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ショートレビュー「真白の恋・・・・・評価額1600円」
2017年03月07日 (火) | 編集 |
恋する幸せと哀しみと。

冬の富山を舞台に、軽度の知的障がいのある真白の初めての恋を描く、リリカルなラブストーリー。
普段の真白は、実家の自転車屋の店番をしたり、犬の散歩をしたりして平凡な日常を過ごしている。
彼女の精神年齢が幼いことは見た目からは分からず、少々話し方が独特ではあるが日常生活を送るにはまったく問題ない。
だから恋の相手となる東京から来たカメラマン・景一は、当初彼女が障がい者だとは気付かず、不慣れな街の案内をしてもらっているうちに親しくなってゆく。
生まれてから地元の小さな世界しか知らず、常に守られて生きてきた真白は、彼と出会うことによって必要とされる喜びを知り、次第に恋心を抱くようになるのである。

真白のモデルになっているのは、脚本の北川亜矢子の弟さんだとか。
だからだろう、真白のキャラクターはごく自然に造形され、物語も彼女の感情に寄り添いながらも、常に客観性を保つ。
何が普通で何が普通で無いのか、線引きは人それぞれ違うし、彼女に対してどう接するるべきかという考え方も異なる。
真白に障がいがあることを知っても、景一の態度は変わらないし、実家の隣に住んでいる東京帰りの美容師の従姉妹・雪奈も、どこにでもいる若い女性として彼女に接する。
一方で、より近い関係の両親や兄は、どうしても過保護になってしまうコントラスト。
でも登場人全員の真白に対するスタンスには、ちゃんと理由があるのだ。
両親や兄が過保護気味なのは、真白が5歳の時に誘拐未遂にあったことが影を落としてる。
世の中の悪意に対して無防備な娘を守るために、彼らは彼女をなるべくそばに置いて守りたいのだろう。
だが、そんな両親の姿は、微妙に距離感の違う雪奈にとっては、真白を自分たちのエゴで籠の鳥にしているように見えるのである。

彼女の恋を応援する者、心配する者。
時として人を思いやる気持ちが、相手の人生の可能性を阻む壁になる皮肉。
主人公の真白を含めた全員が、彼女の恋の熱情に巻き込まれ、それぞれの立場で彼女を思いやり葛藤する。
そして皆、物語を通して少しだけ成長するのである。
これからも真白の日常は大きく変わらないだろうけど、それでも初めての恋の苦しみを通して、彼女の未来の可能性は広がったのだと思う。

富山在住でこれがデビュー作の坂本欣弘監督の元、自主制作体制で作られた作品は、低予算だが地方都市の生活に根を下ろし、リアリティ十分。
雪化粧の立山連峰が背後にそびえる冬の富山の風景は、シネスコサイズの画面に大いに映えるのだな。
作品世界にナチュラに存在する俳優陣も素晴らしい。
特に真白役の佐藤みゆき、景一役の福地祐介、従姉妹の雪奈を演じた岩井堂聖子の三人は、真白の恋の共犯者としてとてもいいトリオだった。
ところで雪奈さん、髪の毛の量はそんなに重要ですかあ( ;´Д`)

劇中でとても印象的なのが冬の立山の御来光で、一度は見てみたくなる。
そんな立山繋がりで富山の地酒、立山酒造の「銀嶺立山 純米大吟醸 雨晴」をチョイス。
やや辛口で、純米酒らしい適度なコク、後味のキレもあり食中酒として料理を選ばない。
個人的には立山連峰を眺めながら、北陸の海の幸と合わせたい良質のお酒だ。

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