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2014年12月04日 (木) | 編集 |
この世の、地獄の果てに。
第二次世界大戦末期、“FURY(憤怒)”と名付けられた一台のM4シャーマン戦車に乗り組んだ、5人の戦車兵を描く、デヴィッド・エアー監督の超ハードな戦争大作。
物語を引っ張るのは歴戦の車長を演じるブラッド・ピットだが、実質的な主人公は手違いで戦車隊へと配属されたローガン・ラーマンの文系新兵だ。
観客は彼と共に狂気の戦場へと送り込まれ、135分の間泥まみれになって、殺戮の原野を這いずりまわらねばならない。
戦争アクションとして超一級なのはもちろん、エアーらしく青春の喪失を描くニューシネマ的なロードムービーの味わいもある。
戦車をモチーフとした戦争映画の、決定版とも言える傑作だ。
※ラストに触れています。
第二次世界大戦末期。
司令部の事務係に任官されるはずが、何故か戦車隊に配属されてしまった新兵のノーマン(ローガン・ラーマン)は、FURYと名付けられたM4戦車の副操縦手となる。
車長のコリアー軍曹(ブラッド・ピット)指揮下の歴戦のFURYのクルーたちは、多くの戦車兵が命を落とす激しい戦いを生き残ってきた。
戦争は終わりに近づいているとは言え、追い詰められたドイツ軍はいまだ精強。
部隊は市街戦の末にとある街を制圧したものの、FURYは敵が補給部隊を襲うルートを遮断するために、街から離れた十字路を死守せよという命令を受ける。
四両の戦車を率いて出撃したFURYだが、途中でドイツ軍の待ち伏せ攻撃を受ける。
霧の中から姿を現したのは、攻撃力・防御力ともにM4よりも遥かに強力な、ドイツ軍のティーガーⅠ重戦車だった・・・
戦争映画の中でも、これをモチーフにすればハズレなしと言われるのが潜水艦である。
「眼下の敵」「深く静かに潜航せよ」「レッド・オクトーバーを追え」「クリムゾン・タイド」など、数々の名作が並ぶこのサブカテゴリーは、密室劇ならではの濃密な人間ドラマと、水上艦と違って最初から海中にいるので、撃沈されればまず助からないという極限性がサスペンスを盛り上げる。
しかし同じ密室でも、“戦車映画”の名作は相対的に少ない。
物量で言えば、とにかく戦車がうじゃうじゃ出てくるケン・アナキンの「バルジ大作戦」、密室性を生かした作品では本作と同じ一両の戦車を舞台に、若い兵士たちの体験を描いた「レバノン」、アフガニスタンで道に迷ったソ連軍の戦車の命運を描いた変わり種「レッド・アフガン」などが思い浮かぶものの、全体に小粒な印象。
思うに、潜水艦と違って小さな戦車は密室としては狭すぎてドラマが成立し難く、集団で行動する事が多いので、戦争映画の中のワンアイテムにはなり得ても、物語の大きなバックボーンにするのは難しいのだろう。
ところが、この映画では“FURY”という戦車の名をそのままタイトルとし、ある意味人間以上の存在感を持つ物語の影の主役とする。
5人のクルーはカオスの戦場で、特殊な縁によって結ばれた家族であり、彼らにとって30トンの鉄の移動要塞は、その絆の象徴としての“家”なのである。
この構造を成立させるために、エアーは物語をわずか一日の間の出来事とし、更に潜水艦映画の最高峰にして、ウォルフガンク・ペーターゼンの代表作、「U・ボート」の人物設定とプロット構造を換骨奪胎する。
原作者のロータル=ギュンター・ブーフハイムの実体験に基づく「U・ボート」は、ドイツ海軍の潜水艦に同乗取材する事になった記者の視点で、カリスマ的な艦長の指揮のもと、過酷な任務に挑む潜水艦クルーの姿が描かれる。
本作で記者の代わりになるのは、戦いの現実など何も知らない新兵のノーマンで、艦長の役割がブラッド・ピット演じるコリアーに置き換わっている。
秋からクリスマスまで数か月間の任務を描いた「U・ボート」に対して、こちらの時間はギュッと濃縮されているが、それぞれの戦いの推移や意味づけなど、全体の構成も良く似ている。
平和な日常から、突如として戦場という非日常へと送り込まれたノーマンが出会うのは、強烈なカリスマ性を持つFURYの車長、コリアー。
彼のプライオリティは、とにかく生き残る事で、そのためには無慈悲な行動も躊躇しないという、ハリウッド映画ではなかなか見られない、アンチヒーロー的なキャラクターだ。
北アフリカからノルマンディー、そしてドイツ本国の奥深くまで、多くの戦車がスクラップと化すなか、彼が率いるFURYは、犠牲を出しながらもサバイバルを勝ち抜いてきたのである。
だからこそ曲者揃いのクルーも、コリアーに対して多少の反発はしても、絶対的な信頼感は揺るがない。
ただ、彼は非情だが頼りになるリーダーとしての顔と、何気に聖書を読み込んでいたり、一人になると苦悩したりというナイーブな裏の顔を持っており、複雑な内面設定がキャラクターとしての深みに繋がっている。
無垢なる若者は、この“ウォーダディ”、戦場の家長によって、生き残る術を叩き込まれるのである。
コリアーは年少の敵兵を撃つことを躊躇するノーマンに、命乞いする丸腰のドイツ兵捕虜を射殺するという、地獄への通過儀礼を経験させる。
殺さなければ殺される、敵を見たらとにかく相手より先に撃て、殺せという戦争の論理を実体験として教え込むのだ。
観客はあまりにも過酷な現実に戸惑いながらも、感情移入キャラであるノーマンに寄り添い、極限の24時間を共に経験してゆく。
圧倒的なリアリティは、もちろん戦争アクション映画としての臨場感に直結する。
戦闘シーンは、市街戦から戦車戦までてんこ盛りだが、特に十字路へと向かう4両のM4戦車が、ドイツ軍のティーガーⅠと対決するシークエンスは圧巻だ。
霧の中から忽然と姿を現すティーガーは、世界でただ一台稼動する個体を、わざわざ博物館から借り出してきたらしいが、ホンモノの持つえもいわれぬオーラは、ボスキャラ感半端ない。
数こそ4対1だが、相手はM4の倍近い、57トンの重戦車。
FURYの76ミリ砲では、ティーガーの分厚い前面装甲を打ち抜くことは出来ず、逆にM4はティーガーの88ミリ砲をまともに喰らえばひとたまりもない。
本作は実話ではないが、デヴィッド・エアーはリサーチにリサーチを重ねて、現実に起こったエピソードを組み合わせて脚本を執筆したという。
実際、M4が自分より強力なティーガーに挑む際には、映画の様に複数で襲い掛かり、相手の背後を取るというのが定番化した戦法だった様だ。
この戦いによって仲間の戦車を失い、孤立無援となってしまった上に、キャタピラが壊れ身動きのとれないFURYの前に、今度は戦意旺盛な300人の武装SSが迫り、いよいよ5人が絶望的な戦いに身を投じるのがクライマックスという訳だ。
予想外に戦車に乗ることになってしまった無垢なるローガンは、まっさらな目で戦場を見つめ、狂気の世界に抗おうとする。
しかし、凄惨な市街戦で街を制圧した後のささやかな愛と生の実感、そんな小さな希望すら跡形もなく粉砕される残酷な現実によって、ノーマンは深く傷つき人間性を失ってゆく。
そして彼は、たった一日で何も知らない新兵から、他のクルーから“マシーン”と呼ばれる殺しのプロフェッショナルへと変貌してゆくのである。
敵味方皆が破滅へと突き進む中、かろうじて救われるのは、絶望的な戦いを生き残ったノーマンが、同世代の若いドイツ兵と目を合わせるシーン。
このドイツ兵は、ノーマン役のローガン・ラーマンによく似た俳優がキャスティングされており、演出意図としては生と死の境界で出会った、もう一人の自分という事だろう。
この寓話的なエピソードによって、ノーマンはまだギリギリ生の世界に踏みとどまっている事が示唆されるのだ。
喪失の痛みだけが積み重ねられる絶望の中で、青春の輝きはあまりにも脆いが、それでも人間の中には決して失われないものはあるし、どんな状況だろうが明日は必ず巡って来る。
泥の中から助け出され、九死に一生を得たノーマンに、兵士たちは「お前は英雄だ」と声をかける。
だが、そこで彼の見たものは折り重なって倒れている無数のドイツ兵の骸と、無残に破壊された“我が家”FURYの姿。
若者はわずか24時間であまりにも大きな重荷を背負ったが、だからこそ生きてゆかねばならないのである。
今回は、ドイツのバイエルン州を代表するエルディンガー・ヴァイスブロイ の「エルディンガー・ヴァイス・ビア・ヘーフェ 」をチョイス。
ドイツ料理店でも御馴染みの銘柄だが、まろやかでフルーティな味わいに、きめ細かい泡の感触は食欲を増進させる。
映画はどっと疲れるヘビーな内容だが、自分が平和にビールが飲める時代に生まれて、本当に幸せ者だという事を改めて実感させられる。
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第二次世界大戦末期、“FURY(憤怒)”と名付けられた一台のM4シャーマン戦車に乗り組んだ、5人の戦車兵を描く、デヴィッド・エアー監督の超ハードな戦争大作。
物語を引っ張るのは歴戦の車長を演じるブラッド・ピットだが、実質的な主人公は手違いで戦車隊へと配属されたローガン・ラーマンの文系新兵だ。
観客は彼と共に狂気の戦場へと送り込まれ、135分の間泥まみれになって、殺戮の原野を這いずりまわらねばならない。
戦争アクションとして超一級なのはもちろん、エアーらしく青春の喪失を描くニューシネマ的なロードムービーの味わいもある。
戦車をモチーフとした戦争映画の、決定版とも言える傑作だ。
※ラストに触れています。
第二次世界大戦末期。
司令部の事務係に任官されるはずが、何故か戦車隊に配属されてしまった新兵のノーマン(ローガン・ラーマン)は、FURYと名付けられたM4戦車の副操縦手となる。
車長のコリアー軍曹(ブラッド・ピット)指揮下の歴戦のFURYのクルーたちは、多くの戦車兵が命を落とす激しい戦いを生き残ってきた。
戦争は終わりに近づいているとは言え、追い詰められたドイツ軍はいまだ精強。
部隊は市街戦の末にとある街を制圧したものの、FURYは敵が補給部隊を襲うルートを遮断するために、街から離れた十字路を死守せよという命令を受ける。
四両の戦車を率いて出撃したFURYだが、途中でドイツ軍の待ち伏せ攻撃を受ける。
霧の中から姿を現したのは、攻撃力・防御力ともにM4よりも遥かに強力な、ドイツ軍のティーガーⅠ重戦車だった・・・
戦争映画の中でも、これをモチーフにすればハズレなしと言われるのが潜水艦である。
「眼下の敵」「深く静かに潜航せよ」「レッド・オクトーバーを追え」「クリムゾン・タイド」など、数々の名作が並ぶこのサブカテゴリーは、密室劇ならではの濃密な人間ドラマと、水上艦と違って最初から海中にいるので、撃沈されればまず助からないという極限性がサスペンスを盛り上げる。
しかし同じ密室でも、“戦車映画”の名作は相対的に少ない。
物量で言えば、とにかく戦車がうじゃうじゃ出てくるケン・アナキンの「バルジ大作戦」、密室性を生かした作品では本作と同じ一両の戦車を舞台に、若い兵士たちの体験を描いた「レバノン」、アフガニスタンで道に迷ったソ連軍の戦車の命運を描いた変わり種「レッド・アフガン」などが思い浮かぶものの、全体に小粒な印象。
思うに、潜水艦と違って小さな戦車は密室としては狭すぎてドラマが成立し難く、集団で行動する事が多いので、戦争映画の中のワンアイテムにはなり得ても、物語の大きなバックボーンにするのは難しいのだろう。
ところが、この映画では“FURY”という戦車の名をそのままタイトルとし、ある意味人間以上の存在感を持つ物語の影の主役とする。
5人のクルーはカオスの戦場で、特殊な縁によって結ばれた家族であり、彼らにとって30トンの鉄の移動要塞は、その絆の象徴としての“家”なのである。
この構造を成立させるために、エアーは物語をわずか一日の間の出来事とし、更に潜水艦映画の最高峰にして、ウォルフガンク・ペーターゼンの代表作、「U・ボート」の人物設定とプロット構造を換骨奪胎する。
原作者のロータル=ギュンター・ブーフハイムの実体験に基づく「U・ボート」は、ドイツ海軍の潜水艦に同乗取材する事になった記者の視点で、カリスマ的な艦長の指揮のもと、過酷な任務に挑む潜水艦クルーの姿が描かれる。
本作で記者の代わりになるのは、戦いの現実など何も知らない新兵のノーマンで、艦長の役割がブラッド・ピット演じるコリアーに置き換わっている。
秋からクリスマスまで数か月間の任務を描いた「U・ボート」に対して、こちらの時間はギュッと濃縮されているが、それぞれの戦いの推移や意味づけなど、全体の構成も良く似ている。
平和な日常から、突如として戦場という非日常へと送り込まれたノーマンが出会うのは、強烈なカリスマ性を持つFURYの車長、コリアー。
彼のプライオリティは、とにかく生き残る事で、そのためには無慈悲な行動も躊躇しないという、ハリウッド映画ではなかなか見られない、アンチヒーロー的なキャラクターだ。
北アフリカからノルマンディー、そしてドイツ本国の奥深くまで、多くの戦車がスクラップと化すなか、彼が率いるFURYは、犠牲を出しながらもサバイバルを勝ち抜いてきたのである。
だからこそ曲者揃いのクルーも、コリアーに対して多少の反発はしても、絶対的な信頼感は揺るがない。
ただ、彼は非情だが頼りになるリーダーとしての顔と、何気に聖書を読み込んでいたり、一人になると苦悩したりというナイーブな裏の顔を持っており、複雑な内面設定がキャラクターとしての深みに繋がっている。
無垢なる若者は、この“ウォーダディ”、戦場の家長によって、生き残る術を叩き込まれるのである。
コリアーは年少の敵兵を撃つことを躊躇するノーマンに、命乞いする丸腰のドイツ兵捕虜を射殺するという、地獄への通過儀礼を経験させる。
殺さなければ殺される、敵を見たらとにかく相手より先に撃て、殺せという戦争の論理を実体験として教え込むのだ。
観客はあまりにも過酷な現実に戸惑いながらも、感情移入キャラであるノーマンに寄り添い、極限の24時間を共に経験してゆく。
圧倒的なリアリティは、もちろん戦争アクション映画としての臨場感に直結する。
戦闘シーンは、市街戦から戦車戦までてんこ盛りだが、特に十字路へと向かう4両のM4戦車が、ドイツ軍のティーガーⅠと対決するシークエンスは圧巻だ。
霧の中から忽然と姿を現すティーガーは、世界でただ一台稼動する個体を、わざわざ博物館から借り出してきたらしいが、ホンモノの持つえもいわれぬオーラは、ボスキャラ感半端ない。
数こそ4対1だが、相手はM4の倍近い、57トンの重戦車。
FURYの76ミリ砲では、ティーガーの分厚い前面装甲を打ち抜くことは出来ず、逆にM4はティーガーの88ミリ砲をまともに喰らえばひとたまりもない。
本作は実話ではないが、デヴィッド・エアーはリサーチにリサーチを重ねて、現実に起こったエピソードを組み合わせて脚本を執筆したという。
実際、M4が自分より強力なティーガーに挑む際には、映画の様に複数で襲い掛かり、相手の背後を取るというのが定番化した戦法だった様だ。
この戦いによって仲間の戦車を失い、孤立無援となってしまった上に、キャタピラが壊れ身動きのとれないFURYの前に、今度は戦意旺盛な300人の武装SSが迫り、いよいよ5人が絶望的な戦いに身を投じるのがクライマックスという訳だ。
予想外に戦車に乗ることになってしまった無垢なるローガンは、まっさらな目で戦場を見つめ、狂気の世界に抗おうとする。
しかし、凄惨な市街戦で街を制圧した後のささやかな愛と生の実感、そんな小さな希望すら跡形もなく粉砕される残酷な現実によって、ノーマンは深く傷つき人間性を失ってゆく。
そして彼は、たった一日で何も知らない新兵から、他のクルーから“マシーン”と呼ばれる殺しのプロフェッショナルへと変貌してゆくのである。
敵味方皆が破滅へと突き進む中、かろうじて救われるのは、絶望的な戦いを生き残ったノーマンが、同世代の若いドイツ兵と目を合わせるシーン。
このドイツ兵は、ノーマン役のローガン・ラーマンによく似た俳優がキャスティングされており、演出意図としては生と死の境界で出会った、もう一人の自分という事だろう。
この寓話的なエピソードによって、ノーマンはまだギリギリ生の世界に踏みとどまっている事が示唆されるのだ。
喪失の痛みだけが積み重ねられる絶望の中で、青春の輝きはあまりにも脆いが、それでも人間の中には決して失われないものはあるし、どんな状況だろうが明日は必ず巡って来る。
泥の中から助け出され、九死に一生を得たノーマンに、兵士たちは「お前は英雄だ」と声をかける。
だが、そこで彼の見たものは折り重なって倒れている無数のドイツ兵の骸と、無残に破壊された“我が家”FURYの姿。
若者はわずか24時間であまりにも大きな重荷を背負ったが、だからこそ生きてゆかねばならないのである。
今回は、ドイツのバイエルン州を代表するエルディンガー・ヴァイスブロイ の「エルディンガー・ヴァイス・ビア・ヘーフェ 」をチョイス。
ドイツ料理店でも御馴染みの銘柄だが、まろやかでフルーティな味わいに、きめ細かい泡の感触は食欲を増進させる。
映画はどっと疲れるヘビーな内容だが、自分が平和にビールが飲める時代に生まれて、本当に幸せ者だという事を改めて実感させられる。

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この記事へのコメント
>ボスキャラ感半端ない。
まさに・・・!タイガー戦車って『こち亀』のタイガー刑事くらいしか知らなかったんですけどメチャクチャ優れた戦車だったんですね。
どう考えてもアメリカの方は何台かの犠牲は織り込み済みで戦ってますもんね(^_^;)
作中では「ヒトラーをイエスは許すのかな?」といったやり取りや、ラストの十字路といい宗教的なメッセージもありましたよね。
確かにどんな人もある種ランダムであっさり死んじゃうような戦場では、人智を超えたものを考えてしまいますよね。
自分とフューリーの仲間が生き残ることが至上命題だったウォーダディが、十字路の攻防を選択するに至り、戦車と戦友とともに心中しちゃうのは、彼らが戦車という生き物のいち器官のように見えました。
まさに・・・!タイガー戦車って『こち亀』のタイガー刑事くらいしか知らなかったんですけどメチャクチャ優れた戦車だったんですね。
どう考えてもアメリカの方は何台かの犠牲は織り込み済みで戦ってますもんね(^_^;)
作中では「ヒトラーをイエスは許すのかな?」といったやり取りや、ラストの十字路といい宗教的なメッセージもありましたよね。
確かにどんな人もある種ランダムであっさり死んじゃうような戦場では、人智を超えたものを考えてしまいますよね。
自分とフューリーの仲間が生き残ることが至上命題だったウォーダディが、十字路の攻防を選択するに至り、戦車と戦友とともに心中しちゃうのは、彼らが戦車という生き物のいち器官のように見えました。
>ゴーダイさん
前に読んだ本では、ティーガーの放った砲弾一発が二両のM4を突き抜けた事もあるそうですよ。
シャイア・ラブーフは“バイブル”だし、聖書の話が何度も出てきましたね。
FURYとクルーは、やはりキリストのメタファーだと思うんです。
だからこそ十字路で止まった訳で。
彼らは、戦争という究極の悪を働いた人類の罪を背負って死んで、まだ罪に染まりきってないノーマンはギリギリ生かされた。
描写は徹底的にリアリズムを重視しながら、プロットや世界観の構造でこういう暗喩を仕込む。
上手いなあと思いました。
前に読んだ本では、ティーガーの放った砲弾一発が二両のM4を突き抜けた事もあるそうですよ。
シャイア・ラブーフは“バイブル”だし、聖書の話が何度も出てきましたね。
FURYとクルーは、やはりキリストのメタファーだと思うんです。
だからこそ十字路で止まった訳で。
彼らは、戦争という究極の悪を働いた人類の罪を背負って死んで、まだ罪に染まりきってないノーマンはギリギリ生かされた。
描写は徹底的にリアリズムを重視しながら、プロットや世界観の構造でこういう暗喩を仕込む。
上手いなあと思いました。
2014/12/05(金) 22:21:51 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
ノラネコさん☆
簡単には片づけられない生と死がそこにはありましたねぇ。
殺さなければ殺されるという残酷な現実が、きれいごとでは反戦は唱えられないというテーマになったのかもしれないのですが、一歩引いて見ると、じゃあなぜまだ戦争を止めないの?と思わずにはいられなかったです。
無敵のティーガー戦車の実物を、ボービントン戦車博物館で見たのを思い出しました!
簡単には片づけられない生と死がそこにはありましたねぇ。
殺さなければ殺されるという残酷な現実が、きれいごとでは反戦は唱えられないというテーマになったのかもしれないのですが、一歩引いて見ると、じゃあなぜまだ戦争を止めないの?と思わずにはいられなかったです。
無敵のティーガー戦車の実物を、ボービントン戦車博物館で見たのを思い出しました!
>ノルウェーまだ~むさん
>ボービントン戦車博物館
おお、それはこの映画に出てきたティーガーですね。
一度見たいものです。
うん、残念ですが戦争はやはりなくならないのだと思います。
お互いに争うのは人類の原罪で、だからこそフューリーのクルーをキリストに見立てたのでしょう。
>ボービントン戦車博物館
おお、それはこの映画に出てきたティーガーですね。
一度見たいものです。
うん、残念ですが戦争はやはりなくならないのだと思います。
お互いに争うのは人類の原罪で、だからこそフューリーのクルーをキリストに見立てたのでしょう。
2014/12/11(木) 20:48:50 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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「面白い度☆☆☆☆☆ 好き度☆☆☆☆ 閉所恐怖症注意☆☆☆☆☆」
あの戦車バケモノか。
凄惨な奴隷いじめの実態を描いた『それでも夜は明ける』など、誰もが目を背けたい
2014/12/04(木) 23:49:31 | HEAVEN INSITE's Blog
ブラッド・ピットが主演・製作総指揮を務め、『サボタージュ』のデヴィッド・エアー監督とタッグを組んで贈る戦争映画。第二次世界大戦末期にたった一両の戦車で300人のドイツ兵と戦った男たちの姿を描く。共演に『トランスフォーマー ダークサイド・ムーン』のシャイア・ラブーフ、『ノア約束の舟』のローガン・ラーマン、『グッド・ドクター 禁断のカルテ』のマイケル・ペーニャ、『オーバードライヴ』のジョン・バー...
2014/12/05(金) 00:23:20 | MOVIE BOYS
フューリーFURY/監督:デヴィッド・エアー/2014年/アメリカ
平和のために、今はただ、人を殺す。
TOHOシネマズ日劇スクリーン1、K-18で鑑賞。
スルー予定でしたがシャイア・ラブーフが出ているので見ました。
あらすじ:戦争です。
連合軍がナチス倒そうとしてて、戦車に乗ったウォーダディー(ブラッド・ピット)とバイブル(シャイア・ラブーフ)とゴルド(マイケル・ペーニャ...
2014/12/05(金) 10:30:54 | 映画感想 * FRAGILE
『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー監督がブラッド・ピットの主演で第2次世界大戦下のヨーロッパでたった一台の戦車"フューリー"で300人のドイツ軍部隊に戦いを挑んだ5 ...
2014/12/05(金) 22:58:37 | カノンな日々
1945年4月、ドイツ軍が最後の徹底抗戦を繰り広げていたヨーロッパ戦線で、戦況を優位に進める連合軍も、ドイツ軍の捨身の反転攻勢に苦しめられていた。
アメリカ製の中戦車シャーマンM4“フューリー号”を指揮する、ウォーダディーと呼ばれるベテラン兵士ドン・コリアー(ブラッド・ピット)は、戦死した仲間の代わりに、新兵ノーマン(ローガン・ラーマン)を引き受けることになる。
戦闘経験ゼロのノーマ...
2014/12/06(土) 01:50:18 | 心のままに映画の風景
血と涙が轍となり命になる。
2014/12/06(土) 10:26:26 | Akira's VOICE
ブラッド・ピットと『サボタージュ』などのデヴィッド・エアー監督がタッグを組み、ナチスドイツ相手に戦車で戦いを挑む男たちの姿を描く感動の戦争ドラマ。第2次世界大戦末期、戦車を駆使して敵軍に立ち向かう5人の兵士たちの過酷なバトルを追う。『欲望のバージニア』な...
2014/12/06(土) 13:02:24 | パピとママ映画のblog
ティーガー、固いなぁ。
2014/12/07(日) 00:24:51 | だらだら無気力ブログ!
今作の話題は やはり何と言っても、映画 史上初の、モノホンのタイガー型戦車(写真)が登場すること。
ボービントン博物館に保存されていていた、唯一の動くタイガー!
アメリカ軍の戦車を圧倒するその脅威を、よりリアルに感じさせるのに非常に効果的だったと思う。
...
2014/12/08(月) 20:07:58 | 日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜
まともな神経じゃいられない 公式サイト http://www.fury-movie.jp11月28日公開 製作総指揮・主演: ブラッド・ピット監督: デヴィッド・エアー 「エンド・オブ・ウォッチ」
2014/12/08(月) 20:41:41 | 風に吹かれて
映画『フューリー』といえば、小生にとってはブライアン・デ・パルマ監督作品が思い浮
2014/12/09(火) 00:38:09 | 大江戸時夫の東京温度
第二次世界大戦物で、戦車戦にスポットを当てた作品。よく考えてみたら当然のことだけれど、戦車はチーム制になっていて、内部のメンバーや役割は定められている。そこには命を賭けた、友情を超えた絆が存在する。その中の一機フューリー号での戦いを描いた作品である。戦車戦の迫力、恐ろしい戦場の様、息を呑んでただただ見続けるしかない。ウォーダディーことドン・コリアー(ブラッド・ピット)がリーダーを務めるフュー...
2014/12/12(金) 12:18:43 | ここなつ映画レビュー
2014年・アメリカ/Grisbi Productions, QED International配給:KADOKAWA 原題:Fury 監督:デビッド・エアー脚本:デビッド・エアー製作:デビッド・エア
2014/12/13(土) 23:36:49 | お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法
□作品オフィシャルサイト 「フューリー」 □監督・脚本 デビッド・エアー□キャスト ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフボイド・スワン、 ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャトリニ・ガルシア、 ジョン・バーンサルグレイディ・トラビ...
2014/12/15(月) 08:28:28 | 京の昼寝〜♪
FURY
1945年4月、第二次大戦末期。ヨーロッパ戦線では、連合軍がドイツ軍を追
いつめていた。戦車 「フューリー号」 には、ウォーダディー(ブラッド・ピット)
を中心として兵士たちが乗り込んでいたが、副操縦士の戦死により、新兵の
ノーマン(ローガン・ラーマン)が配属されて来る。
戦争映画は苦手なので、好んでは観ない。ブラッド・ピットも、特に...
2014/12/15(月) 21:39:49 | 真紅のthinkingdays
『フューリー』を吉祥寺オデヲンで見ました。
(1)戦争映画はあまり好みではありませんが、ポスターに「アカデミー賞最有力」とあるのにつられて映画館に行ってきました。
本作(注1)の時代設定は、1945年4月(注2)。
「フューリー」と名付けられたM4中戦車シャ...
2014/12/18(木) 21:03:33 | 映画的・絵画的・音楽的
悔しいなぁ。
『フューリー』を上映している135分間、私は歯軋りしたいくらいだった。
これは日本じゃ撮れない映画だ。
デヴィッド・エアー監督・脚本の『フューリー』は、ナチス・ドイツ崩壊目前の1945年4月における、戦車フューリー(憤激)号に乗り込む5人の男たちの物語である。敵地ドイツの奥深く進撃する彼らは、友軍を次々に失い孤立していく。その戦いの酷さをこれでもかと描くのが本...
2014/12/20(土) 15:58:26 | 映画のブログ
「サボタージュ」のデヴィッド・エアー監督、「ワールド・ウォーZ」のブラッド・ピット主演(兼製作総指揮)。第二次世界大戦末期の1945年4月、第2機甲師団第66機甲連隊に所属するM4A3E8シャーマン「フューリー」号と、そのクルーであるドン「ウォーダディー」コリア
2014/12/21(日) 10:20:16 | 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜
フューリー
'14:米
◆原題:FURY
◆監督:デヴィッド・エアー「サボタージュ」「エンド・オブ・ウォッチ」
◆出演:ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、スコット・イーストウッド、ゼイヴィア・サミ...
2014/12/22(月) 22:55:11 | C’est joli〜ここちいい毎日を♪〜
【概略】
1945年4月、戦車“フューリー"を駆るウォーダディーのチームに、戦闘経験の一切ない新兵ノーマンが配置された。新人のノーマンは、想像をはるかに超えた戦場の凄惨な現実を目の当たりにしていく。やがて行く先々に隠れ潜むドイツ軍の奇襲を切り抜け進軍する“フューリー"の乗員たちは、世界最強の独・ティーガー戦車との死闘、さらには敵の精鋭部隊300人をたった5人で迎え撃つと...
2015/03/12(木) 08:17:15 | いやいやえん
FURY
2014年
イギリス
135分
戦争/アクション
劇場公開(2014/11/28)
監督:
デヴィッド・エアー
『サボタージュ』
製作:
デヴィッド・エアー
製作総指揮:
ブラッド・ピット
脚本:
デヴィッド・エアー
出演:
ブラッド・ピット:ドン・コリアー(ウォーダ...
2015/03/23(月) 01:47:04 | 銀幕大帝α
1日のことですが、映画「フューリー」 を鑑賞しました。
1945年4月、ナチスドイツに総攻撃を仕掛ける連合軍にアメリカ人のベテラン兵士 ウォーダディーがいた
彼は 自らフューリーと名付けた中戦車シャーマンM4に3人の兵士と一緒に戦っていた そんなある日 新兵ノーマ...
2015/03/25(水) 08:08:47 | 笑う社会人の生活
2014年/アメリカ・イギリス/135分
監督:デヴィッド・エアー
出演:ブラッド・ピット
ローガン・ラーマン
シャイア・ラブーフ
マイケル・ペーニャ
ジョン・バーンサル
■概要
原題は『Fury』。アメリカ・イギリス合作による2014年の戦争映画です。監督は『エンド・オブ・ウォッチ』のデヴィッド・エアー。主演は『ファイト・クラブ』のブラッド・ピッ...
2015/03/27(金) 23:08:09 | 偏愛映画自由帳
「フューリー」(原題:Fury)は、2014年公開のアメリカの戦争ドラマ映画です。第二次世界大戦時代に、たった一台の戦車で300人ものドイツ軍に戦いを挑んだ5人の男たちを描いています。...
2015/07/22(水) 00:14:28 | 楽天売れ筋お買い物ランキング
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