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ショートレビュー「ライト/オフ・・・・・評価額1550円」
2016年09月05日 (月) | 編集 |
闇の中に、何かがいる。

現代のホラーマイスター、ジェームズ・ワンがプロデュースした低予算ホラーの佳作。
オリジナルは、スウェーデン出身のデヴィッド・F・サンドバーグ監督が、2013年に発表した2分42秒の同名ショートフィルム。
近年ではすっかり定着した、ネット発表の自主制作短編→長編映画化の流れだが、当然ながら全てが成功する訳もなく、中にはショート版の面白さを全くスポイルしてしまったような失敗作も珍しくない。
その点本作は、闇の中だけで具現化するオバケというワンアイディアを生かしながらも、非常に上手く長編化していると思う。


何よりもまず、恐怖の対象の見せ方が非常にセンス良く、怖い。
灯りを点けると何も見えないのに、消した瞬間不気味な影が現れ、点けたり消したりしている間に「ダルマさんが転んだ」状態でどんどんと近づいてくる。
子どもの頃、ホラー映画やTVの心霊番組などを観て、どうしても灯りを消せなくなってしまった経験は誰にでもあるだろう。
あるいは、街灯もなく月も出ていない暗闇の夜道を、一人で歩く時のえもいわれぬ不安。
こうした闇に対する人間の根源的・本能的な恐怖を、巧みに恐怖演出に使っているのだ。
この映画のオバケは、強い灯りの下では消えてしまう弱点はあるが、どこにでも存在する闇の中では神出鬼没。
しかも、具現化するとレスラー並みの怪力を発揮し、むちゃくちゃ強いのである。

物語も、シンプルながらよく考えられている。
テリーサ・パーマーが好演するロックな主人公レベッカは、鬱病を患った母親とそりが合わず、家を出て一人暮らしをしているが、母と実家に残っている幼い弟が彼女に助けを求めてくる。
家の中に闇の中でしか見えない“何か”がいて、母をコントロールしているというのだ。
実はレベッカも、嘗てその存在を感じていたものの、誰からも信じてもらえずに孤立を深めていった過去がある。
“ダイアン”と呼ばれるオバケの正体に関しては、物語の中で謎解きもあるのだが、基本的にお互いに信頼を失った家族の葛藤に、スルリと怪異が滑り込み支配するという構造。
皆の不仲につけ込んでいるオバケとしては、家族の絆が復活するのがまずいので、誰かが自分の存在を暴こうとすると妨害して、相手が諦めなければ殺してしまう。
したがってダイアンとの対決は、必然的にバラバラ家族の精神的な再生の物語となる。

ありがちなB級ホラーの様に、不条理なままいきなり切ることもせず、話にきちんと納得できるオチをつけているのも好印象だ。


ちなみにサンドバーグ監督は、本作のショート版以外にも妻のロッタ・ロステンの主演で、自主制作ショートホラーを何本もネットに公開している。
どれもなかなか面白く、本作の恐怖シチュエーションの元ネタになっている作品もあるので、鑑賞後に“ponysmasher”でググってみると二度美味しい。
既に撮影中の「アナベル 死霊館の人形」の第二弾に続いて、本作の続編も決まったというから今後楽しみな作家だ。

今回は闇の中にだけ出現する黒いオバケの話なので、珍しいブラックウォッカ「ヴラヴォド」をチョイス。
ミャンマー産の薬草ブラックカテチューの抽出液を配合し、本来無色透明なウォッカを黒く染めてしまったもの。
味わいは見た目ほど奇を衒ったものではなく、むしろ普通のウォッカよりマイルドで飲みやすい。
香りが特に強いわけでもないので、ハーブ系の酒が苦手でも大丈夫だろう。
そのままで飲んでも良いが、やはりウォッカベースのカクテルに使うと面白い。
一見真っ黒に見えるが、実際は濃い赤色をしているので、組み合わせる素材によって色が変わって見える。
パーティなどのネタとしてもウケそうだ。

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コメント
この記事へのコメント
こんばんは〜。
短編見れるんですね!ありがとうです。
時間あるときに見てみよう。
うまく短編を長編化、しかもちょうど良い長さにしてて楽しめました。
演出もワン仕込みというかプロデュースだからうまかったです。
2016/09/08(木) 20:51:28 | URL | mig #-[ 編集]
こんばんは
>migさん
監督の奥さん本編にも出てた工場の従業員の人なんですが、短編版と同じことやってて可笑しかったです。
どの作品も2、3分という長さが良いです。
ネット民の嗜好をよく知ってるんだなと思います。
2016/09/09(金) 22:39:29 | URL | ノラネコ #xHucOE.I[ 編集]
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