシュアップを試みているのである。
上記したような映像演出のみならず、作品の脚本構成自体もユニークだ。
例えば最初の一時間の構成は“一巻もの”の構造になっていて、冒頭の闘牛シーンから、ほぼ10分から12分ごとに父の再婚や祖母の死、父との再会といった新しい事件が起こり、物語が展開してゆく。
これは映画がまだ短編中心だった20世紀初頭に流行した、“一巻のおわり”で次週へと引き継ぎ、約1時間で全体が完結する、いわゆる連続活劇の踏襲だ。
カルメンシータは継母のエルカンナの苛めに耐えて美しく育ち、屋敷の実権を失った父は、密かに彼女に闘牛士としての訓練を授ける。
だが、エルカンナはアントニオを謀殺すると、その遺産を独占するために、カルメンシータを毒牙にかけようとするのである。
哀れ白雪姫は、継母の下僕によってその命を狙われ、生死の境をさ迷う・・・が、ここから映画はガラリとその作りを変えるのだ。
登場するのは、7人のドワーフならぬ、6人の“こびと闘牛団”の面々。
彼らは記憶を失ったカルメンシータを助けるが、ひょんな事から彼女が闘牛の才能を示すと、一座の看板として迎え入れる。
後半は一巻ものの構成は見られなくなり、独自の三幕構造を持つ物語として構成されている。
そして小人の数が一人足りない事からも示唆される様に、グリム童話からも少しずつ離れてゆくのだ。
美貌の女闘牛士の人気に目をつけたプロモーターによって、彼女は嘗てアントニオが活躍した大闘牛場でデビューする事になる。
ところが、その事を雑誌記事で読んだエルカンナはカルメンシータが生きている事を知り、例の毒リンゴによる暗殺を試みるのだ。
大闘牛場で記憶を取り戻した彼女は、亡き父母の想いと一体となり、観衆の喝采を浴びる活躍を見せるも、直後に差し出された毒リンゴによって倒れるのは童話と同じ。
だが、この映画に王子は登場せず、白雪姫と違ってカルメンシータは目覚めない。
こと切れた後も美しい姿のままの彼女は、プロモーターとの“永遠の専属契約”によって、眠り続ける美女“白雪姫”として見世物小屋で晒されるのである。
しかも観客から金を取って、目覚めのキスを試させるという、ディズニー版のファンからすれば悪夢の様な境遇となって。
比較的忠実にグリム童話を脚色しながら、なぜ白雪姫は目覚めないのか。
実はこの映画、前半一時間が御伽噺、後半はその裏返しという構造になっていて、更に物語の中に映画史を内包するという構造を持つ。
前半の最後で、エルカンナの刺客によって瀕死のカルメンシータを助けたのは、小人闘牛士の一人。
彼は川で溺れた彼女を引き上げて人工呼吸で息を吹き返させ、そして彼女が目覚めた後もずっとカルメンシータに想いを寄せている事が示唆される。
もともとグリム版の「白雪姫」では、ガラスの棺に入れられた白雪姫を見てその美しさに魅了された王子が、亡くなっていてもいいから遺体を譲って欲しいとドワーフたちに頼み込む。
だが、王子の従者が棺を運ぶときにつまずいてしまい、その衝撃で毒リンゴが吐き出される。
それが、ディズニーのアニメーション版で王子のキスによって目覚めるという脚色が加えられるわけだが、おそらく今では白雪姫の結末といえば、これが世界のスタンダードだろう。
つまり、小人闘牛士の一人に人工呼吸=キスで救われた時点で、既に御伽噺は終わっているのである。
カルメンシータを愛する小人闘牛士は、映画のラストでも見世物小屋のスタッフとして彼女に寄り添っている。
彼は興業が終わった後、目覚めぬ彼女の髪をやさしく梳かし、そっと唇にキスをするのだ。
すると彼女の目じりから一滴の涙が流れ落ち、映画は幕となる。
この涙の意味は様々に解釈できるだろうが、私はこれはカルメンシータの目覚めを意味するのでは無いと思う。
一巻ものの流行から、どんどんとその映像言語を洗練させ、ついには自在に物語を語れるまでに発展した無声映画はしかし、正しく本作の舞台となっている1920年代の終わりに出現したトーキーに駆逐され、急速に表舞台から消え去ってしまう。
21世紀のモノクロ・スタンダードの無声映画は、いわば白日の夢。
本作がそのまま黎明期の映画史の縮図であり、現代からのレクイエムだとするなら、美しい姿のまま永遠に眠り続ける“ブランカニエベス”こそが、一瞬をフィルムに記録する映画そのもののメタファーと言えるのではないだろうか。
今回はスペインの白雪姫という事で、「シードラ レアル」をチョイス。
シードラとはリンゴを醗酵させた酒で、フランスのシールドと基本的に同じもの。
こちらはやや甘口で、微発泡の口当たりも柔らかく、爽快な味わいを楽しめる。
もちろん、これを飲んでも永遠の眠りにつくことは無い。
ところで一つ分からないのは、映画本編はスタンダードサイズなのに、冒頭のカーテンやクレジット画面はビスタという変則的なアスペクト比。
カットマスクがスタンダードサイズに対応出来ない劇場が多い事を見越して、あえて割り切ったのだろうか??

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この記事へのコメント
映画史も絡めるとそんな見方もできますね!
さすがですー
私はこのラストが好きですね。 ああ、そうはならないのね・・・という、この現実感です。
さすがですー
私はこのラストが好きですね。 ああ、そうはならないのね・・・という、この現実感です。
>rose_chocolatさん
後半部分はもうお伽話じゃないのですよね。
だからカルメンシータは後半で始めて白雪姫と名付けられるという逆説の構造になってるし、王子様のキスは存在しない。
前半との対比ゆえに切なく感じます。
これを映画史と絡める事で、モノクロ無声映画という手法もより意味あるものになりました。
後半部分はもうお伽話じゃないのですよね。
だからカルメンシータは後半で始めて白雪姫と名付けられるという逆説の構造になってるし、王子様のキスは存在しない。
前半との対比ゆえに切なく感じます。
これを映画史と絡める事で、モノクロ無声映画という手法もより意味あるものになりました。
2013/12/06(金) 23:19:26 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
>7人のドワーフならぬ、6人の“こびと闘牛団”の面々
>眠り続ける美女“白雪姫”として見世物小屋で晒される
まるでトッド・ブラウニング『フリークス』みたいで、ゾクゾクしました!すっかり前のめりになりましたヨー。あ、自分のブログに書き忘れた…。
7人の小人が6人であったこと、王子様の存在、彼女自身のメタモルフォーゼ…これら全てが、あのラストへと繋がる伏線であるかのようでゾクゾクします。
あのラスト…不吉でドラマティックで、だからこそ心に爪痕を残しますね。大満足です。
早くみんなの感想が聞きたいですよねー。
>眠り続ける美女“白雪姫”として見世物小屋で晒される
まるでトッド・ブラウニング『フリークス』みたいで、ゾクゾクしました!すっかり前のめりになりましたヨー。あ、自分のブログに書き忘れた…。
7人の小人が6人であったこと、王子様の存在、彼女自身のメタモルフォーゼ…これら全てが、あのラストへと繋がる伏線であるかのようでゾクゾクします。
あのラスト…不吉でドラマティックで、だからこそ心に爪痕を残しますね。大満足です。
早くみんなの感想が聞きたいですよねー。
>とらねこさん
美しくて猥雑。
正しくエンターテイメントとしての映画そのものですね。
白雪姫を期待していると、まさかのエンディング。
スペインの血の情念を感じさせるゾクゾクする見事なオチでした。
美しくて猥雑。
正しくエンターテイメントとしての映画そのものですね。
白雪姫を期待していると、まさかのエンディング。
スペインの血の情念を感じさせるゾクゾクする見事なオチでした。
2013/12/11(水) 20:30:09 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
カルメンシータ可愛いのう。
昔、アルモドバルが撮った『マタドール』みたいな衣装をカルメンシータちゃんに着てほしかったな。ええねん、契約って言い張って着せちゃえば。
昔、アルモドバルが撮った『マタドール』みたいな衣装をカルメンシータちゃんに着てほしかったな。ええねん、契約って言い張って着せちゃえば。
手塚漫画っぽい…
なるほど、言われてみれば…。
あの継母など、
特にそんな感じがします。
今後、このような
白黒サイレント映画は
コンスタントに作られていくのでしょうか?
なるほど、言われてみれば…。
あの継母など、
特にそんな感じがします。
今後、このような
白黒サイレント映画は
コンスタントに作られていくのでしょうか?
>ふじき78さん
白黒だからね。
まあこの映画の衣装も、スチルを見ると相当にド派手なんですけど。
贅沢なつくりです。
>えいさん
白黒無声映画ならではのカリカチュアがどことなく漫画的な面白さを作っていたと思います。
あと全体に何となくヅカっぽいんですよね。
終盤のマタドール姿のカルメンとか、どこと無くリボンの騎士を連想しちゃいました。
コンスタントには作られないと思いますが、ここ数年白黒ならではの面白さを持った作品が増えてきたようには思います。
白黒だからね。
まあこの映画の衣装も、スチルを見ると相当にド派手なんですけど。
贅沢なつくりです。
>えいさん
白黒無声映画ならではのカリカチュアがどことなく漫画的な面白さを作っていたと思います。
あと全体に何となくヅカっぽいんですよね。
終盤のマタドール姿のカルメンとか、どこと無くリボンの騎士を連想しちゃいました。
コンスタントには作られないと思いますが、ここ数年白黒ならではの面白さを持った作品が増えてきたようには思います。
後半から現実味がおびてきましたねー。
いささか残酷な結末でしたが、独特な世界観に浸れました。
いささか残酷な結末でしたが、独特な世界観に浸れました。
>オリーブリーさん
いかにもスペインらしいダークで残酷な物語でした。
前半のファンタジーを後半で反転する構造には思わずうなりました。
スペイン映画は元気ですね。
いかにもスペインらしいダークで残酷な物語でした。
前半のファンタジーを後半で反転する構造には思わずうなりました。
スペイン映画は元気ですね。
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映画『ブランカニエベス』を試写会で観ました。事前にモノクロ作品だということは知っ
2013/12/02(月) 21:46:12 | 大江戸時夫の東京温度
1920年代、スペイン南部。 天才闘牛士アントニオ・ビヤルタは、獰猛な牛の角に身体を貫かれ重傷を負ってしまう。 ショックのあまり産気づいた妻は命を落とし、赤ん坊の娘カルメンシータ(カルメン)は祖母に育てられることに。 祖母の死後、カルメンは父の屋敷に引き取られるが、そこでは継母エンカルナが女王のように君臨していた。 カルメンは父に会うことも許されず、女中のような生活を強いられるのだが…。 ダ...
2013/12/04(水) 21:46:08 | 象のロケット
原題: Blancanieves
監督: パブロ・ベルヘル
出演: マリベル・ベルドゥ、ダニエル・ヒメネス・カチョ、アンヘラ・モリーナ
第10回ラテンビート映画祭 公式サイトはこちら。
映画『ブランカニエベス』 公式サイトはこちら。(2013年12月より新宿武蔵野館ほかに...
2013/12/05(木) 11:00:34 | Nice One!! @goo
(原題:Blancanieves)
----この『ブランカニエベス』って、
いま話題の作品だよね。
スペイン映画と聞いたけど、
このタイトルってどういう意味?
「スペイン語で『白雪姫』。
観る前までぼくは
映画の一部にその要素が入っているのかなと…。
ところが、これはもうウソ...
2013/12/12(木) 22:22:21 | ラムの大通り
グリム童話白雪姫+闘牛士+モノクロとサイレントの独創的ミクスチュア作品『ブランカニエベス(Blancanieves)』監督・脚本はパブロ・ベルヘル物語・人気闘牛士の娘カルメンシータ(ソフィア・オリア)
2013/12/31(火) 01:36:48 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
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2014/01/02(木) 01:17:07 | ふじき78の死屍累々映画日記
1920年代のスペイン。
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