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2016年04月26日 (火) | 編集 |
死の先に、何を見出すのか?
タイトルの「レヴェナント(Revenant)」には、「帰ってきた者」の他に「亡霊」という意味がある。
本作は19世紀初頭のアメリカで活躍した猟師にして探検家、ヒュー・グラスを主人公とし、彼がグリズリーに襲われ、仲間に見捨てられながらも満身創痍で生還を果たした実話を元にしている。
ただ、これは単なるサバイバル劇ではない。
未開拓の原野を這いずりまわる、絶望的な冒険と復讐を通して、グラスが見たものとは一体何か?
昨年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と本作で、2年連続アカデミー監督賞を受賞する快挙を達成したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が作り上げたのは、アメリカ創成期を舞台とした壮大な映像神話だ。
エマニュエル・ルベツキの流麗なカメラが縦横無尽に駆け巡り、観客を200年前のフロンティアの荘厳な大自然に誘う。
濃密過ぎる2時間37分の上映時間は、決して長くは無い。
1823年、極寒のフロンティア。
毛皮を狙って奥地に遠征した探検隊は、アリカラ族の襲撃に遭い、命からがら船でミズーリ川に逃げ出す。
ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、ポーニー族の妻との間にできた息子のホーク(フォレスト・グッドラック)と共に、案内人として探検隊に参加していたが、このまま川を進めば再び襲撃されると判断、陸路で砦まで移動することを進言する。
しかし、偵察に出たグラスは、グリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
助からないと判断した隊長のヘンリー(ドーナル・グリーソン)は、部下のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)とブリッジャー(ウィル・ポールター)に、グラスが死ぬまで留まって、埋葬してから合流するように命じる。
ところが、皆がいなくなるとフィッツジェラルドがグラスを殺そうとし、目撃したホークが止めようとして逆に殺されてしまう。
フィッツジェラルドはブリッジャーに嘘を言って、グラスを放置したまま二人で逃げ出すが、奇跡的に一命を取り留めたグラスは、折れた足を引きずり這いつくばったまま、フィッツジェラルドを追いはじめる・・・・・
未見性の塊の様な「バードマン」にも驚かされたが、これはもっと凄い。
物語そのものは、典型的な西部劇の復讐ものである。
息子を殺された主人公が、仇を追い求める、ただそれだけの話だ。
だが、この作品の大きな特徴は、現実世界を主人公の精神世界と並行に捉えることで、リアルなドラマというより、寓話性を帯びた神話的流離譚となっていること。
グラスは、ポーニー族と暮らしていた頃、白人の軍隊に襲われ、妻を殺された過去がある。
以来、彼の肉体はこの世にあれど、魂は半分死んで常に煉獄を彷徨っているのである。
そこに追い打ちをかける、熊による襲撃と仲間の裏切りによる息子の惨殺。
劇中に登場する朽ち果てた教会は、彼の絶望の象徴だ。
ボロボロになったグラスは、大地に這いつくばり血反吐にまみれながら、必死の匍匐前進を続けて逃げたフィッツジェラルドの背中を追い求める。
そこにアメリカ人、フランス人、アリカラ族、互いに敵対するいくつものエスニックグループが入り乱れ、見えざる手によってグラスの運命に絡み合う。
しかし、圧倒的な存在感でスクリーンを支配する本作の真の主役は、ちっぽけな人間たちのドラマを抱く、フロンティアの大自然そのものだ。
実際、ターミネーター並みに頑丈なグラスの壮絶な冒険は、復讐よりもむしろこの荘厳な世界で、生きることの真理を求める旅と言っていい。
死地から蘇り、心に大きな傷を抱えた“レヴェナント”は、復讐を求める冒険の最後に、自らの運命を委ねることで遂に大自然と一体化する。
この構造によって、本作は一個人の浄化の物語を超えた森羅万象の理の寓話、フロンティアの神話となった。
一作毎に映画の既成概念に挑戦状を叩き付けるイニャリトゥは、もしかしたら視覚と聴覚を駆使して“写らない世界”を描こうとする、テレンス・マリックと同じ道を歩んでいるのかもしれない。
イニャリトゥの作品において、カメラはただ状況を写し取るのではなく、物語るための重要なツールだ。
例えば、「バードマン」の全編ワンカット“風”の映像は、嘗てのスター俳優としての自尊心によってがんじがらめとなり、精神的に追い詰められてゆく主人公の心の中で、現実と虚構がシームレスに繋がっていることを象徴的に映像化したもの。
マリック作品の撮影監督としても知られる、ルベツキの映像マジックは今回も健在だ。
極端に被写界深度の深い広角気味のステディカム映像は、引いては天国、寄っては地獄の大自然を映し出す。
日没直後のマジックアワーへのこだわりは、「ニュー・ワールド」にも見られたが、今回は一日の中で自然光が作り出す変化をダイレクトに焼き付ける。
色と光のグラディエーションだけでなく、その場の空気感すら伝えて来るようで、冒頭のアリカラ族の襲撃シーンなどは、まるで自分が200年前の戦場に投げ出されたような臨場感。
鬼の形相で匍匐前進するグラスに張り付いたカメラは、観る者に全身の傷の痛みまでをも伝えて来る。
ちなみに全編自然光撮影が売りだが、いわゆるVFX的なところ以外にも光系エフェクトを含めてポスプロで相当いじっているはずで、当たり前だが画面に映っているもの全てがナチュラという訳ではない。
可能な限り既視感を排除する、未見性に対するイニャリトゥのこだわりは、映像だけでなく音楽・音響にも同様に及んでいる。
明確なメロディーラインを持たず、いくつもの音の塊が重なって構成されたような独特の音楽。
正直、エンドクレジットを見るまで、坂本龍一が参加しているのをすっかり忘れていたくらい、過去の彼の楽曲と異なる。
そして水の音、風の音、木々のこすれ合う音、獣の声。
様々な自然の音が、常世からのささやき声とまじりあい、この地のスピリチュアルな声となって極寒の原野に広がってゆく。
全身全霊で映画を感じとり、何時しかグラスと共に虚構を超越して、この残酷で美しき世界と一体化する。
「レヴェナント」は、そんな体感する独創の映画なのである。
ところで、本作がアカデミー賞で作品賞を逃した理由は明らかだ。
200年前の世界を舞台とした神話的冒険譚と、現在のカソリック聖職者による性的虐待事件。
どちらかが現在アメリカ社会にとってよりダイレクトな、より重要な題材を扱っているのは言わずもがな。
浮世離れした神話的世界観は、求める人を選ぶ。
もっとも、万人向けとは言えないベクトルこそが、本作を恐るべき高みに押し上げているのだけど。
この極寒の中で燃え上がるような物語には、フルボディの赤。
ナパバレーの代表的な銘柄、「ロバート・モンダヴィ カベルネソーヴィニョン」をチョイス。
カベルネソーヴィニョンを中心にメルロー、カベルネフランなどもブレンドして生まれる複雑なアロマを楽しめる、パワフルなボディながらバランスの良い一本。
本作を観ると猛烈に肉料理が食べたくなる。
残念ながら日本では目にしないが、ヘラジカのローストなどと合わせたら最高だろう。
記事が気に入ったらクリックしてね
タイトルの「レヴェナント(Revenant)」には、「帰ってきた者」の他に「亡霊」という意味がある。
本作は19世紀初頭のアメリカで活躍した猟師にして探検家、ヒュー・グラスを主人公とし、彼がグリズリーに襲われ、仲間に見捨てられながらも満身創痍で生還を果たした実話を元にしている。
ただ、これは単なるサバイバル劇ではない。
未開拓の原野を這いずりまわる、絶望的な冒険と復讐を通して、グラスが見たものとは一体何か?
昨年の「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」と本作で、2年連続アカデミー監督賞を受賞する快挙を達成したアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督が作り上げたのは、アメリカ創成期を舞台とした壮大な映像神話だ。
エマニュエル・ルベツキの流麗なカメラが縦横無尽に駆け巡り、観客を200年前のフロンティアの荘厳な大自然に誘う。
濃密過ぎる2時間37分の上映時間は、決して長くは無い。
1823年、極寒のフロンティア。
毛皮を狙って奥地に遠征した探検隊は、アリカラ族の襲撃に遭い、命からがら船でミズーリ川に逃げ出す。
ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は、ポーニー族の妻との間にできた息子のホーク(フォレスト・グッドラック)と共に、案内人として探検隊に参加していたが、このまま川を進めば再び襲撃されると判断、陸路で砦まで移動することを進言する。
しかし、偵察に出たグラスは、グリズリーに襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
助からないと判断した隊長のヘンリー(ドーナル・グリーソン)は、部下のフィッツジェラルド(トム・ハーディ)とブリッジャー(ウィル・ポールター)に、グラスが死ぬまで留まって、埋葬してから合流するように命じる。
ところが、皆がいなくなるとフィッツジェラルドがグラスを殺そうとし、目撃したホークが止めようとして逆に殺されてしまう。
フィッツジェラルドはブリッジャーに嘘を言って、グラスを放置したまま二人で逃げ出すが、奇跡的に一命を取り留めたグラスは、折れた足を引きずり這いつくばったまま、フィッツジェラルドを追いはじめる・・・・・
未見性の塊の様な「バードマン」にも驚かされたが、これはもっと凄い。
物語そのものは、典型的な西部劇の復讐ものである。
息子を殺された主人公が、仇を追い求める、ただそれだけの話だ。
だが、この作品の大きな特徴は、現実世界を主人公の精神世界と並行に捉えることで、リアルなドラマというより、寓話性を帯びた神話的流離譚となっていること。
グラスは、ポーニー族と暮らしていた頃、白人の軍隊に襲われ、妻を殺された過去がある。
以来、彼の肉体はこの世にあれど、魂は半分死んで常に煉獄を彷徨っているのである。
そこに追い打ちをかける、熊による襲撃と仲間の裏切りによる息子の惨殺。
劇中に登場する朽ち果てた教会は、彼の絶望の象徴だ。
ボロボロになったグラスは、大地に這いつくばり血反吐にまみれながら、必死の匍匐前進を続けて逃げたフィッツジェラルドの背中を追い求める。
そこにアメリカ人、フランス人、アリカラ族、互いに敵対するいくつものエスニックグループが入り乱れ、見えざる手によってグラスの運命に絡み合う。
しかし、圧倒的な存在感でスクリーンを支配する本作の真の主役は、ちっぽけな人間たちのドラマを抱く、フロンティアの大自然そのものだ。
実際、ターミネーター並みに頑丈なグラスの壮絶な冒険は、復讐よりもむしろこの荘厳な世界で、生きることの真理を求める旅と言っていい。
死地から蘇り、心に大きな傷を抱えた“レヴェナント”は、復讐を求める冒険の最後に、自らの運命を委ねることで遂に大自然と一体化する。
この構造によって、本作は一個人の浄化の物語を超えた森羅万象の理の寓話、フロンティアの神話となった。
一作毎に映画の既成概念に挑戦状を叩き付けるイニャリトゥは、もしかしたら視覚と聴覚を駆使して“写らない世界”を描こうとする、テレンス・マリックと同じ道を歩んでいるのかもしれない。
イニャリトゥの作品において、カメラはただ状況を写し取るのではなく、物語るための重要なツールだ。
例えば、「バードマン」の全編ワンカット“風”の映像は、嘗てのスター俳優としての自尊心によってがんじがらめとなり、精神的に追い詰められてゆく主人公の心の中で、現実と虚構がシームレスに繋がっていることを象徴的に映像化したもの。
マリック作品の撮影監督としても知られる、ルベツキの映像マジックは今回も健在だ。
極端に被写界深度の深い広角気味のステディカム映像は、引いては天国、寄っては地獄の大自然を映し出す。
日没直後のマジックアワーへのこだわりは、「ニュー・ワールド」にも見られたが、今回は一日の中で自然光が作り出す変化をダイレクトに焼き付ける。
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鬼の形相で匍匐前進するグラスに張り付いたカメラは、観る者に全身の傷の痛みまでをも伝えて来る。
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正直、エンドクレジットを見るまで、坂本龍一が参加しているのをすっかり忘れていたくらい、過去の彼の楽曲と異なる。
そして水の音、風の音、木々のこすれ合う音、獣の声。
様々な自然の音が、常世からのささやき声とまじりあい、この地のスピリチュアルな声となって極寒の原野に広がってゆく。
全身全霊で映画を感じとり、何時しかグラスと共に虚構を超越して、この残酷で美しき世界と一体化する。
「レヴェナント」は、そんな体感する独創の映画なのである。
ところで、本作がアカデミー賞で作品賞を逃した理由は明らかだ。
200年前の世界を舞台とした神話的冒険譚と、現在のカソリック聖職者による性的虐待事件。
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浮世離れした神話的世界観は、求める人を選ぶ。
もっとも、万人向けとは言えないベクトルこそが、本作を恐るべき高みに押し上げているのだけど。
この極寒の中で燃え上がるような物語には、フルボディの赤。
ナパバレーの代表的な銘柄、「ロバート・モンダヴィ カベルネソーヴィニョン」をチョイス。
カベルネソーヴィニョンを中心にメルロー、カベルネフランなどもブレンドして生まれる複雑なアロマを楽しめる、パワフルなボディながらバランスの良い一本。
本作を観ると猛烈に肉料理が食べたくなる。
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この記事へのコメント
ノラネコさん☆
本当に見事でした。
グラスの口の橋から漏れる唸り声と、大地のささやき、台詞があまり無かったことなど最後まで気付かないくらいでした。
私も暫定1位です!!
本当に見事でした。
グラスの口の橋から漏れる唸り声と、大地のささやき、台詞があまり無かったことなど最後まで気付かないくらいでした。
私も暫定1位です!!
日本の観衆は観るべきものを間違っている(笑)
がらがらの劇場での感想・・・
がらがらの劇場での感想・・・
GWで興行成績はもっと増えてくれますよね、きっと。
フロンティアの突っ込んだ描写、仰るとおり神話的でした。
マジックアワーへのこだわりは、『ボーダーライン』も凄かったですね〜。
モンダヴィのカベルネ?
まさにこの間私がナパで試飲して、飲んできたやつですやんw
ナイスチョイスです!
ちなみに、おみやげにはシャルドネを買いました。
フロンティアの突っ込んだ描写、仰るとおり神話的でした。
マジックアワーへのこだわりは、『ボーダーライン』も凄かったですね〜。
モンダヴィのカベルネ?
まさにこの間私がナパで試飲して、飲んできたやつですやんw
ナイスチョイスです!
ちなみに、おみやげにはシャルドネを買いました。
>ノルウェーまだ~むさん
最後まで途切れない緊張感。
包み込まれるような世界観で奮闘する人間像が圧巻でした。
今年はこれを超える映画が出てくるのか見ものですね。
>まっつあんこさん
これが№1をとって9週連続トップ10に入るアメリカまではいかなくても、もうちょっと動員伸びて欲しいですね。
物凄い映画体験が待っているのに。
>とらねこさん
えー、モンダヴィに行ったんですか。
それはまた面白い偶然。
ナパバレーなんてこの映画の時代にはまだメキシコ領で、人も殆どすんでない原野ってことを考えると、遠い昔の話だと感じますよね。
現実から離れているからこそ、この神話性が生まれたのだと思いますけど。
最後まで途切れない緊張感。
包み込まれるような世界観で奮闘する人間像が圧巻でした。
今年はこれを超える映画が出てくるのか見ものですね。
>まっつあんこさん
これが№1をとって9週連続トップ10に入るアメリカまではいかなくても、もうちょっと動員伸びて欲しいですね。
物凄い映画体験が待っているのに。
>とらねこさん
えー、モンダヴィに行ったんですか。
それはまた面白い偶然。
ナパバレーなんてこの映画の時代にはまだメキシコ領で、人も殆どすんでない原野ってことを考えると、遠い昔の話だと感じますよね。
現実から離れているからこそ、この神話性が生まれたのだと思いますけど。
『バードマン~』とは全く別ジャンルの作品なのに、見終わった満足は甲乙付け難しって、改めてアレハンドロ・ゴンザレス・イニャリトゥ監督の恐ろしさを実感しましたよ。
何だかレオナルド・ディカプリオが環境について熱弁をふるうよりも、この映画を見た方がダイレクトに伝わるような気がしましたよ。
何だかレオナルド・ディカプリオが環境について熱弁をふるうよりも、この映画を見た方がダイレクトに伝わるような気がしましたよ。
>にゃむばななさん
作家にはずっと同じスタイルの人と、常に変化する人がいますけど、イニャリトゥは後者ですね。
この才能が何を目指しているのか、ますます目が離せなくなりました。
確かに圧倒的な自然の存在感は、ある種の畏怖を抱かせるものでした。
作家にはずっと同じスタイルの人と、常に変化する人がいますけど、イニャリトゥは後者ですね。
この才能が何を目指しているのか、ますます目が離せなくなりました。
確かに圧倒的な自然の存在感は、ある種の畏怖を抱かせるものでした。
2016/04/30(土) 15:44:48 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
古典的とはいえ、インディアンが被害者であったり、白人が悪、といったようなアメリカの自虐史観にならず、独特の世界観を構築して、生きとし生ける者が、競争し合いながら、成果を生み出していく、それは、武器と勇気による、開拓史の王道であって、大変な苦労をしたことに対して、開拓史を栄光の歴史として観ている事にあり、アメリカ人のメンタリティの根拠は、歴史にあると思いました。
白人であっても、インディアンであっても、美醜は際立ち、美しいものを美しいといえる感性、そこには敬服しました。グラスに偏見と差別といったような、人権へのタブーは似合わない、良い男っぷりでした。
白人であっても、インディアンであっても、美醜は際立ち、美しいものを美しいといえる感性、そこには敬服しました。グラスに偏見と差別といったような、人権へのタブーは似合わない、良い男っぷりでした。
>隆さん
歴史が現在のメンタリティを作ってるのはどこでも同じですが、アメリカは自分たちが作ってきた国という意識が強い事もあって、その連続性が強く残ってるのかもしれませんね。
歴史が現在のメンタリティを作ってるのはどこでも同じですが、アメリカは自分たちが作ってきた国という意識が強い事もあって、その連続性が強く残ってるのかもしれませんね。
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これは凄い!
これでアカデミー賞取らなかったらオカシイよね。
2016/04/27(水) 00:33:59 | ノルウェー暮らし・イン・原宿
復讐は、神の手に…
詳細レビューはφ(.. )
http://plaza.rakuten.co.jp/brook0316/diary/201604220000/
【輸入盤】Revenant [ レヴェナント: 蘇えりし者 ]価格:2365円(税込、送料無料)
レヴェナント 蘇えりし者 [ マイケル・パンク ]価格:885円(税込、送料無料)
2016/04/27(水) 05:36:06 | 日々“是”精進! ver.F
レヴェナント:蘇えりし者
2016/04/27(水) 07:02:56 | あーうぃ だにぇっと
そして彼はクマになった。
2016/04/27(水) 10:14:42 | Akira's VOICE
1823年、西部開拓時代のアメリカ。 ミズーリ川沿いを進むヘンリー隊長率いるハンターの一団は、狩りの途中でアリカラ族の襲撃に遭い、船を放棄し山沿いを歩いてカイオワ砦まで戻ることに。 ポーニー族の血を引く息子ホークと共にガイド役を務めるヒュー・グラスは、途中ハイイログマに襲われ瀕死の重傷を負う。 隊長はホークと青年ブリジャー、そしてフィッツジェラルドの3人にグラスを看取るよう命じ、先へ進むが…...
2016/04/27(水) 10:21:42 | 象のロケット
【THE REVENANT】 2016/04/22公開 アメリカ R15+ 156分監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラッグ
復讐の先に、何があるのか。
STORY:アメリカ西部の...
2016/04/27(水) 12:53:52 | ★yukarinの映画鑑賞ぷらす日記★
レオナルド・ディカプリオと、『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』などのアレハンドロ・G・イニャリトゥ監督がタッグを組んだ話題作。狩猟中に瀕死(ひんし)の重傷を負ったハンターが、自分を荒野に置き去りにした仲間に復讐(ふくしゅう)するため...
2016/04/27(水) 17:00:36 | パピとママ映画のblog
圧倒的な自然 公式サイト http://www.foxmovies-jp.com/revenant 実話を基にした映画 原作: レヴェナント 蘇えりし者 (マイケル・パンク著/ハヤカワ文庫)監督: ア
2016/04/27(水) 22:12:06 | 風に吹かれて
レヴェナント: 蘇えりし者The Revenant/監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ/2015年/アメリカ
最期に見た、風景は。
TOHOシネマズ新宿 スクリーン10 F-18で鑑賞。IMAX。伝記映画だそうだが、内容から判断してカテゴリは「アクション、アドベンチャー」にしています。原作未読。
あらすじ:息子を殺したヤツを追いかけます。
ヒュー・グラス(レオナルド...
2016/04/27(水) 23:19:04 | 映画感想 * FRAGILE
レオナルド・ディカプリオが念願のオスカーをとった作品で、過酷な自然に体当たりしたのは敬意を表しますが、個人的には「リリーのすべて」のエディ・レッドメインの演技のほうが印象的だったなあ。 作品情報 2015年アメリカ映画 監督:アレハンドロ・G・イニャリ…
2016/04/28(木) 06:59:25 | 映画好きパパの鑑賞日記
厳しい極寒の大地でロケーションしたサバイバル劇は人間の存在の小ささと、主人公の壮絶な復讐への執念を浮かび上がらせる。満点の出来栄えだと思う。
2016/04/29(金) 00:03:12 | とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver
復讐は神の手に委ねる。ゆえにそれまでは己の力で生き延びよ。
こんな映画を作られたら、世界中の才能が嫉妬を超えて失望するではないか。
バジェット、アイデア、センス。その全 ...
2016/04/29(金) 23:29:42 | こねたみっくす
2015年・アメリカ/リージェンシー=ラットパック・エンタティンメント 配給:20世紀フォックス映画 原題:The Revenant 監督:アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ原作:マイケル・パンク
2016/05/01(日) 22:11:30 | お楽しみはココからだ~ 映画をもっと楽しむ方法
今年のアカデミー賞を総なめにした「レヴェナント:蘇りし者」を観てきました。 アレ
2016/05/02(月) 11:12:14 | はらやんの映画徒然草
『レヴェナント : 蘇えりし者』The Revenant監督 :アレハンドロ・G・イニャリトゥ撮影 : エマニュエル・ルベツキ出演 : レオナルド・ディカプリオトム・ハーディドーナル・グリーソン、他
2016/05/03(火) 05:11:30 | 映画雑記・COLOR of CINEMA
天地に委ねられし生と死、そこから立ち上がった男…。アメリカ西部の原野、ハンターのヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は狩猟の最中に熊の襲撃を受けて瀕死(ひんし)の重傷を負うが、同行していた仲間のジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)に置き去りにされてしまう。かろうじて死のふちから生還したグラスは、自分を見捨てたフィッツジェラルドにリベンジを果たすべく、大自然の猛威に立ち向かいなが...
2016/05/05(木) 00:11:34 | E'S STREAM
1823年、アメリカ北西部。
ヘンリー隊長(ドーナル・グリーソン)をリーダーとする狩猟一団は、未開の地で先住民の襲撃を受けて逃走する中、ガイド役のベテラン・ハンター、ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が熊に襲われ、瀕死の重傷を負ってしまう。
手当をしてグラスを同行するが、これ以上は旅の負担になると判断したヘンリー隊長は、ジョン・フィッツジェラルド(トム・ハーディ)とジム・ブリ...
2016/05/05(木) 21:34:19 | 心のままに映画の風景
THE REVENANT
19世紀、雪深いアメリカ北西部。ヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)は
原住民の妻との間にもうけた息子ホーク(フォレスト・グッドラッグ)と共に、狩猟
団の一員として原野を旅していた。
レオが6度目のノミネートにして、遂にオスカーを手にした話題作。監督のア
レハンドロ・G・イニャリトゥは2年連続、撮影のエマニュエル...
2016/05/06(金) 12:40:30 | 真紅のthinkingdays
監督:アレハンドロ・G・イニャリトゥ 出演:レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター、フォレスト・グッドラッグ、ドウェイン・ハワード、アーサー・レッドクラウド、グレイス・ドーヴ、ポール・アンダーソン、ルーカス・...
2016/05/06(金) 17:46:48 | タケヤと愉快な仲間達
映画「レヴェナント 蘇えりし者」を鑑賞しました。
2016/05/09(月) 22:46:22 | FREE TIME
『レヴェナント 蘇えりし者』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。
(1)主演のディカプリオがアカデミー賞主演男優賞を受けたというので、映画館に行ってきました。
本作(注1)の冒頭では、夜、横になっている主人公のヒュー・グラス(レオナルド・ディカプリオ)が、先...
2016/05/10(火) 07:05:53 | 映画的・絵画的・音楽的
THE REVENANT
上映時間 156分 映倫 R15+
監督 アレハンドロ・G・イニャリトゥ
脚本 マーク・L・スミス/アレハンドロ・G・イニャリトゥ
音楽 坂本龍一
出演 レオナルド・ディカプリオ /トム・ハーディ/ドーナル・グリーソン/ウィル・ポールター/ルーカス・ハース
1823...
2016/05/10(火) 22:22:09 | to Heart
マイケル・パンクの小説「蘇った亡霊:ある復讐の物語」を、「バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)」のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督、「ウルフ・オブ・ウォールストリート」のレオナルド・ディカプリオ主演で映画化。西部開拓時代に実在し
2016/05/12(木) 20:12:52 | 流浪の狂人ブログ〜旅路より〜
レオナルド・ディカプリオは年を取ってから(失礼!)の方が好きなので、彼がオスカーを受賞した事は、心からおめでとうを言うよりほかの気持ちは無い。むしろ遅い、遅過ぎた、という気持ちがある程だ。というか、何もこの「レヴェナント〜」で獲る必要があったのか?という疑問が拭えない。何となく、長いこと一生懸命やった人に対する「ご苦労さん代」のような気がしてならない。と言うのも、大変熱演なのは判るんだけど、...
2016/05/13(金) 12:52:18 | ここなつ映画レビュー
レオナルド・ディカプリが、アカデミー賞(主演男優賞or助演男優賞)ノミネート5度目にして、初めて主演男優賞を受賞。これで彼も、無冠の帝王を脱したわけですね。
初めてのアカデミー主演男優賞のレオ様の重厚な演技が光っているそんな話題作ですが、同じく今回のアカ...
2016/05/15(日) 19:56:42 | 勝手に映画評
25日のことですが、映画「レヴェナント:蘇えりし者」を鑑賞しました。
IMAXにて
狩猟中に熊に襲われ瀕死の重傷を負ったヒュー・グラス グラスを足手まといだと狩猟メンバーのフィッツジェラルドは置き去りにし
反抗したグラスの息子も殺害 かろうじて生還したグラス...
2016/05/17(火) 17:44:08 | 笑う社会人の生活
19世紀のアメリカ開拓地を舞台に一人の男の半生を描いた作品です。 レオナルド・ディカプリオが念願のオスカーを手にした作品だったので観なくちゃと思っていました。 予告編で想像する以上に凄まじい展開に、最後までスクリーンから目が離せませんでした。
2016/05/19(木) 21:30:56 | とりあえず、コメントです
映画「レヴェナント 蘇りし者」★★★★
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハーディ
、ドーナル・グリーソン、ウィル・ポールター 出演
アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ 監督、
157分、2016年4月22日公開
2015,アメリカ,20世紀フォックス映画
(原題/原作:THE REVENANT)
2016/05/23(月) 12:51:11 | soramove
THE REVENANT
2015年
アメリカ
156分
アクション/ドラマ/アドベンチャー
R15+
劇場公開(2016/04/22)
監督:
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』
製作:
アレハンドロ・G・イニャリトゥ
脚本:
アレハ...
2016/08/27(土) 20:41:17 | 銀幕大帝α
【概略】
狩猟の旅の途中、ヒュー・グラスは瀕死の重傷を負う。彼は仲間に置き去りにされた上、最愛の息子の命を奪われてしまう。
アクション
復讐の先に、何があるのか。
本作を賞賛されてる方には申し訳ないのですが…。私はあんまり好きじゃなかった。映像は凄いしカメラワークも素晴らしい。でも、じゃあ何度も見たい映画かといわれたら、それはNO。だって単純に面白くないんだもの。
ほ...
2017/01/14(土) 10:31:37 | いやいやえん
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