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ショートレビュー「妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!・・・・・評価額1550円」
2015年01月08日 (木) | 編集 |
大人も子どももゲラゲラポーヽ(≧▽≦)ノ !

2014年に大ブレイクしたキッズアニメーション、「妖怪ウォッチ」初の劇場版。
元々は一昨年レベルファイブが発売した3DS用ゲームで、そこからメディアミックス的にコミックやアニメーションが展開し、軒並み大ヒット。
本作も公開初日・二日目には、東宝の興行記録となる16億円超えという驚異的な数字を叩き出し、劇場はファミリー層であふれかえった。
この盛り上がりは、やはりゲーム原作で1998年に日本のみならず、邦画として初の全米No.1を成し遂げた「ポケットモンスター ミュウツーの逆襲」を彷彿とさせる。
まあかわいい妖怪キャラクターがいっぱい出てくるし、ゲームとしてのシステムもよく考えられていて、子どもたちが熱狂するのは分かる。
では、彼らに付き添って映画館に行かざるを得ない、親世代が観たらどうなのか。

・・・・ぶっちゃけ、スゲー楽しいのである。
本作の主人公、ケータは妖怪を見る事の出来る妖怪ウォッチを使い、ネコ地縛霊のジバニャンや妖怪執事のウィスパートらと友達になり、妖怪が絡む様々な事件を解決している。
ところがある日、寝ていたケータの腕から、ウォッチが忽然と消え、妖怪がらみの記憶すらすっかりと抜け落ちてしまうのだ。
街に現れた、巨大ネコ妖怪のデカニャンとの遭遇で記憶を取り戻したケータは、手がかりを探しておばあちゃんの住むケマモト村に向かい、デカニャン本来の姿である浮遊霊のフユニャンと共に、妖怪ウォッチの開発者である祖父のケイゾウに会うために60年前の世界にタイムトラベル。
そこには、怪魔の力で人も妖怪も陥れようとするウバウネの陰謀があり、ケータとケイゾウがどうやって阻止するのか・・・というお話。
同時にこれは妖怪ウォッチがなぜ、どのように誕生したのかを描くビギニングでもある。

面白いのは、本作が昭和の時代からのキッズ漫画やアニメあるあるを俯瞰する、メタ的構造を志向しながら、あくまでもお約束はガッチリと守るという、主観と客観の二重視点を持つ事。
子どもたちはウ〇コ、お〇らネタを含む、昔ながらのベタベタなギャグで笑い、大人たちは自分の中の童心を刺激されつつも、嘗ての自分が楽しんだキッズアニメを客観視して笑うのである。
実際、本作の妖怪キャラクターは、かわいい系のルックスで誤魔化されているものの、設定とかは結構キッツイ。
何しろ本作におけるピカチュウであり、ドラえもんであるジバニャンは、トラックに轢かれた死に際に、飼い主の女の子から「ダサっ」と言い放たれた事から死にきれず、地縛霊となってトラックに挑み続けているというかなりブラックな出自だし、フユニャンが正気を失って生霊(?)化したデカニャンなんて、ラリった様な半目開きにマジックマッシュルームよろしく頭にキノコが生えている。
キッズアニメでドラッグのメタファーを見るとは思わなかったよ(笑

そして現在を守るために過去へ行く、という「バック・トゥ・ザ・フューチャー」的構成は、メタ構造をより明確化する。
時間ものとしたことで、本作には昭和のケイゾウと平成のケータという二人のメインキャラクターがいるのだが、物語のテーマに直結する大きな葛藤を抱えているのはケイゾウである。
少年はなぜヒーローに憧れるのかという、キッズアニメの根源に物語のコアを求め、昭和の熱血と平成の冷静を対比させ、パロディ満載の悪ノリギリギリでまとめ上げるとは、なかなかに侮れない。
もっともヴィランであるウバウネの過去を描きながら、ケイゾウの葛藤とリンクさせていなかったり、その辺もうちょっと突っ込めば「ベイマックス」「ヒックとドラゴン」的領域まで行けるのになあと思わなくもないが、作品の成り立ちも目指しているところも全然違うのだから、これはこれでアリだと思う。
この冬は、子どもの付き添いのつもりで観に行ったら、予想外に自分がゲラゲラポーしてしまった、そんな大きなお友だちが増えそうだ。
因みに唐突に登場し、意外な大活躍をする某キャラクターは、やはりレベルファイブだから九州繋がりなのか。
奴が妖怪設定だったとは知らなかったけど(笑

今回は飲むというよりは新年の祝い用という事で、1867年創業の熊本の瑞鷹の「くまもん 樽酒」をチョイス。
中部九州はどちらかというと焼酎文化圏だが、日本酒の蔵元もある。
こちらの瑞鷹は日本酒だけでなく、焼酎や醸造したもろみに木灰を加え、酒の保存性を高めるた灰持製法による赤酒なども手がける総合地酒メーカーだ。
品良く甘い赤酒は、ソーダなどで割ってカクテルベースにしても面白いが、特に調理用の甘味の強いものは、肉・魚料理などに使うと、みりんとはまたちがったまろやかな仕上がりになる。
九州の名物料理でもある豚バラなどに使うと、とても美味しいので、料理好きの方は是非お試しを。
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コメント
この記事へのコメント
このくまモンの酒を飲んでお父さんがDVを振るっても、全部妖怪のしわ………(自粛)
2015/01/28(水) 22:59:39 | URL | ふじき78 #rOBHfPzg[ 編集]
こんばんは
>ふじき78さん
てか、くまモンが妖怪の一種って設定はいつ出来たんだ(笑
映画のヤツは明らかに普通のクマじゃないし。
2015/02/12(木) 22:55:40 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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妖怪ウォッチ、それは少年ケータが持っている、妖怪たちを見ることができる腕時計。 ある日、その時計が、突然ケータの腕から消えてしまった。 超巨大猫妖怪デカニャンから助けを求められたケータは、 手がかりを探しにおばあちゃんの家があるケマモト村へ向かうことに。 妖怪ウォッチを取り戻すため、ケータとウィスパー、ジバニャンとフユニャンは、なんと60年前の世界にタイムスリップしてしまう…。 アニメーション。
2015/01/09(金) 23:33:25 | 象のロケット