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2014年08月24日 (日) | 編集 |
ハハハハハハ!
何よりもこの人を食った様な珍妙なタイトルが目を惹く。
試写状が届いた時に、「フランシス・ハ」??これどこの映画?「ハ」ってなに??と幾つもの?マークが頭の中をぐるぐる(笑
配給の人に「ハ」の意味を聞いても、「それは映画を観てのお楽しみ」と教えてくれない。
ならば、と「イカとクジラ」のノア・バームバック監督作品であること以外、全く予備知識を入れずに鑑賞してみたが、いやあこれはとても楽しい、実に愛すべき映画だ。
主人公は、とにかく全てにおいてタイミングの悪い女、フランシス。
非モテ系ダンサー志望27歳の彼女が、人生の分岐点にさしかかり、自分の居場所を探して葛藤する。
ルームシェアしている親友のソフィーに悪いからと、彼氏との同棲を断って別れた途端、ソフィーからあっさりと同居の解消を切り出される。
住んでいたアパートは、一人で住むには広すぎるし、高すぎる。
当てにしていたダンスの仕事もキャンセルになり、家も金も無い流浪のフランシスは、友人の家に居候したり、故郷サクラメントに帰ったり、はたまた突然の思いつきでパリへ行ったり、母校の学生寮の管理人をやったり、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
主演で共同脚本家でもある、グレタ・ガーウィグが素晴らしい。
ドタバタ走って、ずっこける。
この人、顔立ちはキレイなんだけど、173センチの長身にガッシリした骨格と、ガタイが結構良いこともあって、お世辞にも可憐とは言い難い。
しかし、やる事なす事失敗続きで、それでもめげずに一生懸命生きているフランシスを等身大のキャラクターとして好演。
ぶっちゃけ空気読めないイタタな女ながら、何とも可愛くて憎めない。
三十路の大台にはまだ少し余裕があるけど、仕事でも恋愛でも若さの勢いだけで突っ走れる時期は終わりつつある。
自分でもその事が分かっていて、色々な意味で時間に決断を迫られているからこそ、焦って走ってつんのめってしまうのだ。
それでも悪戦苦闘してボロボロになったからこそ、最後には彼女はとても勇気ある、そして自分のいるべき場所に関して最良の決断をする事が出来るのである。
これは優しくて悩ましい、青春のラストページを描いたささやかな寓話。
人生の理想と現実の間でジタバタするフランシスを見て、こういう人友達にいる!とか、自分自身が彼女にそっくり!とか、感情移入率は相当に高いだろう。
生き方の不器用な主人公が、友人知人の間を転々とし、背景となるのはモノクロで活写されたニューヨーク。
スクリーンから滲み出る、ウッディ・アレンの名作「マンハッタン」へのオマージュもセンス良い。
もっとも、女同士の友情を軸にした話は、どちらかと言えば下品さをウィットに置き換えた「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」の様でもあり、テンポの良い展開と相まって、気持ち良く笑わせてくれる。
そうそう、「ハ」ってなに?という不思議なタイトルの秘密が明かされる瞬間は、是非劇場で味わって欲しい。
ちょっぴり切ない秋の風と共にやって来た、傑作である!
今回は、舞台となる「マンハッタン」の名を持つカクテルをチョイス。
カナディアン・ウィスキー45ml、スウィート・ベルモット15ml、アンゴスチュラ・ビターズ1dashをミキシンググラスでステアし、カクテルグラスに注いだ後ピンに刺したマラスキーノチェリーを沈めて完成。
このカクテルの起源に関しては、あのウィンストン・チャーチルの母、ジェロニー・ジェロームが1876年の大統領選挙の時に、マンハッタン・クラブで開かれた民主党候補の応援パーティの時に、即興で作ったカクテルが好評で、後にマンハッタンと呼ばれる様になったという説がある。
正にカクテルの女王、大人のお酒である。
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何よりもこの人を食った様な珍妙なタイトルが目を惹く。
試写状が届いた時に、「フランシス・ハ」??これどこの映画?「ハ」ってなに??と幾つもの?マークが頭の中をぐるぐる(笑
配給の人に「ハ」の意味を聞いても、「それは映画を観てのお楽しみ」と教えてくれない。
ならば、と「イカとクジラ」のノア・バームバック監督作品であること以外、全く予備知識を入れずに鑑賞してみたが、いやあこれはとても楽しい、実に愛すべき映画だ。
主人公は、とにかく全てにおいてタイミングの悪い女、フランシス。
非モテ系ダンサー志望27歳の彼女が、人生の分岐点にさしかかり、自分の居場所を探して葛藤する。
ルームシェアしている親友のソフィーに悪いからと、彼氏との同棲を断って別れた途端、ソフィーからあっさりと同居の解消を切り出される。
住んでいたアパートは、一人で住むには広すぎるし、高すぎる。
当てにしていたダンスの仕事もキャンセルになり、家も金も無い流浪のフランシスは、友人の家に居候したり、故郷サクラメントに帰ったり、はたまた突然の思いつきでパリへ行ったり、母校の学生寮の管理人をやったり、あっちへフラフラ、こっちへフラフラ。
主演で共同脚本家でもある、グレタ・ガーウィグが素晴らしい。
ドタバタ走って、ずっこける。
この人、顔立ちはキレイなんだけど、173センチの長身にガッシリした骨格と、ガタイが結構良いこともあって、お世辞にも可憐とは言い難い。
しかし、やる事なす事失敗続きで、それでもめげずに一生懸命生きているフランシスを等身大のキャラクターとして好演。
ぶっちゃけ空気読めないイタタな女ながら、何とも可愛くて憎めない。
三十路の大台にはまだ少し余裕があるけど、仕事でも恋愛でも若さの勢いだけで突っ走れる時期は終わりつつある。
自分でもその事が分かっていて、色々な意味で時間に決断を迫られているからこそ、焦って走ってつんのめってしまうのだ。
それでも悪戦苦闘してボロボロになったからこそ、最後には彼女はとても勇気ある、そして自分のいるべき場所に関して最良の決断をする事が出来るのである。
これは優しくて悩ましい、青春のラストページを描いたささやかな寓話。
人生の理想と現実の間でジタバタするフランシスを見て、こういう人友達にいる!とか、自分自身が彼女にそっくり!とか、感情移入率は相当に高いだろう。
生き方の不器用な主人公が、友人知人の間を転々とし、背景となるのはモノクロで活写されたニューヨーク。
スクリーンから滲み出る、ウッディ・アレンの名作「マンハッタン」へのオマージュもセンス良い。
もっとも、女同士の友情を軸にした話は、どちらかと言えば下品さをウィットに置き換えた「ブライズメイズ 史上最悪のウエディングプラン」の様でもあり、テンポの良い展開と相まって、気持ち良く笑わせてくれる。
そうそう、「ハ」ってなに?という不思議なタイトルの秘密が明かされる瞬間は、是非劇場で味わって欲しい。
ちょっぴり切ない秋の風と共にやって来た、傑作である!
今回は、舞台となる「マンハッタン」の名を持つカクテルをチョイス。
カナディアン・ウィスキー45ml、スウィート・ベルモット15ml、アンゴスチュラ・ビターズ1dashをミキシンググラスでステアし、カクテルグラスに注いだ後ピンに刺したマラスキーノチェリーを沈めて完成。
このカクテルの起源に関しては、あのウィンストン・チャーチルの母、ジェロニー・ジェロームが1876年の大統領選挙の時に、マンハッタン・クラブで開かれた民主党候補の応援パーティの時に、即興で作ったカクテルが好評で、後にマンハッタンと呼ばれる様になったという説がある。
正にカクテルの女王、大人のお酒である。

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この記事へのコメント
感情移入しましたねえ(笑)
どっか自分と似てるんですよ。フランシス。だからだと思うけど(笑)
最後のところはほんと泣けました。
どっか自分と似てるんですよ。フランシス。だからだと思うけど(笑)
最後のところはほんと泣けました。
>roseさん
これは感情移入しますよね。
このキャラクターは人間のコンプレックスのメタファーの様な存在で、誰もが彼女の多くの欠点のどれかが身に覚えがある。
笑いながら心で泣く、愛すべき映画ですね。
これは感情移入しますよね。
このキャラクターは人間のコンプレックスのメタファーの様な存在で、誰もが彼女の多くの欠点のどれかが身に覚えがある。
笑いながら心で泣く、愛すべき映画ですね。
2014/10/03(金) 22:58:22 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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アメリカ・ニューヨーク・ブルックリン。 27歳の見習いダンサー、フランシスは、彼氏からの同棲しようという誘いを断ってしまう。 それは現在のルームメイトである親友ソフィーとの関係を大事にしたかったからなのだが、ソフィーはブルックリンへ引っ越したいからと、突然ルームシェアを解消し出て行ってしまう。 一人で部屋を借りるだけの収入もなく、おかげでフランシスは転々とすることに…。 コメディ。
2014/08/28(木) 08:29:16 | 象のロケット
日本ではスルーになるだろうなと思ってたら公開した
「イカとクジラ」の監督&脚本、
「ファンタスティック・MR.FOX」脚本を担当したノア・バームバック監督作品。
スパイク・ジョーンズが「大好きな1本」と評し、
タランティーノは2013年のベストのうちの1本
...
2014/09/24(水) 22:43:04 | 我想一個人映画美的女人blog
原題: Frances Ha
監督: ノア・バームバック
出演: グレタ・ガーウィグ 、ミッキー・サムナー 、アダム・ドライバー 、マイケル・ゼゲン 、パトリック・ヒューシンガー
鑑賞劇場: ユーロスペース
公式サイトはこちら。
モダンダンサーを目指し、ニューヨ...
2014/10/03(金) 01:43:32 | Nice One!! @goo
監督ノア・バームバックって誰だ?と思いきや、あの《イカとクジラ》の監督だという。
なつかしいなぁ〜〜〜、
今回も変なタイトルだ〜、
よし!観に行こう!
ということで、観てきました。
おっ、
こいつはモノクロか。
それにしても鮮やかな見栄えのいい映像だ。
ダメ女の一本気な生き方にポンポン引き込まれた。
踊りはヘタクソだったが、街を駆け抜ける姿は爽快だった。
この作品...
2014/10/06(月) 19:18:22 | GARA・・・移動祝祭日
注・内容、台詞に触れています。『フランシス・ハ』 Frances Ha監督・脚本 : ノア・バームバック主演・脚本 : グレタ・ガーウィグ物語・バレエカンパニーの研究生で27歳のフランシス(グレタ・ガ
2014/10/11(土) 22:04:46 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
『イカとクジラ』などで知られるノア・バームバックが監督を務め、自身のホームグラウンドであるニューヨークを舞台にモノクロの映像で描く一風変わった人間ドラマ。不器用な主人公が、彼女を取り巻く個性的な友人たちを巻き込みながら自分探しをする日々を生き生きと映し...
2014/10/30(木) 13:03:07 | パピとママ映画のblog
13日のことですが、映画「フランシス・ハ」を鑑賞しました。
ブルックリンで親友ソフィーとルームシェアをする27歳の見習いモダンダンサー、フランシス。
ダンサーとして芽が出ず 彼氏とも別れ ソフィーとの同居も解消となり、自分の居場所を探してニューヨーク中を転々...
2015/02/07(土) 19:59:38 | 笑う社会人の生活
【概略】
モダンダンサーを目指し、親友・ソフィとルームシェアをしていたフランシス。しかし恋人に振られ、ソフィとの同居生活も解消になり…。
ドラマ
人を羨んだらキリがないけど、ふと、他人と比べて自分は…と、ひがみ根性をもったことはないだろうか。
不器用なフランシスは、一言多かったり、ダンサーとしても中途半端で、そんな中ひがみ根性もあり、生活すべてが悪循環している。
親友ソ...
2015/06/04(木) 10:31:28 | いやいやえん
「フランシス・ハ」(原題:FrancesHa)は、2012年公開ののアメリカの映画です。ニューヨークを舞台に、モダンダンサーを目指すも芽が出ず、大人にもなりきれない27歳の女性が、自分の居...
2015/09/27(日) 02:42:33 | 楽天売れ筋お買い物ランキング
評価:★★★【3点】(08)
ずっと気になっていた不思議な邦題の意味がこれでスッキリ(笑)
2016/01/02(土) 14:37:15 | 映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜
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