2015年02月12日 (木) | 編集 |
カワバンガ!また来たよ!
映画の中のニューヨークの下水道は、不思議生物のワンダーランドだ。
巨大ワニから、人間大の人食いゴキブリ、果てはミュータント化したホームレスまでなんでもあり。
そんな巨大都市の地下生活者たちの中でも、最も有名なのが四人組のティーンエイジャーでミュータントでニンジャという、ややこしい設定のタートルズだろう。
突然変異したカメというSF要素とオリエンタルなサムライ・ニンジャを合体させ、当時のポップカルチャーのスパイスを振りかけた原作コミックは、80年代後半にアニメ化されると、アメリカの子供たちを熱狂の渦に巻き込んだ。
登場から30年たった今では、もはやアメリカを代表するキャラの一つとして定着しているが、当時の人気の凄まじさは、今の日本の「妖怪ウォッチ」以上だったのだ。
そして、2007年のCGアニメ版を経て、20年ぶりの実写リブートとなる本作はドカーン、バカーン、ボカーンの安心のマイケル・ベイクオリティ。
いや、実際は予想以上の仕上がりである。
1990年のスティーブ・バロン監督版から続いた旧三部作は、思い切り子供向けで、正直あんまり面白くなかった。
タートルズの造形などはコミックのイメージそのままで、当時としてはなかなか良くできていたけど、お話の適当さは相当なもので、しかも2作目、3作目とブーストがかかって雑さが加速。
ますます、大人の鑑賞には耐えられなくなっていったのである。
ぶっちゃけ、今回のプロットもお世辞にもち密で丁寧とは言えないのだが、とりあえず最低限の整合性はとれているし、何よりもテンポよくスピーディーだ。
基本最初から最後までアクションのつるべ打ちだが、タートルズと人間のパートナーであるエイプリルをはじめ、主要キャラクターの描写はしっかりと押さえられ、単純ながら背景となるドラマもそれなりにきちんと構成されている。
ニッケルオデオン作品なので、基本キッズムービーなのは変わらないが、画作りの方は全く手抜き無し。
マッチョなカメのニンジャと仙人みたいなネズミ先生が、パワードスーツのサムライと戦うと言う、「トランスフォーマー」シリーズ以上に荒唐無稽かつ精神年齢は低めな設定ではあるけど、逆にこの世界観さえ受け入れられるなら、派手なアトラクション映画として大いに楽しめると思う。
監督は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のジョナサン・リーベスマンだが、やたら長くなる傾向が固定化しているベイ自身の監督作より、サクッと気楽に観られると言う点ではむしろ好印象だ。
しかしこれ、劇場の選択肢があるなら4DXをチョイスすべきかもしれない。
私は普通の3D版で観たのだけど、完全に動きのないシーンが殆ど無いし、特に終盤の雪原でのチェイスから、クライマックスの高層ビルでの立体的な大バトルなどは、大いに盛り上がるのではないか。
そもそも向きでない作品を観てしまうと、効果は低いわ集中できないわで悲劇でしかない4DXだけど、これはおそらく希少なピッタリ作品だと思う。
亀忍者に3000円オーバーというのは、なかなか勇気が要るけど・・・。
今回はライトなアトラクション映画という事で、ニューヨークの地ビール「ブルックリンラガー」をチョイス。
アメリカンビールとは言っても、禁酒法以前のニューヨークに多く存在した、ドイツ系醸造所の味を復活させるため、伝統のウィンナースタイルで作られるこのビールは、バドやミラーといった一般的なマスプロビールに比べれば、ずっと欧州風。
適度な苦みと深いコク、ホップ感は食欲を刺激して、タートルズじゃなくてもピザが欲しくなってしまう。
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映画の中のニューヨークの下水道は、不思議生物のワンダーランドだ。
巨大ワニから、人間大の人食いゴキブリ、果てはミュータント化したホームレスまでなんでもあり。
そんな巨大都市の地下生活者たちの中でも、最も有名なのが四人組のティーンエイジャーでミュータントでニンジャという、ややこしい設定のタートルズだろう。
突然変異したカメというSF要素とオリエンタルなサムライ・ニンジャを合体させ、当時のポップカルチャーのスパイスを振りかけた原作コミックは、80年代後半にアニメ化されると、アメリカの子供たちを熱狂の渦に巻き込んだ。
登場から30年たった今では、もはやアメリカを代表するキャラの一つとして定着しているが、当時の人気の凄まじさは、今の日本の「妖怪ウォッチ」以上だったのだ。
そして、2007年のCGアニメ版を経て、20年ぶりの実写リブートとなる本作はドカーン、バカーン、ボカーンの安心のマイケル・ベイクオリティ。
いや、実際は予想以上の仕上がりである。
1990年のスティーブ・バロン監督版から続いた旧三部作は、思い切り子供向けで、正直あんまり面白くなかった。
タートルズの造形などはコミックのイメージそのままで、当時としてはなかなか良くできていたけど、お話の適当さは相当なもので、しかも2作目、3作目とブーストがかかって雑さが加速。
ますます、大人の鑑賞には耐えられなくなっていったのである。
ぶっちゃけ、今回のプロットもお世辞にもち密で丁寧とは言えないのだが、とりあえず最低限の整合性はとれているし、何よりもテンポよくスピーディーだ。
基本最初から最後までアクションのつるべ打ちだが、タートルズと人間のパートナーであるエイプリルをはじめ、主要キャラクターの描写はしっかりと押さえられ、単純ながら背景となるドラマもそれなりにきちんと構成されている。
ニッケルオデオン作品なので、基本キッズムービーなのは変わらないが、画作りの方は全く手抜き無し。
マッチョなカメのニンジャと仙人みたいなネズミ先生が、パワードスーツのサムライと戦うと言う、「トランスフォーマー」シリーズ以上に荒唐無稽かつ精神年齢は低めな設定ではあるけど、逆にこの世界観さえ受け入れられるなら、派手なアトラクション映画として大いに楽しめると思う。
監督は「世界侵略:ロサンゼルス決戦」のジョナサン・リーベスマンだが、やたら長くなる傾向が固定化しているベイ自身の監督作より、サクッと気楽に観られると言う点ではむしろ好印象だ。
しかしこれ、劇場の選択肢があるなら4DXをチョイスすべきかもしれない。
私は普通の3D版で観たのだけど、完全に動きのないシーンが殆ど無いし、特に終盤の雪原でのチェイスから、クライマックスの高層ビルでの立体的な大バトルなどは、大いに盛り上がるのではないか。
そもそも向きでない作品を観てしまうと、効果は低いわ集中できないわで悲劇でしかない4DXだけど、これはおそらく希少なピッタリ作品だと思う。
亀忍者に3000円オーバーというのは、なかなか勇気が要るけど・・・。
今回はライトなアトラクション映画という事で、ニューヨークの地ビール「ブルックリンラガー」をチョイス。
アメリカンビールとは言っても、禁酒法以前のニューヨークに多く存在した、ドイツ系醸造所の味を復活させるため、伝統のウィンナースタイルで作られるこのビールは、バドやミラーといった一般的なマスプロビールに比べれば、ずっと欧州風。
適度な苦みと深いコク、ホップ感は食欲を刺激して、タートルズじゃなくてもピザが欲しくなってしまう。

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この記事へのコメント
ノラネコさん☆
安心のベイ色で迫力アクションが楽しめましたねー
3Dのハイスピードは、ちょっと目がクラクラしちゃいました。
3部作の映画が既にあったのですか??知りませんでしたー
何か昔、映画あったような・・・?とは思っていたのですが。
これも3部作にするのかしら?続編楽しみです。
あ、間違ったとこころにTB入れちゃったので、消していただけると有り難いです。
安心のベイ色で迫力アクションが楽しめましたねー
3Dのハイスピードは、ちょっと目がクラクラしちゃいました。
3部作の映画が既にあったのですか??知りませんでしたー
何か昔、映画あったような・・・?とは思っていたのですが。
これも3部作にするのかしら?続編楽しみです。
あ、間違ったとこころにTB入れちゃったので、消していただけると有り難いです。
>ノルウェーまだ~むさん
旧三部作はね、あんま面白くないんですよ。
続編といいつつキャストも変わってるし、話も雑で亀忍者のキャラとアクションくらいしか見所がない・・・ってまあ今回も一緒なんですけどw、つくりはだいぶ丁寧だったし、アクションもグレードアップしたように思います。
旧三部作はね、あんま面白くないんですよ。
続編といいつつキャストも変わってるし、話も雑で亀忍者のキャラとアクションくらいしか見所がない・・・ってまあ今回も一緒なんですけどw、つくりはだいぶ丁寧だったし、アクションもグレードアップしたように思います。
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ミュータント・タートルズTEENAGE MUTANT NINJA TURTLES/監督:ジョナサン・リーベスマン/2014年/アメリカ
でも監督はマイケル・ベイじゃない!
TOHOシネマズ日本橋 スクリーン1、C-11、2D字幕で鑑賞。Cは前すぎるので、DかEあたりが首にやさしいと思います。
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2015/02/15(日) 04:18:29 | 象のロケット
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そういえば、ロンドンのハムレーズにフィギアが売っていたけれど、さすがに買わなかった記憶が。
まさか実写でどうなの?と思っていたら、結構評判いいみたいね?
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2015/02/23(月) 23:00:43 | ふじき78の死屍累々映画日記
TEENAGE MUTANT NINJA TURTLES
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監督:
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2015/06/12(金) 23:56:29 | 銀幕大帝α
【概略】
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2015/06/15(月) 14:22:49 | いやいやえん
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2015/11/14(土) 11:07:02 | 或る日の出来事
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