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ショートレビュー「ザ・イースト・・・・・評価額1650円」
2014年02月22日 (土) | 編集 |
優先すべきは任務か、それとも正義か。

環境を汚染し人々に健康被害をもたらす悪徳企業をターゲットにする、謎の環境テログループ“イースト”に潜入した、民間調査会社の女性捜査官を描く社会派サスペンス。
製作・脚本・主演の三役を兼ねるのは、異色のSF心理ドラマ「アナザープラネット」で脚光を浴びた才媛ブリット・マーリングだ。
彼女が演じるサラは、元FBIの敏腕捜査官。
向上心が強く、危険な潜入捜査にも自ら手を上げ、任務の為なら自らを傷つける事すら厭わない。
肉体的にも精神的にも、高度に訓練されたプロフェッショナルだ。

そんな彼女が潜入する“イースト”は、カリスマリーダーのベンジーに率いられた奇妙なコミュニティ。
本作が面白いのは、一般的な潜入捜査物と異なり、潜入する側とされる側の善悪の境界が極めて曖昧である事だ。
サラが務めているのは警察の様な公的な機関ではなく、クライアント企業の依頼に応える事によって成り立っている私企業。
つまり彼らが守っているのは正義ではなく、あくまでもお客様の利益である。
一方の“イースト”はテロリストとは言っても、狙うのは悪徳企業の上層部。
それも、海洋を汚染した石油会社のCEOの家を油まみれにしたり、薬害企業の幹部には自社の薬を投与するなど、彼らが行った悪事を身をもって経験させるという懲罰的なものだ。

物語は、終始サラの視点で進行する。
トレインサーファーたちに混じり、実在するかどうかもわからない“イースト”のアジトを探す旅を経て、グループへの潜入に成功した当初、彼らはまるでカルト宗教の様に描かれる。
排他的で、独善的なイデオロギーによって支配された集団。
しかしその様な厳しい視点は、サラが“イースト”の仲間として共に行動するうちに、急速に弱まってゆくのである。
“イースト”に集うある者は薬害によって身内を殺され、ある者は深刻な環境汚染を引き起こしている企業経営者の娘。
メンバーたちは皆、それぞれに行動を起こさねばならない動機を抱えている。
やがてサラもまた、自らの立ち位置が何処なのか、答えを出すことを迫られるのだ。

利益至上主義によって世界各地で問題を引き起こす企業があるのは紛れもない事実だし、様々なタイプの環境テログループの活発な活動も現実の物である。
“イースト”はもちろん架空の存在だが、“地球解放戦線(ELF)”という実在の組織がモデルとなっているという。
本作で描かれるのは善悪ではなく、ある意味行き着くところまで行った資本主義社会という巨大なシステムの中で、個人の選択を巡る葛藤と言えるだろう。
劇中で何度も繰り返される、「あなた次第だ」というフレーズがキーワードだ。
もしもサラの立場に立たされたら、あなたならどうするだろうか?

しかし謎のテログループへの潜入捜査というサスペンスの果てに、ウィキリークスの誕生を描き出すとは、やはりブリット・マーリングの才気は侮れない。
正統派の美人女優でありながら、企画し脚本も演出もこなし、尚且つメジャーではなくインディーズを自らのフィールドとする、現代アメリカ映画界でも面白いポジションを確立しつつある。
彼女と本作の監督ザル・バトマングリが組んだ前作、「Sound of My Voice」もどこか公開してくれないだろうか。

今回は、スペルは全然違うがブリットつながりで「シルバー・ブリット」をチョイス。
ドライ・ジン40mlとキュンメル10ml、レモンジュース10mlをシェイクしてグラスに注ぐ。
姫うぃきょうベースのリキュール、キュンメルのほんのりと甘く柔らかな香りが、レモンジュースの酸味と合わさってスッキリとした味わい。
仕事で選択を迫られすぎて、疲れた時などに飲みたい一杯だ。
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