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2016年04月23日 (土) | 編集 |
壁の中の青春。
イスラエル占領下のパレスチナで、秘密警察に捕らえられ、スパイになることを強要される青年の物語。
一生を刑務所で過ごすか、民族の裏切り者として生きるか。
巨大な分離壁に取り囲まれた出口の無い閉塞の中で、若者たちそれぞれの愛と葛藤、占領者たちの某略が絡み合い、物語は予想だにしないドラマチックな展開をみせる。
自爆攻撃に向かう若者を描いた「パラダイス・ナウ」で、パレスチナの今を鮮烈に浮かび上がらせたハニ・アブ=アサド監督は、再び驚くべき作品を作り上げた。
これは鋭い視点を持つ社会派映画であるのと同時に、極上のエンターテインメントであり、今観るべき作品である。
パレスチナ人の青年オマール(アダム・バクリ)は、ヨルダン川西岸地区に住む真面目なパン職人。
イスラエル軍の監視を避けつつ、そびえ立つ分離壁を乗り越え、壁の向こう側に暮らす恋人ナディア(リーム・リューバニ)に会いに行っている。
彼女とは結婚の約束をしているが、長く占領状態が続くパレスチナでは、イスラエル軍によって人権は無視され、若者たちには将来の希望もない。
オマールは抵抗運動に身を投じたナディアの兄のタレク(エヤド・ホーラーニ)に共鳴し、幼馴染のアムジャド(サメール・ビシャラット)と共にイスラエル兵銃撃に加担する。
証拠は残さなかったはずだった。
ところが、秘密警察に急襲され、オマールは逮捕されてしまう。
狡猾な捜査官ラミ(ワイード・ズエイター)に秘密を握られたオマールは、一生を刑務所で過ごすか、イスラエルのスパイとなって仲間を売るかの選択を迫られる・・・・
これは驚くべき映画だ。
分離壁で囲まれたパレスチナ自治区に暮らす、青年オマールの物語。
もちろんパレスチナが置かれた現実を描く、極めて社会性の強い作品なのだが、それだけに留まらない。
本作は社会派映画であり、同時にスパイ映画でもあり、犯罪映画で、青春映画で、胸をかきむしられる切ない恋愛映画である。
いかにも真面目な社会派の様にみせておいて、ジャンル映画の顔を覗かせる作りは、例えばジャック・オーディアールの「ディーパンの闘い」でも見られたが、あの映画が特異な構造をあえてトリッキーに見せているのに対して、こっちはまったく意識させない。
観客は社会問題を考えながらもオマールの波乱万丈の青春にワクワクドキドキし、次第にどっぷりと物語に没入しているのである。
オマールの暮らす閉ざされた社会を支配する、“占領”という現実。
パレスチナ自治区は、ヨルダン川西岸地区とエジプト国境の飛び地ガザ地区からなるが、本作の舞台となるのは西岸地区。
94年のオスロ合意以来、統治機構としてパレスチナ自治政府が置かれ、国連などでは事実上の国家として扱われているものの、自治政府が完全に統治しているのは西岸地区の僅か2割に過ぎず、二重権力状態の地域も含めて、現在でもその8割の地域がイスラエルの統治下にある。
現時点で総延長500キロ近くに及ぶ巨大な分離壁は、閉塞した世界の象徴だ。
想像以上に高く、分厚いそれは、人々を外の世界から隔絶させている。
「海からたった15キロなのに、生まれてから一度も見たことが無い」という言葉が、パレスチナの残酷な現実を感じさせる。
しかし物語の冒頭で、血気盛んなオマールは、この壁を軽々と乗り越えてゆく。
愛するナディアと会うため、傲慢な占領者と対決するため、青年の熱く燃える心は、壁の存在をものともしない。
ところが物語の終盤、誰にも言えない罪と秘密を抱えたオマールは、もう簡単に壁を越えることが出来ないのである。
分離壁の持つ象徴的な意味を、端的に感じさせる見事な描写だが、いったい彼の人生に何が起こったのか。
オマールは、民族の義憤に駆られてイスラエル兵銃撃事件に関与した事で、結果的に二つの世界に引き裂かれ、境界に生きる者となる。
取調べのために収監された刑務所で、狡猾な秘密警察の罠にはまり、うっかりと“自白”した言葉を録音されてしまう。
裁判所が証拠として認めれば、課される刑は懲役90年以上。
結婚を約束した愛するナディアには二度と会えないばかりか、秘密警察の捜査官のラニは、オマールだけでなく彼女も罪に陥れることをも示唆するのだ。
電話で母親に子どもの幼稚園の迎えを頼みつつ、何人もの人生を左右する某略をさらっと語る、占領者イスラエルの象徴として描かれるラニのキャラクターが秀逸。
自由の身になる代償は、スパイとして銃撃事件の主犯と目されてるタレクの居場所を探ること。
だが、取引に応じることは民族の裏切り者となり、自らの生殺与奪の権を永遠にイスラエルに握られることを意味する。
これだけでも十分ドラマチックな葛藤だが、まだまだ序の口。
イスラエルの見えざる手は、蜘蛛の糸の様にパレスチナ社会を覆っており、それは抵抗組織の内部にも食い込んでいるのである。
敵味方の誰がどんな嘘をついているのか、誰が真の裏切り者なのか分らない。
ここからはいわば動的なファルハディの様な展開で、一つの嘘が別の嘘を呼び、嘘と嘘が絡み合いダイナミックに物語を動かしてゆく。
オマールは、わざと取引を受け入れたと思わせて、ラミを出し抜こうと考えているが、事態は二転三転し、いつの間には彼は自分が何をしているのか分らなくなってしまうのだ。
危機を打開するための行動が、敵味方双方から不審を抱かれる最悪の状況へとオマールを追い込んで行く。
そこへ、ナディアを巡るオマールとアムジャド、幼馴染同士の三角関係が話をよりややこしくする。
ナディアが本当の愛しているの誰なのか、アムジャドの語る話は本当なのか。
僅かな違和感を残す脚本のミスリードは巧みで、この頃にはすっかりオマールの心情に寄り添っている観客は、もう何も信じられないという絶望を味わう。
そして、オマール、タレク、アムジャド、ナディア、四人の若者たちを永遠に別つ事になる悲劇が起こり、全てを失ったオマールは自ら孤独の内に篭るのだが、この時点で彼はまだことの全貌を知らない。
狭い壁の中に閉じ込められた彼らは、占領が続く限り外の広く美しい世界に出ることが出来ず、将来の夢も希望も全ては占領者の胸先三寸。
一度秘密を抱えた自分の人生が、もう二度と自由にならないという事実を突きつけられ、隠されていた真実を全て知った時、オマールは改めて悟るのだ。
自分にもナディアにも、本当の“幸せ”は決して訪れないと。
オマールの最後の選択は、言葉も出ないほど衝撃的だ。
嘘だらけの現実への最後のあがき、自分たちを引き裂いた権力への復讐なのかも知れない。
愛する人との平凡な未来を夢見ていた青年が、絶望の淵で世界を呪い、自分の人生を取り戻すための究極の選択をするまでの超濃密な96分。
2013年の制作から3年はかかり過ぎだが、日本でも正式公開されて本当に良かった。
心が打ち震える傑作である。
今回は非常にヘビーな映画だったので、清涼で軽めの酒を。
イスラエルの北隣のレバノンから、イクシール・レバノンの「アルティテュード・ホワイト」をチョイス。
アルティテュード=高地の名を持つが、高原の国レバノンで栽培される複数の葡萄品種から作られる。
柑橘系の程よい酸味と軽やかなアロマが、緊張感でカラカラになった喉を潤してくれるだろう。
記事が気に入ったらクリックしてね
イスラエル占領下のパレスチナで、秘密警察に捕らえられ、スパイになることを強要される青年の物語。
一生を刑務所で過ごすか、民族の裏切り者として生きるか。
巨大な分離壁に取り囲まれた出口の無い閉塞の中で、若者たちそれぞれの愛と葛藤、占領者たちの某略が絡み合い、物語は予想だにしないドラマチックな展開をみせる。
自爆攻撃に向かう若者を描いた「パラダイス・ナウ」で、パレスチナの今を鮮烈に浮かび上がらせたハニ・アブ=アサド監督は、再び驚くべき作品を作り上げた。
これは鋭い視点を持つ社会派映画であるのと同時に、極上のエンターテインメントであり、今観るべき作品である。
パレスチナ人の青年オマール(アダム・バクリ)は、ヨルダン川西岸地区に住む真面目なパン職人。
イスラエル軍の監視を避けつつ、そびえ立つ分離壁を乗り越え、壁の向こう側に暮らす恋人ナディア(リーム・リューバニ)に会いに行っている。
彼女とは結婚の約束をしているが、長く占領状態が続くパレスチナでは、イスラエル軍によって人権は無視され、若者たちには将来の希望もない。
オマールは抵抗運動に身を投じたナディアの兄のタレク(エヤド・ホーラーニ)に共鳴し、幼馴染のアムジャド(サメール・ビシャラット)と共にイスラエル兵銃撃に加担する。
証拠は残さなかったはずだった。
ところが、秘密警察に急襲され、オマールは逮捕されてしまう。
狡猾な捜査官ラミ(ワイード・ズエイター)に秘密を握られたオマールは、一生を刑務所で過ごすか、イスラエルのスパイとなって仲間を売るかの選択を迫られる・・・・
これは驚くべき映画だ。
分離壁で囲まれたパレスチナ自治区に暮らす、青年オマールの物語。
もちろんパレスチナが置かれた現実を描く、極めて社会性の強い作品なのだが、それだけに留まらない。
本作は社会派映画であり、同時にスパイ映画でもあり、犯罪映画で、青春映画で、胸をかきむしられる切ない恋愛映画である。
いかにも真面目な社会派の様にみせておいて、ジャンル映画の顔を覗かせる作りは、例えばジャック・オーディアールの「ディーパンの闘い」でも見られたが、あの映画が特異な構造をあえてトリッキーに見せているのに対して、こっちはまったく意識させない。
観客は社会問題を考えながらもオマールの波乱万丈の青春にワクワクドキドキし、次第にどっぷりと物語に没入しているのである。
オマールの暮らす閉ざされた社会を支配する、“占領”という現実。
パレスチナ自治区は、ヨルダン川西岸地区とエジプト国境の飛び地ガザ地区からなるが、本作の舞台となるのは西岸地区。
94年のオスロ合意以来、統治機構としてパレスチナ自治政府が置かれ、国連などでは事実上の国家として扱われているものの、自治政府が完全に統治しているのは西岸地区の僅か2割に過ぎず、二重権力状態の地域も含めて、現在でもその8割の地域がイスラエルの統治下にある。
現時点で総延長500キロ近くに及ぶ巨大な分離壁は、閉塞した世界の象徴だ。
想像以上に高く、分厚いそれは、人々を外の世界から隔絶させている。
「海からたった15キロなのに、生まれてから一度も見たことが無い」という言葉が、パレスチナの残酷な現実を感じさせる。
しかし物語の冒頭で、血気盛んなオマールは、この壁を軽々と乗り越えてゆく。
愛するナディアと会うため、傲慢な占領者と対決するため、青年の熱く燃える心は、壁の存在をものともしない。
ところが物語の終盤、誰にも言えない罪と秘密を抱えたオマールは、もう簡単に壁を越えることが出来ないのである。
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オマールは、民族の義憤に駆られてイスラエル兵銃撃事件に関与した事で、結果的に二つの世界に引き裂かれ、境界に生きる者となる。
取調べのために収監された刑務所で、狡猾な秘密警察の罠にはまり、うっかりと“自白”した言葉を録音されてしまう。
裁判所が証拠として認めれば、課される刑は懲役90年以上。
結婚を約束した愛するナディアには二度と会えないばかりか、秘密警察の捜査官のラニは、オマールだけでなく彼女も罪に陥れることをも示唆するのだ。
電話で母親に子どもの幼稚園の迎えを頼みつつ、何人もの人生を左右する某略をさらっと語る、占領者イスラエルの象徴として描かれるラニのキャラクターが秀逸。
自由の身になる代償は、スパイとして銃撃事件の主犯と目されてるタレクの居場所を探ること。
だが、取引に応じることは民族の裏切り者となり、自らの生殺与奪の権を永遠にイスラエルに握られることを意味する。
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イスラエルの見えざる手は、蜘蛛の糸の様にパレスチナ社会を覆っており、それは抵抗組織の内部にも食い込んでいるのである。
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ここからはいわば動的なファルハディの様な展開で、一つの嘘が別の嘘を呼び、嘘と嘘が絡み合いダイナミックに物語を動かしてゆく。
オマールは、わざと取引を受け入れたと思わせて、ラミを出し抜こうと考えているが、事態は二転三転し、いつの間には彼は自分が何をしているのか分らなくなってしまうのだ。
危機を打開するための行動が、敵味方双方から不審を抱かれる最悪の状況へとオマールを追い込んで行く。
そこへ、ナディアを巡るオマールとアムジャド、幼馴染同士の三角関係が話をよりややこしくする。
ナディアが本当の愛しているの誰なのか、アムジャドの語る話は本当なのか。
僅かな違和感を残す脚本のミスリードは巧みで、この頃にはすっかりオマールの心情に寄り添っている観客は、もう何も信じられないという絶望を味わう。
そして、オマール、タレク、アムジャド、ナディア、四人の若者たちを永遠に別つ事になる悲劇が起こり、全てを失ったオマールは自ら孤独の内に篭るのだが、この時点で彼はまだことの全貌を知らない。
狭い壁の中に閉じ込められた彼らは、占領が続く限り外の広く美しい世界に出ることが出来ず、将来の夢も希望も全ては占領者の胸先三寸。
一度秘密を抱えた自分の人生が、もう二度と自由にならないという事実を突きつけられ、隠されていた真実を全て知った時、オマールは改めて悟るのだ。
自分にもナディアにも、本当の“幸せ”は決して訪れないと。
オマールの最後の選択は、言葉も出ないほど衝撃的だ。
嘘だらけの現実への最後のあがき、自分たちを引き裂いた権力への復讐なのかも知れない。
愛する人との平凡な未来を夢見ていた青年が、絶望の淵で世界を呪い、自分の人生を取り戻すための究極の選択をするまでの超濃密な96分。
2013年の制作から3年はかかり過ぎだが、日本でも正式公開されて本当に良かった。
心が打ち震える傑作である。
今回は非常にヘビーな映画だったので、清涼で軽めの酒を。
イスラエルの北隣のレバノンから、イクシール・レバノンの「アルティテュード・ホワイト」をチョイス。
アルティテュード=高地の名を持つが、高原の国レバノンで栽培される複数の葡萄品種から作られる。
柑橘系の程よい酸味と軽やかなアロマが、緊張感でカラカラになった喉を潤してくれるだろう。

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こんにちは。
偶然ですが、私も弊ブログに「観るべき作品」と書きました。
本当に、この作品は今観るべき作品だと思います。そして、今知るべき内容だと思います。
「海から15キロ…」の下り、私も弊ブログに書きました。これも偶然ですが…。いや、やはり感じるものがありましたよね。つまり、記憶に残るシチュエーションとセリフですよね。
偶然ですが、私も弊ブログに「観るべき作品」と書きました。
本当に、この作品は今観るべき作品だと思います。そして、今知るべき内容だと思います。
「海から15キロ…」の下り、私も弊ブログに書きました。これも偶然ですが…。いや、やはり感じるものがありましたよね。つまり、記憶に残るシチュエーションとセリフですよね。
>ここなつさん
これ3年前の作品なんですけど、今も状況は変わらないんでしょうね。
街が物理的に壁に閉ざされてるという閉塞感、希望と絶望のせめぎ合い、若者たちの心情がリアルに伝わってきました。
上映館は少ないけど、公開されて本当に良かったです。
これ3年前の作品なんですけど、今も状況は変わらないんでしょうね。
街が物理的に壁に閉ざされてるという閉塞感、希望と絶望のせめぎ合い、若者たちの心情がリアルに伝わってきました。
上映館は少ないけど、公開されて本当に良かったです。
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