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ショートレビュー「ドラフト・デイ・・・・・評価額1650円」
2015年02月05日 (木) | 編集 |
静かなるプレシーズンマッチ。

タイトルのまんま、アメリカンフットボールのNFLドラフト会議を舞台としたスリリングな交渉劇。
ケビン・コスナー演じるクリーブランド・ブラウンズのGM(ゼネラルマネジャー)サニーは、チームの成績不振によって、崖っぷちに追い込まれている。
ドラフト会議の朝、そんな彼の元に全米NO.1選手の指名権を巡る大型トレード話が持ち込まれ、その決断は自らのチームだけでなく、NFLのライバルチームや、プロ入りを狙う大学の有望選手たちの思惑を巻き込んで、複雑な葛藤と駆け引きを生み出してゆくのだ。
はたして、トレードは起死回生の秘策となるのか、それともサニーを破滅に追い込むのか。
巨額の金が動くドラフト会議の舞台裏で、海千山千のプレイヤーたちが入り乱れる、先の読めない頭脳戦に目が離せない。
最近は息子の方が目立っていた、アイヴァン・ライトマンの演出も若々しく、見事な健在っぷりが嬉しい。
※核心部分に触れています。

スポーツ超大国アメリカにあって、チーム制プロスポーツの頂点に君臨するのが、全米に32チームを擁するNFLである。
嘗ては野球のMLBと人気が拮抗していたが、90年代のストライキなどでMLBのファン離れが進んだ結果、今日では名実ともにトップとなった。
今年も先日開催されたチャンピオン決定戦、スーパーボウルは、試合そのものはもちろん、ハーフタイムショーのパフォーマンスや、スポンサー各社がこの1日だけオンエアするスペシャルバージョンのCMなど、隅々まで見どころ満載の一大エンターテイメントだ。
そして、翌シーズンのチーム戦力を左右する、スタジアム外の重要な一戦が、毎年4月に行われるNFLドラフト会議なのである。

プロスポーツの裏側を描いた作品は、最近だとMLBのGMを主人公とした「マネーボール」が印象深い。
あの映画はシーズンを通したシブいヒューマンドラマだったが、本作はわずか1日で決着がつくドラフト会議1巡目をモチーフとした交渉劇で、圧倒的にエンタメ色が強い。
ドラフトのシステムにはリーグごとにそれぞれ独自のルールがあるが、本作の場合は映画が始まる前に簡単な解説ムービーが流れるので、全く知らなくても大丈夫。
覚えておくべき基本的なポイントは3つだ。
1. ドラフトは完全ウェーバー方式で、前年度の成績が悪かったチームから順に指名できる。
2. 指名権の順位は、他のチームと何度でもトレードする事が出来る。
3. 指名には10分間の持ち時間があって、その間に決断しないと、次のチームに指名権が移ってしまう。

ブラウンズの本来の指名順は7位だが、サニーは1位のチームから今年の指名権のトレードを持ち掛けられ、その代償は来年以降3年分の一巡目の権利という訳。
全体1位なら、全米が注目する大学NO.1のクォーターバックを獲得可能。
だが観客動員につながる話題が欲しいオーナーを喜ばせることは出来るが、現場を預かる監督のチーム構想にはフィットしない。
しかも、その選手はどうも人間性に問題がある事が発覚。
一度成立したトレードを今更なかった事には出来ないが、全体1位に誰を指名するかはまだサニーの裁量の範囲内である。
オーナー受けする選手をとって、とりあえずの保身を図るか、それとも現場の要望を聞き入れて、勝てるチームを作り上げるか、板挟みになった彼はどんな決断を下すのか。
まあ、ハリウッド映画ゆえに、ここまではお約束。
この映画が面白いのは、一つの決断が切っ掛けとなって、ドラフト会議全体が予測不能の混乱に突入し、更なるコンゲームが展開してゆくこと。
勝者が次の瞬間には敗者となるこの勝負、戦略と時の運も絡み合い、二転三転最後まで本当の勝者が分からない。
またサニーには、元ブラウンズの監督で、自らクビにした父に関する苦悩があり、父の突然の死と恋人の妊娠という予期せぬ事態が、フットボールを愛し、家業として受け継いでゆくファミリーの再生のドラマとして、物語を重層化させ適度な深みを感じさせる。
これは人生で本当に大切なことは何か?に迷った中年オヤジが、公私ともに最良の答えを出すために、大いに葛藤する一日の物語である。
最終的に、物語に関わる人間がオールウィナーとなるのは、ちょっと都合がよすぎる気もするが、観終わってとても気持ちの良い作品であることは間違いない。

いかにもアメリカンな題材のパワフルなドラマの後は、アメリカンビールの代表格「ミラードラフト」をチョイス。
典型的なのど越し重視のライトな味わいだが、スポーツバーでNFLを観ながら飲むのにはこの位の軽さがちょうど良い。
ピザでも傍らにあれば、ますますジョッキが進む。
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アメリカのプロフットボール・NFLのドラフト会議の舞台裏で繰り広げられる虚々実々の駆け引きをテーマにしたドラマ。主演はご存知ケヴィン・コスナー。共演に『バレンタインデー』のジェニファー・ガーナー、『アメイジング・スパイダーマン』のデニス・リアリー、フランク・ランジェラ、サム・エリオットらが出演している。監督は『抱きたいカンケイ』のアイヴァン・ライトマン。
2015/02/06(金) 09:53:54 | MOVIE BOYS
アメリカンフットボールのプロリーグNFLの2014年ドラフト会議当日。 過去2シーズンふがいない成績だったクリーブランド・ブラウンズのGM(ゼネラル・マネージャー)サニー・ウィーバー・Jrは、何が何でも即戦力となる超大物ルーキーを獲得する必要があった。 サニーは、32チームの中で1位の指名権を持つシアトル・シーホークスのGMから、条件次第では指名権を譲ってもいいと、トレード話を持ち掛けられる...
2015/02/08(日) 07:20:41 | 象のロケット
先期7位のアメフトチームの ゼネラル・マネージャーが採った ドラフト会議の大逆転劇を描く... 【個人評価:★★★ (3.0P)】 (劇場鑑賞) 原題:Draft Day
2015/02/10(火) 23:04:55 | cinema-days 映画な日々
ドラフト・デイ@よみうりホール
2015/02/14(土) 21:58:16 | あーうぃ だにぇっと
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2015/02/15(日) 09:39:01 | とりあえず、コメントです
アメリカンフットボールには興味がないし、NFLに関しての知識は何もないのだけれども、この映画は面白かった。映画が始まる前にNFLドラフトの基本ルールを日本の映画ファン向けに簡単に紹介してくれるのだが、これのおかげで何とか最後までお話に付いて行けたことも大きい。ドラフト会議の当日、過去2シーズン不本意な成績に終わったゼネラル・マネージャー(GM)のサリーは、誰を指名すべきかで大いに迷っていた。...
2015/02/15(日) 19:57:57 | 【徒然なるままに・・・】
アメリカンフットボールのプロリーグ、NFLのドラフト会議を題材にした人間ドラマ。大物ルーキーを獲得して弱小チーム再生を狙うアメフトチームのゼネラルマネージャーが、ドラフト会議で一世一代の勝負を仕掛ける。監督は、『抱きたいカンケイ』などのアイヴァン・ライト...
2015/03/19(木) 19:32:49 | パピとママ映画のblog