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2015年06月20日 (土) | 編集 |
そして、姉妹になる。
吉田秋生の同名漫画を原作とした、リリカルなヒューマンドラマ。
鎌倉の古い家に暮らす三姉妹は、父が亡くなり身寄りがいなくなってしまった異母妹を迎え入れ、新たに四姉妹として生活をスタートする。
是枝裕和監督は、山と海の街、鎌倉・湘南の美しい四季を背景に、個性的な姉妹それぞれの葛藤を、出会いと絆の物語の内に描く。
四人の綺麗どころが揃ったビジュアルは、観ているだけで気分が華やぐが、是枝作品らしく画面の隅々まで作り手の仕事が行き届いた、どこまでも端正な映画である。
ある年の夏、15年前に家族を捨てた父親の訃報が届き、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)の三姉妹は、山形で行われた葬儀に参列する。
そこで彼女たちを迎えてくれたのは、腹違いの妹である中学生のすず(広瀬すず)だった。
すずの母もすでに亡く、後妻である父の三番目の妻とは血の繋がりもない。
彼女の状況を見かねた幸は、「鎌倉の家で一緒に暮らさない?」と提案する。
新学期に合わせて、鎌倉に引っ越してきたすずは、地元のサッカークラブにも入り、次第に新しい暮らしにも馴染んだように見えていた。
だが、行きつけの定食屋を訪れた幸は、おかみ(吹雪ジュン)に家では見せないすずの意外な一面を聞かされ、妹の心の中ではわだかまりがとけていないことを知る。
そんな時、父と別れて以来札幌で暮らし、すっかり疎遠になっていた母(大竹しのぶ)が、祖母の七回忌に姿を現す・・・・
スクリーンから海風が吹き抜ける、気持ちの良い映画だ。
物語は意外なほど原作に忠実で、特にドラマチックな展開がある訳ではない。
代々受け継がれてきた鎌倉の古い日本家屋に暮らす三姉妹の元に、ある日腹違いの妹がやって来て、それぞれの一年を通して、だんだんと“家族”になってゆく。
ただ、それだけ。
にもかかわらず、綿密に作り込まれた画面から目が離せない。
是枝作品としては95年の長編デビュー作「幻の光」、2008年の「歩いても 歩いても」の系譜に連なる作品だと思う。
「幻の光」は心に傷を負った一人の女性が、能登の漁村での穏やかな暮らしの中で、徐々に癒されてゆく物語で、「歩いても 歩いても」では嘗て開業医を営んでいた三浦海岸近くの古い家に、15年前に死んだ長男の法事のために集まった家族が、弔いのなかで葛藤をぶつけ合い、わだかまりを解いてゆく。
この2本と本作は、どれも“海街”を舞台としたホームドラマで、それぞれに問題を抱えた家族の再生劇である点など、いくつもの共通点がある。
本人はむしろ成瀬のファンらしいが、特に海外において、是枝監督はしばしば小津の後継者と目される。
なるほど確かに題材選びに似た部分があるものの、私には似て非なる作家に思える。
小津は戦後激変する社会のなかで、嘗て日本のどこにでもあった、大家族という共同体の解体とそれに伴う痛みを描いたが、是枝作品はむしろその逆だ。
世代が違うのだから当たり前だが、彼の世界は小津的解体を経て核家族化した、さらに小さな共同体である。
「歩いても 歩いても」「そして父になる」では、問題を抱える共同体の再生を、「幻の光」では共同体に入ることによって癒される個人を描く。
唯一、「誰も知らない」では、共同体は崩壊したままだが、これもまた小津的解体のその先の物語なのである。
本作の場合、小さな問題を抱えた三姉妹の共同体に、より大きな問題を抱えた四女が入ることによって波紋が生じ、顕在化した問題の解決によって新たな調和が生じるまでの物語と言えよう。
とはいえ、本作の制作にあたっては、是枝監督はかなり小津演出を意識したらしく、室内でキャラクターをとらえた画作りは、かなり小津的と言えるかもしれない。
私の大学の時の先生に、元小津組の人がいたのだが、小津監督の絶対的なファーストプライオリティはいかに役者の演技を引きだし、それを魅力的に見せるかで、ぶっちゃけそれ以外に興味がなかったそうだ。
独特のローポジションも、狭い日本家屋の中で、俳優を魅力的に、芝居を効果的に見せるという必然が生み出したもので、しばしばイマジナリ―ラインを無視するのも、芝居優先のため。
なるほど本作でも、特に四姉妹が集う居間でのキャラクターとカメラ配置は、俳優の演技を生かすために綿密に計算されている。
逆に建物のファサードを含めた日本的空間の切り取り方は、成瀬的に感じるのが面白く、本作はいわば小津、成瀬の映画的記憶が、是枝裕和という作家の中で融合をみた作品の様に感じる。
家族をモチーフとした是枝作品で特徴的なのは、家族には歴史があり、過去によって現在の状況が縛られていることである。
人が人と暮らしてゆけば、時間はどんどんと折り重なって増えてゆく。
前記した「幻の光」と「歩いても 歩いても」の登場人物は、過去の出来事によって見えない傷を抱え、「そして父になる」の場合は、家族とは共に暮らした時間なのかか、それとも血脈なのかを問う作品であった。
本作も登場人物の抱えるほとんどの葛藤は、複雑な家族の過去に起因するもので、物語を支配しているのは、亡き父の存在である。
この辺りも小津を意識したのかと思うが、本作では回想の手法が完全に封じられ、画面に一度も登場しないことによって、四姉妹一人ひとりにとっての異なる父親像が浮かび上がり、家族の積み重ねてきた時間、失った時間の重みと呪縛がより強調されるというわけ。
姉妹の出会いと、本当に家族となる瞬間が、共に“父の好きだった場所”と重なるのも象徴的だ。
四姉妹のうち、物語の軸となるのは長女の幸と四女のすず、それぞれの家族に対するわだかまりで、佳乃と千佳が一歩引いたポジション。
“家長”である幸は生真面目で、家族を捨てた父も、さっさと再婚して出て行った母のことも許せない。
しかし両親の不義による離婚を見てきたのに、いつの間にか不倫している自らに対しても矛盾を感じ、妹たちの良き“母”であることで無理にバランスを取ろうとしている。
一方すずは、自分の母が共に暮らす姉たちの家庭を壊したこと、その結果として生まれてきた自分の存在に穢れと自己嫌悪を感じながら生きている。
この二人の間に、酒癖と男運の悪い次女の佳乃と、おおらかでマイペースな三女の千佳が入り、潤滑剤として機能するのだ。
綾瀬はるかのマジメキャラ、奔放な長澤まさみ、飄々とした夏帆、それぞれの演者の個性がピタリとはまる。
そしてナチュラルな演技を引き出すために、あえてシナリオを封じられていたという広瀬すずの美少女っぷり!
桜並木の自転車タイタニックは、少女時代の一瞬にしか撮れないキラキラが弾ける名シーン。
しかし四姉妹ものというのは、数が多いだけに構成は難しいが、ドラマ的な変数として考えると便利だ。
四人の時、三人の時、二人の時、人物の組み合わせで違ったキャラクターの顔を見せられる。
全員揃った時には出ない本音も、二人の時にはポロっと出てきたり。
描写で特徴的なのは、小津映画と同じく、やたらと食事のシーンが多いこと。
湘南の海を象徴するしらす丼、しらすトースト、ちくわカレー、姉妹の家で作っている各年代の梅酒・・・・etc.
めちゃめちゃ美味しそうに描写される、それぞれの食べ物にもバックストーリーがあり、彼女らが共に食事をする度に、少しずつ距離が縮まってゆくのである。
それにしても、鎌倉はなんと絵になる街だろうか。
古の歴史を感じさせる寺社のある山、雄大な太平洋を望む湘南の海岸、情緒ある江ノ電が走り、四季折々の美味しい地のものがたくさんある。
過去にも様々な作品の舞台となってきたこの街が、本作のもう一つの主役と言えるかも知れない。
美しく端正な画面を堪能するには、キチンとビスタ上映してくれる劇場で観ることをオススメする。
多くのシネコンがスクリーンのマスキングを廃止し、シネスコサイズのまま全てを上映している現状では、難しい事かも知れないけど。
余談だが、一本の作品の中でアスペクト比を変化させるグザヴィエ・ドランは、マスキングが使えない事を前提に画面設計をして、両サイドが闇に溶ける事を防いでいる。
今後ビスタサイズでの映画作りは、同じような配慮をする必要があるかもしれない。
今回は、劇中でも姉妹の家族史の象徴として描写されている「梅酒」をチョイス。
家庭で作れるのは酒税法によって20度以上の蒸留酒ベースに決められてるので、すずちゃんの酔いも酷かっただろう(笑
うちにも8年物があるので、映画を観た後にソーダ割りにして楽しんだ。
自家製がなくても、色々な種類の梅酒が出てい、そのままでもカクテルベースにしても便利な日本の夏の風物詩の一つだ。
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吉田秋生の同名漫画を原作とした、リリカルなヒューマンドラマ。
鎌倉の古い家に暮らす三姉妹は、父が亡くなり身寄りがいなくなってしまった異母妹を迎え入れ、新たに四姉妹として生活をスタートする。
是枝裕和監督は、山と海の街、鎌倉・湘南の美しい四季を背景に、個性的な姉妹それぞれの葛藤を、出会いと絆の物語の内に描く。
四人の綺麗どころが揃ったビジュアルは、観ているだけで気分が華やぐが、是枝作品らしく画面の隅々まで作り手の仕事が行き届いた、どこまでも端正な映画である。
ある年の夏、15年前に家族を捨てた父親の訃報が届き、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)の三姉妹は、山形で行われた葬儀に参列する。
そこで彼女たちを迎えてくれたのは、腹違いの妹である中学生のすず(広瀬すず)だった。
すずの母もすでに亡く、後妻である父の三番目の妻とは血の繋がりもない。
彼女の状況を見かねた幸は、「鎌倉の家で一緒に暮らさない?」と提案する。
新学期に合わせて、鎌倉に引っ越してきたすずは、地元のサッカークラブにも入り、次第に新しい暮らしにも馴染んだように見えていた。
だが、行きつけの定食屋を訪れた幸は、おかみ(吹雪ジュン)に家では見せないすずの意外な一面を聞かされ、妹の心の中ではわだかまりがとけていないことを知る。
そんな時、父と別れて以来札幌で暮らし、すっかり疎遠になっていた母(大竹しのぶ)が、祖母の七回忌に姿を現す・・・・
スクリーンから海風が吹き抜ける、気持ちの良い映画だ。
物語は意外なほど原作に忠実で、特にドラマチックな展開がある訳ではない。
代々受け継がれてきた鎌倉の古い日本家屋に暮らす三姉妹の元に、ある日腹違いの妹がやって来て、それぞれの一年を通して、だんだんと“家族”になってゆく。
ただ、それだけ。
にもかかわらず、綿密に作り込まれた画面から目が離せない。
是枝作品としては95年の長編デビュー作「幻の光」、2008年の「歩いても 歩いても」の系譜に連なる作品だと思う。
「幻の光」は心に傷を負った一人の女性が、能登の漁村での穏やかな暮らしの中で、徐々に癒されてゆく物語で、「歩いても 歩いても」では嘗て開業医を営んでいた三浦海岸近くの古い家に、15年前に死んだ長男の法事のために集まった家族が、弔いのなかで葛藤をぶつけ合い、わだかまりを解いてゆく。
この2本と本作は、どれも“海街”を舞台としたホームドラマで、それぞれに問題を抱えた家族の再生劇である点など、いくつもの共通点がある。
本人はむしろ成瀬のファンらしいが、特に海外において、是枝監督はしばしば小津の後継者と目される。
なるほど確かに題材選びに似た部分があるものの、私には似て非なる作家に思える。
小津は戦後激変する社会のなかで、嘗て日本のどこにでもあった、大家族という共同体の解体とそれに伴う痛みを描いたが、是枝作品はむしろその逆だ。
世代が違うのだから当たり前だが、彼の世界は小津的解体を経て核家族化した、さらに小さな共同体である。
「歩いても 歩いても」「そして父になる」では、問題を抱える共同体の再生を、「幻の光」では共同体に入ることによって癒される個人を描く。
唯一、「誰も知らない」では、共同体は崩壊したままだが、これもまた小津的解体のその先の物語なのである。
本作の場合、小さな問題を抱えた三姉妹の共同体に、より大きな問題を抱えた四女が入ることによって波紋が生じ、顕在化した問題の解決によって新たな調和が生じるまでの物語と言えよう。
とはいえ、本作の制作にあたっては、是枝監督はかなり小津演出を意識したらしく、室内でキャラクターをとらえた画作りは、かなり小津的と言えるかもしれない。
私の大学の時の先生に、元小津組の人がいたのだが、小津監督の絶対的なファーストプライオリティはいかに役者の演技を引きだし、それを魅力的に見せるかで、ぶっちゃけそれ以外に興味がなかったそうだ。
独特のローポジションも、狭い日本家屋の中で、俳優を魅力的に、芝居を効果的に見せるという必然が生み出したもので、しばしばイマジナリ―ラインを無視するのも、芝居優先のため。
なるほど本作でも、特に四姉妹が集う居間でのキャラクターとカメラ配置は、俳優の演技を生かすために綿密に計算されている。
逆に建物のファサードを含めた日本的空間の切り取り方は、成瀬的に感じるのが面白く、本作はいわば小津、成瀬の映画的記憶が、是枝裕和という作家の中で融合をみた作品の様に感じる。
家族をモチーフとした是枝作品で特徴的なのは、家族には歴史があり、過去によって現在の状況が縛られていることである。
人が人と暮らしてゆけば、時間はどんどんと折り重なって増えてゆく。
前記した「幻の光」と「歩いても 歩いても」の登場人物は、過去の出来事によって見えない傷を抱え、「そして父になる」の場合は、家族とは共に暮らした時間なのかか、それとも血脈なのかを問う作品であった。
本作も登場人物の抱えるほとんどの葛藤は、複雑な家族の過去に起因するもので、物語を支配しているのは、亡き父の存在である。
この辺りも小津を意識したのかと思うが、本作では回想の手法が完全に封じられ、画面に一度も登場しないことによって、四姉妹一人ひとりにとっての異なる父親像が浮かび上がり、家族の積み重ねてきた時間、失った時間の重みと呪縛がより強調されるというわけ。
姉妹の出会いと、本当に家族となる瞬間が、共に“父の好きだった場所”と重なるのも象徴的だ。
四姉妹のうち、物語の軸となるのは長女の幸と四女のすず、それぞれの家族に対するわだかまりで、佳乃と千佳が一歩引いたポジション。
“家長”である幸は生真面目で、家族を捨てた父も、さっさと再婚して出て行った母のことも許せない。
しかし両親の不義による離婚を見てきたのに、いつの間にか不倫している自らに対しても矛盾を感じ、妹たちの良き“母”であることで無理にバランスを取ろうとしている。
一方すずは、自分の母が共に暮らす姉たちの家庭を壊したこと、その結果として生まれてきた自分の存在に穢れと自己嫌悪を感じながら生きている。
この二人の間に、酒癖と男運の悪い次女の佳乃と、おおらかでマイペースな三女の千佳が入り、潤滑剤として機能するのだ。
綾瀬はるかのマジメキャラ、奔放な長澤まさみ、飄々とした夏帆、それぞれの演者の個性がピタリとはまる。
そしてナチュラルな演技を引き出すために、あえてシナリオを封じられていたという広瀬すずの美少女っぷり!
桜並木の自転車タイタニックは、少女時代の一瞬にしか撮れないキラキラが弾ける名シーン。
しかし四姉妹ものというのは、数が多いだけに構成は難しいが、ドラマ的な変数として考えると便利だ。
四人の時、三人の時、二人の時、人物の組み合わせで違ったキャラクターの顔を見せられる。
全員揃った時には出ない本音も、二人の時にはポロっと出てきたり。
描写で特徴的なのは、小津映画と同じく、やたらと食事のシーンが多いこと。
湘南の海を象徴するしらす丼、しらすトースト、ちくわカレー、姉妹の家で作っている各年代の梅酒・・・・etc.
めちゃめちゃ美味しそうに描写される、それぞれの食べ物にもバックストーリーがあり、彼女らが共に食事をする度に、少しずつ距離が縮まってゆくのである。
それにしても、鎌倉はなんと絵になる街だろうか。
古の歴史を感じさせる寺社のある山、雄大な太平洋を望む湘南の海岸、情緒ある江ノ電が走り、四季折々の美味しい地のものがたくさんある。
過去にも様々な作品の舞台となってきたこの街が、本作のもう一つの主役と言えるかも知れない。
美しく端正な画面を堪能するには、キチンとビスタ上映してくれる劇場で観ることをオススメする。
多くのシネコンがスクリーンのマスキングを廃止し、シネスコサイズのまま全てを上映している現状では、難しい事かも知れないけど。
余談だが、一本の作品の中でアスペクト比を変化させるグザヴィエ・ドランは、マスキングが使えない事を前提に画面設計をして、両サイドが闇に溶ける事を防いでいる。
今後ビスタサイズでの映画作りは、同じような配慮をする必要があるかもしれない。
今回は、劇中でも姉妹の家族史の象徴として描写されている「梅酒」をチョイス。
家庭で作れるのは酒税法によって20度以上の蒸留酒ベースに決められてるので、すずちゃんの酔いも酷かっただろう(笑
うちにも8年物があるので、映画を観た後にソーダ割りにして楽しんだ。
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この記事へのコメント
観るのにエネルギーのいらない、鑑賞後にホットする清涼剤みたいな映画でした。だってキーマンの悪役(父親)が現れない~
「誰も知らない」や「そして父になる」と同じく今回も素人っぽい広瀬すずの魅力を引き出した是枝監督!
日本映画の良さをしみじみ感じました。明日は鎌倉へ行こう!
「誰も知らない」や「そして父になる」と同じく今回も素人っぽい広瀬すずの魅力を引き出した是枝監督!
日本映画の良さをしみじみ感じました。明日は鎌倉へ行こう!
ノラネコさん☆
そよそよと爽やかな海風を感じる映画でしたね!
まさに「そして姉妹になる」でした~~☆
清涼感に自分が恥ずかしくなるくらい。
最初から最後までニコニコして見ちゃいました。
そよそよと爽やかな海風を感じる映画でしたね!
まさに「そして姉妹になる」でした~~☆
清涼感に自分が恥ずかしくなるくらい。
最初から最後までニコニコして見ちゃいました。
>そして、姉妹になる。
上手いですね~♪
主役の4姉妹を演じた4人の女優さんってこれまで単体ではそんなに取りあげて演技が上手いと思ったことは一度もなかったのですが、この作品においては別モノ。
それぞれがきちんと長女・次女・三女・四女を演じてましたね。
これも是枝マジックの賜物なのでしょうね。
上手いですね~♪
主役の4姉妹を演じた4人の女優さんってこれまで単体ではそんなに取りあげて演技が上手いと思ったことは一度もなかったのですが、この作品においては別モノ。
それぞれがきちんと長女・次女・三女・四女を演じてましたね。
これも是枝マジックの賜物なのでしょうね。
2015/06/25(木) 09:40:39 | URL | にゃむばなな #-[ 編集]
>karinnさん
まさに湘南から鎌倉の山に吹きぬける風。
あくまでそこに自然に存在しているのだけど、どこか暖かく人を安心させる存在ですね。
この人は劇映画をとってもドキュメンタリストの資質を保ち続けているのが素敵です。
>ノルウェーまだ~むさん
確かに海風の清涼感ですね。
よくよく観るとけっこうドロドロした話なんだけど、ポイントはそこではなく乗り越えてゆく物語なのが気持ちよさに繋がっているのでしょう。
世知辛い時代にはこういう気持ちよさが沁みます。
>にゃむばななさん
家族の形が変わったことによって、改めて家族ってなんだろう?というのは前作から引き継いだテーマ。
四人の個性が織り成すハーモニーが父と息子とは違った家族像を紡ぎだしてました。
まさに湘南から鎌倉の山に吹きぬける風。
あくまでそこに自然に存在しているのだけど、どこか暖かく人を安心させる存在ですね。
この人は劇映画をとってもドキュメンタリストの資質を保ち続けているのが素敵です。
>ノルウェーまだ~むさん
確かに海風の清涼感ですね。
よくよく観るとけっこうドロドロした話なんだけど、ポイントはそこではなく乗り越えてゆく物語なのが気持ちよさに繋がっているのでしょう。
世知辛い時代にはこういう気持ちよさが沁みます。
>にゃむばななさん
家族の形が変わったことによって、改めて家族ってなんだろう?というのは前作から引き継いだテーマ。
四人の個性が織り成すハーモニーが父と息子とは違った家族像を紡ぎだしてました。
広瀬すずが、岩井俊二監督の「ラストレター」であまりにかわいかったので、これを見てみようと思いました。吉田秋生さんの原作マンガが死ぬほど好きなので、そのイメージ壊れたらがっかりするかも、とずっと避けていながらも、是枝監督だし時になっていたものでした。
復習でノラネコさんの記事を読み込んでいたら、目からうろこでした。家族をあつかった、小津、是枝監督のラインは、いまいちどういう風に理解したらいいのかわからなくてもやもやしたのが、クリアーな輪郭になって、素晴らしい記事でした。僕も、小津監督との類似性より、「違い」のほうが多くないか、と思いながらもやもやしてたんですが、「共同体が壊れる」ことと「共同体に入って癒されr」視点の指摘に、もう、これらの物語はこう理解すればいいのか!と、物凄くいセンスオブワンダーでした。
僕は、日本の90年代以降のサブカルチャーにおいての「核家族の崩壊」がたくさん描かれたのを見て育った世代なのですが、これに対して、どうするのか?というテーマがあるというのなんだなぁ、と思いました。これを見ていると、韓国の傑作映画群も、このラインで、、、共同体が、崩壊していくこと、小さくなっていくこと、それが再帰的に再形成されることとか、そういう視点で見れるのだなぁ、と感動しました。
是枝監督の過去の作品も見直したくなりました。素晴らしかったです。
復習でノラネコさんの記事を読み込んでいたら、目からうろこでした。家族をあつかった、小津、是枝監督のラインは、いまいちどういう風に理解したらいいのかわからなくてもやもやしたのが、クリアーな輪郭になって、素晴らしい記事でした。僕も、小津監督との類似性より、「違い」のほうが多くないか、と思いながらもやもやしてたんですが、「共同体が壊れる」ことと「共同体に入って癒されr」視点の指摘に、もう、これらの物語はこう理解すればいいのか!と、物凄くいセンスオブワンダーでした。
僕は、日本の90年代以降のサブカルチャーにおいての「核家族の崩壊」がたくさん描かれたのを見て育った世代なのですが、これに対して、どうするのか?というテーマがあるというのなんだなぁ、と思いました。これを見ていると、韓国の傑作映画群も、このラインで、、、共同体が、崩壊していくこと、小さくなっていくこと、それが再帰的に再形成されることとか、そういう視点で見れるのだなぁ、と感動しました。
是枝監督の過去の作品も見直したくなりました。素晴らしかったです。
2021/02/19(金) 03:57:29 | URL | ペトロニウス #-[ 編集]
>ペトロニウスさん
小津の代表作の「東京物語」なんて、まさに大家族が壊れてゆく物語ですよね。
日本映画は、例えば森田芳光の「家族ゲーム」なんかもそうですが、ずっと古い日本的共同体の解体を描いてきて、ゼロ年代あたりから作品によって解体と再生が同時に描かれるようになってきたと思います。
是枝監督以外でも、山田洋次が「東京物語」をベースに作った「東京家族」なんて、話はリメイクに近いんだけど、描いていることは真逆で、3.11後の共同体の再生でした。
韓国映画の場合、戦争から独裁、民主化、アジア最貧国から先進国へと社会で起こったことが日本とは段違いに激しいので、家族観とシンクロして、よりダイナミックな価値観の変化を描けているのが大きいのかなと思います。
小津の代表作の「東京物語」なんて、まさに大家族が壊れてゆく物語ですよね。
日本映画は、例えば森田芳光の「家族ゲーム」なんかもそうですが、ずっと古い日本的共同体の解体を描いてきて、ゼロ年代あたりから作品によって解体と再生が同時に描かれるようになってきたと思います。
是枝監督以外でも、山田洋次が「東京物語」をベースに作った「東京家族」なんて、話はリメイクに近いんだけど、描いていることは真逆で、3.11後の共同体の再生でした。
韓国映画の場合、戦争から独裁、民主化、アジア最貧国から先進国へと社会で起こったことが日本とは段違いに激しいので、家族観とシンクロして、よりダイナミックな価値観の変化を描けているのが大きいのかなと思います。
2021/02/23(火) 22:13:11 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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家族になるということ…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201506130000/
【楽天ブックスならいつでも送料無料】海街diary オリジナルサウンドトラック [ 菅野よう子(音...価格:2,500円(税込、送料込)
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2015/06/21(日) 05:20:27 | 日々“是”精進! ver.F
ベストセラーを誇る吉田秋生のコミックを実写化したドラマ。鎌倉に暮らす3姉妹と父親がほかの女性ともうけた異母妹が共同生活を送る中、さまざまな出来事を経て家族の絆を深めていく姿を追う。メガホンを取るのは、『そして父になる』などの是枝裕和。テレビドラマ「八重...
2015/06/21(日) 19:43:29 | パピとママ映画のblog
映画「海街diary」を鑑賞しました。
2015/06/21(日) 23:50:06 | FREE TIME
美人4姉妹なだけでも満足するひとはする・・・ヾ(・∀・;)オイオイ
Twitterでもちょこっと書きましたが、長澤まさみの足がなが〜〜〜い。
広瀬すずがなにげにサッカーうま〜〜い。
完全になごみ系のほわほわ役にされちゃった感の夏帆さんにほっとする。
リアルではいちばん...
2015/06/22(月) 02:03:50 | ペパーミントの魔術師
:けなげでええこや~ [E:crying] 公式サイト http://umimachi.gaga.ne.jp原作: 海街diary (吉田秋生作/小学館 月刊フラワーズ連載中)監督: 是枝裕和 「誰
2015/06/22(月) 10:01:58 | 風に吹かれて
親切で優しくて心地のいい世界観。好き!!
2015/06/22(月) 10:12:36 | Akira's VOICE
鎌倉で暮らす3姉妹と父親が他の女性との間に儲けた異母妹が共同生活を送る様子を描いた作品です。
2015/06/22(月) 12:11:01 | 水曜日のシネマ日記
鎌倉に住む三姉妹(長女・幸、次女・佳乃、三女・千佳)のもとに、父の訃報が届く。 15年前に父は家族を捨て、その後、彼女たちの母は再婚して家を去って行った。 父の葬儀で、三姉妹は腹違いの妹すずと出会う。 三姉妹の父を奪ったすずの母は既に他界しており、中学生のすずは、父の3度目の妻である義母と暮らしていた。 幸はすずに、鎌倉で一緒に暮らさないかと声をかける…。 ヒューマンドラマ。
2015/06/22(月) 14:35:33 | 象のロケット
映画『海街diary』は、もう大好きです! こういう大したことが何も起きないのに
2015/06/22(月) 22:39:20 | 大江戸時夫の東京温度
眩しすぎるっ☆
純粋で無垢なすずが、可愛くて健気で、愛おしくなる。
そこにいていいんだよ☆と優しく肩にてをかけてもらって、透明でピュアでまっすぐな清い心が、全ての不浄な心を洗い流してくれる作品。それは『あさはかな優しさ』さえも。
2015/06/24(水) 13:33:22 | ノルウェー暮らし・イン・原宿
注・内容、台詞に触れています。『海街diary』原作 : 吉田秋生監督・脚本・編集 : 是枝裕和出演 : 綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆広瀬すず、大竹しのぶ、堤真一、加瀬亮風吹ジュン、リリー・フランキー
2015/06/25(木) 00:40:00 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
生きているものはみんな手間がかかる。でもその手間が愛おしい。
これは死を通して生きるということや家族というものを描いてきた是枝裕和監督の集大成ともいえる素晴らしい作品 ...
2015/06/25(木) 09:38:47 | こねたみっくす
☆☆☆★- (10段階評価で 7)
6月20日(土) 109シネマズHAT神戸 シアター6にて 13:35の回を鑑賞。
2015/06/27(土) 19:55:15 | みはいる・BのB
鎌倉の古い一軒家に住む三姉妹、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳
(夏帆)の元に、15年前に家を出た父の訃報がもたらされる。葬儀の席で彼女た
ちを待っていたのは、初めて逢う異母妹・すず(広瀬すず)だった。
マンガ大賞受賞作である吉田秋生のコミックを、是枝裕和監督が映像化。美し
過ぎる四姉妹と、もしかしたら彼女たち以上にフォトジェニックな鎌倉の街を存分
に堪能でき...
2015/06/30(火) 13:03:38 | 真紅のthinkingdays
このところこの作品の番宣がとても多いので、少々食傷気味ではあったのですが、是枝監
2015/06/30(火) 22:02:51 | はらやんの映画徒然草
海街diary movix川口 2015/6/13 公開鎌倉で暮らす、幸(綾瀬はるか)、佳乃(長澤まさみ)、千佳(夏帆)。そんな彼女たちのもとに、15年前に姿を消した父親が亡くなったという知らせが届 ...
2015/07/02(木) 21:41:01 | 単館系映画と舞台
□作品オフィシャルサイト 「海街diary」□監督・脚本 是枝裕和□原作 吉田秋生□キャスト 綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、樹木希林、風吹ジュン 堤 真一、大竹しのぶ、加瀬 亮、鈴木亮平、前田旺志郎■鑑賞日 6月14日(日)■劇場 TOH...
2015/07/03(金) 09:10:30 | 京の昼寝〜♪
まるで外国の映画を観るような、日本映画らしからぬ作品だ。
褒め言葉として適切かどうか判らないが、『海街diary』に抱いたのはそんな感慨だ。
外国の映画の方が日本の映画より上等だとか、是枝裕和監督が外国の作品をなぞっているというわけではない。日常のディテールをきっちり押さえた作り込み、無駄のないセリフ、冴えた映像、研ぎ澄まされた編集、そして家族という普遍的なテーマが、日本とかど...
2015/07/03(金) 18:53:47 | 映画のブログ
2015年 日本
鎌倉ある夏の朝、祖父母が遺してくれた古い日本家屋に暮らす、幸(綾瀬はるか)・佳乃(長澤まさみ)・千佳(夏帆)の三姉妹のもとに父の訃報が届きます15年前、父は家族を捨てて出て行き、母(大竹しのぶ)もその後再婚して今は札幌に暮らしており鎌倉...
2015/07/22(水) 16:35:03 | 読書と映画とガーデニング
未レビュー撲滅運動対象記事。
時間のかかるTBとかもできるだけ避けてガンガン飛ばしたい。
◆『海街diary』
五つ星評価で【★★★★「これが癒しだ!」と叩きつけられ ...
2015/09/22(火) 21:58:00 | ふじき78の死屍累々映画日記
海街diary
'15:日本
◆監督:是枝裕和「そして父になる」「奇跡」
◆出演:綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すず、加瀬亮、鈴木亮平、池田貴志、坂口健太郎、前田旺志郎、キムラ緑子、樹木希林、風吹ジュン、リリー・フランキー、堤真一、大竹しのぶ
◆STORY◆長...
2015/11/01(日) 21:31:57 | C'est joli〜ここちいい毎日を♪〜
★★★★ 製作:2015年日本 上映時間:128分 監督:是枝裕和 本作もまたまた原作がコミックなのだが、少女マンガなのでアクションマンガとは違ってなかなか文学的な趣があった。また舞台となる鎌倉の、美しい四季折々の風景も見逃せない。 さて物語は、15年前
2016/05/16(月) 21:09:10 | ケントのたそがれ劇場
なんでもない、ひとときが、かけがえのない思い出。
2016/09/21(水) 00:32:16 | 或る日の出来事
"Our Little Sister"
[海街diary]
先日、BSフジで放映していた『海街diary』を観ました。
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人気少女漫画家「吉田秋生」の同名傑作コミックスを『歩いても 歩いても』 『そして父になる』の「是枝裕和監督」が映画化。
鎌倉の古い一軒家に暮らす3姉妹が、腹違いの妹を迎え入れ、それぞれに複雑な想いを抱えながら...
2022/03/24(木) 21:43:26 | じゅうのblog
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