■ お知らせ
※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
■ ツイッターアカウント※基本的にネタバレありです。ご注意ください。
※当ブログはリンクフリーです。内容の無断転載はお断りいたします。
※ブログ環境の相性によっては、TB・コメントのお返事が出来ない事があります。ご了承ください
※エロ・グロ・出会い系のTB及びコメントは、削除の上直ちにブログ管理会社に通報させていただきます。 また記事と無関係なTBもお断りいたします。 また、関係があってもアフェリエイト、アダルトへの誘導など不適切と判断したTBは削除いたします。
■TITLE INDEX
※タイトルインディックスを作りました。こちらからご利用ください。
※noraneko285でつぶやいてます。ブログで書いてない映画の話なども。
※noraneko285ツイッターでつぶやいた全作品をアーカイブしています。
2015年10月16日 (金) | 編集 |
女の子にも冒険を!
昭和世代には忘れられない傑作TVアニメ、出崎統監督の「ガンバの冒険」のリメイク。
好奇心旺盛なネズミ、ガンバと仲間たちが、巨大な白イタチ“ノロイ”の一族に支配された島のネズミたちを救うため、冒険の旅に出る。
基本設定やキャラクターは概ね旧作を踏襲しているが、作品のビジュアルイメージは別物だ。
手法は手描きセルアニメーションからフルCGアニメーションとなり、2.5頭身の大きくカリカチュアされたネズミたちのキャラクターは、スマートでより写実的に。
デザインのコンセプトが違いすぎるので、子供の頃に慣れ親しんだ“あのガンバ”を求めると、正直コレジャナイ感が拭えないが、独立した作品と捉えれば“このガンバ”は十分アリだ。
今の子供たちは旧作を知らないけどだろうから、この割り切りは正解なのかも知れない。
まあCGの場合はあまり漫画的なデザインだと、実際に動かした時に破綻してしまう事も、デザイン一新の理由なのだろうけど。
冒頭、スカイツリーがそびえる下町に住んでいた街ネズミのガンバとマンプクが、海への憧れから港の船乗りネズミたちの宴会へ紛れ込む。
この辺りの、ネズミサイズのミニチュアの世界観もけっこう楽しい。
そこへ助けを求めて島からやって来た子ネズミの忠太が現れ、ノロイを倒すための7人の旅の仲間が結成されて、冒険がスタート。
なしにしろ旧作では30分枠26話もあった物語を92分で描かなければならないので、展開はかなり駆け足だ。
怪力のヨイショ、頭脳派のガクシャらも矢継ぎ早に登場し、彼らの動機や関係性など描き足りない部分もあるが、とりあえずスピーディーにノロイの島へ。
ちなみに旧作にいた医者ネズミのシジンは消えて、原作からマンプクが登場し、気の優しいボーボはガンバの親友から皮肉屋のイカサマの親友へとポジションチェンジ。
島に着いて、忠太の父の忠一さんやお姉ちゃんの潮路さんら、生き残りのネズミたちと合流し、いよいよクライマックスとなるノロイとの最終決戦は、旧作の「ガンバの冒険」も下敷きにしていた「七人の侍」色がより強い。
オオミズナギドリのツブリさん一族との共闘は、思わず「グワイヒア、グワイヒア・・・」と呟きたくなるが、陸海空を股にかけたアクションはなかなかの迫力で盛り上がる。
野村萬斎が独特の台詞回しで演じるノロイは、デザインもムードも禍々しくて良い。
旧作のノロイは、その劇画チックな描写の効果もあって、昭和の子供たちのトラウマとなった名ヴィランだが、今回も妖しく禍々しく、魅力的なキャラクターとなっている。
逆に、ガンバのキャラクターは、最初から完成されすぎている様に感じた。
旧作に比べてグッとイケメン(?)にデザインされた彼は、有言実行で機転が利き、仁義に熱く仲間たちに慕われ、ついでに強運も持っている。
ノロイとの対決にあたって、一応「怖い」と弱音を吐くものの、実際の行動を見ればそれほど恐れている様には見えない。
冒険物語の主人公としては、葛藤が殆ど無いので成長要素が弱く、感情移入がしにくいゆえに、彼によりそって作品世界にスッと入れないのである。
もし、ガンバを非成長キャラクターとするなら、助けを呼びに来るのは忠太でなく潮路さんにして、彼女を明確に葛藤&感情移入キャラに位置付けても良かったのではないか。
まあ尺は伸びるだろうし、キャラの役割としては「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」と同じ構造になるが、過程が短すぎてやや唐突なガンバと潮路さんのロマンスの部分にもより説得力が生まれると思う。
それに21世紀のファミリー娯楽映画と考えれば、旅の仲間が昭和から変わらず男の子オンリーのままなのは少々疑問だ。
「ワンピース」が老若男女に支持されているのも、ナミやニコ・ロビンといった行動的な女性キャラの存在と無関係ではあるまい。
私はガクシャやイカサマなどは、女性キャラ化しても良かったのではないかと思う。
とはいえ「GAMBA ガンバと仲間たち」は、幾つかの構造的欠点は見えるものの、愉快な冒険活劇として十分に楽しめる良作だ。
ガンバに初めて触れる新しいお友だちはもちろん、旧作ファンの大きなお友だちも、最初は違和感を覚えるかもしれないが、いつしか小さな仲間たちとのワクワクする冒険に手に汗握るだろう。
本編が終わった後のエンドクレジットでは、劇場のスクリーンを飛び出したガンバとマンプクの新たな冒険が、森本千絵による切り絵アニメーションで描かれる。
これがまた可愛らしい仕上がりで、最後の最後まで楽しめるのも嬉しい。
海へ向かう冒険物語なので、今回は港街横浜の地ビール、「横浜ビール ラガー」をチョイス。
フルーティーさに適度な苦味とホップ感。
ライトな味わいながらしっかりとコクがあり、普通のラガーとペールエールの中間的なイメージだ。
横浜ビールにはラガーとヴァイツェン、ペールエール、ピルスナーがあるが、どれも美味しかった。
記事が気に入ったらクリックしてね
昭和世代には忘れられない傑作TVアニメ、出崎統監督の「ガンバの冒険」のリメイク。
好奇心旺盛なネズミ、ガンバと仲間たちが、巨大な白イタチ“ノロイ”の一族に支配された島のネズミたちを救うため、冒険の旅に出る。
基本設定やキャラクターは概ね旧作を踏襲しているが、作品のビジュアルイメージは別物だ。
手法は手描きセルアニメーションからフルCGアニメーションとなり、2.5頭身の大きくカリカチュアされたネズミたちのキャラクターは、スマートでより写実的に。
デザインのコンセプトが違いすぎるので、子供の頃に慣れ親しんだ“あのガンバ”を求めると、正直コレジャナイ感が拭えないが、独立した作品と捉えれば“このガンバ”は十分アリだ。
今の子供たちは旧作を知らないけどだろうから、この割り切りは正解なのかも知れない。
まあCGの場合はあまり漫画的なデザインだと、実際に動かした時に破綻してしまう事も、デザイン一新の理由なのだろうけど。
冒頭、スカイツリーがそびえる下町に住んでいた街ネズミのガンバとマンプクが、海への憧れから港の船乗りネズミたちの宴会へ紛れ込む。
この辺りの、ネズミサイズのミニチュアの世界観もけっこう楽しい。
そこへ助けを求めて島からやって来た子ネズミの忠太が現れ、ノロイを倒すための7人の旅の仲間が結成されて、冒険がスタート。
なしにしろ旧作では30分枠26話もあった物語を92分で描かなければならないので、展開はかなり駆け足だ。
怪力のヨイショ、頭脳派のガクシャらも矢継ぎ早に登場し、彼らの動機や関係性など描き足りない部分もあるが、とりあえずスピーディーにノロイの島へ。
ちなみに旧作にいた医者ネズミのシジンは消えて、原作からマンプクが登場し、気の優しいボーボはガンバの親友から皮肉屋のイカサマの親友へとポジションチェンジ。
島に着いて、忠太の父の忠一さんやお姉ちゃんの潮路さんら、生き残りのネズミたちと合流し、いよいよクライマックスとなるノロイとの最終決戦は、旧作の「ガンバの冒険」も下敷きにしていた「七人の侍」色がより強い。
オオミズナギドリのツブリさん一族との共闘は、思わず「グワイヒア、グワイヒア・・・」と呟きたくなるが、陸海空を股にかけたアクションはなかなかの迫力で盛り上がる。
野村萬斎が独特の台詞回しで演じるノロイは、デザインもムードも禍々しくて良い。
旧作のノロイは、その劇画チックな描写の効果もあって、昭和の子供たちのトラウマとなった名ヴィランだが、今回も妖しく禍々しく、魅力的なキャラクターとなっている。
逆に、ガンバのキャラクターは、最初から完成されすぎている様に感じた。
旧作に比べてグッとイケメン(?)にデザインされた彼は、有言実行で機転が利き、仁義に熱く仲間たちに慕われ、ついでに強運も持っている。
ノロイとの対決にあたって、一応「怖い」と弱音を吐くものの、実際の行動を見ればそれほど恐れている様には見えない。
冒険物語の主人公としては、葛藤が殆ど無いので成長要素が弱く、感情移入がしにくいゆえに、彼によりそって作品世界にスッと入れないのである。
もし、ガンバを非成長キャラクターとするなら、助けを呼びに来るのは忠太でなく潮路さんにして、彼女を明確に葛藤&感情移入キャラに位置付けても良かったのではないか。
まあ尺は伸びるだろうし、キャラの役割としては「ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション」と同じ構造になるが、過程が短すぎてやや唐突なガンバと潮路さんのロマンスの部分にもより説得力が生まれると思う。
それに21世紀のファミリー娯楽映画と考えれば、旅の仲間が昭和から変わらず男の子オンリーのままなのは少々疑問だ。
「ワンピース」が老若男女に支持されているのも、ナミやニコ・ロビンといった行動的な女性キャラの存在と無関係ではあるまい。
私はガクシャやイカサマなどは、女性キャラ化しても良かったのではないかと思う。
とはいえ「GAMBA ガンバと仲間たち」は、幾つかの構造的欠点は見えるものの、愉快な冒険活劇として十分に楽しめる良作だ。
ガンバに初めて触れる新しいお友だちはもちろん、旧作ファンの大きなお友だちも、最初は違和感を覚えるかもしれないが、いつしか小さな仲間たちとのワクワクする冒険に手に汗握るだろう。
本編が終わった後のエンドクレジットでは、劇場のスクリーンを飛び出したガンバとマンプクの新たな冒険が、森本千絵による切り絵アニメーションで描かれる。
これがまた可愛らしい仕上がりで、最後の最後まで楽しめるのも嬉しい。
海へ向かう冒険物語なので、今回は港街横浜の地ビール、「横浜ビール ラガー」をチョイス。
フルーティーさに適度な苦味とホップ感。
ライトな味わいながらしっかりとコクがあり、普通のラガーとペールエールの中間的なイメージだ。
横浜ビールにはラガーとヴァイツェン、ペールエール、ピルスナーがあるが、どれも美味しかった。

記事が気に入ったらクリックしてね
![]() 【お買い物マラソン】横浜ビール 横浜ラガー 瓶 330ml×1ケース(24本)【歳暮】【ギフト・... |
スポンサーサイト
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
都会の片隅で楽しく暮らしていた街ネズミのガンバは、「海は世界で一番広くて大きい」と聞き、友達のマンプクと一緒に海を目指す旅に出た。 港で船乗りネズミの宴に迷い込んだ二匹は、助けを求めてやって来た島ネズミ忠太のため、白イタチのノロイと戦うことを決意する…。 冒険アニメ。
2015/10/17(土) 07:56:19 | 象のロケット
【概略】
都会の片隅で暮らす町ネズミのガンバとマンプクは、見たことのない海を目指す旅に出る。2匹は港で船乗りネズミの宴に参加するが、そこへ弱り切った島ネズミの忠太が助けを求めてやって来る。
アニメ
昔のアニメの「ガンバ」及び原作は、名称やちょろっと知ってるだけで見た事がありません。というわけで新鮮な気持ちでスタート。でも多分これ「ガンバ」じゃないな、と言う感じはしました。...
2016/07/14(木) 16:28:46 | いやいやえん
| ホーム |